229 観用少年
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[身を寄せて本を再び開く。 大きな文字が躍る世界を人形は読み語り、 やがて9時が近付けば、穏やかな睡魔に沈んでいく。
決められた、決めた挙動の一幕。 夜9時に寝て、朝7時に起きる。
それを繰り返す小さな身体は衰微の影はなく。 けれど物足りなさの表れを今宵示して、 うとうとと微睡むなか唇が幽かに音を溢す]
…………、……ィア……
[無意識に彼の知らない名をふたつ。 棄てられたと知る上で慕う情を捨てきれなかった、 嘗ての主を、とても……苦しげに*]
(116) 2017/10/07(Sat) 22時半頃
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[落ち着きなく彷徨う視線、咲いた期待はそのまま表情に出るから分かりやすい。>>59 瞳を伏せ、静かに微笑んだ]
そうだね、君が覚えられたら考えよう。 二人きりで遊んでも、退屈じゃないと言ってくれるなら。
[今日一日で覚えきれるとは思っていないが、迷宮の広さを口実に 遊ぶ機会を減らす魂胆だ。ぽつりと零した呟きを耳は拾ったが、──聞こえなかったふりをする。>>62 記憶を白紙に戻した筈の人形が、一体何と比較をしているのか。思い当たるのは前の主人だが]
この街中探しても、こんなに大きなお屋敷は中々ない。 ……幸運だね。 お母さんもお父さんもいい人達で、おまけに裕福だ。 [窓外をぼんやりと眺めたまま、小さな手をするりと落とした]
(117) 2017/10/07(Sat) 23時頃
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[誤解のないように言っておくと、 自分にとって寝るとは睡眠である。 それ以上の意味などなくて、それ以外の意味もない。
オスカーは飯を作ったり、掃除をしたり。 そればかりを求めていたからということもあり、 そのこと以外は何もしていなかった。
だから忘れていたのだ。 彼が本来、愛玩人形であるということを]
(118) 2017/10/07(Sat) 23時頃
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二人はお仕事に行ったんだ。 今日も無理をして、出掛けていたからすぐに戻ったの。 あんな風に一緒に居る事は滅多にない。
[二人で使うには長いテーブルの上には、ご馳走が並ぶが。その中に混じって、角砂糖が乗る小皿がある。近くの椅子を引き、ジョージに目配せをする]
だから、今日は…… というか、普段は二人きりかな?
ご飯の時間だよ。
[隣の席に自分も腰掛け、手を拭く。指先で角砂糖を摘み、彼の口許に近付ける]
……人形は、これが好物だって聞いた。*
(119) 2017/10/07(Sat) 23時頃
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……そうね、 その説明は少し難しいけれど。 仕事場はきっと気に入ってくれるのではないかしら? [>>101 自分が主人を務める職場は、 なにせ“綺麗なお姉さん”には事欠かない。
王子様の言葉は楽観的だ。 本当に楽観なのか、あるいは達観なのか。 そんなふうに考えてしまうことが、そもそも余計なことなのか。]
(120) 2017/10/07(Sat) 23時頃
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幸せ?
[>>102 慰めるつもりが慰められた。 重ねられた手にはそんな感触を抱いたけれど、 それがどうしてかは、自分でも理解できない]
……でも、もしも、 あなたの記憶が残っているのなら、 私、それを聞かせてほしいわ。
だって、あなたはとても、……その、
[言おうとした言葉は、 別に大したことのない言葉だ。 後ろ暗いこともないし、疚しいわけでもない。
ただ最近少し感情を言葉にすることが乏しかったせいだ。 言葉に詰まってしまった、だからこの話はこれでおしまい。 口を閉ざせば、また今度、だ]
(121) 2017/10/07(Sat) 23時頃
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えっ、 それはちょっと……、 さすがに、どうなのかしら。
[>>103 名無しのななちゃん、なんて。 そもそも名付けになってもいないのに、 そんな戯れ事を受け入れられてしまって焦る。]
『そうねー、 ななちゃんなんて可愛いじゃない。 こういうのはインスピレーションが大事なのよ。 結局、最初に思いついたのに戻ってくるし。 それにほら、数字的に縁起がいいんじゃないの? ななちゃんも気に入ってるみたいだし?』
[>>103 友人は双方の主張を面白がって、からから笑う。 目論見通り否定はしないし、むしろ勝手にななちゃん呼びだ。軽率に頷いてよいものか、名前の問題は少し持ち越すことにする]
(122) 2017/10/07(Sat) 23時頃
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[プランツ用品一式とプランツ本体、 黒服に小脇に抱えられるのは今度拒否されただろうか。見た目よりも気の優しい男は少年の意向を一応尊重はするだろう。
見下ろす景色は綺麗というには、余りにも雑多すぎる街だ。 モデルルームのようなリビングは、それでも古式ゆかしい王子様がいるのには違和感だ。それにその衣装は大切に取っておくべきだろう。早く着替えを用意した方がいい、早速芙蓉に手配を頼む]
好きなお部屋を使って。 ……と言いたいところなんだけれど、 もしかして……、
[一応は良識な大人である。 聞いた説明などを思い出すものの、 きらきらした眼差しを前に非常に悩ましい]
もしかして……、 お部屋やベッドは一緒の方が、いいのかしら?
[自分を道徳的な人間だとは思わない。 けれどそれは物凄く不道徳な感じ、なのでは?**]
(123) 2017/10/07(Sat) 23時頃
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[幸いにして、数日共に過ごして尚 ガーディが「枯れ」る様子はなかった。 髪は艶を保ち、頬は丸く、唇はいつまでだって桜色。 ――たとえ山ほど詰んだ砂糖菓子を一かけらしか口にしなかったとして>>113 それでも、良かった。
良かった、そう、良かった筈だ。 良かった――]
……ガーディ?
[交わした約束が習慣になり始めた頃、 不意に声が止まって、そして呼ばれる名前>>115 不思議に思ってそちらを見れば、 ガーディは滑り込むようにして隣にきた。 ケイイチは驚いて目を剥き、息を漏らす。
人と寝具を共にする習慣はない。 それこそ閨でさえなければ、こんな距離―― けれど、拒絶したいとは、思わなかった。思えなかった。]
(124) 2017/10/07(Sat) 23時半頃
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……続き、読んで。
[だから、拒絶でも受け入れるでもなく、 続きを促す言葉を選ぶ。 再び本が開かれ、物語の世界が音になったのなら、 ケイイチは懸命にそれを読み上げるガーディの髪に指を絡ませる。
なんだか、満たされている気がした。]
(125) 2017/10/07(Sat) 23時半頃
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[そうして夜が徐々に深まる頃、ガーディの瞼が閉じられる。 ケイイチはそれを見届けて、困ったように眉を下げた。 普段ならばこんな時間にケイイチは眠らない。 眠らない、けれど――今はこの時間を壊してしまうことが何よりも惜しい。 だからベッドから抜け出すこともせず、 柔らかくその髪を撫で続けた。
その時か、薄い唇が声を漏らしたのは>>116]
……ガーディ?
[ともすれば唇の内側で消えてしまうほどに微かな声で、彼の名を呼ぶ。 その表情は苦し気で、どこか切ないようで ――でも、今呼んだのは、誰だ? 己の名ではなかった。間違っても、ケイイチ、では]
(126) 2017/10/07(Sat) 23時半頃
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っ……!!
[その瞬間、ケイイチは酷く自分が傷ついていることを自覚した。 焔のような憤りと割くような悲しみが一瞬で襲って、 刹那、息の仕方さえ忘れる。 咄嗟に夜着の心臓のあたりを握れば、ドクドクと激しい音を立てているのがわかる。]
……どうして。
[違うだろう、と叫びたかった。 お前が呼ぶべきは、縋るべきは、 お前を喜ばせるも苦しませるも――僕であるべき、じゃないのか。
片時だって忘れない瞬間。 正室と王との間に子が生まれたと。それは男児であると。 世界がひっくり返る瞬間。 くるりとオセロをひっくり返すようにして裏返った世界。]
(127) 2017/10/07(Sat) 23時半頃
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ガーディ。
[身を乗り出せば、その分ガーディの顔が影に隠れた。 それでも微か見えた唇が、また何事か紡ぐように見えて――
耐え切れなくて、唇で塞いだ。]
(128) 2017/10/07(Sat) 23時半頃
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[「覚えられたら」の条件を鵜呑みに、こくこくと頷く。 ふたりで退屈なはずがない。人との会話や遊戯が楽しいことは、いつからか刷り込まれたままの知識。
何度も記憶を手繰るように夢見た世界とはちがう、場所。 抜け落ちた誰かの顔も名前も、結局は思い出せないまま、新しい主人の前では意識のうちから追いやられてしまうほど 小さな蟠りとなって、今はぽつりと隅に在るだけ。]
うん、すっごく大きなお家。 来たのがここでよかった。
ぼくね、眠ってるときも、その前も ずっとしあわせだったよ。
[言葉を紡ぐ。口をついて出たそれが示す意味など、少年自身、深く考えることもなく。]
(129) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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ふぅん、そうなんだ。
[パパとママは忙しい人。端的にそれを頭の中に留める。 ── “前”とは少し違う、と。何を思うわけでもないが、何と比べてか些細な差異にも、記憶が勝手に反応する。
引かれた椅子を見れば、言わんとすることを察して席につく。口にすることはないものの、ふつうの人間の食事だとわかる、豪華な料理たちに感嘆の声を漏らした。 鼻をくすぐる出来立ての匂いに、おなかを空かせはしないけど。そわそわと浮いた足を揺らしていれば、目の前に白い角砂糖が差し出される。]
うん、だいすき! た、食べていいの……?
(130) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[忽ち目を輝かせ、声をあげる。問いかけつつ、返事を聞くより先に伸ばされた指先からぱくりと奪い取ってしまって。 口の中を転がしつつすぐに溶けてしまう甘味を味わえば、ふわふわ緩んだ表情で。]
ね、こんなステキなところにいるの シメオンも、きっとしあわせだね。
[まるで信じて疑わない、純真無垢な感想を述べる。*]
(131) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[眠りの淵は心地よく、 羽毛のように沈むのなら何も怖くはない。
ざらりと磨かれる感覚はなく、 ふわふわと微睡むのなら人形の身にも夢は積り、 欲しくて得られなかったものを得られるのだから。 夢というの名前のそれは、 何時だって何かを癒して宥めてくれていた。 だからその夜も柔らかく抱かれる影に身を委ね、 名前を呼ばれ、名前を呼び返す。
柔らかく、優しく、残酷な夢。 目覚めればそれきりの夢は、それでも愛しい]
(132) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[ ―――― 愛しいはず、だった]
(133) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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ん、ぅ
[呼吸が詰まったような呻きは口端から。 ぱちりと見開いた瞳に映る光景は“ ”光景で、 息を吸い込もうとして叶えられず、身を震わせた。
けれど、苦しくはなく。 息詰まる苦痛はあって、その切迫はあった。 それなのに夢の奥底へ落ちて影に囲まれていたよりも、 柔らかな唇が奪われ、息ができなくても]
(134) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[何をされているのか理解したのは刹那に。
仲の良い夫婦の幻想は壊れて落ちて、 連理の片割れ、男の影に密やかに覆い被さられ、 “失語”の人形のまま幾夜も奪われた記憶が露出する。
情を抱く存在たちに喋るなと命じられ、 その情のままに喋らなかった人形の都合の良さ。
それが妻に露呈するまで続く地獄は、 争いの果てに棄てられ、洗われて、 その苦痛だけを流されたのだとこの刹那で、悟る]
(135) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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小説。…聞いたことある。 …それは、僕にも読めるもの?
[ 文字を読んだことは、あまりない。 だけど、…学習する人形だから。 差し出されて、教えられれば。 きっと意味も理解できるようになるとは、思う。
見上げる瞳に興味の色を乗せ、 手を差し伸べてみれば、 直円さんは本を数冊、持ってきてくれただろう。 ]
(136) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[ だけど、 本を手に取り、数頁、ぱらり。 捲ったところで…、 渋い顔をしたのは言うまでもない。 平仮名、漢字、片仮名の存在は知っていても、 それと識字は別の話だ。 指先が文字をなぞり、
── …… 読めない。
と、ぽつり。 ]
(137) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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直円さん、よければ、話を教えて。 …読めないから。
[ ……表情は変わらずとも、珍しい、気がする。 こうして主に、ねだること、は** ]
(138) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[目覚め、迎え入れられた初々しさと、 夫婦が仲睦まじく子供を欲しがった頃だけの記憶。
その頁に栞を差し入れ開いた唇に]
っ……
[そっと、また夢見るように瞼を鎖す。 記憶の欠片は押しやって、寝具に落ちた掌を伸ばし、 首筋に触れ――縋るように抱きついて。
解放されるまでは大人しく、 解放されたなら濡れた唇を薄く開いて息継ぎし、
その間、縋る腕は解かずに]
(139) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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け…、ぃち……
[息苦しく、滲んだ涙の視界をまた開く。
その中心に映る存在をゆらりと映して、 零す声音には艶の雫を溶かし、慣れを覗かせて。
嫌悪はない。 昔日のような嫌悪は、欠片も存在しない。
ならその胸に残る感情は紛れもなく]
(140) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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ぼくは、……ケイイチのもの、だよ
[囁きは依然と変わらずの言葉ではあったけれど。 燈した情のまま、艶やかに、……縋るように*]
(141) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2017/10/08(Sun) 00時半頃
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[衝動に身をまかせ、重ねた唇は柔らかい。 そう、衝動だ。あるいは激情。 欲情、ではなかった。――そうあってはならない筈だ。
夜の相手にとあてがわれるのは常に男だった。 ケイイチの趣味ではない。 万が一にでも、ケイイチに「次」の世代を残されては困ると そういう意図で宛がわれる男たち。 見目も仕草も女に似れば、何も考えぬふりで抱くことだってできた。
けれど、じゃあ、観用少年を――ガーディを求めたのは、そういう理由で? 違う、断じて違う。はっきりと言える。 言える、言えた筈だ、言えなければ……
けれど後悔が脳髄にまで染みわたる頃、 首筋に腕が縋りついてくる>>139 細く幼い子どもの腕だ。 それがガーディのものだと気付くのに―この状況、彼以外のものであるはずがないのに!―妙に、時間がかかって。]
(142) 2017/10/08(Sun) 01時頃
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っ…………。
[唇を離せば、今しがた重なっていたそこから漏れるのは、 今度こそ――己の名前だった>>140 先ほどとは違った意味で心臓が高鳴れば、 恐怖と高揚は一度に押し寄せる。
抱いた恐怖は違和感から。 主人に否応なしに愛情を抱くと言えど、あまりに「慣れ」すぎていないかと―― そして弾き出される答えに、腹の底が冷えて震える。
けれど、高揚は。 瞳に映るは己の姿。 その声が呼ぶも己で、縋りつくさきもまた己。 誘うような言葉が向けられた先にも>>141――また、己。]
(143) 2017/10/08(Sun) 01時頃
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[カチリ、無意識のうちに奥歯を鳴らす。 求められるがままに与えれば―― ――そして求めるがままに奪えば――どうなる?
頭がまわらない。 感情がまとまらない。 ただ腕の中の柔らかさだけが確かで]
……ガーディ。
[僕の守り人。 どうかこの千々に散りそうな心を、繋ぎとめてくれないかと―― 縋るように、唇をまた重ねた。]
(144) 2017/10/08(Sun) 01時頃
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[差し出した角砂糖は指先から奪われ、小さな口に収まる。行儀が悪いと咎めたりはしないが、純真無垢な感想には眉を顰める。>>131 口許は微笑みを象ったまま]
……そうだね、幸せだった≠諱B
[残りの食事を手伝うのは止め、意識を人形から目の前のご馳走に切り替える。糖分の塊ではなく、料理され、人間が食べる為に用意された食事。観用少年は人間の食事を摂ることも出来るらしいが、今の所そのつもりは無かった]
眠っている間の事も覚えているの? 電池が切れたように、意識が無いと思っていた。
[ナイフとフォークを動かし、ハンバーグを口に運んで咀嚼。話し相手のいる夕飯は久し振りで、奇妙な違和感があった。満腹になり、すっかり胃袋は温まっても食べた気はしない]
(145) 2017/10/08(Sun) 01時頃
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