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![]() | 【人】 架空惑星 レン[好きなだけ甘えていいと言われ (88) 2019/03/30(Sat) 17時半頃 |
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[落とし穴に落としてしまったお猿にさえ
気にかけることを忘れ。
ある意味なーくん本人が登場した現在に
目を丸くして一瞬、時が止まる。
しかも日本酒を共に飲む機会さえもぶらさがっていて
バナナに食いつく動物みたいに、後ろをついていき。
日本語レッスンも、オーストリアの講習も
暫くご無沙汰の近況で
共通の話題は何かないかと必死で探す脳内。
何気なく頭部に添えられた花弁を見つめて居たら
振り返った彼と、熱視線を絡めてしまい。]
あ、そうなんです。
髪の量が多い分、たくさん桜のクッションになれます。
[照れ隠すみたいに目を細めての同意。
もっそりした髪量で、このヘアスタイル。
ちょっと変かなと自分でも思うが
花弁を連れて歩くクッションになるならいいかと
最近いじることも止めて、そのまま。
やがておいでの手招きに
この時点で既に芽生える感激
柔らかい夜風に当たり、ベンチに腰かけ。]
[ぬいぐるみに、気づいてもらえた。
瞬間、表情をぶわっと明るくし。]
そ、そうです。 あの、
[ずっと、大事にしています。
見つけた共通の話の種。
彼の中で消えていなかった、プレゼントの記憶。
やったー、と、身震いさえ走る始末。
嬉し過ぎて、言葉が出てこない。
感情が空回りする自分がもどかしく
落ち着きなくゆらりと体躯を揺らし。]
ぁっ ………!
………う?
[強張っていた大腿になれない感触が走る。
知らずに唇から稚拙な嬌声が漏れ、
恥じらいに頬を染めて、慌てて首を振り。]
ぁ、いえ、大丈夫です。
光元さんの手、 全く嫌じゃないですよ。
[引いてしまいかけた手を、急いで掴み
詫びを癒すみたいに、優しく指腹で撫でていく。]
手、あったかくて、気持ちがいいですね。
光元係長は、俺に触られるの
きらい、ですか…?
[体温を感じつつ、小さく感想を溢し。
手を離したがらない自分に甘えたまま。
酔っぱらっていることにしてしまおうと
触れて居る指先に視線を落としている宛ら
口内の苦い酒の味を、舌で軽く舐めていた*]
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ[ 互いに気まずいばかりの時間だと思えば、 (90) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ[ 顔を合わせるのを迷うのは気まずさよりも (91) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ
(92) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ ありがとう。 (93) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
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![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ[ 自らの言葉に気恥ずかしさが蓄積され (95) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ あぁ… 俺こそ臭いかもな。 (96) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ いいよ、ラジオでも流そうか。 (97) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ[ 音楽を聴きたがっていた彼に対し、 (98) 2019/03/30(Sat) 18時頃 |
××年前
[大好きな近所の兄ちゃん。
兄ちゃんは、俺からしたら凄い人やった。
ゲームが得意なのだ。昔、黒髪でおとなしい子だった俺はあんまり友達がいなくて、ちょっと闇に落ちていた。
別にエエもんって膨れっ面の強がり。
それに俺には兄ちゃんがいたから。
兄ちゃんの父ちゃん。なんと兄ちゃんよりゲームが上手い。その父ちゃんと俺の父ちゃんは同級生だったらしい。家も近所で親同士も仲がいい。
必然的に会うことも多く同じゲーム好き仲良くなり]
にぃーちゃん、ゲームやろ?
[家に戻ってすぐこっちに来たのもあり、
少し汗を掻いた太股も気にせず、短パン姿で彼の隣に陣取り。ええやほと首かしげ。甘えん坊は抱きついた。三兄弟の末っ子。けど、もう少し小さかった頃と比べて兄たちは遊んでくれなくなった。
受験やら、部活やらで忙しいのだと聞いても
分かるようで分からず、甘えたくて
大好きな近所の兄ちゃんの元へ走るのは仕方ない。ゲームしようといいながらすりすり。引っ付き虫を発動させ。]
俺が勝ったらご褒美やんな?
[なあなあと、この後やがて別離が来るとも知らず
大好きで大好きな兄ちゃんに、髪の毛の下、
はにかんでぎゅーとすれば賭けをするのだ。
何度やっても勝てず、ハンデをもらうまで。食んでの代わり、いいことを一つ貯めていく。何か一つなんでもするからと。輝いていて
彼がゲームを用意してくれる間、いいこに。
ベッドの下を飲み込んだ**]
![]() | 【人】 EO LLC ナオシゲ[ パーソナリティが紹介する曲が流れ始める。 (99) 2019/03/30(Sat) 18時半頃 |
[ 話題を必死に探しているとは知らず、
酒の入った容器と共に振り返れば、
月光と花見用のネオンコードの下で見る彼は
妙に色めく目をしていて、どきりとする
少年らしい輝きを七年前に感じていたが
あの時の感想とは全く違う見解を噛む。
彼はこんなに――艶っぽい男だったか。
かと思えば、吹き出してしまうような
桜の花弁と彼の頭髪状況に
ちいさく笑い、手を伸ばしたくなる。
ベンチに着いてしまったから、そうはしないが ]
中田くんは、あれだな。
言葉選びが、可愛らしい。
[ 昔はあんなに日本語が苦手だったのに
今ではユーモラスさも身につけている。
それに、愛らしい感性を持っている。
以前はある程度梳いていた髪だが
随分美容院をサボっているのが分かる。
―――でも、 ]
前はさっぱりしてたけれど
今の髪型は、かわいいね。
絵本の登場人物みたいだ。
[ きっと、パステルな色合いの服が似合う。
赤毛の目立つ髪色も、夢を抱く目も。
淡い色で描く絵本に吸い込まれてしまいそうだ ]
[ そんな彼がぬいぐるみを抱いていると
それこそ絵本の世界の登場人物たちのようで
何処からどう見ても愛らしい光景だった。
娘はもう卒業してしまったけれども。
表情に分かりやすく滲む嬉色も相俟って
物を大切にしてくれる彼の善性と、
こうして連れ出して来るくらいに
愛着があるのだと分かり、肩を揺らして喜ぶ。 ]
ありがとう。あげた甲斐があるよ。
会社に置いているようだったから
てっきり、持ち帰るのが嫌なのかと……。
俺の杞憂だったらしい。
[ 彼の腕の中、膝の上。
プライベートスペースを占領している
「なーくん」も得意気に笑っているが
柔らかく笑う彼の横顔ばかりを目で追ってしまう。 ]
[ 酒のせいで妙に浮ついた気分になっているのか
それとも――…、
彼に抱いた蟠りが融けて嬉しいのか――。
揺れていた身体、その大腿を触れてしまったのは
気の抜けたタイミングだった。
これが同性だから許されることではあったが
異性であればストッキングに触れるのと同義。 ]
――――…、
[ 驚きと表現するにはいくらか甘い声もまた
予想していなかったものであり、心音が弾む。
社内よりもずっと暗い光源しか無いけれども
染まりゆく頬の色にも、見入ってしまう。 ]
中田…くん?
[ 嫌じゃないと否定と共に取られた手。
子供が父親の手を握る遠慮ないものより
指で撫でる動きを察するに
異性が甘えて取る既視に重なるなんて
どうかしていると思いながらも
――解く気にならない。
それどころか、気持ちいいと口にする彼に
正常とは思えない不埒な思考が脳裏でちらつく。
その口から、もっとその言葉を言わせたくなる。
愛らしく弧を描いたくちびると、舌の動きから
目が離せなくなっていた。 ]
いいや、嫌いじゃないよ。
君と触れ合っていると、気持ちいい。
触られるのも嫌じゃないし――
もっと、触りたいな。
[ そう告げて、火照る彼の頬に手を伸ばす。
ベンチの板から足元に転がったコップの心配はせず
横から身を乗り出して、熱く熟れた頬を撫でた
距離を縮めた事で、彼の前髪を鼻頭で横に流す。
酒気を帯びた瞳を隠すように、瞼に唇を寄せようと ]
いい…かな。
中田――、…いや、ズッテル。
[ 子供のような戯れだけでは、どうにも足らなくて。
こんな場所だというのにも関わらず
もっと彼を――触れて、舐めて、確かめたくなる。 ]
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