88 めざせリア充村3
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[ガンッ――]
[硬質の物体同士がぶつかる音が響き渡ると、武士が持っていた剣はへし折れ、同様に衝撃で腕の折れた武士が床に転がっていた。 オスカーの半身は鉄に覆われており、それが弾いたのだが一方的な展開に研究員のアナウンスも暫くは入ってこなかった。 床に落ちていた剣を拾い、なるほどと納得する]
確かに鉄じゃなかったら、貪食はできないね。
[問題は強度と耐久力、使い手の技能に値段だろうか。 恐らくは事前の数値からこの剣の強度で効果があると考えられたのだろう。 それは間違いではなく、彼と近くなったことで生成する鉄の高度が上がっていたことが大きかった]
(83) 2013/06/25(Tue) 09時半頃
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[研究員に話していないことがいくつかあった。
取りこんだ鉄は内的には作用せずに外的にのみ作用する。 質量の影響はオスカーにはかからない。 だから、普通の人間が動くように動作できるし、質量によって体に負担がかかることもなかった]
もう、上がっていい?
[研究員の返事を聞くと展開していた鉄を吸収して廊下へと、誰にも合わなければそのまま自室へと戻っただろう**]
(84) 2013/06/25(Tue) 09時半頃
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―診療室前―
[なぜかミナカタが廊下にたっていた。]
ミナカタ先生、何してんの?
[目を閉じているから、立ったまま寝ているのだろうか、 反応があれば、返事をするだろう。]
(85) 2013/06/25(Tue) 10時頃
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―診療室―
[>>63志乃やソフィアはもう帰ったのだろう。 診療室の扉を開けると、シンと静まり返っていた。
中へ入ると 誰もいないのかなとおもいきや、 >>75オスカーがひっそりと眠っていた。 腕にはポプラが抱かれている。
オスカーの首筋にはなぜか、猫マークの落書きがあった。
首をかしげつつも、起こしちゃ悪いだろうと ポプラには手を上げてジェスチャーで挨拶。]
(86) 2013/06/25(Tue) 10時頃
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[チアキがいたのを確認すると、 これも小さくジェスチャーで挨拶。
猫の落書き、どうかんがえてもチアキの悪戯だろう。
大事にはならないだろうと、黙っていることにした。]
(87) 2013/06/25(Tue) 10時頃
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[眠っているオスカーはどこは寝苦しそうだった。 オスカーの鼻先をつつくチアキ>>78を見上げ、]
……ほどほどに…よ。
[可愛らしい猫のマークは、今回は見逃してあげる。 入ってきたナユタ>>86にまで口止めはしない。 気づいても、オスカーを起こしてまで言うつもりは なさそうだったけれど。
手を上げるナユタに、オスカーを起こさないよう、 手を振り返してご挨拶。]
(88) 2013/06/25(Tue) 10時頃
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[目覚めたオスカーの様子を見ようとしたら、 抱えられてベッドの方へ連れていかれた>>75。
ケイトに話しかけて出ていくオスカーを見送って、 入れ違いに顔をだしていくチアキ>>79に、 任せてとばかりに首を縦に振った。
手に新しく巻かれた白が痛々しいが、 ちゃんと手当てを受けはできたよう。]
(89) 2013/06/25(Tue) 10時半頃
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[ケイトは体調が悪いと聞いていたので、 眠っているのだろうか。
一応、ポプラとチアキにカーテンの方を指さし、 開けていいのかな?という表情を投げかかるが、 反応があってもなくても、 カーテンを開け、中を確認する。
そっと中に入り、ケイトが起きていれば挨拶をし、 クッキーのお礼を言うだろう。
そこへ、>>75オスカーが入ってくるのが見えた。 ポプラを抱えている。
首の猫については何もいわず、小声で挨拶をする。
彼がポプラをベッドへと降ろすと ケイトに話しかけ、退室するようだった。 静かにそれを見送る。]
(90) 2013/06/25(Tue) 11時頃
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[オスカのマフラーの中を覗いた僕が、じりじり後ずさったりまたそーっと近寄ったりしたのを見たのは、ポプラちゃんと“それ”だけだっただろう。 会話まで聞き取れたのかは知らない]
……ごめんね?
[こぼした謝罪くらいは聞き取れたかも。
元通り椅子に座ると、じーっとオスカを見ていたが、扉の開く音に顔を上げる。 ナユタの手だけの挨拶に、椅子に座ったままこちらも手を振って]
ナユター……。
[じーっ、珍しく甘えた声。 こちらを向けば、なんでもなーいと首を振るけど]
(91) 2013/06/25(Tue) 11時頃
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―カーテンを開けるほんの少し前―
[チアキに挨拶すると、彼から名前を呼ばれる。
少し甘えたような、何か訴えかけるような…。 普段あまり聞かない声に、首を傾けると、
ケイトの眠るカーテンを開ける前に、そっとチアキの方へ近寄り、小さな声で返事をした。]
(92) 2013/06/25(Tue) 11時半頃
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[チアキ近寄ると、プイっと首を振られてしまっただろうか。 何もなければカーテンを開けに行っただろう。
反応が無いかと少しまってみる。 彼から反応は返ってくるのだろうか。]
(93) 2013/06/25(Tue) 11時半頃
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[言っちゃおうか、どうしようか。 先程本能的に感じた怯えから声をかけたけど、きっと言ったらオスカが困るんだろうな]
……なんでもなーい。
[ふるり、首を振る。 それから、少しだけ考えて]
……ナユタ、ちょっと耳貸して
[ひそひそ話のポーズをしてナユタを呼ぶ]
(94) 2013/06/25(Tue) 11時半頃
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― 食堂を出る前。厨房 ―
[触れた柔らかな頬は滑らかで綺麗だった。 指先で妹の頬で少しふにふにとして遊んでから、 離れていく彼女を目で追う。(>>21)
怪我をした事は解らなかったが、 なんとなく妹の背中に内緒事の気配。
それは、食堂を出る間際に見た顔にも。 頭を撫でたついでに顔を覗き込み。 何か追求するでもないが、 代わりに一瞬、強い眼差しでその顔を見つめた。
心配くらいはさせてくれ。 俺はお前の兄ちゃんなんだから。そんな心地で。**]
(95) 2013/06/25(Tue) 11時半頃
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[去り際のライジ>>16がリッキィとやり取りしてるのをぼうっと見ていたのもあり、ぱしりと肩を叩く距離に来てたのに気がつかず。 少しだけ声をあげたかもしれないが、彼の顔に浮かべられた意味深な笑みは見えなかったので、無言でぱっぱと叩かれた部分を手で払った。]
さっきの、は……俺は悪くねぇからな。
[リッキィの口調は>>23怒っていそうな感じはなかったが、念のために口に出しておいた。 逆に言い訳のように聞こえただろうが、そこまでは考えていなくて。]
(96) 2013/06/25(Tue) 12時半頃
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[家族の話がひと段落すれば、リッキィに紅茶の礼を言って、やっとおいてあるクッキーに気がついたので手を伸ばす。 食べる前にこれ大丈夫か、と確認するのは忘れなかった。**]
(97) 2013/06/25(Tue) 12時半頃
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― 実験室 ―
[和やかで楽しい掃除とお茶の時間の後は、 予定通りに無機質な実験室に篭る午後を過ごす。
右の前腕に計測器の針を無遠慮に刺され、 まずは先の投薬の成果を測定される。
放出の最大値を引き上げ、 持て余す力のコントロールを覚え、 更に薬によって最大値を引き上げられる。 基本はその繰り返しだ。
――実験動物を兵器にでも変えようと言うのか。 こいつらは。
研究員たちをひどく冷たい目で眺めていたら、 口腔へ液状の流し込まれた。]
(98) 2013/06/25(Tue) 12時半頃
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[苦い。
せっかく、紅茶の香りをまだ覚えていたのに。 甘くて香ばしいクッキーの美味さも。 ちょっと個性的な珈琲…らしき飲み物も。
思い出し、微かに笑う。
薬の苦味に先の幸せの名残を掻き消され、 早速の副作用で、脳の奥がじりじりと痛み始めれば そんな笑顔も消え失せて。]
(99) 2013/06/25(Tue) 12時半頃
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[ゴム製の拘束具が全身に巻かれる。
放出を許されない自身の力に心身を焼かれ 熱い、痛い、苦しい、熱い……。
俺の苦痛に応じて計測器の針は大きく振れる。 研究員はそれを見て喜ぶ。
助けてくれ、と叫ぶ前に口を塞がれた。 生理的な涙が溢れる手前で目を塞がれた。
その後は、熱くて暗い苦しみの中で ただただ身を捩るだけの地獄の時間が夕方まで。**]
(100) 2013/06/25(Tue) 12時半頃
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[パチパチという音が聞こえる。 木が燃える音
家族が何か言ってる
燃える音に混じって
『なんてことを!』 『悪魔』
罵倒する声。
嬉しかったからなのに、無意識に出した花びらは火となって家を燃やした私はーーー]
(101) 2013/06/25(Tue) 12時半頃
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[パチパチという音が聞こえる なんか焦げ臭いーーー
焦げ臭い?
ぱちっと目を開けてみれば毛布を燃やしてるのが目に飛び込んで
燃えている火を鷲掴みして取り込む]
はーっ…。
[今度から水常に用意しとくのがいいかな。 そんな事を考えながら私服に着替えると燃えて半分に減った毛布を折み、部屋を出た。]
(102) 2013/06/25(Tue) 12時半頃
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ー自室→廊下ー [出てパタパタと歩いていたら火防服の研究者にぱたりと会った**]
(103) 2013/06/25(Tue) 13時頃
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― →自室 ―
ケイト思ったより元気そうでよかったー。
[ちらほら言葉を交わしながら、志乃と部屋の近くまで一緒に。 途中で志乃がどこかに寄るようなら、そこで別れた。]
たーのしかったー。
[ベッドに背中からダイブして、楽しかった余韻に浸る。 お菓子はうまく作れたし、コーヒーは…うまくできたかは よくわかんないけど、今度教えてもらえることになったし。
1枚だけ残しておいたクッキーは、潰れないよう机の上に。 これはもうちょっと後で食べるのです。
手紙もう1通書いちゃおうかなぁ…とか思いながら、 1回に1通しか送れないからまた今度。]
(104) 2013/06/25(Tue) 15時半頃
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[クッキーの包みを置いた隣に、宝物を入れる小さな箱。 両親から届いた手紙もそこに全部しまってある。 送った数よりもずっと少ないそれは、 小さな箱にだって収まってしまうほど。]
……会ってみたいなぁ。
[研究所には皆がいるから寂しいと感じたことはないけれど、 知りたいと思うことはやっぱりある。
どんな顔をしているんだろうとか。 どんな研究所にいるんだろうとか。 ――どうして生まれてすぐに自分だけ移されたんだろう、とか。
ごろんと寝返りを打って机の上の箱を眺めつつ、 やがてうとうとと睡魔に負けて。**]
(105) 2013/06/25(Tue) 15時半頃
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―廊下―
[一度自室へは戻ったものの薬の影響か目がさえて仕方がなかった。 彼と話が出来るのもその一つかもしれない。 どうもいつのまにか誰かに名前をつけてもらったらしく酷く喜んでいた。 伝わるというのと話すというのは違うようで、彼……キィが喜ぶたびにピリピリと四肢に痺れが走った]
お風呂に入って、それから展望室にでもいこっか。
[掃除された浴場はさぞかし気持ちのいいことだろう。 廊下に出て歩いていると、>>103モニカと変な格好をした研究員の姿が見えた。 話が終わればつつと近づき、モニカに話しかけただろう**]
(106) 2013/06/25(Tue) 17時頃
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― 診察室に入った頃 ― [>>77目敏く見つけた白い包帯。 また、怪我をしていると眉を寄せた。
心配で、心配で、
だけど、返ってきたのは笑顔。 その様子に、辛くはないのかなと少しだけ表情を和らげた。]
うん、ナユタさんとお風呂、綺麗にしたわ アキ兄様もちゃんとやったかしら?
[問い返せば、いつものように笑顔を向けてくれただろうか。 本当かどうかなんて、今はどうでも良い。 無理をさせたくないから、同じように笑みを返した。
聞きたい事も、言いたい事も、他にあったけど。 先にケイトの方へと話しかけてからと。*]
(107) 2013/06/25(Tue) 17時頃
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― 現在・診療室 ― [>>66ソフィアと共にカーテンから出れば、 そのままミナカタの方へと歩き出そうとして、立ち止まり。 チアキの傍に寄って、じっと覗き込む様にしばし見つめた。
さっき聞こえた独り言。>>77 耳が良いから、少しだけ聞こえてしまった。 だけど、なんと言えばいいか。わからなくて。
小さな声で、一言だけ囁いて。 包帯を巻かれた手に腕を伸ばして、優しく握った。]
(108) 2013/06/25(Tue) 17時頃
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[そうしていたのは、少しの事。]
それでは、また……お邪魔しました
[傍を離れれば、ミナカタに小さく耳打ちをして。
そのまま、ソフィアと共に廊下に出て行った。]
(109) 2013/06/25(Tue) 17時頃
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― 廊下 ― [>>104部屋へと帰る帰り道。]
うん、
[ケイトが元気そうで良かったと言う声に 頷き返して、小さく笑う。
ふいに、胸の奥がゆらりと揺れる。 我慢していたものが、溢れそうで、急に立ち止まった。]
……ソフィ、次の予定があるから
[ここで別れると、申し訳なさそうに微笑めば。 少し無機質な声で呟いて、手を振ればソフィアと別れた。]
(110) 2013/06/25(Tue) 17時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/06/25(Tue) 17時半頃
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― 中庭 ― [一人、中庭に立てば、空を見上げる。 空の青にこの心の揺らぎが、溶けて消えてしまえばいい。
怖いのも、不安なのも、嫌だと思う気持ちも、全て。 消えてしまえばいいのに。
じっと見上げて、目を瞑る。 家族たちが生きる音に耳を澄ませれば、ほんの少しだけ 心の奥の揺らぎが治まる気がするから。
空が赤く染まるまで、しばらくの間、佇んでいた。]
(111) 2013/06/25(Tue) 18時頃
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― 中庭→診療室 ― [何を思っても、決まった時刻は迫ってくる。 伏せた瞳を開ければ、歩き出した。
診療室の前に立てば、また控え目なノック。 返事を聞いてから、いつものように扉の隙間から 顔を覗かせて、中へと入った。
まだ、誰か診療室にいただろうか。 姿を見つければ、言葉を少しくらい交わしただろう。]
(112) 2013/06/25(Tue) 18時半頃
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