48 マーメイドライン
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[>>46軽く苦笑いを浮かべながら、 恋は盲目と言う彼女。確かに、盲目的であるな、と。 ふんわりと思いながら]
私は、なんだかスッキリしたよ。 自分が抱えてた、モヤモヤが。晴れた。
初めての、恋。なの。
[本当の意味での初恋は、もしかしたら姉だったのかもしれない。 しかし、自覚させてくれた。何より、自分を好きだと言う。 そんな彼女の言葉が、とても嬉しくて愛しくて。]
(51) 2012/05/18(Fri) 21時頃
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[>>50彼女の、言葉の一つ一つが、 自分の心に、心地よい風を生んで。 楽に、呼吸が出来る様な気がして。
思わず、涙が、零れる]
なんか、ホント。 ……嬉しい。
[そっと抱き寄せてくれる彼女の温もりが。 じんわりと体の内へと広がる。 軽く嗚咽を漏らしながら、呟く]
私も、ミッシェルが好きだよ。
[彼女が、言葉を出せずに居る事など、気がつかずに]
(52) 2012/05/18(Fri) 21時半頃
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……ん
[はじめての恋、と、それを教えてくれたピッパの 頬に伝う涙を、優しく指先で拭いながら]
…ありがと――
[好き、という言葉がじんわりと心地良く鼓膜を伝い、 優しい気持ちを与えてくれる。
言いたい、言いたいのに 話せはする、ただ、その度に少しずつ少しずつ 軋みが増して行く]
(53) 2012/05/18(Fri) 21時半頃
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……ごめんね、 私、貴女の名前を呼べないみたい……
[困ったように眉を下げ、きゅ、とピッパを抱きしめる。
一度犯した禁忌は、もう取り戻すことの出来ないもの。 彼女を一度呼んだ時から、身体は壊れ始めていた。 御伽話の、人魚姫は 言葉を発したら、消えてしまうと言う――]
(54) 2012/05/18(Fri) 21時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 21時半頃
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…辛いよね。置いてかれるのって。 一緒に居てほしかったよね…
[幸せでいてほしかった。海に往かないでほしかった。 それ>>36は、少女が今でも思う事。 だからこそ、彼女をぎゅっと抱きしめて…]
…うん。
[その言葉は、ただの相槌か問いの答えか。 じっと彼女の顔を見つめて、こくりと小さく頷いた。]
(55) 2012/05/18(Fri) 22時頃
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…海が連れて行くんじゃなくて、海に還ってくのかも。 アニキは、おとなしく連れてかれるような性格じゃなかったし。
[兄だけを連れて行って、自分は置き去りにした海。 彼女の大切な人を連れて行ってしまった海。 …それを嫌えないのはもしかして、そんな理由かもしれないと。 小さな声で呟いて、彼女の言葉>>39に目を見開いた。]
………良いのかな。 もう、泣いちゃっても。
[強い子だ、といった人は居た。冷たい子、といった人は居た。 …泣いても良い、といった人は居なかった。 言ってくれるはずの両親は、受け入れるので手一杯だったから。 少女に泣いていいと言う人は、今この時までいなくって…]
…大物なんて、要らなかったんだ…
[ぽろりと、ずっと零れなかった滴が零れた。]
(56) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 22時半頃
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―裏通り―
[あれから、すこしだけ市場を見て。 カモを物色する気にもなれずに裏通りへと。 ふと、視線の先に見えたのは、 先ほど公園で見たような顔。]
あまり見かけない顔ね。
それに何か思いつめたような顔をして。 何かあったの?
ここら辺は、昼でもあまり治安が良くないのよ。
[小汚い壁が続く裏通りには似つかわしく無い姿。 彼女がナイフを上着に仕舞い込んだ後か。 ゆるく小首を傾げて、問う。]
(57) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 22時半頃
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[彼女の手が、自分の頬に触れて。 優しく涙を拭う。柔らかくて、心地が良くて。
しかし、彼女は言う。>>54 自分の、名を呼べない、と。
その理由は、解らなくて。でも、まだ出会ったばかりの二人。 ゆっくりと、打ち解ける時間は有ると。
――この時は思っていた]
ううん、謝らないで。 まだ、お互いの事、知らなさ過ぎるもの。
気付かせてくれた。今は、ただ。 それだけでいいの。
[抱きしめてくれる彼女を、自分も抱きしめ返して]
(58) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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[どれ位の間だろうか。温もりを感じ合って。 ゆっくりと、体を離す。
少し涙の残る目を、彼女に向けて。にっこり微笑むと]
今日は、帰るね。 なんだか、今なら。素敵な絵が、描けそうな気がするから。
良かったら、明日の夕方。私のアパートに来て。
[そう言い残して。 軽く手を振って、帰路についた]
(59) 2012/05/18(Fri) 23時頃
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―― アパートの自室 ――
[ミッシェルと別れて。小走り気味に家へと帰る。 この、ふわふわとした感覚を、早く形に残したくて。
自室の前まで来て、扉の鍵を開けようとした時に。 感じた違和感]
あ……れ?私、鍵、閉め忘れた?
[自室の鍵は、開いていた。 部屋に入ると、見知った顔]
お、お母さん?!
(60) 2012/05/18(Fri) 23時頃
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なんで、なんでここに居るの?!
[凄い剣幕で、捲し立てる母。 どうやら、縁談が決まった様で。 先方を待たせる訳にはいけないから、今から帰ると告げられ]
私は、嫌だって!言ったじゃない! 結婚なんてしたくない!
[自分に近寄る母に、鞄を投げつけて。 怯んだ隙に、外へと飛び出した――]
(61) 2012/05/18(Fri) 23時頃
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―― アパート→岬 ――
[とにかく、追っかけて来れない所まで。 無我夢中で走って――
気が付けば。姉が命を落とした、岬へと辿り着いていた]
姉さん……姉さん……。 ねぇ、帰って来てよ。 姉さんの代わりに結婚させられちゃう。
嫌。嫌よ。ようやく好きな人が出来たのに……。
[少し、日は傾き始めただろうか? 柔らかく色を失っていく、 誰も答えてくれる筈も無い海に向かって。
乱れる呼吸と共に、呟きを漏らして。 その場に、蹲った]
(62) 2012/05/18(Fri) 23時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 23時半頃
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[――…言えない] [―――…幸せしたいって] [――――…そう言ったばかりなのに]
〜っ
[何かを堪えるように息を呑んだ後 絵が描けそうだと言うピッパに微笑みをし]
うん――ゆっくりで、いい。 また、ね
[きっと最初で最後の、欺瞞を吐く。]
(63) 2012/05/18(Fri) 23時半頃
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[蹲って、項垂れて。
ミッシェルの事を思い浮かべる。 柔らかな、金の髪。深い、海の様な瞳の色。 ずっと、ミッシェルと一緒に居たいのに。 多分それは許されない行為――
家に帰れば、問答無用で連れて行かれる事だろう。 ミッシェルを、恋人として、紹介する事など。 出来るはずも無く――]
(64) 2012/05/18(Fri) 23時半頃
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[相槌のような、返答のような、小さな頷き。>>55 背に回された手が、暖かい]
……還って?
[照れ隠しのように重ねた言葉に返された少女の言葉に、僅か瞠目する。 そしてその後に続いた『兄』の言葉に、少女も海で大切な人を亡くしたのだと思う]
[だというのに。 泣いても良いと言外に含めた言葉に返るいらえは、赦しを求めるような響きを持って]
泣けるときに泣かないと、動けなくなっちゃうわ。 ……でしょう?
[頬を涙でべたべたに汚したままで格好など付く筈も無いけれど、精一杯大人らしい――道化染みた振る舞いで、小さく口元に笑みを作ってみせる。 彼女の気持ちが少しでも軽くなるように祈りながら、彼女の頬を濡らした涙の跡を視線で追った]
(65) 2012/05/19(Sat) 00時頃
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……はは
[己の手を見てから笑いを漏らす。 指先から静かに透けて、消えていく身体。]
どうして肝心なことを……言えなかったのかしらね。
[想いを伝えても、真実を伝えなかった罪に表情が歪む。 手を閉じて、ピッパが去った方向を見た。 今頃彼女は絵を描いているんだろうと 彼女の身に起こる出来事も知らずに]
(66) 2012/05/19(Sat) 00時頃
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[海に還った人達は、誰かの大切な人達は、寂しかったのだろうか。 だから誰かの還った海に、還って行ってしまったのだろうか]
[今、その人達は、寂しくないのだろうか。 自分達は、とてもとても寂しいのに]
………………。
[海色を溶かしてしまう程に流した筈の涙が、またじわりと滲んだ]
(67) 2012/05/19(Sat) 00時頃
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[セイレーンと、マーメイド。 海の泡しか、二人の行方を知らない。
ミッシェルは、自分がセイレーンだったら良かったのに。と。
本当に、そうであれば。現世の柵など関係なく。 ずっと一緒に居られたのかもしれないのに。
虚ろな表情で、海を見詰めて。 風は、優しく、しかし冷たく。髪を撫でて]
(68) 2012/05/19(Sat) 00時頃
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[―――最期でも、その想いが通じて欲しいと 呟いた口唇]
(69) 2012/05/19(Sat) 00時頃
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[ざわりと身体が反応するように 透明の部位は広がり、 きえていく、きえていく]
ごめ……ん、ね
[別れの言葉なんて言えなかった。 本当は逝きたくない、ただ生きていたい、生きていて欲しい でもそれは叶わない―――]
(70) 2012/05/19(Sat) 00時頃
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