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[そろそろだっこする姿勢からおろしたほうがよいかと思っていたところで、こちらを見上げようとした視線の動きが凹むように欠けた鎖骨で止まるのをくぼんだ眼孔で見遣る]
おや、気になりますか?
[手を伸ばされ触れる指先。申し訳なさそうに謝罪をするレナータ
オシャレではありませんかね?
[悪戯っぽく骨は笑っていう]
ですが、レナータが気になるなら治療をしますが、レナータはどちらがいいですか?
[当人はさほど気にしてないが気にするならば治そうか。と、そう考えてレナータに問いかけながら、手は撫でるようにしてレナータの腕やふくらはぎをマッサージするようにもんでいた*]
[
伯爵から向けられた声に、病院から出たらどれ位のお仕事をすることになるのかしら、と少し怖くなる。
でも、伯爵のものとして連れていってもらえるなら良いか、とも思えるわけで。
そのまま、顔を見上げようと視線を動かしたのだが]
伯爵は、お嫌ではない、ですか?
[
少なくとも、笑みと言葉から厭われているとは思わないけれど]
[
……伯爵が、お嫌じゃないなら。
このままで、いて欲しい、です。
[私の痕跡が、伯爵に在るということが嬉しいと。
手の動きに微か震えながら、そ、と伯爵の鎖骨の痕へと唇を寄せた*]
[寝台から降りる際に零れた彼の言葉が、先ほどまでの営みを思い出させる。
直ぐにもまた押し倒したいと思いつつ、服を身に着ける彼を見ていた。
良く伸びてぴたりと合う服は、裸よりもむしろ身体の線を際立たせる。
つんと突き出している胸などは、触れて欲しいと主張しているようだ。
眺めまわしていたら、彼から問いが飛んできた。]
私も詳しくは知らないよ。
おまえに必要な場所だけ、都度確認していたからね。
リハビリ施設とやらもあったけれども、それだけ動けるのだから、いまさら歩行練習でもないだろう?
[答えながら立ち上がる。
軽く衣服を整えて歩き出せば、先ほどの名残は見当たらない。]
そういえば、遊技場という場所があったね。
長期の入院患者が楽しむための場所らしいけれど。
広さはありそうだから、行ってみるとしようか。
[先に立って病室の扉を開く。
外は相変わらず、誰も見当たらない。
注意深く観察すれば、それもまたなにかの術だと気付くだろう。*]
ええ、問題視はしておりませんね。治そうと思えば治す機会はありましたしね。
[気に入っているか。というと、最初のころはそこまで思ってはいなかったが]
今なら意味はありますしね。
[意外そうにしてるレナータ
これがあれば、レナータの目を惹くでしょう?
[時に申し訳なさそうに、時に愉悦に浸りながら見るのだろうか。
そんなレナータの表情や心の機微も楽しみでいれる。
背中に手をあててそっと抱き寄せて、凹んだ鎖骨を触れる指が唇に変わって]
今もこうして、レナータが愛らしい姿を見せてくれますしね。
[仮にみっともなくともレディの眼を惹けるなら十分なのだ。
横抱きから向き合うように抱きしめて]
仮に治すとしても、その時は貴女をいただいて治そうかと思いましたしね。
[生気をいただきますよ。と囁いた*]
[ 黍炉に見られているのが気になる。
また以前のようなストイックな鎧を誂えようと決めた。
何を着ていようと、彼に見られた事実は変えられないのだけれど。
黍炉だけだ──この先ずっと。]
遊技場か。
[ 彼のいう"楽しむ"を図りかねるけれど、彼もよく知らないらしいから、行ってみて鍛錬に使えないようであれば別をあたればいい。
そう判断して、黍炉の後に続く。]
[ 勝手に開いた扉について黍炉に確認することはなかった。
部屋の外に出て自分の手で閉める。]
できるなら他の者と会いたくはない。
[ 控えめに希望を告げておく。
黍炉の説明を信じるならば、自分は戦死したことになっているようであるし。*]
[
今なら意味はある、と続けられた
私の意識、反応を見たいのだと言葉と態度で伝えてくれる伯爵の腕、硬い骨に抱きしめられているのに心地良さを感じて目を閉じたのだけれど]
私、もう、
欲情してもらえるからだに、
なれてます、か?
[囁かれた言葉に、瞼を上げて視線を髑髏の眼孔へと重ね合わせた*]
[思いは頬の熱となって伝わっていくのをみて、頬骨をあげて、抱きしめている左手とは逆の右手で、頬を撫でて]
ええ、体は随分回復したでしょう。
前のままでしたら文字通り命にかかわりましたが、今でしたら問題ないでしょう。
[質問をしつつも、自分で推し量る範囲で、レナータを顔から体まで軽く見遣るように頭蓋を上下に動かした後に、レナータ
レナータ……非常にそそられますよ。
[骨が発する声に、魔物特有の魔性にも似た甘さとなってレナータの鼓膜を揺らした*]
[移動するにあたって、彼から要望が出される。
もとより、他と会わせる気は無かった。
わざわざ空間の位相をずらして、他者と遇わぬようにしている。]
心配いらない。
私とおまえだけだよ。
おまえを独占していたいから。
[エスコートの手を伸ばすが、彼が取らずとも気にしない。
ついて来ることを疑わない足取りで廊下を進む。]
[ほどなくして遊技場というプレートが掛かった扉の前に到着する。
扉は全面がガラス張りで、奥にはどうやら運動のスペースが広がっているようだった。
組みうちでも剣の手合せでも楽にできる場所だったが、そちらへ向かうより先に別の表示が目に入る。]
プール?
水の気配がするね。
[導かれるように扉を開けば、大きな水場の周囲を、これもまた様々な形の水場が囲んでいる。探せば水ではないものが入っている場所もあるかもしれない。]
これはいいね。
水の中なら、負担を少なくして負荷を増やせる。
体の動きを確認するなら、こちらの方がいいよ。
[嬉々としてプールの方へ誘う。
つまりは、水遊びしたい心境になったのだった。*]
ん…
[
今の身体なら問題ないと返されたのに、安堵の色を浮かべたのは束の間。
見つめ返された眼孔、光の無いその窪みに射止められて]
ぁ……
[
たくさん、
もらって下さい。
[この姿の伯爵には与えてもらうばかりだった自身が、やっと差し出せると思えた嬉しさに、手を伸ばした*]
− 遊技場 −
[ 独占云々については、城主であれば彼も忙しく、自由になる時間も少ないのだろうと思うことにした。
言に違わず、誰とも顔をあわせることなく遊技場につく。
プールに興味をもったらしい黍炉を横目で見た。]
ここのは熱くはなさそうだ。
[ 温泉と比較してみたりする。
黍炉が脱ぐつもりなのか、そのまま飛び込むのか様子を伺った。*]
そうですねぇ。私も我慢したい性質ではありませんからね。
では…レディ、いただきます。
[むき出しの歯ががぱっと開いてレナータの頭にかぶりつくように近づいて―――]
というのは様式美というやつですね。
[―――口を閉じて、恐怖映像は止める。
伸べられた手
背を奔る僅かな冷たさに脱力感。そして神経をあるいは魂を直接愛でるような快楽がレナータの体に廻っただろう]
美味でしたよ。吸い過ぎないように苦労しました。
[くぼんだ眼孔に鬼火を宿しながら囁いて]
次は、甘い声を聞こえさせてくれますか?
[次をと求めるように囁いて、頬をなでた手を胸まで下ろして、そのふくらみを骨の指がじっくりもみはじめた*]
[
けれど、
、あ、ぁあ……っ
[すぅ、と。
湯に浸かっているのに感じる冷たさが身体を巡り力を奪っていく。
身の内に直接触れられたような不思議な感覚に、堪え切れぬ声を零したのはどれ程の時か。
美味でした、という囁きに直ぐ声を返せぬ程度の快感を受け取って]
………はく、しゃ、く
[光が無いはずの眼孔に宿る鬼火と、更なる快楽への誘いを聞けば、ふる、と身体を震わせて。
緩やかな動きで胸に与えられ始めた愛撫に、微かな声を洩らした後]
は、い
あなたの、のぞむだけ
[自らも身を寄せて、髑髏の口元に一度唇を触れさせた*]
[元人間としての欲求はあるだろう。
魔となってしまえば、何かを誘うのは習性みたいなものだ。
忙しければ暗黒面《しごと》に誘い、疲労をしていれば眠りに誘い。
欲情すれば快楽に誘う。
じっくりといただいた体は冷たさとは別の火照りも与えたように潤んだ瞳
その美しさをもっと艶やかに色付けたい欲求に従うし、求められれば
《カラカラカラカラ》
病み上がりの身で際限なく求めてしまってはいけませんね。
[硬質な骨の口が柔らかい唇と触れ合わせ、じっくりと根元からほぐすように胸をもみ、人差し骨指で頂をなぞるように動かす]
何事にも節度が必要です。
[生真面目にいいながら困ったように骨は声を響かせて]
レディは…魅惑的な悪い子です
[背中に回していた手を太ももに、足の付け根、花弁まで滑らせて、蕩けた蜜壺にそっと指をいれて、膣壁をじっくりこすりあげた**]
─ プール ─
熱いのが好きかい?
それとも水浴びのほうが?
[感想めいたことを呟く彼へ、肩越しの問いを投げる。
そのまま、もっとも大きなプールへと近づいていった。
円形で、中央に太い柱があり、流れている。]
わざわざ水を動かしているようだね。
面白いよ、これは。
[着衣のまま水に入り、体を浮かべた。
黒髪と深紅の衣を漂わせて、流れていく。]
[
触れさせた唇からは硬さだけが伝わって、気持ち良いかどうかも分からないのだけれど]
、ん…っ、ぁ、あ…っ
[時間をかけてゆっくりと揉み解される胸と、悪戯になぞられる先の刺激に甘く喘ぎが零れてしまう。
声を、と望まれた矢先だったから、堪えそうになるのを我慢していたのだけれど]
……わるい子は
おいや、ですか?
[困ったような声音の響きに不安の色を浮かべ問いかけるのは、骨の手が滑るに合わせて生まれる快感に声を堪えながら。
けれど、湯に温められただけでない熱さを湛えた秘花へと侵入してきた細い指の動きに、耐え切れず嬌声を零した**]
─ プール ─
別に、面白くなくとも構わないが。
[ 身体の動きを確認する役に立つと黍炉が言うから近づいてゆく。
それなりの流れがあるようだ。
さっそく浸かって浮かんで漂う彼を見下ろした。]
──…、
[ 遠ざかってゆく姿を見ているだけで、わけもなく寂寞を覚える。]
[ そのうち、一周して戻ってくるだろう──
頭では理解できているのだが、焦り混じりの切なさは募る。]
…こんなことで。
[ 気を引くような派手な水飛沫をあげてプールに入り、黍炉を追う形で歩き始めた。
泳ぐことはしない。
これは鍛錬だ。
水からかかる圧と抵抗、それでいて身が軽くなるミスマッチな感覚は確かに珍奇なものだった。
この中で格闘などすればどうなるだろう?*]
[盛大な水音が聞こえて、顔を上げた。
自然と身体が沈んで、足が床につく。
たっぷりとした衣服が水を孕んで引っ張られた。]
ふふ。ふふふ。
[半ば流されながら、後ろ向きに跳ね歩く。
面白い。つい笑いが声に出る。]
おいで。
私を捕まえてごらんよ。
[こちらを見る彼の表情は、どこか切なくて切実だ。
それはつい苛めてしまいたくなる愛らしさで、
同時に庇護欲も掻き立てられる。
生さぬ仲であろうと血の契りが未だであろうと、あれは私の子だ。
私で満たし、生まれ変わらせた子。
早く私を捕まえに来て。*]
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