207 愛しの貴方を逃がさない。
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[ だって 得体の知れないものでも、 知らぬ誰かでも、ないですし* ]
(50) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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― 写真館・夢幻 ―
[目的地をその目に捉え、明かりを確認すれば、 呼び鈴を執拗に鳴らす。 鳴らしながら、そのドアも必死に叩く。
早く気づいて欲しいと、 このドアを開けて欲しいと。]
…すけて、助けてくださいっ……!
[なんとか声を出し、助けを求める。 その扉が開かれるまで、 館の主人を呼ぶ音は止まらずに。]
(51) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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─ コンビニ ─
[雑貨屋さんを出て、向かったのはコンビニ。 お店につけば、見慣れたヘンなカッコの店長さんに会釈しておく。
普段は自炊だけど、今日はたまった家事を済ませちゃいたいなって、ご飯は買ってっちゃう事にする。 休みのうちにやっとかないと、後々苦労するもんね。
いつも買うのは、お菓子とかジュースばっかり。 珍しくパスタなんてカゴに入れて、ぐるっと店内を回る。
うーたんがゆってたのって、ポスターにかかれてるクッキーの事かな。 結構力を入れて宣伝してるみたいだし、うーたんのオススメだしって、それもカゴに。 ついでに、店内に目ぼしい新商品が無いかもチェックしておこっかな]
(52) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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[そういえば、コンビニでも本の受け取りサービスしてたんだっけ。 っていっても、めるちんが居る限りそれを利用する事ってなさそうだけど。
────ちらり、めるちんの顔が思い浮かぶ。 めるちん、明日の夜はお暇だったりしないかな。 お仕事が終わってから落ち合って、夕ご飯なんてどうだろう。
お店の端っこ、邪魔にならないところでスマホを取り出して、めるちんにメッセージを一通]
『 明日の夜、あいてるかな?? よかったら ごはん食べいこ❣️😘 』
[送信! 返事はいつ来るだろう。わくわくするこの気持ちは、案外きらいじゃない。 もし一緒にご飯出来るようなら、本がいつ頃届くかも聞けるかな]
(53) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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― 自宅前・夜 ― [ ―― 結局、先輩は見つからず。 袋を抱えて、 家に戻ったのはもう夜と言って良い時。 避難するのかという程に買い込んだ食料。 減ったのはカップ麵ひとつと 直ぐ帰らず粘った時に消費した、幾らかのお菓子だ。 言い訳に使ったお菓子はきっと、 期限が切れる前に朝ご飯や昼ご飯として、 卯月の小さい腹に収まるのだろう。
家の前。 キャスケットはいつもより深く被って、 赤色も正面では無く、爪先を見て、 持ち上がったのは 家にたどり着いた、時。 ]
(54) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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今日もさむいですね〜
[それから幾つかの商品をカゴに入れて、レジへ。 このお店にもいつもお世話になってるから、軽く世間話を振ってみたり。 でも長居するでもなく、会計が終わったらお店を後にする。
外はもう、少し暗くなり始めた。 ああ 早く帰らないとって、商店街を進んでく。
その途中 雑貨屋さんを見かけたら、照れた様に笑う店長さん>>38を思い出しちゃう。 男のひとがあーゆーPOPを書いてるのって、なんだか意外だ。 照れてる姿はかわいく見えて、思い出すとちょっとほほえましい気持ちになっちゃうな*]
(55) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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………うそ
[ 紙袋が今日も、ぶらん。 ドアノブにひっかかって、其処に有る。 ]
(56) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2017/01/20(Fri) 21時頃
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[ ―― 棄てた筈だよね? 思ったのは、そんなこと。今朝の記憶。 家の前、コンビニ袋は盛大に落としてしまったけれど そんなことも気にしないで、 ゴミ捨て場に早足で向かって、
ああ、それでも、だとしても。 残っていることなんてきっと無い。 掘り起こされた、みたいな そんな馬鹿なことあるわけがないと そう思ったのも、ようやく。 ]
(57) 2017/01/20(Fri) 21時頃
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[ ならばあれは新しいもので、 誰かがまた、何かを――、作って 恐らく卯月に届けている、と いうこと? 嘘、まさか、 "そんなこと"。 ]
……あるわけないよね…
[ 白い息と一緒に、 呟きが 夜道にぽつり。 ]
(58) 2017/01/20(Fri) 21時半頃
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[そうだよ。そういうことなんだよ。 重いものが落ちたような音を背に、そう思う。
少し作ってから時間は経ってしまったけれど、 懐かしい料理に、母の味に、きっと元気になってくれるだろう。 その為に、その為だけに、 俺は、あの場所に足を運んでいるのだから。
プラチナブロンドの髪を隠す、黒いジャンバーの下。 吐き出した息は、白い。]
(59) 2017/01/20(Fri) 22時頃
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[明日の朝は、何がいいかなぁ。 暗い夜道で、自分の家に足を向けながら、 考えるのは、数時間後のこと。
親の仇だとか、 そういうわけではない。 けれど、コンビニの食事は嫌いだ。 インスタント食品も同様に、好きではない。
料理人としての嫉妬とか、 そういった、ちっぽけなものもあるけれど、 何より――*]
(60) 2017/01/20(Fri) 22時頃
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[なにより、彼女がそれを好んでいることが
一番、腹立たしい。]
測量士 ティソは、メモを貼った。
2017/01/20(Fri) 22時半頃
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[静かな夢幻に突如呼び鈴とドアを叩く音が乱雑に響く。 己はゆるりと腰を上げ、 叫ぶ声を聞きながらドアを開こうか。>>51]
―――…あれ、確か…… そう、須藤さんとこの娘さん。 よく大学で会うよね、 一体如何した…… 、
[如何したんだい、そう言い切る前に気付く彼女の首元。 無数の鬱血が浮かび上がり、そして震えている身体。 助けてという言葉に、察して彼女を館の中へ。]
お父さん達から聞いていたよ、 確か旅行へ行っているんだっけ? …先ずはその冷えた身体を温めないと。
[そう彼女に優しく声を掛けて、二階へと案内をしようか。]
(61) 2017/01/20(Fri) 23時頃
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― 夢幻二階・移住区 ―
[階段を上がればあまり広くはない居間に部屋は二つ。 一つは己の部屋、もう一つは亡き父が使っていた部屋。 彼女は未だ震えていただろうか。]
着替えは俺の新しいパジャマでも出しておくから、 とりあえずお風呂に入っておいで?
[軽く指さすは浴室。 俺はこの居間で待ってる、そう告げて彼女の背を見送ろうか。]
(62) 2017/01/20(Fri) 23時頃
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[部屋から戻り、シャワーの音が聞こえれば浴室の扉を開き、 タオルと新しいパジャマを置いて直ぐに居間へ。
冷蔵庫を開いて、牛乳を取り出せば鍋に移し温めようか。 彼女が上がったら暖かいミルクを飲ませる為に。*]
(63) 2017/01/20(Fri) 23時頃
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[今日はまだ何もしない。
彼女はきっと両親が帰ってくるまでこの家に居るだろう。
否、そう己に頼むだろうと打算。
今焦らずとも彼女は逃げはしない。
これでいい、今はまだこれでいいのだ。*]
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[休憩時間にと思い描いていた予定はなくなった。 だからといって落胆することはない。
尚の事、仕事終わりの時間が待ち遠しくなっただけ。
朝からの出勤で上がりは夜とも夕方とも言える時間。 幸いにも珍しく残業はない。
業務用のエプロンのポケットから コートのポケットへ移したのは小さな紙切れ。*]
(64) 2017/01/20(Fri) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2017/01/20(Fri) 23時頃
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[ …家に一度、帰ったところで、 紙袋が、消えているなんてこと、なくて。 冷えた指先は、袋の口を開けることもせず、 持ち手を掴んで、 ]
(65) 2017/01/20(Fri) 23時頃
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[ ―― そのまま、 ゴミ捨て場に、置くだけ。 ]
(66) 2017/01/20(Fri) 23時頃
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[ 唾を飲み込む音が 聞こえた。 "誰か"に見つかったらと思うと恐ろしいし、 そうでなくとも 夜。 切羽詰まった面持ちで何かを棄てる白い女に 奇異の視線が飛んできたらと思うと、 どう言い訳をすればいいのか、わからない。
そのまま家に帰る様子は、 そう"脱兎"。 まさにその表現が正しい。
人気の少なくなった商店街の、近く、 夜の風は 冷たい。 遠く 夢幻の明かりが ぼうと光るのが見えて、 一瞬、お邪魔しようかと思ったけれど。 ―― 時間も時間だ、と、直ぐ 諦めた* ]
(67) 2017/01/20(Fri) 23時頃
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―コンビニ―
[助かると言われたからには、譲ると言ったからには。 賞味期限切れの弁当を8個と、しなびかけたサラダを3個、ビニール袋の中にしまう。]
寒いですよーぅ。 明日は雪が降るとか予報で言ってるんですけどね。
傘、持ってでたほうが良いですよ。 じゃないと、うちでビニール傘を買う羽目になるから。
[ピッ、ピッ。バーコードが読み込まれていく。>>55]
あ……いやいや、傘を持たずに出てください。
[なんて。利益を横に置いた会話は学生相手だからに他ならない。]
(68) 2017/01/20(Fri) 23時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2017/01/20(Fri) 23時半頃
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─ コンビニ ─
ざんねんながら うちは明日仕事なんで、 傘は必要ないんですよね〜
[自宅からお店は近いなんてもんじゃないし、最悪傘がなくっても困ったりしない。 そうでなくっても、お店には置き傘がおいてあるし。
そもそも そんな事>>68を言われて、傘を持ち歩かないひとっているのかな。 どっちにしたって、うちにはあんまし関係ないお話。 おどけた風に言って、軽く頭を下げてからお店を出てゆこう*]
(69) 2017/01/20(Fri) 23時半頃
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─ 自宅前 ─
なんだろ これ。
[コンビニの袋を抱えて、帰ってきたところ。 ノブにかけられた袋に、こてって首を傾げる。
この袋とラッピングには、見覚えがあるような… あぁそう、あの雑貨屋さんのじゃないかな? いやいや、それはどうでもよくって]
────だれの?
[っていうか、うち宛??
首を傾げながらも、袋を持って部屋の中に。 なんにしてもここに置きっぱには出来ないし、考え込むにも外はちょっと寒い]
(70) 2017/01/20(Fri) 23時半頃
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[買ってきた物とプレゼント(仮)は取り敢えずソファの上。 コートを脱いで部屋着に着替えて、その後洗濯物をしまって、部屋の掃除も簡単に済ませて。夕ご飯まで食べちゃえば、さぁ、奇妙なプレゼント(仮)と向き合わなくちゃいけません。
誰からかって、色んな人の顔を思いうかべて考えてみる。 友達関係は、そうそうに選択肢から外した。 最後まで残ったのは家族とかお兄ちゃんだけど、やっぱりちがうんじゃないかなぁ。 だって 誰にしたって、連絡くらい入れるでしょう?]
わ あー… うーん…なるほど……
[ちょっと警戒しつつ中を開けてみれば、欲しかった時計。 トースト型の、見てるとお腹がすいてきそうな、アレ。
これを見る限り、多分 宛先を間違えたってセンはなさそう。 もしかしたら、取り置きのお願いをしてたのを見られたのかも。 死角の多いお店だから、こっそり見られてたらきっと気付けないもん]
(71) 2017/01/20(Fri) 23時半頃
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こまるな〜
[心底、こまる。 こーゆーのは、遠慮したい。
お客さんにも時々プレゼントもらったりするけど、直接なら毎回断ってるってゆうのに。 こっそり置いていかれたんじゃ、どうしたもんか]
……もったいないしなぁ
[なんてったって、欲しかった時計。 ここでみすみす捨てるのも、なんだかもったいない。 ちゃんとラッピングされてたし、ヘンな物がしかけられてたりとかは…ない、よね?
そんな結論に至れば、今までかけてた壁かけ時計とその時計を交換した。 ちょっと 様子見してみよう。 何かあってから対処するっていう、方向性で*]
(72) 2017/01/20(Fri) 23時半頃
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―早朝―
[冬の朝日が、未だ顔を見せることのない時間。 目立つ様相を、黒いコートで隠して、 人気の無い道を歩いていく。 片手に、白い紙袋を下げて。
今日の朝ごはんは、サンドイッチだ。 たまごと、レタスと、玉ねぎ。オリーブとトマト。
それを、昨日までと同じように、 彼女の部屋の扉へ下げて帰ろうと、そう思っていたのだ。
ゴミ捨て場に、よく見覚えのある紙袋>>66が、 置かれてさえ居なければ。]
(73) 2017/01/21(Sat) 00時頃
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[喉元に、指が伸びた。
がり、がり、と、短く切った爪が、喉の皮膚を裂いていく。
何本もの蚯蚓脹れから、血が滲んだ。
やけに、目頭が熱い。
きっと、傍から見たら
今の俺は、相当滑稽なんだろうね。
けれど、こればかりはどうしようもない。
喉が、渇いた。]
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[ぴた、と、手が止まる。 触れられた痕跡すらない、ごみ捨て場の紙袋を一瞥して、 男は、くる、と、踵を返した。
家はそう遠くない。 必要なものを持ってさえ来れば、 あとは、扉を叩くだけ。*]
(74) 2017/01/21(Sat) 00時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2017/01/21(Sat) 00時頃
[1年前。
レストラン《エルブダムール》の料理人にコンビニ料理を試食して貰おうとする機会があった。
機会はあったというだけ。
白い容器に入れて渡した、トマトベースのスープ。
結局、そのスープは店頭に並んでいない。]*
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― 早朝 ―
[ 逃げるように帰った自室。 蒲団の中、ノックの音で目が覚める。 ―― 今日はもうちょっと、 寝られる筈なんだけどな。
誰も出る人が居ないから、 一人暮らし、当然来客には卯月が対応する訳で。 たとえ不満に思おうとも、適当に着替えて 素足を、ぺたり、ぺた。 玄関まで運ぶ。 ]
(75) 2017/01/21(Sat) 00時頃
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