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はぁっ……ね、ベネットさん。
名前、もっと呼んで……。
それ……すきです。俺で悦くなってる感じで――。
[交わる角度が変わった衝撃を触れるだけのキスを落として遣り過ごし、一度引き抜いて息を整える。半身を起こして彼の片足だけを肩に抱えあげた]
俺も、がんばりますね……。
[拓かれる悦さを伝えられるように、と。
言うが早いか、濡れた音を立てて深く腰を打ち付ける。探るように数度引いて当たりをつけると、遠慮なく貪り始めた]
――んっ……く……!
[腰の痛みと絞り上げられる快感に眉が寄る。僅かな苦しさがかえって興奮を煽り。自然、反応の良い場所ばかりに押しつけ、捏ねて、かき混ぜるようになる。ストロークはどんどん短くなって奥を目指していく。
ベッドが軋む間、空いた手が性急に彼の陰茎を扱きあげた]
[どうしたら嫌いになれるんですか、なんて。
歯の浮くようなセリフに、嬉しくて胸がぎゅうっとなる。
……恋すると、人って本当にこんな甘ったるい台詞を吐いて、しかもそれにこんなにときめくんだ。
それを恋と表現してしまえばくすぐったくて。
もっと見せてと言われれば、素直に頷いた]
[やらしい、と言われて、恥ずかしいのともっと淫らな姿を見せつけたいのとで頭がぐちゃぐちゃになる。
僕の手で彼が乱れていくのはとても快くて。
だったら、僕の痴態に興奮する彼も見たい。
身体を撫でる阿尾の手に性感帯を意識させられて、あ、と声が漏れた]
こんなこと言ったの、初めてだよ。
[時々しか、という言葉に、まるで僕が淫乱みたいじゃないかと頬を膨らませる]
僕のナカに誰かがはいるのも、
こんなに感じてめちゃくちゃになるのも、
もっとめちゃくちゃにされたいなんて思うのも。
全部、初めて。きみ、だけ。
[赤い顔で、に、と口の端を上げて]
んっ……!
[横倒しにされれば、その衝撃でびくんと身体が大きく跳ねた。
名前呼んでと請われれば、頷いて]
透くん……とおる、くん。
[中から引き抜かれれば切なげに、捨てられた子犬みたいに、名を呼んでもう一度欲しいと乞う。
足を抱え上げられ、こくりと息を飲んで]
あッ……──〜〜〜!!!!!
[深く打ち付けられれば、悲鳴は音にならなかった。
透くん、透くんと、狂ったように名前を呼び続け、陰茎まで扱かれれば髪を振り乱して涙を散らしながら首を振る。
それでも阿尾を制止するような動きはすまいと、顔の横のシーツを思い切り握りしめて]
も、や、イく、透くんっ……
あっ、ぁ、ああぁ──!!!
[だんだん声が高く掠れていく。
自分の意思を無視して高められていく感覚にとうとう耐えかねて、
大きく喉を反らしてびくんと痙攣し、自らの旨を汚すほど精を吐き出すと同時、内壁は搾り取るようにぎゅううっと収縮した*]
【人】 独尊隊 ツヅラ――1年後のmerryXmas―― (76) saira 2018/12/30(Sun) 18時頃 |
【人】 独尊隊 ツヅラ[今年の正月。 (77) saira 2018/12/30(Sun) 18時頃 |
【人】 独尊隊 ツヅラ[一見するとタバコ仲間を喫煙タイムに誘うような仕草だったが、彼が喫煙家でないことは知っている。 (78) saira 2018/12/30(Sun) 18時頃 |
【人】 独尊隊 ツヅラ
(79) saira 2018/12/30(Sun) 18時頃 |
【人】 独尊隊 ツヅラ[数十ページの掌編。 (80) saira 2018/12/30(Sun) 18時頃 |
【人】 独尊隊 ツヅラ[最後のページには手書きの文字で。 (81) saira 2018/12/30(Sun) 18時頃 |
……ひどいなぁ。
[温かいものが天井を見上げても零れてくる。
目頭を押さえても押さえても、止まることなく。
随分長い事、泣くことを忘れていて、
俺が泣いていると気付くまでどれだけ
目を閉じていたか]
[逆上せた頭でも、再び熱い中に入る前にゴムをつけ忘れたことに気付いてはいたが、こんなことを言われて止まれる道理があるだろうか。
蠱惑的な姿に翻弄されたかと思えば、かわいい顔で心が掻き乱される。古書店で穏やかに笑うひとの、非日常の艶に心臓が跳ねあがりそうだった。
甘く、切迫して呼ばれる名前に、奥に叩きつけるように腰を押し込む。
ベネットさん、と呼ばう自分の声も、熱に掠れて何処か上擦って聞こえた。
溶けてしまいそうに、何もかもが熱い]
く、ぅ……ベネットさんっ…!
[乱れた姿、散る涙がひどく美味しそうで。
彼も制御できない感覚に溺れているのだと、競り上がるように熱が込み上げる]
は――俺も、もう……!
[艶かしく晒された喉に噛みつきたい衝動を抑える代わりに、一際強く柔らかな粘膜を抉った。甘い痙攣と吐精、誘うような締め付けに息を詰めて、最奥に白濁をぶちまける。
涙の滲む目元に口付けて、全身で彼を味わう。
余さず吐き出そうと、震える身体を抱き締めて数度ゆるゆると腰を送った]
は、ぁ。
………。
[互いの呼吸が落ち着くまでじっと目を瞑り。
名残を惜しみながら中から引き抜いて、そっと様子をうかがうように覗き込む]
あの――ごめんなさい。その、なかで…。
ベネットさんは優しくしてくれたのに。
初めてとか、君だけとか……我慢できなくなって……。あの。
[俺だって、とか好きです、とか拙い言葉しか出てこなくて、真っ赤になって目をさ迷わせた]
[さっきまで自分の下で乱れ、怖がってかわいらしく嘘をついたりしていた彼が、猛る熱を腹の奥へ押し付けてくる。
今夜一晩で、今まで知らなかったいろんな顔を見た気がする。
その全てが愛しくて──それなのに、もっと、いや全てが欲しいと、際限なく求めてしまう]
んっ……いい、よ、きて……!
[中を強く抉られれば、誘う声も嬌声に変わる。
鋭いほどの勢いで奥へ叩きつけられた熱に、はう、と息を漏らして全身を震わせて。
絶頂の余韻に浸る間もなく数度腰を揺すられ、だらしなく口を開いたまま声が漏れた]
[──しばらく、浅い呼吸を繰り返していたが、次第に呼吸が整っていく]
は、ぁ……は……んっ、
[中からずるりと引き出されると、とろりと中のものがこぼれ出て、その感触にすら体が震える。
それから阿尾が覗き込んできて、謝るものだから、思わずくすりと笑ってしまった]
……当たり前だけど、中で出されたのなんて初めて。
すごく、熱い。
[腹をくるりと撫でて、にまぁと目を細めて笑う]
優しかったかなあ……?
それはともかく、いいんだよ。我慢しないで、めちゃくちゃにしてって、誘ったのは僕だし。
[腕を伸ばすと、阿尾の後頭部に手を回して、ぐいと引き寄せ、掠めるように唇を奪った]
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