246 とある結社の手記:9
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ただまあ、勇気に突き動かされて、
「おくさん、あなたをあしたころします」なんて
わざわざ言っちまったマリオにならって
みーんな「このひとをころします」なんて言い始めたら
おれたちが揃って同じ名前を書いてることは
バレちまうかもしれないが。
どうだい。
何か理由の一つくらい考えておかなきゃいけねえかな。
ふくくくくっ……、はぁ……
[共鳴りの声に言葉が漏れたのは、
意図してのものではない。
出来たらよかったのにね。と、
そういう感情と、
──誰の名前だって、書きたくないよねえ。と、
そんな気持ちとがまじりあった結果だ。]
それとも勇敢なマリオ少年が、
うっかり人を殺しちまわないように、
人殺しにしないように、
別の名前を書いてやるのが
人の情ってもんなのかねえ?
[可笑しそうにそう訊いた。]
…… ローザスから、褒章ねえ。
使えるかな?
[── どうだろう。怪しい気はするなあと、
そんな風には思われたけれど]
[()ロイエの手には"ぶっ殺す"サイン。]
あっはっはっは。
いいんだ、おまえはそれでいい。
[ロイエのその様子で、結局人だろうと獣だろうと、殺されるのはいやなもの。平等とはこういうことかと目が細めるのだった。]
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― キッチン ―
……必死なのです。救おうと。 大切な方を。ひとりでも、多くと……
わたくしも、頭が回れば、偽っておりましたでしょう。占いができると……。お嬢様は、人狼ではないと……。
……ですから、お嬢様は……わたくしを…
[当主の口調を真似たリンダ(>>2:274)の姿が脳裏をよぎった。静かに首を振って、また溜息]
……わからぬものですね、人のお心とは。 長年連れ添っていても……はじめてみる顔がございます。
(313) 2018/07/28(Sat) 17時半頃
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[ワンダに投票する理由()について、思案する風に首を傾いでから、冗談とも本気ともつかない口調で言た。]
このような理由など、いかがでしょう?
……『"魚"が嫌いだから』
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/07/28(Sat) 18時頃
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―キッチン―
[ルパートと会話をする片手間に入れていた紅茶をカップに注いで、ぐったりと椅子に腰かけるベッキーに差し出した。]
……ベッキー様。 まずは、これを。 うんと砂糖を入れてお飲みになってください。 多少なりとも、頭が働くように……。
……それとも、やはり……お酒がよろしいでしょうか?
(317) 2018/07/28(Sat) 18時半頃
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[気遣う風な口調で茶化す声()に]
はてさて……なんのことやら……"人殺し"?
……いいえ、処刑されるのは『人狼』でございますれば……
マリオ様は、オオカミをこらしめた勇敢な子供となりましょう。
……
……
おや、どこかで聞いたお話でございますね。()
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/07/28(Sat) 18時半頃
[――それこそが、
彼女を"嘘つきの娘"にしないための、唯一の方策である。
ただし、――もう遅いのだ。
人の身の親ならば、そう思えたのかもしれないが。]
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― キッチン ⇒ ロビー ―
[ベッキーと会話できようであれば、いくらか言葉を交わしてから、キッチンを後にした。
手にもつ大きなトレーには、紅茶ポットとカップ、そしてウイスキーのミニボトルが載せられていた。ちらちら、リンダの様子を伺いながら、ロビーを回って各面々に声をかけていくだろう。]
(325) 2018/07/28(Sat) 19時頃
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あっはっはっは。魚ね。
おまえにきいたおれがばかだったよ。
そうだな、じゃあそれで、勇敢なマリオは
オオカミをこらしめた勇敢な子供。
………
てことは。
そいつを狼だと言ってやる必要があるってわけだ。
どうだいロイエ?
マリオくんが殺した人間が狼だったと。
おまえはいえそうかい?
[キッチンから出ていくロイエに声をかける。()]
……さて。
さて、さて、さて……。
いかがいたしましょう。
今宵の"新鮮なお肉"は、誰にいたしましょう?
"庭師"ノア様?
"渡船"ユージン様?
"掃除人"ラルフ様?
……。
彼らは村の外より訪れた方々。
むしろ"人狼候補"が適役かと。
差支えなければ、このロイエ、提案がございます。
本日の晩餐にいかがでしょうか?
パトリシア(パティ)様
…もしくはベッキー様のお肉などは?
……もちろん、ただの提案でございますれば。
決定権は、ルパート様、スージー様にございます。
どうぞ、ご自由に、お心が向くまま。
ですが、その道の者として保障いたしますが……
お二人は"絶品"でございます。
[投げかけられた問いかけ()に対して、すこし思案する。
結社はなぜ、処刑した者をオオカミだと断定できるのか。
処刑した者の皮をはぐのか、腑分けするのか。
それともほかに方法があるのか……
『霊能者』――
結社にそう呼ばれる判定士のことについて、ロイエはまだ知らない]
……結社からのメモを確認して参りましょう。
ええ、手がかりさえあれば……方法はいくらでも……
……。今日の新鮮なお肉の話をするにゃあ
もうちょっと、
イヴォンとノアの話をしなきゃあならないか。
イヴォンはピスティオに人間。
ノアはラルフに人間。
ピスティオはマリオに人間。
こういったわけだ。
イヴォンは自分と同じ「占い師」を
ラルフとピスティオは「関係ない人間」を
占った形になるよなあ。
[ラルフじゃなかった、ノアだった。と、わらって訂正する。]
わるいな、ノアとラルフは
しょっちゅう"つるんでいる"もんだから。
[途中、ロイエにメモを確認してくるといわれてルパートは、うんと頷いた。]
そうしてくれ。
リンダお嬢様がじっくり読んでたのを察するに、
随分事細かに書いてくれてるみたいだぜ。
[霊能者。――占い師と並び立って出た名前。
最初は、霊能者だの占い師だの、同じようなものを集めていると感じた。
インチキや詐欺まがいで儲けを得る筆頭のようなもの。似たようなものだが、結社は「占い師」と「霊能者」を別々にとらえている。
これらの違いとはなんだ?最初聞かされた時に、そう思った。
霊能者。
この名前の示すところは、つまり「霊」を見聞きすること。霊とは死んだ人間だ。さて、結社員は人狼を殺すために、人をも殺す準備があるらしい。……詳しいことはわからないが]
……おれの想像が本当だったら、
悪趣味がすぎるが。
[しかしまあ、結社員はボカしたのだ。ご丁寧にも霊能者について「こちらは…まあ、能力の説明は省くが」と。]
…………。
パトリシア。お願いがあるんだけど。
…… ちょっと耳ふさいでるってできる?
オレはやってみたことなくて、
できるもんだかわからないんだけど。
… できなかったら、聞き流してくれる?
[そう言ってから、少し間をおいて聞こえるのは──
あんまり情けない、ただの泣き言だ。]
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……
きぃっつい。
やだなーーーーーーーーーーー!
すごく
… ものすごくイヤーーーーーだなァ…っ
逃げたい! すごーーく逃げたい!
ぜんぜん誰も選びたくない!
だって、誰だって生きてたいでしょ。
他人の人生なんて、奪いたくないって。
勘弁してほしいよねえ……っ
…… だーめだなあ。考えても、
考えても考えても、友達なの、変わんないな。
仮にティオが嘘つきで、
…… ノアが人狼だったりしても。
村の出入り人数、ちょっとおかしいなあ。
とかは。思ってんだけど。
どこか知らないとこで、
被害が出されてるだけなら。
…… とは。思っちゃうよね。
でも、でもなあ ……今。
たぶん票を入れるだけなら。
できちゃうんだろうなって。
思うんだよね。ほんと、くそみたいな気分。
よく知ってて。
…… よく、知らないから。
人狼として、どんなふうに。
これまで過ごしてきたのか知らないから。
……話ができるヤツを食べるってこと。
悩んだのか、苦しんだのか、
つらかったのか、悲しかったのか。
……それとも。
当然だって思ってるのか。
わかんないから。
わかんないから、たぶん。
都合よく考えられちゃうんだろうなって。
どうやって、信じてもらえばいいのでしょう。
[それは独り言のようでも、問いかけるようでもあったでしょう。]
[そしてそれは、頼みでもあったので。
けれど結局、声は耳を通して聞こえるものではなかったものですから、まるで無意味に、全部聞こえてしまったのですけど。]
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― ロビー ―
[ロビーの隅で様子を伺うモンド(>>308)に、飲み物を載せたトレイを差し出す。トレイの上には、紅茶ポットとカップ、そしてウイスキーのミニボトル。]
……お紅茶などは…? いくぶん、頭がすっきりするかと……
あの……先ほどは、お嬢様を……(>>2:56) 昨日に続き……なんと御礼を申し上げれば……
[トレイをもったまま、軽く一礼。 その後、ちらりと話し合っているノアたちに視線を送る。]
……偽物の占い師。 どうされてるのでしょう、結社の方々は……。 見分ける方法などは……?
[期待する眼差しでモンドを見つめる。返答の内容がどうであろうと、指示されたとおりに対応し、会話が続くようなら少し話をして、次の給仕相手へ向かうだろう。]
(339) 2018/07/28(Sat) 21時頃
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