15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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わたしは、 あなたを知らない。
[ラルフをやはり虚ろな目で見て]
その血は、誰の血?
ねえシィラ、誰がこんなことをしたの?
(350) 2010/07/21(Wed) 22時半頃
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ヨナの血なの?
だから、そんなに怒っているの?
[問いかけは、異形に対して]
ギィィィィ……
ギイィィィ……
[シィラの鳴き声は、やはり強くなる。
そう、娘を悲しませる。娘のために、
娘の涙を、シィラという母親は、異形としての解決方法を使おうとする。]
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[ひとつの身体に
人格がふたつ。
身体のなかで妹を名乗る人格は、 ヨーランダに看取られて死んだ少女の亡霊と、 体内に住まう異形と複雑に混ざり合って。
ひとつの生き物になっていた。
まだ、体外に自分の身体で出るには、力及ばないけれど。 身体の支配権を握ることは、できるらしい]
[覚えている。その返事を聞いて、虚ろな目が細められた]
(357) 2010/07/21(Wed) 22時半頃
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うれしい。
わたしとした"約束"も、覚えてる?
[ヨナへ、再び問いかける]
そうね。わたしも知らない。 だからはじめまして。 わたしは、セシルの妹。
名前は、 セシルが忘れてしまったから、わたしも覚えていないわ。
[奇妙な言葉と共に、ラルフの左腕を見る]
あなたも、異形なの?
(359) 2010/07/21(Wed) 23時頃
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そう。
[異形の言葉が理解できるのは、妹も異形となったから]
わたしも、ヨナに助けられたの。
あなたにもね。
だから、手伝うわ。
ヨナが悲しいと、わたしも悲しい気がするの。
[異形としての本能は、妄想の人格と亡霊の記憶で、綺麗にオブラートに包まれるけれど。
やろうとしていることは、大差ない]
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そう。約束。
ヨナが守ってくれたから。 わたしは今ここにいるの。
[死んだと言わなければ。 本当の意味で死んだことにはならないと]
もしヨナが、わたしとの約束を破っていたら、 わたしはセシルと再び逢うことができなかった。
だから、ありがとう。 話せるようになったら、まずは、それが言いたかったの。
[わらう。 こんな異様な状況でなければ、それはとても優しい笑顔に見えたことだろう]
(363) 2010/07/21(Wed) 23時頃
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異形。 わたし自身は、異形じゃないけれど。
セシルのなかには、もうずっと前から異形が住んでいるわ。
[ラルフのほうを見て、答える]
あなたは 人 なのね。 なら、その血はあなたの血?
だけど、さっきからずっと、シィラが。
あなたを殺そうとしているのよ。
――あなたは、ヨナを傷つけていない? あなたは、本当に、ヒト?
(367) 2010/07/21(Wed) 23時頃
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セシルは、虚ろな瞳で、鳴くシィラを見る。
2010/07/21(Wed) 23時頃
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あなたのように侵食されているのと 場所を借りて暮らしているのとでは違う
[首を傾げるラルフにそれだけ言った。 本当はもっと深い理由が、あったのだけれど。
今はそんな話よりも――]
…シィラ、あなたはどうしたいの?
わたしは、シィラと、ヨナの味方よ……。
[ヴァイオリンの弓を。 まるで武器のように両手で握り締める]
(384) 2010/07/21(Wed) 23時半頃
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[ヨナは殺さないでと言ったけれど。
あなたは?
そんな表情で、虚ろな目をシィラに向ける]
(386) 2010/07/21(Wed) 23時半頃
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[ラルフの左手がヨナに差し出されるのを見て、はっ、としたように]
ヨナを 傷つけちゃだめ…
[弓を、まるで剣のように両手で握って構える。 その構えはとても素人じみていて…明らかに、剣を持ったことのないものの姿だとわかるだろう]
(396) 2010/07/21(Wed) 23時半頃
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え、ええと、マーゴしなないで!
そして、ラルフ半狼じゃなかったらごめん!
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