15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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フィリップは、それから、人の手によらぬ光の帯が舞い上がるのに、すと目を細めた**
2010/07/19(Mon) 13時半頃
『きれい……』
[死を誘う光。それでも惹かれるのは何故か]
『後で見にいきましょ、セシル』
["内臓"にいる"存在"が、女だから、なのかもしれない]
ああ、そうか。
…ヒトは、あれの側では生きられないのか。
[声には出さず、心中に。]
『わたしは悪さしないわっ!』
[ぷんぷん]
[くすくす]
『だってわたしは妹だもの』
『くまさん』
『くまさんね!』
『かわいい』
『おともだちになりたいわ』
[くすくす]
『あっ!』
[逃げていく熊に、妹は残念そうに叫ぶ]
『おともだちに、なりたかったのに……』
[しくしく、泣きながらまた内臓を叩く]
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>>336>>337 [焼蛍虫に不安を見せるヨナに頷く。]
……あれは、逃げないとどうしよ、もないからな
[酸素食いの虫は小さいし数が多過ぎるから。 フィルには抵抗のしようがない。
今はまだ群れは遠いが、シィラは鳴き声を上げている。 光の帯を一瞬、竜のような影が横切ったみたいにも見えた。]
…………先、帰っとけ?
[見つめてくる青い眸に心の内は映っているのか。 見返して静かに告げる。]
(338) 2010/07/19(Mon) 19時頃
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>>339 [本当は『焼蛍虫が来る前に』と言う意図だったのだけど。 少し目を細めた。]
あれが、こっちに来るようなら行くよ ベネット…様子とかも、少し 気になるしな
[少し咳をしつつ、シィラを目線で示す。]
(344) 2010/07/19(Mon) 20時頃
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[シィラの背中に乗る。
その奥から、感じるもの……。
それは、かつて魔女と呼ばれた女性のような…。
でも、それは、そういう幻影なのかもしれない。]
[そう、シィラが反応するのは、そんな……]
[心に巣食う、異形……。]
『やめてよ』
『やめて』
『わたしのセシルに触らないで!』
[訴えるも、宿主たるヴァイオリニストには届かない]
[その声を聞き止められるのは――
異形の声がわかる者、だろう]
[空から城へ向かう。
そのとき、識っている声がした。
それは、その者の記憶と、
実際にヨナが離した彼女の声が一致したともいえた。]
――…それは、耳にではなく、
直に、心に触れる声…………。
ああ
あの子は死んだのに………。
それを言わないで、と言った約束。
『おおきなこえ』
[真っ暗で 見えないけれど 聞こえる]
[異形の声]
『どうしてかしら』
『わたしはセシルのなかで生まれたのに』
『あの子を知っている気がするの』
『あの、髪の長い子……』
『セシルが、知っているからなの?
それとも わたしが 知っているからなの?』
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―見張り塔― >>345 [一つ二つ、目を瞬いて。 シィラとヨナを、軽く手を振り見送った。]
…………――
[ぱたり、壁に背を預ける。]
(370) 2010/07/19(Mon) 23時頃
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[ベネットの様子は気になるが、他の人がついているだろうし。 夜の移動は危険を伴う。 焼蛍虫の動き次第だが、明日の朝一を念頭に置く。
あの光の帯が、古城に届かないと良い。 注意深く見守りながら夜は更ける。 虫に照らされて、普段より町の様子は少し見え易かった。]
(382) 2010/07/19(Mon) 23時頃
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フィリップは、今日出会った、一人ひとりの事を思い出してみる。
2010/07/19(Mon) 23時半頃
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[光の帯の流れが、何か急に変わったような気がした。 上空から少しだけ城に近付く。]
……っ
[まさか、とは思うが。 思わず城までの道に目を遣る。]
(403) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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