151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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はい。
[コップに水を入れ気をつけて持っていこうとしたが足の出る速度が速い。
少女が持ってくるまでにぱたぱたと淵から少し水が溢れてしまった]
あ、忘れるとこだった!
アオイ熱辛い?
[クリスに聞いた解熱薬をテーブルの上からぱっと取ってきてアオイに見せる。
熱が高いなら飲んだら楽になるかもしれないが下手に下げるのも考えものだ。
とりあえず少女はアオイに薬がいるか聞いてみることにする。
この薬は食後で良いのだろうかと考えながら飲食する様子を眺めていたら]
…………。あ。
[部屋の中にぐぅと腹の鳴る音が響いた**]
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ああ、そういうこと!またやっちゃった。 先走っちゃいけないってわかってるのに。
[顔の前で手を合わせごめんと言って自身の頭をこつこつと叩いた。 トレイルの頭の中のどこにスイッチがあるのか、 プレゼンテーションと普段の口調の落差にはいつも驚く]
……うん、大違いだ。
[素の口調に戻っていたことに驚いたらしきトレイルの、 珍しくスイッチの切り替えがカチリとはまっていない状態を見ながらつぶやいた。 顔が面白いことになっているがぐっと我慢だ。少女は口元を引き締めておいた]
知らないけど、モニカも? クリス、なんかあったのかな。あたしメールしてみるよ。
[クリスが誰かに薬を渡すのを頼むのは、あまりないような気がする。 話は聞いていないと友人から聞いたらメールを端末にぽちぽちと打ち始める]
(116) 2015/03/09(Mon) 22時半頃
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件名:なにかあった?
トレイルから何かあったのかーだって。
なんもなければ返信不要。
[の後にもう1通クリス宛にメールが届いていただろう。
>>+35その後帰ってきた文面で単に忙しくなったのだろうと少女は思った]
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[しばらく待っていたがメールは届かない。 本当に何かあったのかもしれないと思ったが分からないものは仕方ないと 返信が返ってくるのをのんびりまつことにした]
あ、いいね。交換しとこ! ミルフィの本も読みにいきたいしさ。あると便利だもん。
シェル、アドレスデータ送信よろしく!
[音声が直ったので簡単に命令を飛ばしてみると、 画面が勝手に浮かび上がってデータを飛ばしていく]
(119) 2015/03/09(Mon) 22時半頃
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[クリスから来たメールは半分近く理解が出来なかった。
内容的には恐らく最後まで読んだのだろう。
その上でこのメールである。
というか馬鹿とはなんなんだろうか?自分の事なのかと顔を顰めた。]
『To:クリス
Message:
馬鹿を連呼し過ぎだ。
失礼極まりない。天才薬学士様には劣るかもしれないが、俺もそこそこ成績は優秀だ…。
(一部教科に限りだが)
卒業が…危険になる程度ではあったが…あれ、馬鹿なのかもしれない。
とりあえず、困った時は処方してもらう。』
[返答に若干困ったが、とりあえず友達ライクなノリでは問題なさそうだと勝手に認識した。
彼女が最終的にどんな結論を出したかまでは読めていないのだ。]
焦らなくていいと言った手前、時間を作り、答えを要求しない方向性で正しいのだよな…?
[うん、多分それで平気だ。]
そっか、今すぐ治って辛いのが飛んでったらいいのにな。
薬渡しとくよ。えーっと食後?
[辛さを肯定されると少女は心配そうな顔をして頭を撫でた。
解熱薬をアオイに渡し、そこに薬の説明書きがあれば読み上げる]
ありがとう。
じゃ、一つだけ貰っちゃおうかな。
[あとでまた何か持ってこようかと思ったり。
冷蔵庫から10秒チャージなプリンを持ってきて、
アオイの隣で一緒に食べることにする]
あ、ごめん!メール。
[食べる途中、端末にメールの着信。開くとまたむすっと頬を膨らませた。
——そりゃ点数悪かったからかつかつだけど!>>@12
ええいプリンくらい素直に受け取らんか、と。こうなるとただの意地だ。
なんとしても送りつけてやると少女は鼻を膨らます]
余計なお世話!
[そもそもこの件名の甘いというのはなんだ。覚悟か、覚悟なのか?!
スイーツの回答と見せかけて説教ボンバーなのか。
瞬間沸騰した思考が少女の指を無心に動かす。
もし卒業できなかったらホワイトデーも来るのだと勢いのまま打ち込んで——
あまりに不吉すぎたので削除した]
件名:首を洗って
先生、全ポイント切らすほど高いお菓子は買えません!
というかありません!
お返しは期待してないので嫌いじゃないなら持っていきます!
待ってて下さい。
[一応送信前に冷静になって残りポイントと食費を頭の中で計算する。
1個と間違えて12個セットを買う暴挙でもやらかさなければ大丈夫なはずだ。
深呼吸をして力強く浮かぶ画面の送信を押した。
空中画面に手応えはないので完全なる独り相撲である]
[返ってきたメールに目を疑った。
同時に、口元が情けなく笑みを浮かべたが、それは直ぐに戻して。
泣きそうになった瞳を強引に堪える。]
『To:クリス
Message:
だから、馬鹿馬鹿言い過ぎて馬鹿という文字がゲシュタルト崩壊しそうだ。
今の俺を変える薬など不要だ。
俺はなにも変わりたいという気持ちは無いからな。
お前を好きだって気持ちが変わらないくらいにだ。』
[そのまま返信しようかと思いもしたが、幾つか、先ほどのように長くはないが、それなりに改行で空間を空ける。]
『ありがとう。俺はお前がいれば、それだけで幸せだ。
あとは、お前を幸せにできる努力を怠るような真似は二度としない。』
[打ち込んだ後に、一瞬考える。
…いや、これは恥ずかしいだろう。
だから、ありがとう。だけで終わらせて、その後の文字はさらに改行を重ねて隠して送信することにした。]
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—食堂から—
[ミルフィからデータを受け取って、少女も立ち上がる]
あ、こっちも受け取れた! 片付け手伝うよ。
メール返ってこないなぁ。トレイルも何か分かったら教えて。
[食器を片付けるのを倍速で手伝い、まとめてロボットの元に持っていく。 快適な早さに気分良く退出して——後のことは考えないっと!
食堂を倍速移動で出てしばらくするとガシャーンと音が聞こえたが ロボットが落としたのだろうと考えてすたすたと外に出て行った]
(126) 2015/03/09(Mon) 23時頃
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No Title
やっぱり、ケイイチ・ソノダは君の兄さんか。
見かけたよ。先ほど会ってきたばかりだ。
彼なら多分大丈夫…だろうと思う。
彼次第だろうけれどね。
君の兄貴はちょっと鈍いけれども、人には恵まれているようだ。
ともあれ、彼は無事だから安心をしておいで。
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[送信。ケイイチの心配をして走り回っていたアイリスの目に、このメールは届いたろうか]
課題はあとこれだけなんだ。
[アオイに腕の端末を持ち上げて笑いかける。
体が弱っているのに心配までさせたくないから軽くを心がけた]
ほんとに大丈夫?
……あ、でもあたしがずっといると眠れないか。また様子見に来るよ。
[アオイの手を取って元気づけてから立ち上がろうとして]
なんかあったら連絡——
ええええ……もご。
[病人の部屋でまた出しては行けない大声を出してしまいそうになり、
少女は慌てて手で口を塞いだ。隣のアオイをそろそろと伺う]
「ケイイチ・ソノダが厨二秒に目醒めた」
[もう一通届いたのはどこともしれないジャンクメール。
件名で内容が分かる。
添付されている画像データを開いてみると厨二STYLEのケイイチが写っていた]
ペアルック?
[ぽつりと落とした一言は聞かれているだろうか]
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