231 自由帳の中で、僕たちは。
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[ 養護教諭と言う名のヒーラーから与えられし飴を出来るだけ静かにころころしながら授業を受けつつ、思う。 元彼ピッピがあれ位気を使える人だったらなぁと。
いや無理でしょ急にフッてきた男だぞと否定しつつも、ぼんやり養護教諭と付きあってる自分をイメージしてしまい、精神的ダメージを受けてしまう。いやこれは違う。 てかもう教師と付きあうのヤダ。年上ヤダ。そもそも男がヤダ。年下の女の子と付き合うべきだと思うんだよな俺。逆にね。
あー、どっかに年下女子落ちてねえかなー。中三はちょっと犯罪臭がするので出来れば一個下でお願いします。 って窓の外を眺めながら、過去の俺は無駄にグラウンドに奴の姿が無いか探したりしてたなと思い出してしまう。再びダメージ。もうHPの半分は削れたぞ。死ぬぞ俺。 学校じゃ表立って喋れなかった、喋らなかった癖して、視線が合うと目をきゅっとしてこっそり笑ってくれたところが好きだったとか思い出すな。 手を繋ぐだけで顔面完熟トマトマンと化していた過去の俺は死んだのだ。
今の俺は現在を生きろリアルを生きろ。 過去の俺は過去に死んで思い出に死んでくれ。 ]
(102) 2017/12/19(Tue) 02時頃
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[ つか記憶を考古学者ばりに掘り起こしてはいっそ掲げてやろうと思うんだが、一個上の生徒に関係がバレてたんだよな。 恐らくは手を繋いでいるとこを見られたタケシ君経緯。あれ以来なんかタケシ君からの風当たりつえーもん。ハイハイすみませんね男が男と付き合ったりして。
話を戻すがフラれてしばらくした時に、背が高い奴に呼び止められた。 そのぬぼっとした出で立ちには覚えがあった。度々タケシ君の家に出入りする姿を見掛けてたから。
そして問われたのだ。>>30 男と付き合ってんのかって。上手くいってんのかって。
いやいや初接触ですよ?ファーストコンタクトですよ?聞く?聞いちゃう?そんなこと。デリケートな問題じゃないですか諸々色々結構。 さて、どう返したか。
俺の理想としてはこうである。
「ちょっと何言ってるか分かりませんね」
某お笑いコンビの伊達政宗の末裔じゃない方が如くすっとぼければ良かったのだ。 てか普段の俺ならそうしてた。そうするのが俺でしょ。 ]
(103) 2017/12/19(Tue) 02時頃
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[ しかし実際口に出た言葉はこうである。
「続いてれば、こんな、……」
ハイ第一問。後に続いた言葉は何だったでしょうか。 @斑頭になってませんよ。A目つき悪くなってませんよ。B悲しい思いしてませんよ。 思い付く候補をノートの端っこに書きつつ、正解は無い。 何故なら見ず知らずの奴の前で涙腺が崩壊の決壊してしまいそうだったが故に、言葉に詰まった過去の俺がダッシュで逃亡したからである。
家のドアを壊さんばかりに閉めては自室まで駆け上がり、布団でやや泣いた後熟睡した。実際その頃には割と吹っ切れてた(と思う)俺は、翌朝目覚めすっきりである。 学校で完全にスルーされても明らかに合った目を逸らされても平気になった頃だし。
こう言えばまあ向こうが酷い奴みたいだけど、あの時「じゃあ大人になるまで待ってて」とも「別れたくない」とも言えなかったのはこっちだ。 最近はね、思うんだよね。俺の気持ちもきっとその程度だったんだなってね。 だから仕方が無いのね。ハイこの話終わり。* ]
(104) 2017/12/19(Tue) 02時頃
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─ 昼休み ─
[ 美味しい飴をもぐもぐしつつ今日の夕飯のメニューを考えることでHPを回復した俺は、次いで昼食をもぐもぐしようと定位置へ足を運ぶ途中である。 ちなみに今日のお昼は卵サンドと照り焼きチキンパンにいちご蒸しパンである。いちご蒸しパン新登場だったわけだけど果たしてこれは美味しいのか否か。
と、考えていたところに突撃する影。 ]
……茶トラ(大)、か?
[ 何かを訴えるように足元でみゃあみゃあ鳴いてくるには、集まる猫の中でも比較的デカい緑目の猫だった。>>49 名前は付けてない。だって情が湧いたら困る。 だから茶トラが三匹居て紛らわしくったって(大)(中)(小)で分別するレベルだ。 ]
(105) 2017/12/19(Tue) 02時半頃
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お出迎えとかどうした? そんな気の利くやつじゃないでしょ
[ 話しかけては見るものの、返答はにゃーしか得られない。そりゃそうだ。種族がちがうもの。 猫語は分からない。人間語でも英語さえ怪しいのに。日本語だって間違えるのに。猫語は無理っすわサーセン。
どんだけ鳴かれようが分からんものは分からんから、そっと定位置へ向かおうとする。 ところを、視界の端をピンクが掠めた。
は?桜?と目を向けた先には歩く季節外れの桜の樹……ではなく、残念そうに立ち去る男子生徒の背中。 成る程、コイツから逃げてきたのか。と見る俺は、それが例のひとつしかない学校七不思議の正体とは知らない。
にゃあ、と「どうっすか?俺新入りの侵入を拒んでやりましたよ」的なドヤ顔な猫へ「そうっすか……」という顔を返す。 そうすりゃ「いや、どうっすか?褒めるべきじゃないですか?どうっすか?一撫でしません?」みたいな顔をしてくる。
いやいま飯食うから待っててね。* ]
(106) 2017/12/19(Tue) 02時半頃
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明日の天気予想 きっと雪以外 ささみ
(107) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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─ 夜・寮 ─
[ ──そう書いたのは、断じてトーコさんが雪を望んでいたからじゃない。 猫が寒そうだからだし。ホントだし。
放課後には天気予想を記すために、また図書館へ行った。
遠回りな指摘?この中では好きに? ……たしかに、直接的な謝罪は返って幽霊を煽ることになる場合もあるし、現実では好きにさせちゃ駄目だが自由帳の中では正しく自由にしてもらって、……いいのか?
自分の伸ばした矢印に刺さる(紙面的な意味で)言葉たちを見て、「ヤダ、責められてる……?」となった俺は、ショボンな悲しい顔をした猫の落書きを新たに記しておいた。 ささみという名は書いてないが書き込みの流れ的に分かるだろう。 因みに俺の絵心は、百点満点中19点である。 ]
(108) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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[ 画伯な才能を発揮した俺の絵は、キュートなスマイルをさらにキュートに際立たせるだろう。 てかマジでRさん?絵がうめえな。誰だアレ。
海中を漂う海藻が如くぼけーっと、部屋で書かれていたことを思い出しながら、隅っこの文字を思い出す。 「大人になりたくない」 正に青少年の嘆きと叫びと悩みとその他諸々エトセトラである。 ]
オトナ、なりたいけどナー……
[ とか、思ってるうちは、当分なれないんですよね分かります。 ベッドでごろりんしつつ、ジョニーも分かるぜと言っている。だよな。 ]
(109) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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―昼・生徒指導室―
[学生たちは昼飯後の授業中。 今日は午後一の授業がなかったため、よかったものの 普通の人間の、普通の腹は、この時間普通に減るものだ。 長くなるだろうことはわかっていたから 先んじて木島先生に朝方メールを返してはいたが、 やや足早に生徒指導室に戻るもやはり、木島先生とはすれ違ったようだ。 机の上には冷えてしまった『親子丼とほうれん草のお浸し』がある。]
おおー、まじである。
[当たり前だ、そういう約束なのだから。 しかしそこにある激辛料理と甘味以外の食べ物に 少しばかり感動してしまったのである。 いそいそと熱いほうじ茶を用意して、暖房を利かせ、手を合わせた。 箸を手に持ち一口口へと運ぶ。 冷えていてもしっかり鶏肉に染みた味や、卵のまろやかさ。 米の炊き方もちょうどいい。 手作りの飯なんていつ振りだろうか――]
(110) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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[時間が変わるように、景色が遡る。]
……。
[真冬に窓も開けるわけがないんだから、 揺れるはずのないカーテンが揺れる。]
…………。
[色取り取りの弁当。 甘い卵焼き、タコの形のウィンナー。]
……、……。
[嬉しそうに笑う顔――]
(111) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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[無意識に表情筋が強張って、深い皺を眉間に作っていた。 熱いままのほうじ茶に手を伸ばして一口。]
ん゛っ……あ゛ぁー…っぢ
[また喉の奥を軽く焼いた。 息を吐き出すのと同時に、冬の幻も消え去り 手には薄味だが美味しい親子丼。 数秒見つめてから、一人の部屋で何を謂うわけでもなく。 やがてまたゆっくりと食べ始めた。]
(112) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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To:木島先生
Sub:どん
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うまかったっす。はなまる。
ちと若者には薄味かもですけど
健康考えるとあれぐらいがいいかと。
木島先生、良い旦那さんになるんでしょうね。
あと、スープとかは間違って買っちゃっただけなんで
そんな気にしないでくださいねー。
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[試食、でもある昼飯なので感想を送る。 「頑張りました!」なんてメールにもあったもんだから 指導室の中で少しだけ笑ってしまった。 机の上の、間違って買っちゃった味音痴と謂われる食い合わせは 果たして家庭科教師の舌にあう――わきゃねぇと思うけど。
歳が10も離れた相手は、同じ教師であってもどこか幼げな印象があって。 いや、幼いというより柔和だといったほうがいいか。 考え事をしたままコピーの終わった機械の前で ぼんやり立ち尽くしてそうな、ぽやーっと感は 他の生徒たちにもきっと好感を持たれるのだろうなと おれにはない魅力に少しばかりの羨望があったりするわけで。 まあ、おれ顔も怖いし。 そんな彼が何故おれに試食を頼んできたのかはわからないが 久々の手料理というやつにありつけたので、理由なんて野暮なことは聞かずにおいた。
それからはちょっと満腹でうとうとしてみたり。 午後の授業に向かったり、放課後の更に向こうまで 教師というのは忙しいもんだ。]
(113) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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―放課後・図書館―
浅見先生、おつかれさまです。 ちょっと図書館使うんで、鍵施錠しときますわ。
[こんな風におれが図書館の施錠をする事は多く。 だからこそ、いつもノートの最後に書き込むことも出来るわけで。
おれを除き、無人になった室内。 図書の紙やインクの匂いと、ほどよく調節された暖房。 部屋の隅においてある『自由帳』は誰が置いたものなんだろう。 細い煙草を咥え、窓を軽く開けると すっかり暗くなった夜空はぼんやりと青を曇らせて 明日は雪でも降り出しそうな色をしていた。 ぱらぱらと、前日分も含めてページを捲る。
気付けば“トーコ”なる女子(?)の書き込みがあったり 矢印が飛んで文章が続いたりしている。 違うやつが短歌を書いていたり。絵も増えていたり。 現実とは違う時間の進むノートを暫く眺めていた。]
(114) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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[トーコ、に対するささみのものは 「雪が降ること」に対してのやめてくれ、だと認識して。 続くライの書き込みや、土岐の書き込みは齟齬でも生まれたか?と おれはおれで齟齬していることにも気付かない。 「↑おいおいみんなにこにこしようぜ」 とか書けばよかったんだろうが 面白くないと赤点をつけられそうだったのでやめておいた。
トーコは彼氏とデートだとか。 それをすんなり受け入れてしまっているのは 男子校という場所は――まぁ、そういう事が起こらなくない。 何年かここにいるが、そういうやつらを見なかったわけでもない。 だから、この書き込みも、まあそういうことなんだろう。
前日のおもしろ短歌には可愛い絵も添えられているらしい。 “R”の描く絵はひよこの絵と同じように彩を添えてくれる。 今日は青空の下で笑う少年のようだ。 特に何か書くことはないが、うん、かわいい。 絵なんてかけないからうらやましいもんだな、と思う。]
(115) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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[どうにも気になったのは、ふたつ。 ひとつは綺麗な文字で綴られた短歌。 ひとつは隅に書かれた幼い言葉。
何を書き込むか、一度だけ逡巡し。
まだ何も書かれていない次のページに書き込もうと 残りあるページを捲った先には 土岐の短歌が書かれていた。]
おー…かっこいー。
[おれが書こうとした場所に、先に。 おれが書こうとしたことよりも、更にいい書き込みがあって。 この“土岐”という人物は、もしかしたらおれと似ているんだろうかと ふ、と唇が弧を描いていた。]
(116) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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[おれが付け足すには、蛇足すぎる。 だからおれはページを捲って前のページにもどした。
いつもはない、文字を挟むような装飾をいれて ささみの怨めしそうな「雪以外」の天気予報の後。 土岐の書き込みが最後になるように残りを埋めた。]
(117) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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・-・/--・/-・/・-/--・-・/・・/--・・/・・/・-・-・/-・-・/・-・/---/-・--・/
そらがきれいだな。
“F”
-・・-/-・/・・/----/・・-・・/・・/-・・-・/・-・/・-・-・/-・/・・/・-・・/・・・/
(118) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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[見上げる夜空は曇っていて、夕焼けも星も見えないけれど。 ここは『自由』なんだから、いいだろう。
不良教師は煙草を一本吸い終えると 夜空をひとつスマホで撮影した。 雲の隙間からほんの少し星が見えたから。 とはいえ夜空だし、高性能カメラでもないスマホでの撮影。 しかもちょっとだけブレている。
送れる所へ一通、メールを。 もうひとつ浮かんだ顔には、送ることもできない。 どうせまたそのうち呼び出す事になるんだろうし。 その時にでも、見せればいいかと。覚えてれば。
帰る間際見上げた天井に、きれかけの星を見つけ。 司書へのメモを置いた**]
(119) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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『天井、蛍光灯切れかけてるんで 用務の人に伝えておきます。
“淵”』
(120) 2017/12/19(Tue) 03時頃
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To:木島先生
Sub:さむいっす
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さみーー。
[添付:曇りの星空.jpg]
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/19(Tue) 03時半頃
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─ 昼休み ─
う?
[結局グラウンドの花壇の縁に座って弁当を広げていたところ。スマホがメールの着信を告げた。箸をくわえたまま確認して、瞬く。そしてパッと顔を輝かせた後、少し沈黙して、少し伏し目がちに。]
まじかぁ。 えー、まじで〜〜〜〜?ふふふ、… ………………。
[メールをしばらく見下ろして、 すげーなぁ、と、口の中だけで呟く。
いいひとすぎ、とか、やさしすぎ、とか、 おれの好きそーな本わかんの、とか。 自分でも解らないのに? ── 、とか。 しかも、まだまだ。まだまだ、か。
そんだけ、いろいろ考えてくれてるんだな。 ─── いいやつ、だなぁ。]
(121) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
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…………だめだ、
[自分のさっきの思考が嫌だ。 ちがうだろ、そーじゃないだろ、 きーちくんはそんなつもりで言ってるわけじゃないだろ。
知ってる、これは劣等感だ。 すきなものが、── スキキライがはっきりしていて、 他人にも、必ずすきなものがあるだろう、 みつかるだろう、と信じている人種。 いやちがう。おれが解らないなんていったから、見つかると良いな、と、協力してくれる、友好的な相手、だ。
眩しすぎて、少し遠くて、息が詰まった。]
……、
[無言でぽちぽち、へんじをうつ。眺める。かこかこかこ。けす。うちなおす。ふう、と息を吐いて、送信ボタンを押した。]
(122) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
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To:きーちくん
From:千彰
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まだ一冊目だけどめちゃくちゃ楽しく読んでるよ!
昨日は夜更かししてしまったからその責任はとってほしいけど(夜の絵文字)
でも、他にも好きそうな本に心当たりあるなら興味あるので、読み終わってからでいいので教えてくださいせんせー!(きらきらの絵文字)(頭を下げる絵文字)
あと、読み終わったらかんそーも言わせてね(ピースサインの絵文字)
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[皮肉にみえてないかな、大丈夫かな?おもって、あ、と思う。 肝心なことを書き忘れている。
2通なんてウザいかな。へんに思われないだろうか。 だから、おれは、…気が小さいんだって。
でも時間がたった後に送っても微妙だろうし、もっとへんかもしれない。 迷った挙げ句、もう一通。一言だけの、メールを送った。]
(123) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
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To:きーちくん
From:千彰
―――――――――
いろいろ、ほんとに、ありがとね
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[ 高校生が楽しいのは分かる。楽なのも分かる。
お菓子は一日200円と決めている俺だが、それは制限しないと永遠と食べてしまうからである。 だから制限しつつ、一日分を持ち歩きつつ、気が向いたときに自由に食って、口にしたものに魔法の粉がついてなくともハッピーなターンになってる。 んな自分のことを客観視して「かわい子ぶってんな」と思う冷静で冷徹な俺が居る訳だが、「まあまあこんなこと出来んの高校で最後だし許されるでしょうよ」と思う甘たれで優しい俺も居る。
大学生になればこの菓子制度とはグッバイ、そしてお菓子自体ともグッバイするつもりだ。 悲しいがハタチ過ぎた男がお菓子持ってキャッキャしてんの、少なくとも俺の見た目だったらキツ過ぎんだろ。
うん。だから、大人になりたくねえなあという気持ちは良く分かる訳だが。 大人になれば出来ることだって増える。 飲酒は今まで禁じられてたが、合法で飲めるようになるんだぞ。姉に半ば無理矢理飲まされた日本酒は割とイケる口だったし。 ]
(124) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
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[ まあね、つまりね、思うわけだよ。 歳を取ることで失うもんもあるけど、得るもんもあるって。
ポジティブに行こうぜポジティブに、と思う俺の脳裏に「だが失ったものは永遠に戻らない……」という魔王的ネガティブ発言が過り嘘でしょお!?となる。嘘でしょそこでネガティブになっちゃう? ]
んー、んん?
[ だりーから音楽かけようと手伸ばした先。 指紋認証にて一瞬で開かれた画面に、メールらしき通知が見えてビビる。見ればマジでメールが来てる。 って思ったらお隣さんでした。先輩か。 ]
(125) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
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―――――――――
To:入江先輩
From:三笹
―――――――――
わざわざどうもっす
なるなら婿ですけど
てか今度好物とか
教えてくれれば作るんで
いつも食べて貰ってますし
何か元気無かったでしょ、先輩
おやすみなさい
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[ ハイ送信。ぽちっとな。 生憎俺にはそっとオブラートに包んで包んで過重包装かなってくらい優しい言葉を贈る丁寧さが無い。 大体包装しすぎたら、中に入ってる言葉が何なのか、剥ぎ取って読み取るのにも時間がかかる。だろ、って思う。 途中で諦められたら、何を言いたかったのか理解されずに終わっちゃいますしね。
心行く儘に言葉を送った俺は得意気にふひーんと笑う。 ]
はー、あ…… 明日は、きっと ゆき、
[ 以外。続く言葉は欠伸に交じって噛み殺された。* ]
(126) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
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