18 Orpheé aux Enfers
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御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 06時頃
御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 06時頃
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ふうん?
[同じく缶のプルタブを開ければ。]
なんだ、俺の深読みかぁ。 てっきりその犯人とサシで話し合いたいのかと念っちゃった。 だから誰も呼ばなかったんだけどなぁ。
詳しい事情も経緯も、聞きたいなら話すけど。
[自分が犯人であることを隠しはしない。 酒を喉に流しながら、饒舌に語るだろう。 聞かれたのなら。]
(343) anbito 2010/09/11(Sat) 06時頃
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どうしようもない理由で舞台上がれなくなっちゃったの。 したらさ、ぶち壊してやろうかなーって。
その理由のおかげで大学あけたら楽器も触れなくなるしさ。 覚悟はしてたけど、最後の文化祭まで奪われちゃって。 そうだ、ショートケーキの苺を目の前で食われたみたいな?
同じ目に合わせてやりてぇーってさぁ。 んで引っ掻きまわしてやろうと念ったんだけど。 今は反省してる感じ?
[口調からはきっと、まったくそんな色はない。]
(345) anbito 2010/09/11(Sat) 06時半頃
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事情も経緯も、こんなもんよ。 ぶち壊したかった、だからやった。 ま、そんだけ。
[壊したかったのは数多ある矛盾した念い。]
ねぇ、ステフちゃん。 時間ってさぁ、直線的だと念う? 環を成してると念う?
俺はさぁ、円運動だと念うんだよね。
[ぽつりと零すのはまるで関係のない話。]
(346) anbito 2010/09/11(Sat) 06時半頃
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螺旋階段やDNAみたいにぐるぐるまわってさ、でも結局同じ位置には帰ってこないの。 今から24時間前は全く同じ時刻だけど、日にちがズレちゃうでしょ?
人間もそれ、なんだよねきっと。
愛してたんだよ、音楽のこと。 だけど俺はとある事情で音楽なんて出来ない運命で。 それでも、ひっそりでいいからやりたくて。 それも許されなくなって。
大切なものも恨むようになって。 音楽も恨むようになって。
(347) anbito 2010/09/11(Sat) 06時半頃
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自分の音楽の為にすることは、大切な音楽を汚してしまう。 大切な音楽を守る為には、愛した音楽を離れなくちゃいけない。
「あいしてる」とは伝えられない。 「だいきらい」とも突き放せない。
傍に居られないのに、傍に居られる方法を探して。
強く居られる場所も、弱く居られる場所も。 離したくなくて、離れたくなくて。 だから傷付けてばかりで。
いつの間にかこんなに堕ちてきちゃった。
(348) anbito 2010/09/11(Sat) 07時頃
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[円運動で堕ちて、堕ちて。 見上げた空は眩しかった。 あんな所へは戻れない。]
同じ目に遭ったやつかぁ。 半分、楽しかったよ。 あと半分は、痛かった。
ざまぁ、って念ってたのも本当だし。 悪い、って念ってたのも本当。
[こんなに酒ってまずかったろうか。 口に苦みしか残らない。]
そーね。 音楽はやりたかった、かな。
(349) anbito 2010/09/11(Sat) 07時頃
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まぁ、こんな事件起こしてオケに居られるわけないし。 そもそも文化祭だって出られるわけないんだし。
[苦い。]
……ま、居られないようになりたくて事件起こしたんだけどね。
[苦い。]
みんな嫌ってくれたら、すっぱり諦めきれそうでさ。 俺はみんな、好きだから。 人も演奏も楽器も音楽も。
[本音は、なんて苦い。]
(350) anbito 2010/09/11(Sat) 07時頃
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御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 07時半頃
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やっぱステフちゃんってば、変なこと謂うねー。 だから好きよ。
[叫びだなんて念いもしなかったから、逆におかしくて。]
離れ難いよ。 今でも、勿論。 でも、けじめってやつがいるでしょ? 離れるのが当然だし、俺はそうするつもりだし。
孤独なのがなんだかんだで、落ち着くのよね。 今までずっと逃げてきたし?
[グラスに注がれるウィスキーをみて、手招いてよこせとねだる。]
(351) anbito 2010/09/11(Sat) 07時半頃
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それにね、一応夢もまだあるから。 そっちに集中したいしさ。
中学か高校か…大学でもいーけど。 教師になりたいのよね。 人になんか教えるの、好きなんだわ。
ねぇねぇ、教師ってやっぱ女生徒にもてる? 教師生徒で放課後制服にゃんにゃんとか男のロマンじゃない?
[なんて語りながら、竜胆を向けずに笑った**]
(352) anbito 2010/09/11(Sat) 08時頃
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【円運動】だよ、センセー。 一回孤独に堕ちたら、はい上がってこれないの。
慕ってくれてる奴がいるのは判ってるよ。 ジェリーちゃんが頑張ってくれてるのも知ってる。 俺もジェリーちゃんを好きだし。
[場所を謂われたら走って行くだろうか。]
でも、こうなった責任はとらなきゃだろ? 全員が赦してくれるわけがない。
それでいーの。
[竜胆は嘘をつくために、合わすことはなく**]
(353) anbito 2010/09/11(Sat) 08時頃
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バーナバスは、難しいねと、一言。話の内容がなのか、実行がなのか**
anbito 2010/09/11(Sat) 08時頃
御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 08時頃
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[俺はどうしてこの人に酒を飲ましたんでしょうか。]
わっあー…。
[色んなもの通り越して、それくらいしか口に出来ずにいたりした。 ふう、と溜息。 とりあえずチューされた頬は拭っておいた。]
健康管理、センター…? ちょ…… 、行くわ。
[居場所を聞けば眸も揺れよう。 走り出しこそ、しなかったけれど。]
(357) anbito 2010/09/11(Sat) 10時半頃
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- 管理センターにて -
[たどり着いたとき、彼は睡眠薬で眠らされているところだった。 寝顔を見ながら。 倒れるくらい無理させたのは、俺自身かと。 どことなし、白髪も増えた気がする。 管理室なんかにいるからか、やせ細ってさえ見えた。 心境はまるで難病に侵されたのだと告げられる親族のような。
座って寝顔を眺めて。 どのくらいながくそうしていただろう。 起こさぬように、髪を梳いていた。]
ごめんな。
(358) anbito 2010/09/11(Sat) 11時頃
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無駄に、するとこだった。
[一度は―いや、何度も―捨てた楽器が手の中にあった。 それはとても緩い力で握られていて。
ゆっくりと白銀に接吻けて 微かな音を、奏でる。 音楽に名前はない。 思いつくままに、起こさぬように。
いくらかその子守唄を終えて。 部屋を去る前に、帽子は返してもらった。 これがないと落ち着かないから。]
(359) anbito 2010/09/11(Sat) 11時頃
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- 大練習室 -
[そこにはだれかいただろうか。 楽譜を広げ、文化祭の練習を始める。 やはり色も温度もないけれど、高い音を響かせて。
扉はいつものようにわざとらしく開けていた。 本当はまるで見つけて欲しかったみたいに。 気付いてほしかったみたいに。
高いフルートの音色は【叫び声】に聞こえるのだろうか。 判らないけれど。
鳥は壁や天井あちこちにぶつかりながら、身を傷めながら、今度は爆ぜまいと色をぶつけていく。 自分自身は染まらないけれど。 プラスチックの塊だけれど。]
(360) anbito 2010/09/11(Sat) 11時頃
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[誰か気付くだろうか。 誰も気付かないだろうか。 それならそれで構わない、じゃない。
誰かが音に気付くまで。 鳥籠の中を、鳥はぶつかり続けた。
やがて誰かが訪れたなら。 みんながやって来たなら。 帽子をとって、竜胆を揺らして。 髪が真下を向くくらい深く。 背を折った。]
(361) anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
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…――――すまん、かった!
[それが今の自分に出来た、最大の謝罪だったんだと念う**]
(362) anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
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御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/11(Sat) 11時半頃
御者 バーナバスは、メモを貼った。
anbito 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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