184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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[肩を押し返す両手が力を無くしていく。
相手をキツく睨みつけていた瞳が光を失っていく。
相手を喜ばせてしまったようだが、もうこれで良い。
これで、恐ろしい事も苦しい事も屈辱すらも無くなるなら。
娘の体が失血で冷たくなり、その力が完全に失われていく。
そっと瞳を閉じ、娘は今生を自らの手で終わらせた。
────と、思っていたのだ。
まさか、この悪夢に続きがあるとは、男の蘇りを目の当たりにしても尚思い至っていなかったのである]
[ それが、少女にお似合いの結末。
もしナイフを隠し持っていたことがバレたなら、きっと逆上した彼に殺されるだろう。ああ、それがいい。それこそこの少女に相応しい。。
少女はもうずっと、誰かに息の根を止めて欲しかったのだ。
男たちに陵辱され続け、お腹に宿った命が一回、二回、そして三回と、芽吹く前に摘まれて、それでもなお終わらぬ玩具としての生活に。
少女は、とっくに、絶望していた。
もし先ほど自分が死んだことを知ったなら、なぜそのまま死ねなかったのかと泣いたことだろう。
しかし、今の少女にはそれを知る術は無い。]
(ケイイチ様。……ああ、愛しています。
私は人を愛することを知りませんでしたが、今まさに愛を知ったのです。
私に"死"をくださるあなたに恋をしたのです!
どうか私を殺してください。
一度で死ななければ、腕をテーブルに飾ってください。
二度で死ななければ足を暖炉にくべて。
三度目でも死ななければ、目玉は繰り抜いてスープにいかが?
四度目でも死ななければ、腸を鳥に食わせて
五度目でも死ななければ
その時には私の首を切り落として池に沈めてホルンを長く低く三度鳴らしてください。
そうすればきっと、私は死ぬことができるでしょう!)
[ 弾む心を抑えながら、少女はナイフを隠すことにした。といっても、ベッドに横になって、彼に足を開いて誘っている間にナイフを枕の下に隠しただけ。
隠したと言っても、非常に子供騙しである。]
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