24 ロスト・バタフライ
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調理した匂いで、 わざわざ焦げた匂いって言わないわ。
ペラジーが胸を刺されたのはどうしてだと思う。 あなたとトニーの匂いに偶然は2度も起きないって。
すごく真剣な顔でトニーに告げた後なのよ。
あたしもあたしの命を守るために。
此処に来たのが――… …――なら。 逢うまで、死ねないもの。 ペラジーが、ただ死んで浮かばれないわ。
[震える身体を鼓舞するように。 語気を強くする。]
殴るんじゃないわ。これで滅ぼす、の。
[スコップの柄を強く握り締めて。]
(53) 2011/01/29(Sat) 21時半頃
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女子供なら、殺さずに居てくれるのか。
[フィルでも、という彼へ。 誰ならと問いかけて答えの一端を聞く>>52]
君の、あるべき場所はどこだ。 サイモンが、彼がコリーンに何かしたと言うのか。
[ロビンへとそう言い見据えてから、 落ち着く様子の無いアイリスへと視線を向ける]
もし、悪霊だと思うなら。 まず僕にそれを振るうと良い。 僕は、何があってもアイリスを殺さない。
[ロビンとアイリスの間立つように。 彼女に背を向けているから、背後より殴ろうと思えば容易いだろう]
(54) 2011/01/29(Sat) 21時半頃
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どうして、と仰ろうと、私はその時死体だったから フィルのおかげで、ぐっすりでしたよ だから、理由など知りようもない
貴女は、貴女の命を守る、と言いながら ただ怖い、と言う理由で罪のない者を 少なくとも、証拠も無しに独断で、断罪しようとしている
私は、貴女に何もしないと言うのに 貴女は、私に言い掛かりをつけ、殺そうとする どちらが悪でしょう、今の、この状態は
今の貴女では、自分以外皆悪霊と言い出しかねない フィル、彼女から凶器を取り上げてくださいな 私がやると暴走しそうだ
女性を傷付ける事は、私の矜持に反します
[私は、涼しい顔をしたまま、彼女を見ます。あんな物で滅びますか、普通。通常の人間でも、女性に叩かれるくらいじゃ死にはしないと思うのですよ。霊に対しスコップ、かっこいい]
(55) 2011/01/29(Sat) 21時半頃
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[>>54 フィリップの言葉に――。 それは出来ないという様に首を左右に振る。]
あたしが、それをできると思う?
それとも姉妹の言っていた悪霊だと、 あなたは言うの?
其れを否定しないの。 [ロビンとの間に背を向けたったフィリップに そう告げる。]
(56) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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私のあるべき場所? それは、私の望む場所でしょう
サイモン様を殺した、と言う事も、確証などありますまい? 怖いから殺す、そんな気がするから殺す、滅ぼす そんな言葉を紡ぐ自分達を、正義だと本気で想いますか?
悪を絶つ剣は正義であり 正義無き思想も、力も、夢も希望も 全てを総じて、悪意と言うのですよ
悪で悪を滅ぼす事など、出来るはずもない どちらが勝とうと、残るのは悪だ
私が真実、悪霊だったとしましょう 私を殺した所で、悪が滅びるはずもないでしょう 貴方自身が、悪なのですから
[まったく、何をそんなにいきり立つ。私はただ、静かな夜が欲しいだけ。静かな者には、最初から何もしやしないのに。]
(57) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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ペラジーが殺された理由だけで十分よ。
すくなくても、トニーとあなたは悪霊。 それだけはあたしの中では確りとあるの。
あなたは悪霊を誰とも考えているの? 此処からでるために、先ず考えないといけないのは――。
悪霊を滅ぼす事よ。
あたしは悪霊で無いと断言できるけど。あなたはあたしにその可能性があるのを見落としているのはどうして?悪霊かも知れないでしょ。 こうしてあなたを滅ぼすと、殺そうとしているのに。 [土を掘るためのスコップの先は鋭利な刃で
女性の力でも容易に人の首先を スコップの重さを利用すれば掻き切る事は可能。
殴るだけと油断しているのならその首を切り離し。 二度と目覚めぬようにしてしまおうと考えている。]
(58) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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おかえり、イーラ。
おやすみなさい、ガウ。
イーラは帰ってこれたけど、
ガウは、…どうかなぁ。
ガウはちゃんとペラジーを食べられたみたいだね。
フィルは、君を殺したわけじゃなかったのか。
ならそうだな、食べる理由がなくなってしまった。
レティは。…。
…うん、まだ、食べたくない。
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―少し前・湖畔―
[金髪の少女と別れ、湖畔へと向かう。 既にフィルと、他に数名いただろうか。 ぷかりと浮かぶ姉妹の小船に眉を下げて。]
泳ぎなら、僕が出来るけど。 どうだろう、あの2人は。
…2人のまま、少しそっとしておいてあげたほうがいいのかな。
[ふと、考え込んで。 しばらくは黙り込んだまま。]
(59) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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できないよ。
[きっぱりとアイリスへと言い切る]
君はそんな事を望んではない。 殺したいんじゃない、生きたいんだ。
[悪霊との問いへ、背を向けたまま首を横に振る]
僕は僕だ。 悪霊ではない、 でも悪霊であったとしても。僕は僕だ。
アイリスは、あの時、トニーを助けてやりたかったんじゃないのか。 悪霊かもしれないと聞いても、あんなに近くに居たろう。
(60) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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[ノックスと別れた後、小屋の中で掃除をしたり台所で片付けをしたりして。
その内喧騒に気付き、騒ぎのする方へと向かった。
そこには、スコップを持っているアイリスを押さえるフィリップと、
死んだはずの、ロビン。 そんな彼に寄り添うコリーンの姿があった。]
………、ぁ…?
[一体何が起きたのか解らず、立ち尽くす。]
(61) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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私は、何方が悪霊だろうと構いませんから 私と、私の守りたい者を害する者は「敵」であり 悪霊だから殺す、人間だから守る、などと言う事はない
それに、死んだから正しい、と言う論理は破綻している 自分の意思を持つ事なく、他人の言う事を妄信する そんな自分が、正しい理に辿りつく事が出来るとお思いか?
私は、女性を傷つけたくない だから落ち着くよう、言っているのですが それが叶わぬと言うのなら、皆様に聞きましょうか? 今の貴女の主張に 根拠、物証共に乏しい主張が 誠に「正義」であるのか 貴女の主張は間違いなく正しいのか
勘違いしてはならない、アイリスお嬢様 今武器を持ち出し、暴力にうったえているのは貴女だ その一点で、今の貴女は悪であるのですよ 落ち着きなさい、話をすればきっとわかりますから
[ああ、めんどうだ。起きてからこっち、騒がしいったらない。言い掛かりで暴走するのは構わないが、私に降りかかるんじゃない。いっそ壊そうか。いや、女は壊したくない・]
(62) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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[ひらり、ひらり。
立ち尽くした少女に添うように、蝶が傍を舞う。
声の残滓を届ける為に。]
(63) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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ただいま、ナハト
まぁ、ゆっくり挨拶するのは後にしようか
今、煩い女がいてね 相手に忙しいんだ
どうにかして欲しいんだが、君は今どこに?
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―小屋―
[結局2人を埋葬し、小屋のドアを開けた途端。 漂ってきた張り詰めた空気に、息を飲む。 目にしたのは、予想もしていなかった2人の遺体。 トニーと、ペラジーの。 ニールの言葉>>34に顔を顰め、訝しげに彼を睨む。 彼の言葉を、信用する気はない。]
[その2人の埋葬も済んだ頃、アイリスがあげた声>>46に瞠目した。]
アイリス、アイリス、どうしたの?
[制止する声は彼女に届いただろうか。]
(64) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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うん、ちょうど今、聞こえたよ。
そうだなぁ…ちょっと一芝居、打つとしようか。
それで駄目なら…ふふ。
面倒ごとは食べちゃえばいいよね。
ああ、わかった
君の芝居を楽しみにさせてもらうよ
女性を食らう事は好まないが、邪魔なら仕方がない
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確証なんかないさ。 それでもあの朝の君の芝居はへたくそだなぁ。
はじめてあった頃、まず魔物かと尋ねた君が。 あの命がけの姉妹の言葉を聞き流せるのか。 サイモンが死んで、ばかな? だって、 僕がばかなと言いたかったくらいだ。
(65) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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あの時は迷っていたわ。 悪霊の可能性があっても、滅ぼす、そう殺す――…。 そんな事ができるのかって――。
でも、今は違う。
ペラジーは悪霊を滅ぼすためには殺すしかない。 そう死して教えてくれたわ。
生きたい。 生きるためには――。
管理人の姉妹の言葉は、悪霊を滅ぼせ、よ。
[僕は僕との言葉を聞けば、 今まで彼に感じた信頼感から、今はそれで十分と。]
うん――。 [首を横に振るのに、頷いて。]
(66) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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[叫んだ先に目をやれば、死んだ筈のロビンの姿。 驚いて、目を見開く。]
ええと、…ちょっと。 誰か、説明して。
悪霊が、確実にいて。 それが、サイモンや管理人を襲って、 ロビンが生き返ってるのを見て、アイリスが錯乱してる。
…で、合ってる?
[自信なさげに問いただす。]
(67) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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もしそれが合ってるとして、 ロビンも悪霊だとしたら、さ。 …ニールは?
ニールは違うの?
[今度こそ確信を秘めた表情で。 ひらひらと蝶を纏う男に視線をやる。 説明を請われればきっと昨日金髪の少女に言ったとおりの言葉>>3:121>>3:122>>3:124を紡ぐだろう。]
ペラジーがその嗅覚を信じ、 アイリスがそれを信じ、 ニールが聞こえる声とやらを信じるなら、
僕は、その蝶を信じる。
(68) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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――どうした、ロビン。
君がたとえ悪霊だったとしても。 もう、彼岸から呼ぶものなど居ないとは言ってやらないか。 僕はあの時、君が命の尊さを語ったように聞こえていたけど
[あの時――はじめにサンチョと呼んだ女の子が居た時]
今は善悪で語るのか。 追い詰められている女の子相手に、善悪で落ち度を問うのか。
あんなに色々体を張っていたのにさ、 今はもうスコップのひとつふたつ受け止めてやる気概は無いのかい。
(69) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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おや、レティお嬢様 おはよう御座います
危ないから、少し離れていらっしゃい 今少し、修羅場で御座いまして
関わり無いお嬢様に危害が及んだなら、私の恥で御座います
[ああ、まったくもう。お嬢様に何かしたら、燃やしてやる]
(70) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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ぁ……
[ノックスの姿を見つけ、目を伏せた。
そして、ロビンを見て、もう一人、探そうとして。 その姿が無いのに気付いた。
どこだろう。
蝶が届ける声の残滓には、あるのに。]
(71) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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[ぶわりと。 その時、辺りの空気が張り詰めて。 閉まっていた筈のドアが開く。 途端に雪崩れてきたのは、数匹の蝶。 浅黒い羽を持つ。]
え?…ちょっ、と…。
[声を紡ぐより早く。 それが砂色の男に襲い掛かる。]
なんだよ、これ!!
[払っても払っても蝶は自分にぶち当たる。 まるで何かを庇うように。]
(72) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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なんて。
ふふ、ちょっと僕の蝶を、黒く絵の具で塗っただけ。
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ほぅ、フィル、あの場にいなかった貴方が良くご存知だ ならばその続きも、知っておりましょう?
「女性の前で恐怖を煽るような発言はするな」で御座います
良いか、フィル 君の言葉も、前後を無視し自分に都合の良い所のみ抜き出す物 そんな主張にも、正義は御座いませんな
正義の無い主張で、悪を滅ぼそう、とおっしゃる? 笑い話以外の、なんだと言うのでしょう?
[ああ、もう、頭が痛い。付き合うのが馬鹿らしくなる。本当に皆殺しにしようか?これだから生者は嫌いなのだ。自分の都合しか考えず、自分の聞きたい言葉しか聞かず、自分のやりたいようにしかやらない。だから私は怒るのだ。]
(73) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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[しばらくしてぱたりと攻撃は止み、ぱらぱらと蝶はそこに落ちる。 そう思うとまたふわりと羽を広げ、小屋の外に出て行った。 呆然とそれを見送ると、つつかれた身体を気味悪げに払う。]
何、いまの。
[憮然とした声が出た。]
(74) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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彼女はトニーにより殺されたの。 あなたとトニーの匂いの偶然を彼女が指摘したから。
それに、――。
一緒に此処から出る方法を探そうって 彼女と語り合ったわ。あたしはペラジーを信じていたの。
[死んだから正しいとの言葉に首を左右に振って。]
別に周囲に聞いてもいいけど。
人は生きるために、何かを犠牲にするわ。 生きるために悪霊を滅ぼさないといけないのなら。
あなたが其れを悪と指摘しても。 あたしは、其れを選択する。
ペラジーは悪霊を滅ぼすには肉体に死を与える。 それを示してくれたもの。
(75) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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ぁ… …ぁ、ぅ…
[ロビンからおはようと挨拶されると、どうしてまた起きて動いているのだろうとか、蝶の届ける声との合致だとかが頭をぐるぐるして。
関わり無いと言われれば、目を伏せ頷いた。] けれど、]
(76) 2011/01/29(Sat) 22時半頃
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