34 【ロクヨン!!!】
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そうっ、だなっ、くっつけば良いけど……!
[鎧着て走って喋るのは大変でした。]
えー!? 悪い、今何つったー!?
あ?なんか、あったのか?
[焦った様子に問うが]
…なんでもねえ!きにすんな!!
[言い切った。]
/*
マーゴはどっちでもいいんだけど
たぶんこのまんま流れ的に黒リアさんとバトル始まっちゃいそうですよぉ
グロリアさんを見つけたっ
―今雪の洋館にいる
でも大丈夫 やり損ねた相手だもん
マーゴだけで・・・最後までやれる!
[あまり仲間を危険にさらしたくもなく
暗にここへは来るなと連絡を入れる
…実際は大した策もないのだが]
ふーん……そっか。
じゃあ、任せるねぇ。
[自分としては、どこかでアイリスの性能を試しておきたい所であったが。
任せろと言う所に乱入するほど無粋でもない。
さて、どうしたものかと言った所。]
[ぜえはあ。]
……いや、こっちこそ何でもない。気にするな。
[ガストンに返事をして。
黒グロリアの居所は洋館と聞けば、顔を顰める]
あれって白グロリアと同一人物なのか?
一体どうなってるんだろうな……
お前ら、早く、あいつ倒せよ。
[忌々しい声を出す。]
あいつって誰さ?
[くすくす笑いながら。マーゴが取り逃がしたのは分かったけど、それでもどうしたものかと考えていて。]
[不機嫌満載の声に、少したじろいだ。]
え、どうしたんだよ……
ガストンと言いナユタと言い、二人して。
あれは倒して良いグロリアなのか……
っつか、ナユタに聞きたいんだけど。
設定とかじゃなく事実として、このゲームは、
……キャラを倒しても安全なのか?
ヤンファはグロリアがログアウト出来てないと言った。
それも、勝敗が決まれば、皆ログアウト出来るもの?
――……お前、馬鹿か?
俺は言っただろう?
黒の陣営のお前らがログアウトできる方法は、
白の陣営の皆殺しだ。
このゲーム内で死んだら、
もう、それで終わりだよ。
グロリアも、もう、お陀仏なはずだ。
あのグロリアは、亡霊なんじゃねぇの?
[ナユタのインテリジェンスマスターが出したお遊びだということは、ナユタ自身も知らない。]
……――
それリアル的な意味で言ってるつもり?
[ヘン声の温度が少し冷えた。]
リアル的ってなんだ。
俺は、お前らには本当のことしか言ってない。
ま、何でも良いけど。
あんまりイライラし過ぎても良くないよ?
[なだめるような口調。
不思議と、心は落ち着いていた。何処か、麻痺してるだけなのかもしれないが……]
[珍しくぶちっと行きそうになった所に、アイリスの声。
余りの穏やかさに、険がごっそり削がれた]
……あほらし。
[やっぱりナユタは信用出来ない。
ロクヨンで死んだらリアルまで死ぬなんて。
そんな事がある訳ないのに。
運営なら、どうして納得いく説明をしないのか。
それが本当だとしても。
――不気味さを感じながら、苛立ちで見落とす。]
[あほらし、の声に、じっと考え込む。]
信じないか?
まぁ、そうだろうな。
じゃあ、信じなくてもいいよ。
でも、死ぬよ?
[それにしても気になるのはグロリアのことで…。]
マーゴ、グロリアはまだそこにいるか?
[とりあうな、安い挑発だ。
言い聞かせて――言い聞かせなければ、
常識は揺らいでしまうから。
たかがゲームで、死んでたまるか]
……っ
[マーゴの名を呼んでナユタは消える。
ワープの寸前、どうにも言葉にしがたい表情をしてた、
……ような気が、しないでもない]
[ダメージを負ったマーゴをすぐにヤンファに診せようとする行為は、真剣なものに映っただろう。
そう、言っていることは嘘ではない。]
[真剣にマーゴを抱えて戻る姿にぎくりとした。
殺し合いを勧めておきながら、どんなつもりかと。]
……何だよ、ナユタ
殺し合えって言ったり、助けようとしたり。
……そりゃ、ヤンファも解らないって言うわ。
[トルトニスの言葉に詰まる…。]
――……。
[そう、自分でも、不安定なのがわかっていて…。]
死んだらそれで終わりだ、っつったな。
[通信に答える声は低い。]
ああいう、色違いの…
敵キャラになるとか、そういうこととも違うのか?
[この世界での死亡の扱いがどうなっているのか
ナユタの言葉とグロリアの登場とで
よくわからなくなっていた。]
[ガストンの声が響いてくる。
混乱を来たしたAIは、沈黙したのち。]
ゲートに関して、嘘はいっていない。
…俺たちが死んだらどうなるかは、
アンタにもわからんってことか。
それでも… 倒さないと出られない、と。
[本気でこの運営と名乗る偉そうなPCにも
わからないこともあるらしいというのは、
強引に迫ったことからわかった収穫の一つだった。
もっと他の手段で知りたかったが。]
[ガストンの言葉に、また、否定できない。
死んだら、どうなっているのか。
それは、自分が死んでいないからわからない。いや……。
きっと、自分は死ねば、その場でもう、ない存在になることだけは、不思議とわかっている。]
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