231 自由帳の中で、僕たちは。
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うーん。
[いじめられてはいる、かも。 古雅が思うようなこととは路線が違うが。
悪意も自覚もなくて、相手は何も悪く無い むしろこちらのことを思ってくれている。 ……ただ、苦手なんだよな。 踏み込まれるのも、踏み込むのも。 あの日からはそれが強くなった気がする。
苦笑いしつつフリック入力 問題の部分は流した返事を送信した。]
(77) 2017/12/18(Mon) 22時頃
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To:古雅 七緒
From:入江 礼留
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そんなところだと思ってたぜ!!
まあいけるいけるななななは二年だしまだまだ遊べる☆
他人の心配とは大きくなったじゃないか
昔はあんなに小さかったのにねえ(赤ん坊の絵文字)
ふっちよっしーはオレのこと大好きだから大丈夫(ハートの絵文字)
とりあえず留年だけは避けるんだぞ!パイセンとの約束だ!
落ち込んでるなら何か奢ってやろうと思ってたけれど
元気そうだからいらないですね(ニヤリと笑う絵文字)
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[そして二通目、佐藤からのメール 打って変わって長い文章に絵文字一つ見当たらない あいつらしいそれを目を丸くまじまじと何度も読み返してしまった ……なんというか、真っ直ぐだ。 自意識過剰じゃ無ければ悩みながら書いてくれたのではないかと思う。 誠意とか決意とか、オレに欠けたものが伝わってくるようだった。]
……そうか。
[鬱陶しがられてなかったんだな、そんな風に思ってくれるんだな。
誰になんと思われてもいい、無関心じゃなければいい なんて自分では言っていたけれど。 いやあ、嬉しいものですね。一人で頷いた。 このメール保護しておこうっと。
打ち終わって送信するまでの時間は 相手が掛けたそれよりきっとずっと短い ついつい巫山戯てもしまったんだけどさ オレにしては真面目に返したんですよこれが。]
(78) 2017/12/18(Mon) 22時頃
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To:佐藤 喜一
From:入江 礼留
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本当突然でびっくりしたー!まさかきぃちゃんからメールをくれてそんなこと言ってくれるなんて(驚き顔の絵文字)
よっしーもたまには良いことをするんだなぁ。
上手く話せなくてもイケメンはクールだと解釈してもらえるから気にしなくていいんだぞ!
あときぃちゃんは面白いよ?キレキレのツッコミくれるじゃん。ちょっとエロいところも親しみやすいよね☆
まあなんというかですよ。頑張るって言うのなら勿論応援するけれど、オレは気楽に接してもらえたら嬉しいかも
でもきぃちゃんにとってはそれが難しいことなのかな?
じゃあまずはメールから始めましょうか、お母さん喜一のこと応援してるわよ(女性の絵文字)
またいつでも送って来てな!
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─ →図書館 ─
[眠い。早く帰りたい。 思いながらも自然に図書館に足が向くから不思議だ。 それだけあのノートが楽しみになっているのかな 正体の分からない誰かとの交流、気を抜いて笑えるのがいい。]
……なんだ?
[妙なものを見つけ眉根を寄せる。
肉の部位みたいな名前の天気予報士が今日は予報していない 代わりに何かよく分からないことを言っている。 矢印を引かれた先のトーコは普通の反応しかしてない気がするんだが 顎に手を添えて数秒、思い至る ……もしかして、お前男だろってことだろうか。]
(79) 2017/12/18(Mon) 22時半頃
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もっと遠回しに指摘してあげましょう。
ライ
(80) 2017/12/18(Mon) 22時半頃
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[トーコとささみの下にそう書き込んだ
確かにその可能性のほうが高そう 文字の綺麗さなんて頑張れば誤魔化せる人もいる。 恐らく同一人物の彼氏がどうのの書き込みも、わざとらしいと言えばまあ。
でもノートの上で女のふりをして誰かが損をするわけもなく したいようにさせてあげたらいいと思うんだよなあ。面白いし。 あと万が一ジェニファー先生とかだったら可哀想じゃん。 あの人彼氏いない筈だから多分違うけどさ。]
(81) 2017/12/18(Mon) 22時半頃
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[明日見に来たら二人の反応はあるだろうか。 万が一オレまで指摘されたらどうしよう。 「慣れない口調勘弁して下さい」とか いや、まず無いだろうけどさ。
割とくだらない思考は視線が移ることで途切れた。 見ているのは整った文字が美しい言葉>>61 眺めて、思い出して、意味を脳が理解して……]
……。
[肩を竦めノートを閉じた。 それが自分宛てとも知れないし 文章を解いても書いた奴が何を伝えたかったかは分からない。
だから勝手に思っただけ その通りだって いつまでもこのままでなんかいられない、って。]
(82) 2017/12/18(Mon) 23時頃
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─ 寮・自室 ─
あーもうマジで無理
[なんとか着替えてベッドに倒れ込む 今日一日居眠りもしなかったの偉くない? 誰か褒めてくれるべきなのでは。 しかし徹夜した理由が理由なのが現実であった。
欠伸の涙も拭わないままスマフォを鷲掴む 飯は食べなくていいけれどこれだけ送っておこう。
今日はちゃんと出たのか?とか 古雅と同じ二年、こいつのことも全く心配じゃないわけも無いんだが。 なんだかんだあっちと違って要領が良いんだよなあ。 威張れるような先輩ではないオレは要件だけを送信する。]
(83) 2017/12/18(Mon) 23時頃
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To:三笹 天由
From:入江 礼留
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昨日はありがとうな、いつも通り美味かった!
まよまよは良いお嫁さんになること間違いなし(*´ڡ`●)
またお裾分けして下さい待ってます。お休み(月の絵文字)
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誰も起こさないで下さい……
[願わくば例のあいつが彼女に刺された報告とか来ませんように。 布団を頭まで引き上げて目を閉じる。 お休みなんて時間には大分早いんだけどね これは明日自然な早起きが期待出来るのでは
うん、いつもよりたっぷり寝るだけな気がする。]**
(84) 2017/12/18(Mon) 23時頃
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━放課後・図書館への道━
[数学が一番不得意だ。数学教師にお願いして、解らない部分をいくつか教えてもらってから校舎を後にした。 運動部の生徒が元気に動き回っている校庭の向こうで、夕方の雲が一部オレンジに染まっている。 いいタイミングで校舎を出れた。]
──。
[するっと頭の中に出てきた文字を数えて、五・六・六・七・六だな……と気づいたが、まあいいかと思う。 あのノートの人達は誰も咎めずにいてくれるだろう。]
(85) 2017/12/19(Tue) 00時頃
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[図書館に着いて、自由帳をめくる。最後に自分が見た辺りから読み返すようにしているので、最初に目に入ったのは崩れた笑顔マークだった。>>0:161]
ふ。
[Rというサインらしきもの以外には何の文字もなく、「こういうことだろ?」とばかりに描かれた絵に、ちょっと笑い声が漏れた。 「正解」と横に書き足して、続きを読む。]
…………。
[「大人になんてなりたくない」という無記名の文>>5に目が留まり、ドキリとした。本音の、苦しみが書かれていると思ったから。 どうしようかと思った。
けれど。次に目に入った文字に、俺はとても驚いて。]
(86) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
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……古雅。
[古雅じゃないかと思ってる文字が、大人になんてなりたくないという文に宛ててか、小野小町の和歌を書いている。
いや、これは古雅とは限らないんだけれども。でも、こんな綺麗な字を書いて、赤点ばかりで、なのにこの状況で百人一首の小野小町の上の句が出てくる奴が他にいるのか?いたら教えて欲しい。]
はー……。
[これが古雅だと思ったら、先輩感激で涙が出そうだ。 古文を教えても半分もいかなかったけど、百人一首で遊んだことは身についたりもしたんだなあとか、あの時偶然ぶつかって良かったなあとか。
今度部室に遊びに行ったら、もうちょっと長めに構ってやろうと思った。昨日だってとても楽しそうだったし。赤点ばかりらしいのは心配だが、本当に可愛い後輩だ。]
(87) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
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[辛そうな文を見た時は、何か書かなくてはと思ったが。もう要らないだろう。何を書き足しても野暮だと思った。
他の増えた箇所を読むと、「トーコ」とやらの書き込みに、勘弁してくださいだとか、指摘は遠回しにするべきなんて書き込みがなされている。]
…………?
[男性が好きで女性みたいな話し方をする男子が、ここでは素の自分を出しているんだろうという解釈でいた喜一は首を傾げた。]
(88) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
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↑この中でくらい、好きにさせてやったらいいと思う。
土岐 宇佐一
[「勘弁してください」に矢印を引いて、書き込んだ。]
(89) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
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[最後まで読み終わってから、少し考える。いつものように短歌を書き込むかどうかをだ。 なぜかって、六歌仙の和歌の近くに自作の短歌を書くのは流石に抵抗があったから。俺の面の皮はそれほど厚くない。
少し考えてから、まだ白い部分が残っているページをめくり、まっさらなページに書き入れた。]
(90) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
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暗雲を 燃やすような 夕焼け空 きっと明日は いい日になる
土岐 宇佐一
(91) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
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[書き終えてから、ふと思い出してページをめくる。 そういえば今日は、ひらがなのFさんは書いていないようだ。 自分は結構不定期に書き込むが、あの人は毎日って感じの頻度だったから、ちょっと珍しいなと思った。
自由帳を閉じ、そろそろ寮に帰ろうと。今何時だろうとスマートフォンを取り出して、ようやくメールに気づく。]
……ふ。お母さんってなんだよ。
[思わず笑ってしまう顔を、誰も見ていやしないのに下を向いて隠す。 いつも通りな雰囲気の、でも優しい返事が返ってきて安心した。 やっぱり、明日はいい日になりそうだ。**]
(92) 2017/12/19(Tue) 01時頃
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―朝:予冷前― [授業の為にプリントをがしょんがしょんと印刷しているとポケットのスマホが震えて知らせる。取り出して指を滑らせる。]
……あ、良かった。
[頑張って作らないと。と少し気合をいれる。 10ほど年上の生徒指導を担当するあの教師は、雑なところもあるけれど、生徒にも信頼されていて、30台という離れすぎてはいないが近くもないその年の差故に、少し憧れていたりも、する。]
[昨日の入江のことだって、渕先生ならもっと上手に話してやれるのかな、なんて。いやいやでもこんなこと考えるのは力不足なんて思うのを理由にして入江の対応から逃げようとしてるのでは、とか。 味見を承諾して貰えて少しだけ上がった気持ちがすぐにもやもやとして、
「木島先生、コピー終ってますよ」と声を掛けられるまでコピー機の前に突っ立っていた。]
えっ、あっ、ありがとうございます! あ、そうだ、メールも、メール、
[持ったままだったスマホに手を滑らせた。]
(93) 2017/12/19(Tue) 01時頃
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To:淵 佳徹
Sub:ありがとうございます
-------------------------
帰りは更に寒そうですね。
味見ありがとうございます!
いつか1人暮らしする時に自分で作って貰えるように……とか考えるとこんな献立になってしまいました……。
生徒指導室の机の上ですね、承知しました。
感想、楽しみにしています。
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―昼休み直前― [家庭科室で手早く作った親子丼とほうれん草のお浸しをお盆に載せて手に生徒指導室へ向かう。レシピを見なくてもこの位作れるけれど、生徒に渡すプリントに自分で書いた分量を確認しながら作った。 さっき食べた自分の分はごく普通の親子丼、の味だと思ったのだけれど。どうにも己が作ると薄味だと他人から言われる。
途中でポケットのスマホがなったけれどあいにく手がふさがっていて見れない。片手でお盆を支えて生徒指導室を空ければ無人の部屋に、机の上にビニール袋。とりあえず机の上に置いた。 冷えきらないうちに帰ってきてくれると良いのだけれど、と思いながら部屋の外に出て、そういえばメールが来ていたはずとスマホを取り出す。]
ん?――あ!!
[今閉めた部屋を慌てて開けて中に入れば先ほど渕先生のものだと思って碌に視界にいれてなかったビニル袋を手に取る。”きじませんせい”。 がさりと中を見れば随分両極端な味の中身だ。今度こそ外に出ながら、メールを返信する。]
(94) 2017/12/19(Tue) 01時頃
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To:淵 佳徹
Sub:見つけました
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お願いした側なのに、お気を遣わせてしまったようですみません。
有難く頂戴します。
今、生徒指導室に置いておきました。
いい出来だと、いいんですけど。頑張りました!
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ふふ、
[楽しみだと世辞だとしても聞かされれば少しだけ気分が浮上する。
午前中、いつもならりーさんと近寄ってきてくれる入江にどうにも避けられているようで。 そりゃあ学生時代の恋愛とか聞かれるのは困ったけれど。すんなりと話終わるのが変な感じもして。 もう少し昨日の面談で話せることがあったんじゃないかな、とか。 生徒の前で落ち込んだ顔して授業するわけにも行かないから、いつも通りに過ごしたつもりではあるけど。]
(95) 2017/12/19(Tue) 01時頃
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―放課後:図書館― [情報の授業を終えてその足で図書館へとやってくれば真っすぐに自由帳へと向かう。別に毎日書いてるわけではないんだけれど。 ぺらぺらと新しいところからめくれば、まずは短歌。馴染みの彼の句を見て窓の外を見る。そうか、いい日になるか。言い切られるとそうかもな、って気がしてくる。
ぺラリとめくった先に、何やら注意の言葉。あぁ、偶にあるよね女の振りするなとかそういうやつ。大きく揉めなければ別に気にすることでもない。 その発端となった人物を見るとどうやら自分の絵に可愛いとコメントしてくれていた>>18。]
かわいい。
[嬉しい。近くに「正解」>>86の文字も見える。 胸ポケットから取り出したシャープペンをくるりと回す。]
(96) 2017/12/19(Tue) 01時頃
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[かわいいと正解に線を引っ張って描いたのは、照れたように嬉し気にはにかむ少年の絵。 頭身も低くて、白黒だけどほわほわとした色合いが似合いそうなそれ。 文字は相変わらずRだけ。]
(97) 2017/12/19(Tue) 01時頃
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……自画像と思われたら嫌だなこれ。
[そんなつもりは欠片もなかったんだが。そういえばいつものFの書き込みはどこだろう。ぺらぺらと結局昨日のところまで捲って、]
あれ?……この字、いや、うん……?
[このひらがなばかりで書かれた字はどこかで、というか、今日、みたような。でもあの先生がひらがなばかりで書き込み、というのもあんまり似合わないような。]
−−、いや、詮索はやめだ。
[匿名だから生徒も教師も気にせず自分で居ながら、空の色だったりを共有できる。そういう場なんだから。]
(98) 2017/12/19(Tue) 01時頃
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[そうしてノートを閉じようとして、隅に書かれた言葉に気付いた。 「大人になんてなりたくない」 恐らくは生徒が書いただろうその文に、ドキリと胸が痛んで閉じようとした手が止まる。 さっき詮索をやめようと思ったそれと同じ心で、この字と同じ字を書く生徒を探してしまっている。副担任とはいえ自分のクラスで、進路希望にも苦労をしていて、]
――……そうだよなぁ。
[羨ましいなぁ。 本人は苦しんでいるんだろうけど、そんなことを大人だから思ってしまう。きっとこの高校生活、きっと楽しめているんだろう。もっと遊びたいんだろう。 一杯遊べばいいんだ。人生なんとでもなるって、なんて、]
言えないよなぁ。
[教師になってしまった自分はこの言葉に対して何も書きこむことはできなくて。]
(99) 2017/12/19(Tue) 01時半頃
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[ただ、いい日が彼や、このノートに書きこんでいる彼らに来ると良いなと思って、
澄んだ青空の下で笑う少年を小さく色鉛筆で描いて、
ぱたりと、ノートを閉じた。**]
(100) 2017/12/19(Tue) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2017/12/19(Tue) 01時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2017/12/19(Tue) 01時半頃
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─ 二時間目 ─
[ 呪いのノートと貴重な時間をゆっくり過ごしたい男子高校生は、恐らくは居ないだろう。 足早に図書館を後にした俺は、後に現れた赤い頭に遭遇すること無く一時間目を保健室で過ごした。 養護教諭はそこそこ口うるさいが、お腹減ったと甘たれれば飴ちゃんをくれる優しさを持っている。
一日のお菓子は200円分までである。俺ルール。 恐らく百均で買ったであろう飴をスマホで一個何円か計算しつつ、ベッドでごろってたら授業終了の鐘が鳴ったので退場。 保健室を去る際もちゃんと出席してるの?進級できるの?と言っては来るが、ナイーヴな年ごろ(笑)である生徒を強制的に教室に詰め込む気はないらしい。 俺に取っちゃ都合が良い人である。ホントね。 別に精神的にきつくて〜とかでサボってる訳じゃないのにね。ゴメンね。
とは言っても本日は退場時にも飴を追加で握らされて、やや思い出に浸っているとこを見抜かれちゃったようだ。マジかよ。 え?なにそんなに分かりやすかった? もともとテンションが地を這ってブラジルにさえ届きそうな俺にテンサゲもクソも無いのに、長年培ってきた目は誤魔化せないってことっすかウケる。 ]
(101) 2017/12/19(Tue) 02時頃
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