184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/02/26(Fri) 05時半頃
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[その悲鳴に娘は目を見開き全身を強張らせた] (>>77ヨーランダ)
────何事ですの?
[訝しむ視線を辺りに巡らせるが、その叫びはどうやら今自分が境にいた、嫉妬の扉の奥側からでは無かった。 それぞれの扉の奥は知らないが、今、皆が居るのは────恐らく。
懐から小刀を取り出す。 護身用にと持たされたそれを護身に使う事はなく、特効薬を得る為だけに使ってはいたが、何も持たぬよりはマシだろう。 緊張した面持ちで、しかし走り出すような事はなく再び資料室へと向かう。
嫉妬の扉は開け放たれ、資料は散乱したまま。 再び、記録の間へと足を踏み入れていた]
(81) 2016/02/26(Fri) 06時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/26(Fri) 06時半頃
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[ ──── テメェは花じゃねぇ、玩具だよ ]
(82) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ ペラペラ良く回る舌(>>68 ヨーランダ)だ。]
へぇ、良く知ってんじゃねェか
[ 浮かべていた作り笑顔が消えた。 どこでそれを知ったのだろうか、 然し彼女の告げた内容に文句があった。 未だ怒る程ではなかったのだ。]
( 俺様は殺人鬼じゃなくて英雄だ たったの一度ミスを犯しただけ それまでに一体何人のゴミを救ったと 嗚呼そのミスを犯した時ですら 救われた命が幾つあると思ってる? )
[ 酷く呆れて見せながらそう言い切って、 汚い言葉を吐く愚かな少女の細い首を掴んでは 言い分を受け入れる迄締め上げようと──── ──然し介入する者(>>70 ニコラ)が居た様だ。]
(83) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ コツリコツリと一直線にこちらに向かう音。 そして美しい金が視界に飛び込んだかと思えば 流暢なフランス語が鼓膜を揺らし(>>73)。]
……あァ?
[ 今まさに手を掛けようとした細首には、 別の物が突き立てられてしまった。 噴出する血液は近さゆえに己にも掛かったか。
──嗚呼、俺様の玩具が傷付けられた!
誰かにとっては人形たり得無い物でも、 自身にとっては嬲り倒す為の愛らしい玩具だ。 他者に奪われかけの今、より強くそう思う。
彼が彼女の声を止めようとして動いた事も 騒がしく思っていた事すらも知らないが
醜い悲鳴(>>77)が疎ましいのは男とて同じ。]
(84) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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騒ぐんじゃねェよ…!!
[ 首に伸ばした手の行き先を口許へ変えると 抑え付けてその汚い悲鳴を止めようとした。
けれども全ては防ぎきれなかった様だ。 人の集まる気配(>>81 櫻子)が感じられたか。
ならば余計に玩具と遊べなくなるじゃないか。
──────ぷつん、と。 その後の行動は、きっと速い。]
(85) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ 彼女の手が此方に伸びてきた(>>78)としても それはきっと助けを求めるためではなく 抵抗する為だっただろう。
男には負傷がどの程度酷い物かはわからない。
そしてニックは自身の動きを見ても その凶行を緩める事はなかったのだろうか。
──何れにせよ、 彼女が死にかけだろうと既に死んでいようと きっと気付かずに。
最期の一瞬迄彼女の生命を遊び尽くす気で。]
(86) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ ──彼はこちらをちらりと見たか()?
彼女の口許を押さえつけるのと逆の手で
ポケットから折り畳みナイフを取り出すと
手首のスナップで刃を展開しそのまま
グレーの瞳目掛けて突き出した!]
俺様の玩具に何をしやがるんだ──!!
[ 最も罪深い者、それを訊かれたら
つい先ほどまでならコソ泥を挙げただろう。
俺様が死体に手を突っ込み、血に手を汚して、
やっと手に入れたものをあの野郎は、、
だがもうそんなのはどうでもいい、
今最も罪深いのは目の前のこの男だ!!]
[ 攻撃は当たったか外れたか。
何れにせよ更にポケットからナイフを取り出し
二〜三本そちらに投げ付けただろう。
後でじっくり嬲る為に急所は外して狙った。
もしや全て外れたか、
それでも下がってくれればそれで良い。
今は彼との間に立つ、
──或いは支えが必要なら腕の中にいたか?
どんな状態でも構わない、
傷付いた玩具の方が余程大事だ。
男への憤怒の炎は消えない。
それでも命の灯火消えかけた少女で
遊べなくなってしまう方に天秤は傾かなかった。
──死のない空間とは知らぬこと。]
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嗚呼、ヨーランダまだ死ぬな……!
[ 独りよがりの願望を吐き出すと、 人が集まってくる前に少女の身体を抱え上げ 奥の扉へ向かおうとしただろう。
きっとあの先なら誰にも邪魔されない。
抱えあげた彼女の服から鍵が落ちるなんて 都合の良いことがあればそれを使ったか。 なくとも蹴破って入り適当な物で扉を塞ぐだけ。
先ほどまでの警戒など思考の外。
さて行動はどこまで思い通りになったか、 怒る男の認識と現実は違ったかも知れない。]
(87) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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──記録の間にて──
[記録の間へと足を踏み入れる。 コツッ、コツッ、とその踵が鳴る音は決して早くは無い。走っていて見落とす方が余程恐ろしい。
──何事か起きているのだとしても、肉壁一つ失われたに過ぎぬかもしれぬのだし。 状況は確認すべきだが、慌てる必要は無いのだ。
自分の居る方からでは無かった、しかし資料の間の何方らからまでかは流石に分からない。 しかし歩みを進めるうちに、黒づくめの男──今はまだ確りと把握はしていないが、暴食の彼を視界に捉えた。 その時はまだ何かを食べていたか(>>25オスカー)、それとも流石に何かをしようとしていたか]
────もし。 今の悲鳴は────?
[小刀を握る手に力がこもる。 緊張した面持ちは僅かに青ざめていただろう]
(88) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ 妬む少女は、命乞いをする。]
や"ぁ"……だずけで……おがあざん……おがあざん……だずけでおがあざ……ゴポッ――
[ 血の塊を口から吐き出しながら、首からも綺麗な噴水が吹き出る。抵抗して首を振れば、髪を結っていた桃色のリボンは滑り落ちて、血の池溜まりに落ちたようだ。 少女の白髪には、可愛らしい桃色よりも、血塗れの赤がよく映える。]
あが…っ、が……ぐぅ、が……っ!
[ なんとかして金髪の男から逃れようと暴れていれば、黒髪の男に口元を抑えつけられてしまった>>85。そちらを見れば先程少女が貶した警官の男だったようで、『騒ぐんじゃない』と悪態をつかれた。そして男は叫んだのだ『俺様の玩具』と。]
(…………ああ、ああ)
[ なんだ、そうだったのか、と少女は納得した。
『騒ぐな』 『大人しくしろ』 『言うことを聞け』 『お前は玩具だ』
そんな台詞は、毎日毎日毎日、言われ続けてきていた。]
(89) 2016/02/26(Fri) 09時半頃
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[ 大人しくしていなかったから罰を与えられる、黙って従わなかったから酷いことをされる、そんな事はとっくにわかっていたはずだったのに。]
う、うう…ごめ……なざ…ゆる、じて……ゴポッ ひどい"ごと、ガポッ…しない"で……ヒック…いう事聞く、聞ぐ、っ、がら……ガポッ
[ 涙と血でぐちゃぐちゃになりながら男達に服従と隷属を誓うが、あぁ、だがしかし、少女は気づくのがだいぶ遅かったようだ。
もう手遅れ、もうどうしようもない。
少女を守ってくれる存在など、今も昔も、どこにも在りはしないのだ。
少女にできることは、せいぜい刺された傷口を指で抑えて血が余計に吹き出さないようにすることと、自分の血で溺れないように咳き込む合間に息を貪ること。
尤も、少女が息をするたびに、首の穴からは空気の抜けるヒューヒューという音がしていたから、息などまともに吸えてはいないのだろうけれど。]
(90) 2016/02/26(Fri) 10時頃
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おどうざん…ゆるじて……ごめゴポッなざ、い…ごめんなざ、い…おがあざん…ガポッ…おがあざん……ゴポッ…
[ もはや少女の瞳には、金髪の男も黒髪の男も見えていなかった。ただただ、その場にはいないはずの者の影に怯えて許しを乞うのみ。 黒髪の男が『死ぬな』と独りよがりの台詞を吐いていたことも、あるいは金髪の男が何か喋っていたとしても、耳には届かなかったようだ。
ポケットから鍵が滑り落ちて床に落ちたのを黒髪の男が拾ったとしても>>87それを止めなどもせず、地下室へと連れ込まれようとしていることに気づいても抵抗などはしなかった。
何故なら、地下室の暗闇に居る事のほうが、彼女にとっては『自然』だったのだから。 地下室へ行き、そこで大人しく静かに、"玩具"としての役割を全うすればきっともう大丈夫……。]
(91) 2016/02/26(Fri) 10時頃
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[そんな甘い期待はこの異空間では通用しない。
……ということを、少女は未だ知らなかった。 きっと、少女は、何度でも繰り返すのだろう。少女の苦痛は一度では終わらない。この場所は"そういうところ"なのだ。
少女が黒髪の男の思惑通り地下室へと連れ去られたのなら、資料室に残されたのは――大量の血痕と、血に濡れた桃色のリボンだけ。]**
(92) 2016/02/26(Fri) 10時頃
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[恐らく噴出する血液は、その近さゆえに警察官の彼(>>84 ケイイチ)にもかかってしまったことだろう。 血の赤みというのはあまり好きではなかったが、他人が濡れようと気には止めず。 ただ一心に、その醜く汚い"声"を奪ってしまおうとペンを突き立て────
彼が、口を塞ごうとしたなら、掛かってきた体重に驚き、少し重心が振れてしまったかもしれない。それから「嗚呼彼も同じ考えか」と。
……尤も、その違いにはすぐに気づくのだろうが。]
────ッ、何を…!!
[それがどんな形状のものか、なんて見てる暇は全くなかった。突き出されたナイフ(>*7)を避けるために後ろへ下がるが、きっとそんなちょうどよくいくわけもあるまい。
避けようとしたおかげか、深く突き刺さることはなかったものの、……男の片目を塞ぐには十分。]
(93) 2016/02/26(Fri) 12時頃
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ッ、あ"……貴様、何をす、る…!!
[痛みやら出血やらでその傷ついた側の目を押さえていれば、視界不良。浅くとも突き刺さったナイフは、揺れて抜ける前に自分で引き抜いた。……そうすればきっと、目の前にはあまり好まない赤が広がったのだろう。
次のナイフなど避けることができない。…寧ろ、下手に避けて首などに当たってしまう方が危ないだろう。
(嗚呼、私は傷付けられる側の人間ではないのに!!!)
突き刺さった二本のナイフは、(>*8)恐らく脇腹や肩に刺さっていたか。よろけながらも後ろに下がれば、大量の資料を食す本棚にぶつかり、
ガタン、
その棚に入った本を全て頭から被ったようだ。…あまり痛くないのはファイルという軽いものだからだろうか?]
…き、さま……!!待て、……その人形はまだ……!!
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[呻きにも近い声で、その姿を追おうと声を向ける。……ああ、だとしても。彼はその扉の向こうへ行ってしまうのだろうか。
まだ息をしている、気持ちの悪い気味の悪い、不自然な動きをしている。人形なのに。
想いは溢れるばかりで、続く声は血で咳き込み消えた。
きっと、東洋の美しい人形が訪れたのその後だろう。男は彼女の存在には気付かぬまま、恐らく本に埋もれるようにして、棚に寄りかかっていた。
ナイフは三本。一つは瞳に、一つは脇腹に、一つは肩に。]
嗚呼、神よ……。私をお守りください……
[痛む瞳を押さえながら、きっとそう呟く姿が見えたに違いない。]
(94) 2016/02/26(Fri) 12時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/02/26(Fri) 12時頃
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[……そういえば、所持していた【色欲】のファイルだが。
……きっと、本に埋もれた拍子にその中に紛れ、
嗚呼、もう男自身でもどれがそれだかわからない。]
(95) 2016/02/26(Fri) 12時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/26(Fri) 12時半頃
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──暴食と、強欲と──
[暴食の男の様子は如何だっただろうか。 一声掛けたが、そのままツイと顔を部屋の奥へと向ける。 バサバサと紙が落ちる音が響いた方へと(>*9ニコラ) そして、人のうめき声も届いたか。 それを受け、緊張した面持ちのまた告げた]
────私は彼方を見て参ります。 あなた様は、如何なさいます?
[その、返事も聞かぬままだろう。 コツリ、コツリ。 急がぬ足取りではあったが、事の詳細を知る為にはここで相手に言葉を聞いても仕方なしと思えたようだ。 相手がついてきたとしても、別の方向に行ったとしても、留まったとしても特に気には止めなかっただろう。
そして歩いて行けば血の臭いが濃厚に漂ってくる。 ヨーランダに渡したリボン(>>92)は血溜まりに落とされていただろうが、資料の山の中へと消えていたかもしれない。 そしてその資料の山の中には────]
(96) 2016/02/26(Fri) 18時頃
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………ニック様?
[瞳と、脇腹と、肩とから血を流す男の姿があった(>>94ニコラ) 一度足を止めてしまうが、眉をキツく寄せては小刀を一度懐にしまい、その代わりに手拭いを取り出しては相手の目の下へと押し当てようとした。 白いそれが血に染まるのは構わない]
酷い事を……これは、何方が?
[物は汚れれば棄てれば良い。 使えなくなれば新しい物を用意すれば良いのだ。 この男からは、先ず何があったのかを聞かねばなるまい。
捨てるとしても先ずそれからだ。 だから、手拭いで血を拭おうと試み、嫌がらなければそのナイフに触れて抜こうとでもしながら更に止血して優しい声を掛けてやろう。
腹の中では酷く冷淡に、優しい娘を装ってみるのだ]
(97) 2016/02/26(Fri) 18時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/26(Fri) 18時頃
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[コツリ、コツリ。 規則正しい足音(>>96 サクラコ)は耳に届いていたとしても、きっとそれに意識を払う余裕などなかっただろう。 ナイフを抜いた瞳からは、止めどなく血が流れ出て、……麻痺しすぎて感覚が薄い。]
……は、…い…?…ああ、…サクラコ、でしたか……
[聞こえた声>>97に、ふと顔をあげて。無事な方の左目でその姿を捉えようとしたが、さて見ることはできただろうか。 目の下に滴る血を彼女が白いハンカチーフで押さえようとするならば、 ははと情けなく笑みをこぼしてから]
……美しい、貴方に……血は、似合い、ませんよ……
[なんてやんわりと拒んでみただろう。…尤も、その手を押し退けたりはせず言葉だけなのだから 彼女のしたいように出来たのだろう。
(98) 2016/02/26(Fri) 19時頃
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ああ、あの黒髪の彼が連れ去った醜い人形は、さてどうなっているのか。…ああ、喉元にペンを残してきてしまった。 …煩い声はきっと向こう側に消えて、聞こえなくなっていただろうか?聞こえていたならば、きっと苛立ったままだろう。]
警察の、彼ですよ……。……ああ、……痛い。……私としたことが……
[あの男は自分にとっての障害だ。 …ああ、それならば排除しなければならない。 彼が自分を攻撃した意味も、知らないし理解できないし…それが必要とも思えずに。
ナイフが抜かれたなら、顔を顰めつつそれを見つめたことだろう。流れる赤が紫色のスーツを染めていくのなら……ああ、この仕返しもしなければ、なんて。
こんな状況下でもきっとサクラコにはいつもと変わらぬような笑みを浮かべてみせようとするのだ。]**
(99) 2016/02/26(Fri) 19時頃
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[君は、饒舌な少年に片眉を持ち上げていた。]
ほう、…? いま、私の質問へと答えることは、 君の中では面倒なことではないのかね。 ……止め処なく襲い来るものもあろうが、 君はいつまでも逃げ続けるということか。
[面倒なことは、 生きていれば幾らでもやってくる。 君は、甚だ理解ができない。 お片づけ自体も面倒なことだろうに、 目の前の少年の価値観が掴めず。 死ぬまでが面倒であれば、]
(100) 2016/02/26(Fri) 19時半頃
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[……ここで自分が殺してやろうか。
その言葉は、君の口からは出ないだろう。 悪魔の君が求めるのは、血ではないのだから。]
ハハッ、残念ながら、 愛しい妻も、娘もいる。 ましてや、……恐妻家だ。 恐れ多くて私には何も出来ないさ。
(101) 2016/02/26(Fri) 19時半頃
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[家に残している、妻と娘。 ふたりを思いほんのりと口元を緩める君。 愛おしい、ふたり。 早く、この事件を終わらせて 家へと帰らなくてはならない。 全く、厄介なことに巻き込まれたものだ。 とでもいうような顔の君。 僕は、ふたりの前では見せない 悪魔の君の顔を知っているから、 ふたりが不憫で仕方ないのだ。]
(102) 2016/02/26(Fri) 19時半頃
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[─── 不意に場を濁す大きな叫び。>>77
何が、起こった? ゆらゆら揺れる僕は、 君が振り向いて其方を見てくれなきゃ。 何も理解できないのだ。 紅い噴水が舞う光景も、玩具を連れゆく先も、 君の位置からは見えぬだろう。 けれども、突然の大きな声に反射的に、 顔を背けたから、君には一瞬の隙が、 出来てしまったのだろうね。*]
(103) 2016/02/26(Fri) 19時半頃
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[ 白髪が真紅に染まる様(>>89)は、 不気味で見られたものではない。
そればかりか玩具が横奪された事を 実感させられ、忌々しくさえ思う。
────嗚呼、しかしどうだろう。
出生を意味する"赤"と、別れを意味する"白"。
丁度それらはこれから二人が地下室で 幾度となく繰り返すことになるかも知れない "生"と"死"を象徴する取合せだったか。
今や知る由も無い事だが。]
(104) 2016/02/26(Fri) 20時頃
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[ 口を押さえつけても声を出し続けられ(>>89) 内容がぱたりと謝罪にかわろうとも(>>90) 男が気にする様子を見せることはなかった。
手に入れたばかりだが壊されかけの玩具と、 玩具に手を掛けた男とを、 天秤にかけて計っていたものだから。
──死なれたらもう怒りをぶつけられねぇ。 判断基準はそう相成り、現在に至るのだ。
ナイフを相手の右目目掛けて突き出すも、 身を引かれたために浅く突き刺さった(>>93)。]
人様のモノに手ぇ出して何とは何だッ!
[ そのまま拳で押し込んでやりたかったが 片手は玩具の口を抑え続けている為届かず。]
(105) 2016/02/26(Fri) 20時頃
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