人狼議事


239 ―星間の手紙―

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【人】 重層培養 イースター

 ― あの場所へ ―

[─── 私はひとり、駅に立っていた。

宇宙≪ソラ≫を見上げるけれど、
星の光が差し込む天窓はそこにはなく、金属で覆われている。

持っているルシフェルからは昔の彼の声と、
最近やりとりした通信が繰り返し再生されていた。
昔の声を忘れないでくれ、と彼に頼まれたから。>>5:-63
たまにアルバムの茶髪姿にも視線を落として、また見上げて。]

 通信、送ろうと思ったのにダメですね。
 何を話そうか考えすぎて着いてしまいました。

[エデンに立ち入る人の姿はない。
少なくとも、私の目の入る範囲ではいなかった。

慣れ親しんだ場所ならば危なくないだろうと、
ルシフェルの録音ボタンを押しながら歩いて行く。]

(50) 鯖 2018/04/30(Mon) 02時頃

【人】 重層培養 イースター

[すたすた、足音も軽く最短記録であの場所へ向かえば、
見覚えのある場所に見覚えのない人型があった。>>38
円筒形の胴体に車輪がくっついているその人は、つまり。]

 ……先、越されちゃいましたね。

[ふふ、と笑い声を最後に録音ボタンを押し、
そのまま送信ボタンをぽちりと押した。
遠い遠い星との間は一日掛かってしまう通信も、
この距離ならば、ほんの一瞬で向こうに届くだろう。

宇宙《ソラ》に手を伸ばした彼が気を取られた隙に
出来るだけ音を消して忍び寄り、
真後ろからその細い機械の手を掬い上げる。]

(51) 鯖 2018/04/30(Mon) 02時半頃

【人】 重層培養 イースター


 ピスティオさん、お久しぶりです。
 ……ずいぶんと痩せて縮みましたか、なんて。

[私より小さくなった彼を抱き締めようと、
膝を床に付けて両腕と、頭から生えた耳までも巻き付ける。
体に触れるのは硬く、冷たいボディ。
けれど、動揺する彼の動きや声はちっとも変わらない。

頭の耳はふよりふよりと動き、私は意識を集中した。
あなたが私の熱を感じられるように。
私の柔らかさを感じられるように。

この器官が私の触覚や聴覚を補佐してくれるなら、
ぷかりと浮かんだ脳に直接、干渉できるんじゃないか。
そんな一縷の望みと希望を込めて、腕の力を強めた。*]

(52) 鯖 2018/04/30(Mon) 02時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

―― 想い出の場所で ――

[瞬きをする星々に目を奪われ、
恋い焦がれた宇宙《ソラ》へと手を伸ばす。

―――と。男は我に返った。
端末のルシフェルが、
新着のメッセージを告げていた。

ルシフェルに命じて音声の再生を始めれば、
聞きたかった彼女の声が
会いたくてたまらない彼女の声が
ふたりの想い出の場所に響き渡った。

天井窓から注ぐ星々の光に照らされながら、
男は彼女の話す言葉にしばし聞き入っていた]

(53) gurik0 2018/04/30(Mon) 05時頃

【人】 哲学者 エスペラント

[この場所で彼女の声を聞けば、
自然とあの頃に戻って
ふたりで会話をしている気分になる]


 オカシイヨナ。俺ヒトリナノニ。


[ぽつり、と呟いて。
そうして通信の最後の言葉に
ふよりと微かに義眼を揺らした]


 モウ来テタリシタラ……?


[瞬間。真後ろから、誰かに手を握られた>>51]

(54) gurik0 2018/04/30(Mon) 05時頃

【人】 哲学者 エスペラント

 ワ、ワワワ! ステラ――っ

(55) gurik0 2018/04/30(Mon) 05時頃

【人】 哲学者 エスペラント

[慌てて発した電子音は、
ひどく間抜けなものだったように思う。
あの頃見下ろしていたステラを、
見上げたのも束の間]


 ……………ア、


[ふわり、と優しい感触。
男は自分が抱き締められたことに気付くのに
しばしの時間を要した。

温かかった。感覚を失くしたはずの機械の身体が。
もう永遠に失ったと思っていた
彼女の柔らかな感触に酔いしれる。

まるで、人間に戻ったみたいだった]

(56) gurik0 2018/04/30(Mon) 05時頃

【人】 哲学者 エスペラント

[恐る恐る、ステラの背中に機械の腕を回した。
そうして、優しく彼女を抱き締め返したのだ]


 ステラ、会いたかったぜ。


[彼女の触角の能力だろうか。
囁く男の声は、冷たい電子音ではなく
とうに失ったはずの己の声のように聞こえた。
あるいは、無感情な電子音も
彼女にはこう聞こえているのかもしれない]


 痩せるどころか体重はずしんと重くなっちまったが
 確かに、ずいぶんと背は縮んだな。
 ステラが大きく見える。


[義眼をきゅるきゅると動かして、嬉しそうに男は告げた]

(57) gurik0 2018/04/30(Mon) 05時頃

【人】 哲学者 エスペラント



 本当は、ちょっと怖かったんだ。
 ステラと会うことが。

 楽しみと同時に、怖かった。

 俺の姿を見て、
 やっぱり怖がらせちまうんじゃないかって。

 ……もしかしたら、
 俺に気付いてもらえないんじゃないかって。


[それから、消え入りそうな柔らかい声で]

(58) gurik0 2018/04/30(Mon) 05時頃

【人】 哲学者 エスペラント

 

 ――― ありがとう、ステラ。


[強く、強く。彼女を抱き締めた。
きっと男は、笑っていたのだと思う*]

(59) gurik0 2018/04/30(Mon) 05時頃

【人】 重層培養 イースター

[ヒトリナノニ。>>54
── ひとりにはしませんよ。

聞こえた声への返答は握った掌に込めて、
慌てふためく様は懐かしく、胸が締め付けられる。>>55

昔、廊下の角で飛びついた時も、あなたはそうだった。
凄く驚いていたのに決して私を振り払わないでくれた。
あなたには当たり前のことだったかもしれない。
でも、幽霊と間違われた私には嬉しかった。

恩義なんて、些細なことでも感じるものなんですよ。]

(60) 鯖 2018/04/30(Mon) 13時半頃

【人】 重層培養 イースター


 ただいま、です。

[最初は惚けていたみたいだけど、>>56
背中に回る腕を感じればすりついて、>>57
顔が見えるように近付けた体を調節する。

ぴくぴくと小刻みに揺れる耳は、
あなたの声を昔のように聞かせてくれて。
冷たいボディも前のような温かみを帯びたよう。]

 ……よかった。

[ちゃんと会えて。
あなたと再び話せる奇跡に、素直に感謝した。]

(61) 鯖 2018/04/30(Mon) 13時半頃

【人】 重層培養 イースター


 逆転、しちゃいましたね。
 今だけでもおねえちゃん、と呼びます?

 なんて、ダメですけどね。
 私はピスティオさんのことを、
 おにいちゃん、とは思ったことがないので。

[きゅるきゅると動く見慣れない義眼。>>57

でも不思議と声だけで、以前のように表情が分かる。
彼がいつも笑顔だったからかもしれないけれど。]

(62) 鯖 2018/04/30(Mon) 13時半頃

【人】 重層培養 イースター


 楽しみすぎて私からの通信も待たずに来て、
 逆に怖くなっちゃったんですね。

 期待が大きいほど、裏切られたら堪えますから。

 気付かないなんて、まさか。
 ご自分で特徴を言っていたじゃないですか。

 それに……あなたの音はもう覚えました。

[声音は彼を励ますように優しく。>>57
音、というと語弊があるかもしれない。
心音がないから脳からの電気信号のパターンを
耳で感じ取っているだけのこと。

どういたしまして、と返した顔は
ふんわりとした笑みの形に綻んでいた。]

(63) 鯖 2018/04/30(Mon) 13時半頃

【人】 重層培養 イースター


 そういえば、ですよ。
 感動の再会を台無しにするみたいなこと、
 言っても大丈夫です?

[腕の中、少し見上げるような姿勢で聞く。
断られないだろう、なんて謎の確信のもと、
続ける言葉はそれなりの爆弾。]

 あなたの操縦する船に乗って、
 隣で宇宙《ソラ》見たいと言ったの、
 やっぱり何か違うかもしれないな、って。

[申し訳なさそうにしおっ、と耳がへたれる。
だけどこれは撤回でもなんでもなくて]

(64) 鯖 2018/04/30(Mon) 13時半頃

【人】 重層培養 イースター

 ── お膝に乗って宇宙《ソラ》が見たいんです。

(65) 鯖 2018/04/30(Mon) 13時半頃

【人】 重層培養 イースター


 操縦の邪魔になるなら、諦めますけど……
 抱っこ出来ないならお膝かな、って。

 ああ、頭のこれが邪魔なら取りますよ!
 なんならピスティオさんに付けちゃいます。

[ぷつ、ぷつ、と根元で切り離した白い耳を
真ん丸な水槽にぴとっとくっつける。
しばらくすれば彼の脳波を感じて動くようになり
触覚をより感じやすくなるかもしれない。

ただ、外見のそぐわなさはこの上なく酷くて、
ここに誰かがいたら笑い転げてしまいそう。]*

(66) 鯖 2018/04/30(Mon) 13時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[彼女の頭部は少々直径が大きめで、身体をしっかりと抱きしめるには、いささか姿勢に工夫が必要だった。
そんなのは、これから慣れていけばいい。

重要なのは、自分の名を呼ぶ彼女の新しい声が、すぐ近くで聞こえること。
彼女の両手がしっかりと、自分を抱き返してくれていること]

うん、久しぶりだ、リザ。
貴女を置いて行って、すまなかった。

……後悔するのは、貴女を手放してしまったことだ。
もっと早く、こうしなかったことだ。

[抱きしめた腕に、更に力を込めてから。
彼女の顔を正面から見られるように、そっと腕を緩めた]

でも、まだ、遅くはない。
こうして、貴女の言葉をすぐに受け取ることができる。
俺の言葉を、すぐに伝えることができる。
これからは……
あ。

(67) roku 2018/04/30(Mon) 19時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[旅の荷物は、彼女の姿を見た瞬間に床へ投げ出してしまった。
どうにもしまらないなと思いながら、拾い上げた鞄から、小さな箱を取り出して開ける]

これを、受け取ってほしい。
指輪にしようと思ったんだが、サイズがわからないし、その、料理するのに邪魔かと思って。

[小さな留め金に少しばかり手こずりながら、彼女の首にかけたのは、小さな赤い宝石をあしらったペンダント]

リザ。
メールでも、音声メッセージでも言ったけど、やっぱりこうして直接伝えたかった。

[顔の中心、たったひとつの丸い『目』をまっすぐ見つめて]

貴女を愛してる。
これからは、ずっと傍にいる。

[そう告げると、もう一度、最愛のひとを抱き締めた*]

(68) roku 2018/04/30(Mon) 19時頃

【人】 哲学者 エスペラント



      ――― おかえり、ステラ。


 

(69) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[>>61その言葉を伝えられたことが
何よりも嬉しかった]


 膝、かあ。


[神妙な声で、男は己の身体を見下ろした。
寸胴の身体についた、ふたつの車輪。

今の自分の身体で、
どこが膝に該当するかを真剣に考えた。

……車輪の付け根だろうか?]

(70) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[男は夢想する。
事故の前に戻ったような気分だった。

昔の姿に戻った己の膝の上に
ステラを乗せて、宇宙《ソラ》を
縦横無尽に飛び回る光景を。

いつか、いつか――……]

(71) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

 おい、ちょ、ま――っ!

(72) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[現実に引き戻される。

彼女の頭から取り外された耳が、
己の頭に取り付けられていた。>>66

脳味噌だけになった機械男にウサミミ。
どれだけ滑稽な姿かは、
鏡を見なくても想像に難くない]


 こういうのは、さ――……


[己の頭に付いた彼女の耳を引き抜き、
彼女の頭……あるべきところに乗っける]

(73) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 ステラダカラ、似合ウシ可愛インダヨ。


[魔法は、一瞬にして解けてしまった。

彼女から身体を離せば、聞こえるのは
己の無感情な電子音だった。

少しの間だけ、夢を見ていた]


 ……アノサ、ステラ。
 約束ハ、守ルカラ。


[機械の手のひらを、そっと彼女の頭に伸ばした。
まずは、果たせる小さな約束から。
きっとそれが、男の夢の第一歩]

(74) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 ピスティオ=エスペラントハ、
 約束ヲ守ル男ダ。

 ダカラ、待ッテイテホシイ。


[そっと、彼女の頭に触れて優しく撫でた]


 ステラ、……大好キダ!


[ふよりと義眼が揺れる。
男はきっと、満面の笑みを浮かべていた]

(75) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント





          [天井窓から降り注ぐ星々の光が、
           優しくふたりを照らしていた*]

(76) gurik0 2018/04/30(Mon) 20時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

―― スペースコロニー『エデン』 ――


 ンンンンンンンンン……。


[その日、男は頭を抱えていた。
キャンディからの通信を聞いたからだ。

  ――死んじゃうかな、って
        いい加減諦めかけてた。>>-119

それは、戦場からの通信だった。
死地に陥った元戦友の、言葉だった。

すぐに返信をしようと思った。
しかし、もしも彼女からの返事が
いつまでも来なかったときのことを考えると
男は躊躇するのだった]

(77) gurik0 2018/04/30(Mon) 21時頃

【人】 哲学者 エスペラント

[追うべき背中を見失えば、
男は心が折れてしまうと思った。
目標を、戦友を失うのが、怖かった]


 心配スギテ死ヌ。


[本人には、口が裂けても言えないが。
きゅるきゅると、車輪を回して
男はエデンの廊下を進んでいく。
途中、大荷物を抱えた
ピンク髪の女>>31と男はすれ違った]


 ンンン、心配ダア……。


[そのままふたりはすれ違い、
廊下の曲がり角へと消えてゆく]

(78) gurik0 2018/04/30(Mon) 21時頃

【人】 哲学者 エスペラント

 …………ン!?

(79) gurik0 2018/04/30(Mon) 21時頃

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