184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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[ ────因みに。 ニコラの腕はその後長らく日本国内で調査されたのち、フランス警察へと引き渡される事になるようだ。
けれど謎は謎の儘。解決することはない。 元の人形事件、怪死事件と同じく、コールドケースとされ。
その腕はフォンブリューヌ家の遺体が埋葬された墓か、その近くに納められることとなったのかも知れない。
いずれにせよ、数年か、数十年先のことで。 男には、知らぬことだろうが。]
(48) nagaren 2016/03/07(Mon) 21時頃
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[ ──2160年3月9日、少女を発見。 男に向けられた疑いは完全に晴れた訳ではない。少女を捜すという個人的な捜索は、事情聴取される傍で行っていた。
そして漸く。漸く、彼女を見つけた。 あんなに超常的な現象を受け入れられなかったのに、その生きた証を見つけたら、驚くほどすんなり認められたのだ。
当時の住所を控えて、自宅の社員寮に戻る。伸び切った髭を剃り、喪服を纏って。
倒れた日に持っていたナイフを持って行きたかったが、流石に空港で引っかかる。現地で調達しよう、と。
"必ず届ける"と言われたことは、忘れてはいないが。何のことだかさっぱりだった。
そうして日本を発ったか。]
(49) nagaren 2016/03/07(Mon) 21時半頃
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学園特警 ケイイチは、メモを貼った。
nagaren 2016/03/08(Tue) 00時頃
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[男の断末魔、消えゆく灯火の存在。 笑いが響く音、奇妙な犯人らしき存在。 がちゃんと響く音、赤い扉の存在。 君は誘われるままに、 手をかけて扉を抜け─── 。
……其処で、君の意識は途絶えた。]
(50) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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[暗い。世界が、真っ暗だ。 君は、何をしている…? ごそり、君が動く。 僕を覆い隠していた布が、動く。 差し込む光が眩しくて、 僕は光を反射して、揺れる。]
此処は、……?
[君は、ベッドの上へ横たわっていたのだ。 見慣れたパリ医院のひとつの。
先ほどまでの出来事は、夢だったのか? これまでのことは、君の妄想だったのか? 頭が、ずきりと傷む。………]
(51) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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[動く腕が、一枚の紙に触れる。 拾い上げて、文字を追う君の瞳は、 酷く憔悴しきっている。嗚呼、]
夢では、なかったのか……
[君の罪は全て白紙へと戻された。 君の家には、大切に保存された、 《 愛すべきものたち 》はあるはずなのに。 君の大切な母親のそれを手に入れたあの、 幸せなひと時さえも、史実の中では、 なかったことにされてしまうのか。 君のこころの中には、残されている。 あの光景も、なにもかも、すべて。]
(52) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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[けれど、新たに記された、罪は。 ……ニコラ。 不運にも選ばれてしまった男。 撃ち抜いた左大腿が共に添えられていて。 君は、小さな笑みを零していた。]
私は、罪人になってしまった、 私は、この罪を背負って生きねばならぬ あの、悪魔に嵌められたのか。
[そう、これまで罪人ではなかった君は、 罪人であることを自覚してしまったのだ。 それも、望まぬ形、罪で。]
(53) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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[記念品として、贈られたもの。 それは、君の犯罪史と罪責感の植え付けだ。]
…ナタリー、エマ……
[嗚呼、気づけば君の愛しい二人が 君の傍にいるではないか。 二人の顔は、真っ白で綺麗な肌が、 より一層青白さを増しているように見えた。]
どうしたんだい?ふたりとも。 ああ、これかい?きっと、悪戯だ。
[君は驚く様子を見せやしない。 肉塊を片手に、二人を安心させようと 微笑みかけているのだ。]
(54) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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[それは、あの空間にいたときはまるで、 正常に見えていた冷静さかもしれない。 然し、この冷静さは、この世界に於いては、 “ 異常 ”だった。 愛しい妻と、愛しい娘の頬は、 ほんのりと濡れていて、 たいせつだった夫の、父親の、 異常さを嘆いているのだろう。
すぐに、医師がやってきて、 警察がやってきて、状況は最悪だった。 君のこれまでの行いと事件は、 闇に葬られたままだけれど。 君は、フォンブリューヌ家のその後を、 知る機会を与えられぬまま。]
(55) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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[接点のない数年前の遺体である大腿の存在。 正式な罪として問われることはなかったが、 君は、心身喪失状態と診断され、 ─────閉鎖病棟へと収容された。
数多の改善が行われており、 君が鎖で繋がれることはなかったけれど、 無法地帯の其処に入れられた君は、 より一層おかしくなってしまっていたと思う。 悪魔の子は、悪魔じゃなかった。 今では、天使のような微笑みを、 他のひとたちに向ける姿も見えたと思う。 それでも、僕の好きだった君は、 妻と娘を愛し、仕事に向き合う君は、 もう二度と見られぬのだろう。]
(56) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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[今の僕は、君の愛しの娘。 エマの元にある。 君の娘も聡明で、愛嬌もあって、 僕を可愛がってくれているよ。
……ああ、今日は君の面会日らしい。 今日は何のお話を聞かせてくれるのかな? 先日は、13人目の女性の性器を、 どのように綺麗に取り出せたかについて、 そんなお話だったような気がするよ。 君の娘には少しばかり刺激が強いから、 もっと楽しいお話できないのかなあ─── ?]*
(57) ゆら 2016/03/08(Tue) 03時半頃
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ー終わりの時ー
[死にかけながらも赤い扉に向かい帰ろうとしているニックにあんたは帰れないんだと伝え山形てみたが、予想は出来たけど聞き入れて大人しく手を下されるつもりはないらしい>>0 さっきの銃弾で喉でも撃たれていたのかその声もなんだかおかしいしむせ込んで止まっていた だからその隙に”劇物”を背中や足に振りかけてやった
正直失敗したかと思った、かけても反応がなかったから やはり飲ませるべきだったかと思うも適当めに撒いたせいか微量しか中身が残っていない 飲ませてもこの量で効果が出る代物なのかと考え始めたが、それはすぐに不要となった ニックが身悶え叫び始めたからだ 効果が出るまでには時間差があるらしい
尋常じゃない叫びと身悶え方で彼の背中や足の爛れようが酷く骨まで見えてても、ちょっと距離を取って眺めるだけ>>1 そんなニックに飛びかかるオスカーの姿を見てもただ眺めるだけ>>29 ただただニックの命が尽きるその時まで、ジィッと眺めるのだ 別に死ぬ様を見る趣味がある訳ではない 弟を”黙らせた”あの時のように、ちゃんと命が尽きるのを確認しようとしているだけである]
(58) ツナ 2016/03/08(Tue) 05時半頃
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[やがて楽しげな謎の声が聞こえ(>*0)金属音が聞こえてくれば(>>#1)外に出られるようになったのかと察した やっと帰れるのはいいが姉が暴走してない事を祈る]
……したっけ、ニックさん
[ニックの無惨な亡骸に別れの言葉を告げ赤い扉に向かう 色欲の男に聞きたかった事を聞いていないがもういい、モヤモヤは残るが帰ってしまえば言われる事もないから そして”この世界での記憶”はここで途切れたのだった]
(59) ツナ 2016/03/08(Tue) 06時頃
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ー北海道/札幌市内の病院ー
[目が覚めるとそこには白い壁……いや、天井があった 周りに視線をズラせば壁も白く、側には点滴があり腕に繋がれている それを確認してここが病院の個室で俺は今ベッドに寝かされているという事は察した
それとは別に気になるものが2つ 血文字のような文字が書かれた紙とあの場所にあった資料だ>>#1 そしてその資料には何かが挟まれているようで(>>#2)、そっと開いてみた]
…………これ、本物?
[あれこれ動じない俺でも流石に驚きでちょっとの間だけ言葉が出て来なかった、そこに挟まってたのが形的にどう見ても”心臓”だったから 作り物にしてはその見た目がなんともリアルで 触って確認しようとは思えなかったけど、本物なんじゃないかと]
(60) ツナ 2016/03/08(Tue) 06時頃
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[資料の方にも目を向けてみれば、自分の写真が貼られているが罪歴の欄が白紙になっていた 『****年 ニコラ・ド・フォンブリューヌを集団で殺害目的で暴行、致死』 一行目に書かれたその一文を除いては]
……これはニックさんの心臓だ、ってか
[わざわざ資料に挟んであったのだからそれと関係あるものでは?と考えてそう仮定しただけなのだけど このまま放置する訳にもいかないし出来ない 紙と資料はとりあえず畳み直した服の中に隠し心臓はポケットに入れていた手袋に詰めた、手袋に手袋を詰めてパンパンになってるという事にしよう
その後は仕事を”早退して”見舞いに来た姉に泣きながら揉みくちゃにされつつ、7日間も死んだように眠っていた事とか俺が家に居ないのが辛すぎて病院に住もうとしたんだとか とにかく色々聞かされたけど7日間分の愛をぶつけられて全然頭に入らなかった
とりあえず手袋に詰めた心臓は家に帰った後で庭にでも埋めようとだけはしっかり考えていたとさ*]
(61) ツナ 2016/03/08(Tue) 06時頃
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[ 右手に触れるのは、彼の左手。>>43 薬指を切り落とした彼の手はほんの少しだけ小さくて、だけど自分を守ってくれる温かい手だった。右手だけで味わうのがもったいなくて、彼の腕に抱きつくようにして左手でも彼の手に触れる。 薬指だけが大きいその手は、紛れもなく彼と繋がった証。
この人にもう一度会いたい。
その為なら何でもすると、少女は小さな胸に誓いを立てたのだった。*]
(62) もるもっと 2016/03/08(Tue) 07時半頃
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―2016年 彼との約束の日まであと144年―
[ 最初に感じたのは、瞼の裏に感じる光。 次に感じたのは誰かの話し声だった。
少女はゆっくりの瞼を開け――……落胆した。]
(ああ……目が見えるのね)
[それはまるで、幸せな夢から冷めてしまった朝のよう。少女が目を覚ませばそこは病院だったようで、規則正しい心拍音を奏でる機械の音だけが響いていた部屋に布連れの音が交じった。
少女が体を起こせば、パサリと体の上から落ちたファイル。表には少女のプロフィールと、白紙になった罪歴。そしてファイルを開けば、だらりとした男の腕が現れた。ファイルから溢れる血が、シーツに汚していく。]
………………。 ああ………――。
[少女はそっと微笑む。そして千切れた腕をそっと撫でれば、ますます笑みが深まった。 嬉しくて、幸福で、少女は天井を仰ぎながら『ああ、神様……』と呟いた。]
(63) もるもっと 2016/03/08(Tue) 07時半頃
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夢じゃなかった……。 あそこでの出来事は、夢ではなかったのね……。 ああ、なんて幸いなことでしょう。 私は愛されたんだわ……愛されたのよ!そうよ!
ケイイチ様……ケイイチ様……ぁ……ぁ……
[ベッドの上に血濡れの腕を置いて、少女は窓際へと立つ。 そして空を見上げて、涙を零したのだった。]
(64) もるもっと 2016/03/08(Tue) 07時半頃
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―2028年 彼との約束の日まであと134年―
2月29日 3回目の閏年。 ケイイチ様と離れてから12年も経ってしまって、私も31歳になってしまったわ。結婚しろだなんて口性のない人は言うけど、とんでもないわ!
母が亡くなって私の肉親は一人もいなくなってしまったけれど、私は大丈夫なの。私の心の中にはケイイチ様がいつでもいらっしゃるから。
母が亡くなったのをきっかけに、義弟と義妹、そして塀の中へと行った義父とは縁を切ったわ。あの人達ったら今更になって私に媚を売ろうなんて図々しいのよ。あいつらに渡すお金なんて一円もないんだから!
お金を貯めなきゃ。あの人に会いたいの。 約束したのよ、必ず届けるって、約束したんだから。 生涯を捧げる覚悟なのよ。私は本気なんだからね!
(65) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2048年 彼との約束の日まであと112年―
2月29日 あの日から8回目の閏年。私は51歳になりました。 けれど、ケイイチ様との思い出は今でも一片足りとも色褪せることはありません。
今思い出しても、あの場でのことはとても恐ろしい出来事でした。けれど、家の地下室での生活が人生の全てだった私にとっては新しい世界を知らせてくれた体験でもあったのです。 そして何より、ケイイチ様に出会えたことを私は感謝して止みません。気まぐれな神様を気取るあの恐ろしい声に、私は感謝をしてしまうのです。
おかしな話でしょう? けれど、あなただったらきっと私と一緒に笑ってくれると信じています。
あなたのぬくもりが恋しいです。
ケイイチ様…またお会いしたら、私と手を繋いで下さいますか?
(66) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2064年 彼との約束の日まであと100年―
2月29日 12回目の閏年。 今年はとても大きな節目の年なのです!ああ、あと二時間です。あと二時間で、あなたとの約束の日まであと99年になるのです。 二桁になるって、とても嬉しいことですわね!
ケイイチ様、私は63歳になりました。すっかり年をとってしまいましたが、まだあなたに恋をしているのです。
こんな年をとった私の姿を見たらがっかりされてしまうかしら? 19歳だったあの頃の私とは、似ても似つきません。ハリのあった肌はすっかりシワシワで、白髪が似合うようになってしまいました。今お会いしても、きっと私だとはわからないことでしょう。
けれど、私は歳を取ることが嬉しいのです。この上なく、幸せなのです。何故なら、少しずつ愛おしいあなたに近づけていている気がするからです。
愛しています、ケイイチ様。 いつまでもお慕いしております。
3月1日 日付が変わったわ!ああ、あと99年!99年よ! なんだか元気が湧いてきたわ!お祝いをしましょう!
(67) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2072年 彼との約束の日まであと92年―
2月29日 14回目の閏年。私は71歳になりました。 数年前から援助をしていた遺伝子工学の研究が、どうやら形になりそうです。 なんでも、人間というのは生まれ持った遺伝子の素質で優秀さが変わるそうです。これからの時代は、そのような優秀な遺伝子を持った人間の遺伝子情報を積極的に保存し、優秀な人材の排出を安定化させていくのが課題だとか。
つまり、この遺伝子調査に合格しなければ、私はクローンを作ることができません。優秀な遺伝子を持った人だけが、クローンによる延命処置を受けることができるのです。
ああ、なんてことかしら!クローン技術による延命技術がやっと制度化するとおもったら、こんな障害が出来ただなんて! この研究も成果がでるにはあと数十年の時かかるそうですが、私にはもう時間がありません。
本来なら検査には数年待たなければなりませんが、お金を積んで来月にでも私も遺伝子検査を受けて来ようと思います。
ああ、ケイイチ様。 どうか私を見守っていてください。
(68) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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4月4日 検査の結果が出たわ! ああ、手が震えて、メール画面をタップするのにも躊躇ってしまうわ!けれど、私は見ます。 どうか、どうか……
なんてことかしら! 私の遺伝子は『記憶』の分野においてとても優秀な遺伝子を持つらしいわ!昔から記憶力だけは良かったのよ。あなたもご存知でしょう?
とにかく、クローンを作る許可がこれで降りるのね。ああ、長かったわ…。とてもとても長かったわ…早速手続きをしなくては……。
(69) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2076年 彼との約束の日まであと88年―
2月29日 15回目の閏年。75歳になったわ。 あれからまたクローン制度画改正されたの。一人の人間のクローンを作れるのは、一度切りだそう。クローンの二代目、三代目は生殖能力が無くて劣化が激しくなるそうよ。 ああ……だから、今私がクローンを作ってしまえば、ケイイチ様と会うときには私はまたしわくちゃのババアになってしまうんだわ! そんなの嫌よ、嫌……あの人と会うのは、19歳だった時の私で出会いたいの。 見た目はすっかり年寄りになってしまったけれど、私は今でも恋する乙女なの…なんて言ったら笑われてしまうかしら。 とにかくどうしたら良いのかしら……またたくさん調べものをしなくてはならないわね。
自分の体を新しくする前に、老眼鏡を新しくしないといけないかしら?
(70) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2088年 彼との約束の日まであと76年―
2月29日 18回目の閏年。私は82歳になりました。 今日でこの日記も終わります。明日、私は安楽死をして迎えてこの肉体での命を終えるからです。 クローン技術による細胞の保存と延命の期限は50年と法律で決まったので、私は50年後に再びクローンで生まれ変わります。その時私の体は3歳になっているはずです。莫大なお金を払って、そういう契約を結んだからです。 記憶と財産を引き継いだまま赤ちゃんからもう一度人生を始めるというのは、なんと不思議な事でしょう!
ふふ。私、最後までボケたりしなかったでしょう?これも遺伝子が優秀なおかげかしら。……いいえ。きっと違うんでしょうね。
あの人に会いたい一心で、私は自分を急き立ててきました。 長い長い人生の中で、私に好意を寄せてくれる男性も何人かいましたが私はそれらすべてを断ってここまで来たのです。
だって、私の全ては彼のものですから。
その約束を私はいまでもしっかりちゃーんと、覚えていますよ。
(71) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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次に目覚めるとき、私は3歳の赤ん坊です。 そして2160年の2月29日には、19歳になることでしょう。そうしたら、ああ……会いに行きましょう。 東京都、千代田区……――
あの人と会えるかしら?すれ違いになったりしたらどうしましょう!それでもきっと、私はあの人のもとを訪れるのです。
愛しています。 ただ唯一、ケイイチ様だけを。
2088年 ヨーランダ・パトリック・シルトン *
(72) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2160年3月9日―
[ケイイチが社員寮に帰った時、そこには誰もいなかっただろう。 彼が入院していた間にも、訪ねてきた者は居なかったという。
ただ、一つ、大きな荷物が届いていた。 人一人が入れるほどの大きさの箱が。]
(73) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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[ 短時間の調査では少女がクローン技術で現代に届けられている事まで知る事はできなかった。戦時に各地の記録装置が破損した影響もあるだろう。
汚職蔓延る組織内の人間でも、流石に殺人事件の被疑がありながら海外に発つことは許されない。僅かにそらすことのできた疑いの目も再び向くことになる。
けれど、最早関わりのないこと。 事件など、生ける者たちの柵。 少女が死した地で男もまた旅立つのだ。 だから、かんけいない。
持ち物はパスポートと財布と、現地で着ける予定の黒ネクタイのみ。小さな鞄で事足りてしまった。狭い職員寮を出ようとして──… ]
…………、
[ 箱の存在(>>73)に気付いた。よくこんな大きな物を見落としていたものだ。何も購入した覚えなどないが……きっと忘れているだけだろう。
早く彼女の元へ行きたい。 警察の情報端末から発見した彼女の生前の写真には、菫色の双眼があった。老眼ではあったようだけれど。彼女の映した景色はどんなものだったのだろう。 足元の箱に触れる事なく部屋を出ようとした。伝票があれば、チラリと見ただろうか。]
(74) nagaren 2016/03/08(Tue) 09時半頃
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[荷物の伝票には彼の名前と住所。そして品物名の場所には『Y10AE905 "ヨーランダ"』と書かれてあった。そして箱を開けたのなら、中にはスヤスヤと眠る少女がいたはず。 スリープモードになったクローンを起こすには、ただ一言声をかけて音声認証を照合させてやれば良い。
だがもし彼がその箱を開けずに日本を立ってアメリカへと飛んだのなら、当時のヨーランダ・パトリック・シルトンが住んでいた家の場所には墓石が一つ建っており、そこにはこう書かれていた。]
―1997年〜2088年没 ヨーランダ・パトリック・シルトン
―2141年〜 Y10AE905 "ヨーランダ"
[調べれば、その番号がクローンの識別番号だということがわかるだろう。その番号を問い合わせたのなら、同じ州の遺伝子研究所に"収納"されていることもわかるはず。 そして、その検体は数週間前に、既に日本に出荷されたようだ。
だが、それらの情報も、彼の目に留まらなければ意味は成さないのだろう。]
(75) もるもっと 2016/03/08(Tue) 15時半頃
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……"ヨーランダ"!?
[ その名(>>75)が書かれていなければ通り過ぎていた。箱の伝票を三度見、そして顎で使っている同僚へ速やかに連絡を入れる。名に添えられた識別番号を調べさせれば、箱の中身が何なのか直ぐに判っただろう。カタカタと震える手。
彼女はとっくに死んだはずなのに。 あの約束はこの事だったのか。 クローンは彼女そのものか? 同じ形をしているだけの、……別人では?]
…………。
[ 恐る恐る箱を開ければ……あの少女がいて。]
( ああ……、 )
[ 僅か抱いた不安もどこかへ消えてしまう。 髪や肌の色は記憶と違い本来の色をしていたかも知れない。それでも、彼女に違いなかった。 スヤスヤと眠る姿が微笑ましくて、思わず口許の筋肉が緩んでしまう。 なんて可愛らしいのだろう。]
(76) nagaren 2016/03/09(Wed) 00時頃
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[ 男にとっては十日ぶりの再会。長い時を越えてきた彼女に比べたらほんの刹那だろう。それでも短気なものだから、逢えない期間はとても長く感じられた。
墓に眠る彼女と早く逢いたくて、彼女のもとへ早く逝きたくて、事件のほとぼりも冷めぬ内に向かおうとしていたのに。
生きた彼女と逢えるなんて、誰が想像したか。]
ヨーランダ……、起きてくれ
[ 優しく頬を撫でて。少女が目蓋を上げてくれたなら、きっとみっともなく膜を張りながら目覚めを待つ喪服の男と視線が絡んだろう。
腋の下に手を入れて抱え起こし、狭い玄関でか細い身体を強く抱き締めるのだ。]
(77) nagaren 2016/03/09(Wed) 00時頃
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