278 冷たい校舎村8
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だから、きっかけをくれてありがとう。
(379) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ ………… ]
(380) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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── / ──
[ 行きはふたりで歩いた道を、 ひとりでまっすぐに家まで帰った。
ただいまと言って扉を開く。
いつも帰りを待っている母が、 おかえりって顔をのぞかせて、 夕飯の支度をするねって言うから、]
(381) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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あー、父さん待とっかな。 ……いーじゃん別に。たまには。 母さんもそうすれば。
(382) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 結構帰りが遅いんだよね。 よく働く会社員だから、阿東父。
それに礼一郎も塾に行ったり、 遅くまで自習室に残っていたり、 帰りの時間がまちまちになってて、
だからいつも礼一郎は、 ひとりか、母とふたり夕飯を取る。
若干いつもどおりじゃない発言に、 母はすこぅし、「 ええっ 」って驚いて、 「 お味噌汁温めかけたのに 」って言う。
礼一郎は素直にごめんと言うんだけど、 あまり気にも留めていない様子で、母は、]
(383) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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「 じゃあ、ママもそうしよっかな 」 [ ……って、あのさあ。 礼一郎はもうとっくの昔から、 そんな呼び方していないんだし、 一人称いい加減変えてほしいんだけど。 ほんと、礼一郎が恥ずかしいんだって(笑)]
(384) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ ………… ]
(385) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 帰宅した父は少し驚いてから、 まんざらでもなさそうな顔して、 手を洗ってすぐ食卓についた。
遠慮がちに「 あの病院の子は 」とか言うから、 礼一郎が大丈夫って言ったらやさしい顔をするし、
打って変わって「 勉強のほうはどうなんだ 」って。 礼一郎がわりと厳しいって言うと、渋い顔をする。
母は結構おしゃべりで、父は割と無口。 礼一郎はその間くらいだから、バランスがいい。 たぶんね。礼一郎はそう思っている。 他愛もない会話だけれど、途切れることもない。]
(386) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ まだ礼一郎以外誰も気づいていない食卓で、 3人はちゃんとごちそうさまを言った。
2人はきっと、それと同時に、 どうせまた近所の公園にいるだとか、 帰ってきたら与える罰のこと、 ここにいない何かのことを頭の片隅で考えてる。]
(387) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ いつぶりだろう。礼一郎は穏やかに、 食欲をそがれる何かも目に入れずに、 家族で食卓を囲めたことが、少しうれしい。]
(388) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 深夜、家の中が少しざわめきだす。 …………阿東敏美は帰ってこない。]
(389) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 妹は案外簡単にいなくなった。]
(390) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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簡単じゃないのはそれよりあとの話。
できるだけ息をひそめるように、 他人の目から逃れるように、 両親が物事を進めようとするのを、 礼一郎はきっと、黙って見届けるだろう。
人間がひとり消えた家のことを、 完璧に隠し通せるとも思えないが、 新聞の一面を飾ったわけでもないしね。
(391) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ ベッドの中で寝がえりを打つ。 ざわめきが耳を満たしていく。 なんだか礼一郎は寝付けない。]
(392) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ こんな日が来るのが怖くて、 あの日までの礼一郎は死にたかった。]
(393) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ でも、礼一郎は明日も学校に行く。 やっと会えるようになった友だちにも会いに行く。*]
(394) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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── /病院──
[ 手土産のリクエストは聞けたんだっけ。
特にご要望がなければ、 花と日持ちのしそうな焼き菓子でも持って、 学校帰りの礼一郎がひとりでやってくる。]
……やっと会えた。 おかえり、葉野。待ってた。
[ これ、どこに置けばいいかなって、 持ってきたものを掲げて礼一郎は笑っている。]
(398) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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ほら、メールでも言ったけどさ、 約束したろ。帰ったら教え合おうかって。
……とりあえず、 先に帰っちゃった俺の話、聞いてくれる?
(399) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[ ……ま、そんなに面白くはない話だけどさ。]
(400) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[ ……あ。言っちゃった。]
(401) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[ まあ実際、礼一郎の帰還について言えば、 痛みや怖さに紐づけるとつまらない話だ。>>4:174
礼一郎はいつもよりちょっと好き勝手に、 勝手に椅子を借りて、勝手に話し出す。]
最初は怖かったんだけどさ。 ……ああ、俺の番なんだなって。 わかったら別に怖くなかったわ。
痛いのは──、 俺、ほかのやつらみたいに、 怪我したってわけでもないしなあ。 人形だって傷とかなかっただろ。
[ 見た? って礼一郎は言う。 なんで礼一郎が知ってるかって、 そりゃあ見たから。が答えなもんで。]
(402) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[ ええとつまり。と礼一郎は言う。 一定の調子で話を続ける。]
……痛くも怖くもなかった。
ああ、こうなるんだなあ。 ま、そうだよなあ。みたいな。 納得? 腑に落ちた、っていうかさ。
[ そこでようやく、言葉に詰まる。 適切な言葉を探すようにゆっくり、 礼一郎の視線がゆらゆらと揺れて、それで。]
(403) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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……諦めがついた、っつーか。
[ ぽつんとつぶやくように言って、 思い出したように礼一郎はあの日の会話をなぞる。]
(404) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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……覚えてる? みんな、ほんとは死にたくて、 だから、あんなふうになって消えていく。
嘘かほんとか、どうしてなのか、 葉野の意思が関係してるのか、ないのか、 俺にはいっこもわかんないんだけどさ。
……少なくとも、俺は、 あの校舎で、いろいろあって、 普段しないような話、友だちとして、 友だちが死ぬのはやだなって思って、 あの校舎で死んで。おまえのこと待って。
……やっと、ちゃんと認めて、 ちょっとだけ、前に進めた気がする。
(405) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[ 言ってる意味がわかんないって? わかんなくたっていいんだよ。 全然ちゃんとしてない話なんだし。
少しためらうように、 さまよわせていた視線を葉野に向けて、 もう少しだけ、礼一郎の気持ちの話を続けよう。]
……だからさ、 その──こういう状況の友だちに、 言うべきことじゃないかもしんねえけど。
俺さ、あの校舎に行けてよかったと思ってる。 ありがとうな。……帰ってきてくれたことも。
[ 以上、委員長からのお気持ち表明でした。 とても照れくさく、礼一郎は頬を掻くけど、 言わなきゃ伝わんないんだから言わせてね。]
(406) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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……あと、バカとか言ってごめん。 手土産、ちょっと奮発したから、許して。
それか──、 「 なんでもするから 」と相殺してくれない? *
(407) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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──ある日の放課後──
[ 人の口に戸は立てられない。 ──というか、仕方がないよね。
家に出入りする人間がひとり減って、 礼一郎は妹が学校に行ってるかも知らない。
通う場合もあるらしいけど、 電車乗り継いで、加害者の目を気にして、 そういう努力を妹が選んだかなんて、 礼一郎には知りようのない話である。
流布する噂が正しかろうがねじ曲がってようが、 礼一郎は最後まで学校に行く気でいたのだし。]
(462) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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──悪い、タイプじゃない。
[ 即答しながら、礼一郎は立ち上がっている。]
……サンキュー、 ありがたくもらっとく。
[ 机に置かれたガムとペットボトルを掴んで。 好きかはさておき、大変助かる。
推薦入試とやらにご縁がなく、 プレッシャーと非常事態に弱い礼一郎は、 それなりにギリギリの受験生をしている。
くあ、とあくびをひとつこぼしながら、 ゆらゆらと屋上に向かう階段を上ってく。]
(463) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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[ なんだろうな。というよりは、 ふつうにしてると思うんだけどな。と思う。
バカ騒ぎをして回るというんでもないけど、 そもそもクラスにもそんな雰囲気はなく、 礼一郎も、淡々と学校に通ってはいる。ので、
たどり着いた場所で繰り出された言葉に、>>447 何かを聞いたんだろうなあと礼一郎は思う。]
(464) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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……だいじょーぶ、生きてるよ。
どこにいるのかまでは知らないけど、 ちょっとはマシで、大丈夫な場所で。
[ ……たぶんね。 礼一郎はそう信じて連れてったんだけど。
質問の指すところを、 いなくなった妹の行く末と踏んで、 礼一郎はちょっとだけ笑ってみせた。
ご覧の通り、足は生えているし、 もう見えない妹も、それはそのはず。]
(465) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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