207 愛しの貴方を逃がさない。
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[ お願いします、と。 そう相手>>72に示すように、小さな会釈。 行き先が厨房だった所を見るに、 どうやらシェフの人だったらしい。 シェフの人なんだ、 そんなふんわりとした感想は直ぐに消え、 赤色の瞳は手元のスマートフォンに落とされた。 シチューとフランスパン。 "美味しそう"なそれらが運ばれるまで、 さほど時間はかからない。 ]
(80) 2017/01/16(Mon) 22時頃
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[ シェフの声に、再度小さな会釈。 赤色は料理の方を見ていたから、 今度は視線が合うことはなかった。
遠くなる足音を聞きながら、 真白な手を合わせ、
"いただきます"。 ]
(81) 2017/01/16(Mon) 22時頃
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[ 「玉葱は飴色になるまで火を通すのよ」 料理の得意な母の、シチューの秘密。 ]
(82) 2017/01/16(Mon) 22時頃
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[ 卯月は。 そんな母の手元を見るだけだったけれど。 幼いときから、今に至るまで、 ずうっと食べている、母の 味。
―― を、 何処か思い出すような 気がした。 ]
(83) 2017/01/16(Mon) 22時頃
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─Gimlet─
[カフェに着いたのは、ランチには少し遅いくらいの時間だった。すぐに決まったような気持ちだったけど、案外プレゼント選びに時間がかかっていたみたい。……そういえばお店の中結構ぐるぐるしたような気もする]
こんにちは。
[案内してくれたのは誰だったかな。席に座るとマフラーとコートを脱いで横に置く。 すぐ渡せるように、その上にプレゼントの小さな包みをのせた]
(84) 2017/01/16(Mon) 22時頃
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[ ―― 上手なんだなあ。 一瞬だけ止まったスプーン。 赤色はまあるく、 口の端は"好物"を思い出したからだろう、弧を描く。 銀色に映し出される自分の顔を見ながら そんな、感想。 自然と食べ進んでいって、 何時も食べるのが遅い卯月にしては、 あっという間、とも言える 速さで完食した。 成程、これなら賑わうのも分かるものだ。 ]
(85) 2017/01/16(Mon) 22時頃
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―― ごちそうさまでした。 美味しかったです。
[ お会計の時に気になってしまったのは、 悲しきかな、学生。軽くなった財布の存在だ。 美味しかったからまた来たいとは思ったけれど、 これは 来るにしても、暫く後だろう。
どうやら持ち帰れるスイーツもあるようで。 並ぶそれらを無意識に追ってしまうが、 我慢、と言い聞かせた。 手軽に食べられるスイーツも、小食な卯月の好物だ。
誘惑に耐えながら告げた"ごちそうさま"は、 厨房に届いたか、どうか。 ]
(86) 2017/01/16(Mon) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2017/01/16(Mon) 22時半頃
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[ふ、と時計を見れば作業をしてだいぶたっていたらしい。 校内でも昼やらなにやらと賑わい始め、 研究室にいるのは己のみになった。]
ふあぁ…疲れた。 今日の夢幻は休みにしちまうか…。
[何と言う気紛れな二代目。 ガチャガチャと機材を終い混んでいる矢先に聞こえる足音。
なんだなんだと扉を開け、見えたのは先程の彼女の背。>>79 そしてコツン、と何か蹴飛ばしたのに気づけば、 其処に落ちていたのはマスコット人形だ。
膝を折り、拾い込めば既に彼女の背は見えなくなっていた。 やれやれ、と苦笑を一つ浮かべながら、 そのマスコット人形を鞄へと丁寧に入れ、 機材を纏め終えれば研究室を後にする。]
(87) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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― →エルブダムール ―
[機材を抱え込んだまま、 腹の虫が治まらない為に寄るのはいつもの場所。
店へ入ればそこに顔見知った姿を見つけた。>>86]
やぁ偶然だねお嬢さん。 丁度入れ違いみたいだが。
[丁度終えて帰るところなのだろうか。 ごちそうさま、と聞こえた声にクス、と笑みを浮かべて。
彼女に片手をあげ別れを告げれば、 トン、と椅子へと腰を下ろす。]
(88) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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――…シェフのオススメで頼むよ。
[いつも告げる決まり文句のセリフに、 定員も笑みを浮かべてくれるだろうか。
厨房に居るだろう彼にもこの一言で己だと分かるだろう。 機材を床へと下ろし、首を左右に揺らしながら、 カラン、と氷の音のなる水を胃へと流し込んだ。*]
(89) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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[ちらりちらりとレジを覗いても、目当ての人は来なかった。 時計は、正午を過ぎた頃を指している。]
ちぇ。
[本を元に戻して、本屋から出ようとして、そうだと思い直した。 須藤さんに聞く前に、フェルト手芸の本を買おう。]
分かんなかったら聞けばいーや。
[それから、商店街のおばあちゃんがやってる手芸屋でフェルトを買ってきた。 早速、家に帰って取りかかろう。]
(90) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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[あの人に似合いそうな、フェルトで作った黒猫のアクセサリー。
そうだ。それがいい。]
きっと喜んでくれるさ。
[そう思うと、会えなかったもやもやも晴れていく。
ああ、喜んでくれると思うと……。楽しみだ。]
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[コップを拭いたり、お客さんの相手をしたり。いつも通り過ごしていたつもりだけど、視線は時々そわついて。 カランってドアベルが鳴る度そっちを向くのをくり返して、何回目だったかな]
!!
(────めるちん!)
[漸く見付けたボーイッシュな姿>>84に、目がきらって光る。 行くからってゆわれてたのが嘘だとは思ってなかったけど、ほんとに来てくれたんだって浮かれ気分。
おっきな声を出しそうになるのを必死にこらえて、めるちんに近づく。 そんで愛想よく、お店の少し奥、店長さん>>69がまだ居たなら、そう遠くない席にご案内]
(91) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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こんにちは! まってたんだよ〜
[めるちんに向ける笑顔が営業スマイルじゃなくなったのは、いつからだったっけ。 にこにこ 常連さんへの対応は、懐いた犬が尻尾を振ってるみたいって、お兄ちゃんにからかわれた事がある]
今日はね、紅茶がいーよ。 新しい茶葉が届いたから、ストレートがオススメ!
合わせるならパンケーキね!チョコのやつ!
[連絡先を交換したばっかだからか、いつもよりちょっとハイテンション。 勝手にメニュー開いて、"甘いのすきだったよね?"って首を傾げる。
そんな事してたら、小さな包みに開いたメニューがかさって当たって]
(92) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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これなぁに? あ もしかしてだれかへのプレゼント??
[めるちんもすみに置けないな〜って。ちょっとだけ茶化すみたいに口角を上げた。 もしかしたら誰かと待ち合わせでもしてるかも?って、視線だけ、店内にめぐらせてみたり]
(93) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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―コンビニ―
[早速家に帰るぞ〜、なんて思ってた俺、痛恨の昼飯忘れに気が付く。 講義の合間に食堂でも行くべ、なんて思ってたから昼は何も用意してなかった。 幸い、コンビニが近くにあるのを知ってたので、コンビニに立ち寄って事なきを得る。 まぁ出費かさんじゃったし、今日は安くキャベツの千切りとチルド惣菜のハンバーグでも買えばいいか。 ご飯は炊いてあるから大丈夫。カゴに放り込んで、ついでに紙パックのミルクティーも入れてレジに並ぶ。
バーコードを読み取られていく商品を眺めていれば、レジの奥に新商品のポスターが貼られているのが目に付いた。 レジ横には同じ商品……]
あ、すいません。これもいいスか。
[と言って、パルックサンドをカゴに入れた。]
(94) 2017/01/16(Mon) 22時半頃
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[来たよーって、甘那ちゃんに軽く手を振った。待ってたっていうのが、社交辞令だとしても嬉しい。 甘那ちゃんのオススメを聞きながら、メニューを手に取る。 どれだけ魅力的でも、チョコと苺のパンケーキはお昼ご飯にはならない。と思う。 メニューとにらめっこしながらちょっと悩んで、今日のお昼はオムライスにすることにした]
オムライスとサラダのセット。 ……と、食後にパンケーキと紅茶をお願いします。
[誘惑に負けた。甘那ちゃんは営業が上手だ。 甘いものは別腹だから、きっと大丈夫ということにしておく]
(95) 2017/01/16(Mon) 23時頃
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[プレゼントはいつ渡そう。仕事中は迷惑かなって思ったら、甘那ちゃんの方から聞いてくれた。ナイスだよ甘那ちゃん! プレゼント? という言葉に頷く]
うん。昨日のお礼。というか、私からのお近づきの印、かな? 甘那ちゃん、もらってくれる?
[にこりと笑って私は甘那ちゃんに小さな包みを差し出した]
気に入ってもらえると嬉しいな。
(96) 2017/01/16(Mon) 23時頃
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[周囲から白を隠すようなキャスケット帽。 その向こう、薄らと浮かんだ表情>>85に、 何故だろう。子供の頃の光景が過る。
小さくて、ふわふわした、白いウサギ。 警戒する様子などもなく、 自分の膝へと乗ってきた、 小さな生き物の姿が浮かぶ。
けれども、ああ、そんな場合じゃないね。 少しずつ平らげられていく、 温かな料理と彼女を、ぼんやりと眺めた。]
(97) 2017/01/16(Mon) 23時頃
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[雪のように白い、小さなウサギさん。
君の頭を撫でようとしたこどもの手は、
どうやら化け物の手だったようだよ。]
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ありがとうございました。 ……あぁ、少々お待ちくださいませ。
[それは、綺麗に平らげられた皿を、厨房に下げた後。 財布をしまおうとしていた少女>>86を、 厨房から呼び止めて、 その手に差し出したのは、小さな袋。
中に入っているのは、コーヒープリンと、パンケーキ。 特に、後者は女子に人気らしいから、 きっと、彼女も気に入ってくれることでしょう。
さて、彼女は受け取ってくれたかな。 どちらにせよ、これだけは聞いておきたいのだ。]
(98) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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[急いだ甲斐あって、講義には無事に間に合った。 講義が終わってノートや筆記用具を、鞄へと片付ける。
そこでようやく、マスコットの一体をなくしたことに気付く。
講義を受けるために、ノートや筆記用具を取り出した時に、 落としたのかもしれないと机の周辺を探してみる。 が、見つからず。
それならどこかで落としたはずと、 教室を出れば、先ほど来た道を辿り始めた。]
(99) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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うーん…ないなぁ……。
[サークル室から研究室を経由して教室へ。 その逆のルートを同じように引き返して。
何度も行ったり来たりで、 マスコットを探し回る。
すでに拾われているなんて知る由もなく。>>87
誰かに貰ったものではなく、ただの自分の手作り。 だけどなんだか愛着を持って完成させただけに、 マスコットを見つけたくて。 暫く探すも見つからなくて。
肩を落として大学を後にした。*]
(100) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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お料理はいかがでしたか? お口に合いましたか?
[それを問うたのち、袋を半ば無理やり彼女の手に持たせて。 そうして、去りゆく彼女の背を、 暫くの間、見送ったことでしょう。*]
(101) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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はぁい、お待たせいたしました。
[入れ替わりに現れた友人>>88の注文を、 彼のテーブルに運んだのは、少し後。
今日のおすすめは、ハンバーグとサラダ、 それからコーヒープリンでございます、とか。 それらを並べる頃には、 店はいつもの静けさを取り戻していたことだろう。]
俺も休憩時間だから、 相席よろしいでしょうか?
[そう問いかけつつ、答えを待つことはしない。 自分と南方、それからウェイターだけしかいない店で、 彼の向かいの席にどかりと腰を下ろした。]
(102) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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お仕事お疲れさま。 今日はどちらに?
[呆れたようなウェイターの視線を避けて、 目線を向けた先は、彼の足元。
中々に重そうな荷物たちを眺めつつ、 暇を持て余しているシェフは、マグカップに入れたシチューを啜った。*]
(103) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2017/01/16(Mon) 23時半頃
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[腹の虫が主人を無視して治まらぬ煩い。 静かな店内に響く己の腹の虫の音も、そう珍しくも無く。
少ししてやってきたのは己の友人。 スン、と香る食欲をそそる匂いが堪らない。]
それは奇遇だな、なに遠慮するなよ。
[どうやら休憩時間らしい彼が、向かい席に腰を下とす。>>102 己は運ばれてきた料理を目の前に、手を合わせて。 一口、ハンバーグを口へと頬張れば、 不思議と幸せな気持ちへと包み込まれる。]
(104) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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今日は母校の研究室にね。 相変わらず人使いが荒くてなぁ…年寄りを労ってほしい。
[はぁ、とわざとらしい溜息を吐きながら、 注がれたシチューに視線を落としつつ。>>103
シェフオススメの食事を淡々と胃袋へと納める。 これが上手いからやめられない。*]
(105) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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はーい! うけたまわりましたッ
[めるちんの注文>>95をちゃんと書き取って、にまり。オススメはどうやら、実を結んだ様子です。
浮かれた気持ちのまま、ほろって口から零れる疑問がひとつ。 それに返事>>96がもらえたなら、巡らせてた視線はめるちんのところでピタッと止まった]
えッ え…マジ!? わ うれしい…いやでも、
わーん!うれしい! ありがとー!!
[見返りがほしくってリボンを渡したわけじゃない…それなのに、お返しって言ってもらえるのが嬉しい。 "そんなつもりじゃなかったの"って、そんな言葉も浮かんでちょっと葛藤したけど、結局ありがたくいただいちゃう]
(106) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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開けていい? てゆーか開けるね!?
[言葉通り、返事を待たずに包みを開けちゃおう。 中に入ってたのは、真っ白なピアス>>61。 うちがあんまり手に取らない様なタイプのだけど、だからこそ嬉しくって、目をキラキラさせちゃう。
ふわふわな、友情のアカシ。 目に見えない友達っていう関係が形になったみたいで、大切そうに両手で包みこんだ]
めっちゃかわいい…大切にするね!
[今すぐにはつけられないから、ピアスは一度包みに戻しておこう。 そしたら"ちょっと待っててね"って伝えて、厨房に注文を伝えに行かなくっちゃ。 あんまり長話してたら、流石にお兄ちゃんに怒られちゃうからね]
(107) 2017/01/16(Mon) 23時半頃
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