160 東京村
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『私のせい?』
[雑誌を読みふける青年に、ふと声がかかる。 かけられた妹の声はいつもより曇っていた。 視線が雑誌から妹へと向けられる]
(53) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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『留学したいって言ったのも、 帰ってこないのも 私がいるから?』
[妹へと向いた青年の顔は、 驚いたように細い目を瞬きさせて]
(54) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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『………びっくりした』
(55) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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『お前、結構自意識過剰だな』 『もう一回落ちろ、バカ兄貴』
(56) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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『揚花、』
[見舞いを終えて帰ろうとする妹に 青年は静かに声をかけた]
『近々、一回帰ろうかな』
(57) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[青年の言葉に、 今度は妹が目を丸くした。]
『…そっちは暇だ、こっちは忙しいとか 今までいろいろ文句言ってたじゃない。』
『たまには、死ぬほど暇なのも 味わっとこうかなって。』
『現状が一番暇じゃないの?』
『あー… や、まあ 再確認も重要だと思ったから』
[病室を後にする妹を送ろうと青年は車椅子に乗る。 ぼろぼろ。カッコ悪い。などと妹に笑われながら、 壁にかかった鏡を過ぎて、青年たちは病室を後にする。]
(58) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[――ベッドの上に放られた雑誌は、 ある一ページを開いている。]
(59) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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【 〜都市伝説『鏡の国』〜
自分の名前を刻みつけた鏡を使って合わせ鏡を作り、 覗き続けて、鏡の中の自分がもしも勝手に動いたら、すぐに片方の鏡を伏せる。
伏せた方の鏡を誰かに渡した後、次に別の鏡を見ると、自分ではなく渡した人間が見える。 この際鏡に映るのは、渡した人間の真実だといわれている。 鏡の国に行ったもうひとりの自分が、鏡を渡した対象を連れてくるのだという。】
(60) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[……鏡の国に行ったもう一人の自分は、 意思を持っている、という事だろうか]
(61) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[……病室にかけられた鏡の中。 そこを通り過ぎた筈の青年の姿が映る。
鏡の中の青年が、自分のポケットを探るように動いた。
取り出されたのは、あの日失くしたはずの携帯電話。 それを鏡の中の青年はゴミ箱の中へ投げ入れた後。
また、鏡のように青年の後を追って動き出した]
(62) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[…それを、青年本人が気付くことは無い。
青年は「贈り物」を手放してしまったのだから **]
(63) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃
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『絵里』
[久し振りに、わたしを呼ぶ声がした。パパの声だ。 怒った声色じゃなくて、静かなやさしさを湛えたその声は、"あの日"から時々わたしを呼ぶ。 おなかすいたな、とふいによぎる。部屋を出たら何か食べに行こうってねだろうかな。 部屋の扉が開けられた。]
(64) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃
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っ……、
[少し暗い部屋にいたから突然の光が眩しくて、蹲る。 ちょっと引きこもりすぎたかもしれない。]
『絵里』 『ママに会いに行くぞ』
[パパの口をついたのは、予想外の言葉だった。 あれだけ喧嘩をしていたのに。あれだけ罵り合ってたのに。 わたしはどんな顔をしていたろう。目の前が真っ白でわたしを見ているはずのパパの顔すら見られない。]
(65) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃
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[どういう風の吹き回しか、想像もつかなかったけれど。 これが本当に最後の、別れを突きつけるための顔合わせだとしても、わたしがもう一度ママに会えることには変わりない。 うまく物は見えないのに、ママの顔なら鮮明に見える気がする。どこにいるかまで、よくよく見える気がする。]
じゃあ、早く行こうよ。
[あまり喜んだらパパは嫌な顔をするかもしれないと思って、出来るだけ冷静に、パパを促す。 行こう。行こう。早く。 袖を引きたい気持ちを、ぐっとこらえた。]
(66) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃
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[ママに会ったらはじめはなんて言おう。"何か食べたい"かな。"顔をよく見せて"かな。"抱きしめて"なんていうのも、恥ずかしいけど、悪くない。 それから、それから、どうしよう。"一緒に住みたい"なんて、だめかなあ。
わたしはいてもたってもいられなくて、我先に家を飛び出した**]
(67) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃
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[誰もいない『たまらん屋』。 堀川は常のように、カウンター内でスマートフォンをいじっている。 薄曇りの鈍い光。けぶる湯気。無音。客はいない。
そこに、女性が一人入ってくる。 僅かの逆光。堀川より前に、女性が口を開く。]
『素直』
[その声に、姿に、言葉を失う堀川。 その首元には、堀川と揃いの『たまらん屋』の赤い手ぬぐいが巻かれている。女性の手が、それに触れる。 どことなく愛おしげに、困ったように。女性が微笑む。 眉根を寄せ、目を細め、今にも泣き出しそうに顔を歪めて。
そうして、赤い手ぬぐいが。 するり、と音も無く首元から引き抜かれた。
彼女の首が大きく傾ぐ、]
(68) nekochan 2015/06/15(Mon) 02時頃
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――ッッ。
[堀川は目を見開く。 青暗い室内。ブラインドから僅かに白い光が射している。 夜は明けきっていないようだった。しかし堀川はいても立ってもおれず、半身を起こし、震える手で枕元のスマートフォンを掴み取った。4時45分。LINEを立ち上げる。彼女とのメッセージ画面。既読は相変らずついていない。 浅く細い呼吸を三回する間だけわずかにためらい、しかし夜明け前にも関わらず、電話をかける。コール音。鳴り続ける。鳴り続ける……、
やがて堀川は重たく鳴る心臓を沈めるように深く息を吐き出しながら、耳元からスマートフォンを下し、呼び出しを中断した。 そうして再びベッドに仰向けに倒れ込む。 目を閉じる。首元に手を伸ばす。 なんだかとても息苦しいような気がして(無論、首には何も巻いていない――)、顎を上げて首元をさすった。 そうしているうちに、やがて堀川は重たい眠りに引き戻されていった。
鏡を見ない堀川は気づかなかった。 その首元を巻くように、ぐるりと赤い痣が浮かび上がっていることに。]
(69) nekochan 2015/06/15(Mon) 02時頃
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・・・
――のニュースです ―日未明、東京都豊島区のアパートの部屋で 部屋に住む会社員の津村華美さん31歳が 首を吊った状態の遺体で発見されました 一週間以上連絡が取れないと津村さん家族から通報を受け 警察が部屋を訪ねたところ 津村さんはドアノブに手ぬぐいをかけた状態で死亡しており 死後一週間以上が経過している事から 警察では自殺と見て――
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(70) nekochan 2015/06/15(Mon) 02時頃
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