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[
火傷の痕に薬を塗り、強張った身体をほぐすのと変わらない『処置』だと言葉と態度双方で告げられて]
……っ…!
[先祖に淫魔がいても、という言葉と。
表面の熱は確かに下がったけれど、芯に籠る熱は余計に増したことがより羞恥に繋がる。
ベッドへと横たえさせられた身体は、冷えたはずの芯から広がる熱でもどかしさに震えたけれど]
……ごめん、なさい。
手、また…よごして、しまって。
[自分だけが感じているのに満たされるまで伯爵にねだるのは、身勝手が過ぎると堪えて。
己の秘所が濡らしてしまった指先に気付き、謝罪を紡いだ*]
[
火傷の痕に薬を塗り、強張った身体をほぐすのと変わらない『処置』だと言葉と態度双方で告げられて]
……っ…!
[先祖に淫魔がいても、という言葉と。
表面の熱は確かに下がったけれど、芯に籠る熱は余計に増したことがより羞恥に繋がる。
ベッドへと横たえさせられた身体は、冷えたはずの芯から広がる熱でもどかしさに震えたけれど]
……ごめん、なさい。
手、また…よごして、しまって。
[自分だけが感じているのに満たされるまで伯爵にねだるのは、身勝手が過ぎると堪えて。
己の秘所が濡らしてしまった指先に気付き、謝罪を紡いだ*]
[急所にいきなり触れるなと主張するさまは武人の習性なのかそれ以外なのか判じかねて、羞恥だろうと理解する事にした。
親密な接触に戸惑っているのだろう。
いずれ慣れれば喜んでくれるはずだ。
抱え上げるのに協力的なのも愛おしい。
不自由な体で懸命にこちらに応えようとしてくれていると思えば早く癒してやりたくもなる。
事実と違うのなら、それはそれで楽しみも増えるというもの。]
[温泉の湯気が布に染み通るうち、シーツに包まれた彼の体が引き攣る。
半端に通った湿気が体に障るのだろうか。
白いシーツを剥いて、彼の裸身を直に抱き取る。]
温泉に入ったことはないのかい?
良いものだよ。
湯は身体を癒し、精神を満たすものだ。
[天然の岩を刳り貫いた野趣あふれる湯船に足を踏み入れる。
身に着けた衣は湯に溶けるように消え、素肌が湯に潜った。]
[具合のいい場所に腰を下ろし、身体を伸ばして肩まで湯に浸かる。
彼の体を背中から支えるようにして、半ば身体を浮かせた。]
痛いところはないのかい?
特に冷えるようなところは?
[問いかけながら、湯の中で彼の体を弄る。
敏感な場所も、急所も、お構いなしに触った。*]
《カラカラカラカラ》
[横たえさせつつも眠るよりも謝ることを優先するレディに]
謝るほどのことでないのですが、気になるなら、また綺麗にしますか?
[
それより……熱を鎮めたほうがよさそうですね
[下腹をさわりと撫でるようにしてみせた後、足の付け根まで骨の指が這って、先ほどまでなぞっていた花弁を今度は熱を取り払うためではなく、確かな淫らさをもって優しく掻くようにこすり、花びらの中に咲く淫らな頂をそっと硬質な骨の指でなでた*]
[ 黍炉はシコウを抱えたまま、湯槽へ下りる段差を踏んでいった。
こんな時でも彼は湯を跳ね散らかさないのか。
着衣のままでは濡れた布に高速されて動きづらかろうに──と老婆心ながらに思ったが、見れば、彼はいつの間にか全裸になっていた。
真紅の袍は目眩しの業で紡いだものだったのだろうか。
どこまでが実体かつかめない相手である。]
[
段々と酩酊は醒めていて、先程の行動自体はしたない真似をしたと思っていた所に今度は自分の体液を舐め取る訳だから。
でも、汚してしまったのは事実で、申し訳なくも思っていて]
…伯爵が、お嫌でなければ。
[そんな答えを返したものの、伯爵の骨しかない顔からでは表情は読み取れない。
それより、と続けられた言葉と行動にこちらもそれどころではなくなって]
え、あ、…待っ、…ひゃ、あんんっ!
[先程の、表面だけを撫でていた手つきとは違い明確に官能を引き出す動きで這う指に嬌声が上がる。
既につんと尖っていた芯は、硬い骨の指になぞられて電気が走るような刺激を身の内に与え。
もっと、と欲する秘所から蜜がとろりと溢れ出すけれど]
[ 彼が腰を下ろすと、湯の表面は顎のすぐ下まで来た。
湯気が髪を湿らせる。
ほどなく、天井を仰ぐ形で浮かべられた。
彼の手が支えてはくれていたものの、自由に動けぬ身体でたゆたう湯に浮遊しているのは、なかなかに神経を使うものだった。
湯のぬくもりも一巡すれば、火照りに変わる。
問診する黍炉の声は丁重だったが、触れてくる手は相変わらず遠慮がない。]
わた、私、かってに。
きもち、よく、なって。
はくしゃくの、手を、わずらわせ、るのは。
もうしわけ、ない、です。
[一人身勝手に欲情して、感じてしまって。
何の見返りも無い伯爵にこんなことまで『処置』をさせるのは心苦しいと、頭を振った**]
おまえに触られると痛いし、冷える。
じっとしていられないのか。
[ 弄られて起きる感触を一緒くたにして牽制のために言い、足を底につけようと身を捩った。
確かにこれはいい運動になる。*]
ふむ、なるほど。
確かに、捕虜故に遠慮して従うのは当然。
[自分が嫌でなければ
今は素直にいえ。
治療のためとしつつ、私はレディが回復した後のことも考えている。具体的にはどのようなことに従事させようか。……などですね。
[説明しつつも指の動きはとめない。ぬるりとした蜜が指を濡らし、その官能を封じ込めた花弁に咲く芽も蜜によりよく滑らせれるようになり容赦なく官能を引き立てていく]
レディには失礼と思い、お薦めすることも悪いのですが、淫らなことがお好みでしたらそちらを労役としてお与えできますよ。
[今後のことは入院中に決める。それが理解できるだろう。例えば淫らにふけったらどうなるか。などなどいいつつ、レディの蜜壺へとゆっくりと侵入し、浅いところを優しく擦り上げていく]
ここは病院ですが、所謂享楽を楽しめるところでもあるのですよ。レディ。
[そういうお楽しみもできる場所と湾曲的な伝えかたをしつつ、熱を鎮めるべく欲情をより昂らせるために、胸の頂を骨の指がきゅっとつまんだ**]
ふふ。
どこも感じるのならなによりだね。
最初にこうしてお前を湯に入れた時は、おまえのほうが冷たく感じるほどだったよ。
よく回復している。
[抗議し、身を捩る彼の動きを妨げないようにしながら、なおも触れる。
髪に接吻けし、喉元に指を置き、正中線を辿って時折圧を加えながら引き下ろし、下腹部に掌を置いて暫く留め、そのまま足の間の秘所までずらす。
気を吹き込んで通す動きだったが、枕事にも通じるものだ。*]
[ 回復具合を確かめているかのような言い方だった。
これが最初ではないと教えられて、意識は彼の指の軌跡を追う。
急所ばかり狙っているわけでもない。
時折、加えられる指圧は整体の手技だろうか。]
…そこに骨はない。
[ 股間に伸ばされた指に言いながら、外そうと腰を引く。]
[ 顔よりもなお人目に晒すことのない生殖の器官は、持ち重りがするほど貫禄のある見栄えをしていた。
怒張すればなおこと、一種の凶器めく。
女はそれに征服されるのが好きなのだとは、母由来の数少ない知識だ。
性的魅力を基とする魔物の母の目からしても自慢の息子であるらしい。
シコウがそれを有効活用しないのは母にとっては可笑しいことだというが、そもそもの原因を作ったのは当人だ。
まだ少年といっていい頃に、母の侍女らに散々オモチャにされて以来、どうにも苦手意識がある。
治療行為(?)であっても、できれば御免被りたい。
真剣な顔に汗を浮かべて息を乱す。*]
[手指から逃げようと腰を引く彼の表情は真剣そのものだった。
ただの羞恥や嫌悪というようには見えない。
何か嫌な記憶があるのかもしれない。これほど立派なものをもっているのに。
ふと、彼の出自を思い出す。
オトサカ侯爵の妾腹の子。母親は淫魔の類と聞く。
美貌と性的な手技で数多の男を虜にし、文字通り食い物にする魔物だ。
彼は、その素質を受け継いではいないのだろうか。
性に関してはどこかストイックささえ覚える彼を崩してみたくなる。]
[逃げようとされても、所詮はまだ動けない身だ。
押さえこむのに苦労はない。
いずれにせよ、最後まで気を通してやらないと半端なところで滞ることになる。]
天頂より気を吸い込み、中心の経絡を通して大地に巡らせる。
私の国に伝わる医術だよ。
[理を示しながら彼の一物を握り込み、指に挟んで撫でさすってやった。*]
[ 何やら心得顔で黍炉は理を説く。
魔物が天の力を語るのはお門違いではないか。
そもそも説明すれば続けていいというものでもない。]
──…っ
[ 湯より冷たい指が皮膚の最も薄い部分を握る。
物怖じしないその所作は手慣れているとすら感じられた。
意識のない間も同じようにされたのだろうか。
回復に向かっていると、彼は言っていたけれども。]
[ 粘性のない湯の中で撫でさすられ、皮膚同士の摩擦を感じる。
あまり繰り返すと痛むかも知れなかったが、刺激にはなるのだろう。
熱が集まって充溢していくのがわかる。
生理的な反応、だ。]
おれは、
[ かろうじて声を揺らさないようにしながら、言葉を紡ぎ出した。]
また動けるようになりたい。
…そのために必要だというなら甘んじて受け入れる。
[ 唇を噛み締める。
この施療は不本意であるが、黍炉を信じる、と。*]
[また動けるようになりたいと告げる声には覚悟の色がある。そのための治療ならば耐えると唇を噛む仕草は、なんとも健気だ。
治療の一環だと言って、このまま湯の中で組み敷いてしまいたい。
とはいえ、のぼせてきている様子でもある。
一旦湯から出た方がいいだろう。]
必ず、動けるようになるよ。
信じておくれ。
[耳朶を唇で啄んで、濡れた息を吹き込む。]
一度出て、身体を洗うとしようか。
[彼の体を再び抱きかかえ、湯から上がる。
植物を編んだ寝台に横たえて、石鹸を手に取り泡立てた。
彼の胸の上に泡を落とし、首筋から肩、腕、と塗り広げていく。
塗るだけではなく、指先で脈を辿り経絡を確かめ、滞っている場所には圧を掛けて流れを整えてやりもした。
彼の不調の原因はそもそも深淵より汲みだす力が圧倒的に足りていないからで、体内の流れだけを整えても動けるようにはならない。
けれど、器を正しく保つことは後々生きてくるだろう。]
[引き締まった腹筋の盛り上がりを辿り、足の付け根を通り過ぎ、太腿から脹脛、そして足首まで。
彼の足の間に身体を入れて施術を続けるついでに、熱を集めて目覚めかけている彼の陽根を持ち上げ、先端に唇をつけた。
舌先で舐め、軽く吸い、育つのを楽しむ。
石鹸を纏った指で丁寧に洗い、揉めば指先に拍動が伝わった。]
出してしまうかい?
[微笑みと共に問いかける。
その間に片手はもっと下へ、尻たぶの間にまで潜り込んでいた。]
[ 今日の施術は済んだようで、身体を洗おうと言われる。]
看護人はいないのか?
[ 病院と聞いたが、まだ誰の姿も見ていなかった。
誤解されないうちに言い添えておく。]
別に…おまえにしてもらいたくないという意味ではない。
[ 彼には死人すら蘇らせる能力があるのは承知していたし、
なんらかの気概をもってこうしているというのはわかる。]
ただ、おまえは一軍の将であり、城主でもあるのだろう。
[ こんなことまでさせるのは畏れ多いと言ってもいい。]
[ 動けない患者用の寝椅子に移され、泡で肌を覆われる。
彼の手を煩わせている上、ただじっとしているのももったいなかったので、少しでもリハビリになればと、指先で寝椅子を掴んで、身体を浮かそうとしてみたりする。
湯の中のようにはいかないが、少しばかり持ち上げることができた。
やはり鍛錬は重要だ。]
…っ う?!
[ 黍炉に任せきりにしていたら、不意に電流めいたものが背筋を駆け抜けて、変な声が出る。]
なに、 を!
[ 身体の上で繰り広げられている光景に思わず声を掠れさせた。
淫美に舌を翻らせて微笑む黍炉は紛れもなく愉しげだ。]
無用だ。
[ 治療に関係のないことをするなと、視線をきつくして毅然と告げた。
感情の揺れが肌に石鹸の泡にも似た遊色を浮かび上がらせる。*]
[
素直にいえという強い口調から、気を悪くさせただろうかと思いもすれど、正直に言うのは我儘が過ぎる気がして。
なにより、責め立てるように止まらない骨の指が花から溢れさせる熱が、思考と言葉を途切れさせてしまう]
ぁ…ん、あ、ぁ…っ
[結果、伯爵の言葉に答えを中々返せぬままに嬌声を響かせて。
それでも息を整え、喘ぎを堪えてゆっくりと言葉を紡ぐ]
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