246 とある結社の手記:9
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マリオはきっと…、
「人間だってバレたから襲われた」っスね。
…ふぁ…、
明日は忙しいなあ。
俺っち、色々びっくりすることばっかりだし……
寝よ。おやすみっス。
[欠伸交じりにそんな見通しを呟いて。
その後はけたたましく起こされるまで、それはもうぐっすり寝たのだ。*]
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ほほほ…(>>87) 良い質問ね!…と言いたいところだけどパティ。 私にも知りたいことはあるわ。
あなたは、それを意に介さないのね?
[ほほほ、と女は更に笑いながら、リンダとユージンに向けて、手にした扇子を指し示した。]
どうしてかしら。 もう…知っているのかしら?
[そう含み笑いをしながら、自らへの問いを回避した。*]
(89) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[仲裁に対するイヴォンの返答はいつもどおりの苛烈さを含むものだったけれど、長い付き合いのせいか彼女も流石に気まずがっているというところを少しは察した。(>>77)
遺体の片づけにやってきた結社員が、マリオの遺体を運び出す。最初の犠牲者である子供を悲痛な表情で見送った。 残った血だまりを片づけるために掃除用具の準備をしていた時である。
宿屋の扉が開く聞き慣れた音がして、結社員が入ってきた。 投票用紙を昨日いれた箱をひらいて集計している。……]
(90) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[人間が得た牙は、今日の襲撃先を定めたようだった。]
成金 イヴォンは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[最初の処刑者は、魚屋のワンダに決まった。 彼女は結社員に連れられ――ロイエが追い縋った。 それでも結社員はきまった処刑を完遂するため、彼女を宿屋の外へ出した。 扉がしまる。勝手に結社員に準備された鍵が外側からかかった。
ワンダの横顔を見て、昨日少し話したことを思う。 いまは亡き勇気ある少年は、彼女に投票すると宣言した。
誰かに何か失わせることになった。(>>2:517)
彼女の甘ったれな娘息子はどうするんだろう。 勇気ある少年は、ワンダおばさんを宣言通りに"こらしめてしまう"結果になったが――御伽噺では、勇気ある少年が死ぬなんて結末は迎えなかった。]
――………
[叱るもんか。そう言ってマリオの頭に手を置いていたワンダ。二人いっぺんにいなくなり、彼らの客室二つが空き室になった。]
(91) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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― マリオの部屋(マリオの遺体搬出後掃除中) ―
[マリオの部屋の掃除は、慣れたラルフのほうが手際がよかったので手伝い側に回ることになった。(>>43)(>>61) 成人男性一人分の血液に比べれば、マリオの体は小さくて、掃除に手間がかからなかった。 体積は少なくとも、サイモンに比べれば我が宿を第二の家にしてくれていたマリオのほうが思い出はずっと多いから、清掃中も思い出がよみがえってしまう。それゆえ、時間が経つのが早かったせいもあるのだろう。]
こんな時まで 手間のかからん子供じゃなくていいのにな……
[惜しむように、きれいになってしまった部屋で、ラルフに対してぼやいた。**]
(92) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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意に介さないとは……どういうことです? あたしは占い師は、3人はいないと思っています。
けれどあなたさまが、ご自分で占い師だと名乗られましたので、占い師だというのでしたら、お仕事をなさっていただきたいのです。 反対に、あなたさまが先程認められた、ピスティオだけが占い師とおっしゃるのであれば、あたしたちはあなたさまを、嘘つきとして詰問しなければなりません。
それが引いては、ピスティオを守るためになるでしょう。
あたしは何も知りませんから、お言葉をいただかなければ、動けないのです。
[回答を回避した婦人へ、一歩詰め寄ります。 あたしの中ではすでに疑念の湧いていることでしたが、それでも言葉かわさずに決めてしまうのは、こわいのでした。]
(93) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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─ 朝・自室入口 ─
───── へぇ。
[思いっきり鼻をかんだ手拭いを返されながら、イヴォンと朝の挨拶を交わす。>>27どうもそれは「いつもの」光景のようで……けれど、奇妙に歪なようにも思えた。結果、ひどく間抜けなこたえばかりが返る。]
(94) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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ピスティオは、イヴォンに返された手拭いを、ぐしゃりと丸めてポケットに突っ込んだ。
2018/07/30(Mon) 00時半頃
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え、
…… マリオ、が?
[ただ。平穏はすぐに破られることになる。 マリオが喰われた。>>28 その意味がすぐには分からない。いや、分かっていたのだ。幾らとぼけた青年にも。圧倒的な血の臭い、葬儀のような沈んだ空気。ちらりと見えた部屋の中に広がる赤いいろ────、]
……… っ 、───ひ ……ッ、
(95) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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ピスティオは、がたん。と音を立てて背後の壁に倒れ掛かった。
2018/07/30(Mon) 00時半頃
[死んでいる。死んでいる死んでいる死んでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんで………
… ああ、うつろな 目だ。 ]
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うわあッ!!!
[結局サイモンの死体を目にすることはなかったから。実際に死んでいるのを見るのは、これが初めてだった。腰を抜かしたように壁を背にへたり込みながら、がたがたと震えて少しでも遠ざかろうと足が床を空しく蹴る。
イヴォンの哄笑>>28も耳に響くことはなかった。 青年の目はただ、マリオだった「モノ」を凝視している。]
……な、なんで ───…
(96) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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お、俺っちが ひ、ひとだって、 い、いっちまった から 、
だ、だ だから、 ……?
(97) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[そう考えるんだろう?ほんとうの「占い師」は。
ああ、血の臭いだ。気分が悪くなるような血の臭いだ。]
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…………っ
[それ以上は、もう無理だった。 込み上げる吐き気を手で押さえるようにして、どうにか視線を逸らす。そうして壁を頼りに、よろと立ち上がった。弟分の最後の顔を見ることは、どうしても出来なかった。*]
(98) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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─ロビー─
[暫く廊下で立ち止まった後、スージーが 部屋に入っていくのも見はしたけれど。 それは止めずに、自分は中に入らずに、 男は黙って階下に降りた。]
[すでに開票は始まっていて、 ── その結果、ワンダが連れていかれる、 その背中を、黙って見つめた。
はあ。とまた溜息だけ落ちる。 それを止める権利は、自分にはない。 冷たく見えるだろうなと、頭の隅で思った。
ただ、彼女がどんな顔をしているのか。 それだけは、じっと最後まで。]
(99) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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はーー……
俺っち、どうしてもあの匂いだけは、
ダメなんだよなあ…。
生臭くない?
[だから「肉」を運ぶときには、ルパートにはきちんと梱包をして貰っていたものだけど。感覚の違いをぼやく嘆きが、一つ零れた。]
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[>>82無理しないで、というパティに頭を振った。]
いや……そういうつもりじゃない。 この甘さが、誰のためのものだったかを考えていた。
[ゆっくりと、この甘さを忘れないようにぬるくなり始めたミルクを飲み干した。 カップをパティに返し、何か言おうと考えて……。]
……。
[何も言えず、ただありがとう、ごちそうさまと告げてカウンターの椅子に座った。**]
(100) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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私は知りたくて仕方ありません。(>>93) まずは、あのかわいそうな二人の正体を…
能あるものがそれを教えてくれるでしょう。
あなたは、それが気にならないのね! おかしいわね。ほほほ…
[詰め寄るパティに向けて、女はそう言って笑った。女はパティの問いに、まだ答える気がないようだった。*]
(101) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 01時頃
人間にとっちゃあそうらしいな。
おれもピスティオがそういうから"くさい"とわかる。
ははは。助かってるよ。
[血の臭いが苦手なピスティオ。対して人狼であるルパートには、その血のにおいとは、人間のスープのかおりだ。食事を拵えている台所からするいい匂いと然してかわりがない。]
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― ロビー ―
[リンダが2階から降りてくる(>>3:84)のを目に留めると、カウンターの席から腰を上げた。スカートの裾を摘まんで、軽い会釈。さりげなくお嬢様の全身に視線を滑らせて、身支度の程を審査する。]
……これは、これは。合格でございます、お嬢様。 御一人でよくぞ……少々さびしい気もいたしますが…… いえ……なんでも……
[帽子については、あえて触れないことにした。 そして、ふと、リンダの視線に違和感を感じる。]
……お嬢様?
[彼女の目に映る光景(>>3:86)を想像できるわけもなく、 リンダからの返答がなければ、それ以上質問することなく、皆の会話へ注意を移すだろう。]
(102) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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成金 イヴォンは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 01時頃
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[>>89 イヴォンの視線がリンダとこちらに来るのに、黙って男は目を眇めた。]
…… それは、ローザスの奥方が 今、答えない理由には、 あんまり、ならないと思うかなー……
[何を聞きたがっているのかは、 だいたい察したけれど。 思ったことは、だいたい パトリシアが先に言っていた。]
…… それならオレだって 奥様の結果が先にしりたーいっていうけど。
言いたくない。ですか。
[イヴォンが答えない様子に、 眠たげな眼は、半眼に落ちる。]
(103) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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["占い師"と自称したイヴォンに対し、 今朝の結果を求めるパトリシア(>>3:87)。 それにはまずリンダとユージンが答えてからだ、 と返すイヴォン(>>3:101)。
"かわいそうな二人の正体"。それはつまり――]
"人狼"か、どうか…… そう仰りたいのでございますか?
[ロイエは、口をはさんだ。]
(104) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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―ロビー―
[自室で少し休んでからキッチンに寄り、いつものように飲み物を用意してロビーへ足を向ける。 ベッキーが現れる頃には、既に多くの人が集まっていた。]
みんなおはよう。
[その場にいる全員に当てた張りのない挨拶は、誰かの耳に届いただろうか。 話しを聞くに、どうやらまた夫人が悶着を起こしているようだ。中央のテーブルに一揃えの飲み物とグラスを並べる。ロイエの手が空いていたら手伝ってもらっただろう。用が済めば、空いた椅子に腰掛ける。
どうやらまだ何人か来ていないようだけど、そのうちに揃うことだろう。]
(105) 2018/07/30(Mon) 01時頃
|
()
さて、ワンダも予定通りだが……ああとも。
マリオは皆が守ってやらなかったから死んだんだ。
"嘘つき"が二人も出て、だあれもマリオが本当の人間と
真の意味では信じてやれなかった。
人間も、余計なことをしなきゃあよかったのにね。
薄情な大人たちばかりでマリオが割を食ったのさ。
……さあてどうだろうな。守護者についちゃあ、
リンダが結社員に答えさせたメモのかんじ、
居ると思うが。
おれたちが"三人"だって言い当てたくらいだ。
うん。おれはモンドだと思ってる――まあ違ったとして
それはそれ。"力になれるかも"なんて来た場所で
まんまといの一番に子供が殺されて、
どんな気持ち……なんだろうなあ?
おれとしてもきいてみたい。
…… 後悔したほうがいいぜ、モンド。
おまえがあっちでもこっちでも、
誰かが何かの力があるというたびに
「おまえが襲われる!」なんて騒ぎ立てたから
憐れなマリオは襲われたのさ。
庭師 ノアは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 01時頃
まったくだぜ。
う〜〜〜ん、そうだよなあ………
だってほら、ルパートさんだって強烈なドブの臭いとか嫌いだろ?
[人狼と人間では、幾ら声が通じようとも味覚も感覚もまるで違う。”くさい”とは思わないらしいルパートに、考えながら例を挙げた。それなりであり、その程度でもあった。]
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─ ロビー ─
[結局ロビーに行く前に、暫く洗面台と仲良くする羽目になってしまった。やや暫くそうしていたから、ロビーに赴いた頃には既に多くの人が集まっていただろう。
そこで、もうひとつの「死」を知った。 無情にも連れていかれるワンダの姿に。]
……え。なに。本気かよ。 え?いや。処刑とかって冗談、だろ?
ワンダさんは人間かも… 、…
[落ち着きなく辺りを見渡して呟く声に力はない。追い縋るだけの勇気もない。そうかも知れない。違うかも知れない。分からない。
結局、ピスティオには迷うように彼女の背を見送ることしか出来なかった。かける言葉は思いつかなかった。]
(106) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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あっはっはっはっは
ピスティオにとっちゃあ、人間の血ってのは
どぶと比べていいもんなのか?
自分に流れているのにねえ。謙遜に聞こえちまうな。
[愉快そうにわらっている。]
守護者といっても、やはり一度に多くを救える……
というわけでは、ないようですね。
そして、結社からの情報がただしいのなら、
自分自身は……護ることができない。
なるほど……。
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[飲み物をもってキッチンから入ってきたベッキー。 いつもの張りがない声に眉をひそめ、思わず立ち上がってしまう。]
ベッキー様……おはようございます。 お手伝いいたしましょう。 こちらは、わたくしが……。
[会話の邪魔にならないよう、ベッキーと手分けをして飲み物とグラスをテーブルに並べながら、皆の話しに耳を傾ける。]
(107) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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