情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[好きという言葉が嬉しかった。
普段の俺は、俺の事をちょっと気にしている女の子からのラブコールをわくわくして待つような、そんな男だったはず。だけど、お酒が秘めた心を自然と解していく。
一年前には分からなかった事が、分かる。
好きの意味なんて考えたくない
ただ、彼が可愛いと言ってくれることも嬉しく
慌てて噛みつきかけた口許を手で隠しないないをした。]
[彼が兄ちゃんだって確証はなかった。
けどうすうす一年前の花見のせきで触れた指が。
慰める其れが、昔を思い出すから
意識してしまった。
――それは秘めなきゃいけない。
彼は覚えてない、彼も自分も男だ。プラス思考の俺だって分かる。いやそもそも何故俺はと其処から入らなきゃいけない。だが、今日は酒によっていた。可愛いと告げ、唇を掠めた指を追いかけたくなる衝動。それが、彼を独り占めする方向へ加速する。
――何処に俺は彼を連れていきたいんだろ
酔った頭は甘えん坊になり]
……、あぅ ?
[特等席。だって彼が甘い砂糖をくれるから。
甘い砂糖の一番大切は貰ってない。けど、頬が赤く。桜のように、月明かりに照らされる彼を見つめれば、その細めの瞳にも俺が写るだろうか。
穏やかそうな、かんばせを近づけて
…むり? …―――あ、ほんま?
やった、嬉しい
[指を握り返された。
はにかみが視れた。それだけで何かが熱くなる。離れたくない、いや、もっと近づきたいと舌先は花弁を奪い。舌腹に乗せて。べぇとした。
そうやって悪戯な顔を見せれたのは其処まで]
―――っ 、ぁ!
[『桜』がどの桜なのか
分かっているはずなのに酒に酔った頭が、正常な判断を失わせた。唇が、舌を挟んだまま動く。桜を欲しがる声に、―――ええよ。と
応えたら、どうなるのだろう。
指先が彼の甲に縋る]
[独り占めを赦されて]
……… 、ん 、ぁ
[唇を重ねれば其れだけで柔らかさに震えた。
彼の膝の上、逃げ場などないというように頭を少し動かせば、夜に金色が戦いだ。口を開けてとう促す眼を眼鏡越しに見つけ、おずおずと開く。薄い唇を引っ張られ、促されて、
独り占めを赦されて、
彼の舌へ向かう、其処は唾液で濡れ。
くっつく桜の花を、重ね奪われ、息が漏れた。
指の力が強くなる。耳朶を愛でられて、縋る手は解け彼の頸に自然と回った。密着を望むように、もっとと唇を更に開き、大胆になる。
舌を咥内に招く
……ふ ぁ
[そうして、唇が離れたときには
もう眼が蕩けていた。酒に酔っているのに下半身があつい。“桜”が欲しいと求められたせいで身体を無意識に押し付けていた。ゆるく揺蕩う中、彼にも熱は伝わるだろう。指先は首から肩につかまり]
……はぁ …ぁ
あかん……にい‥ちゃ
へんや おれ。 『せんぱい …』
もっと、
[舌足らず、上手く喋れなず
蜜を口端から零し、彼の顔に頬を寄せる。躰が熱い、あつうてたまらん。どないしよ、もっと近づきたい。酒が蕩けさせる現の中。ぼやけた視界、眼鏡越しでも見えにくく、だがしかりと彼の眼を見付け。
ふにゃり、ふにゃり、笑えばすりりと身体で擦り寄って*]
[ 知らぬ間に隠された歯牙
酒精に促されるまま理性は剥がれていく。
大切に思う幼馴染は置いてきてしまった。
親の転勤がキッカケだと思う。
また今度会えた時は一緒にいような、と。
子供らしい約束をあの子は覚えているか。
もう随分と前のことだし、
所詮口約束だ。
きっと覚えていない、などと。
目の前に幼馴染がいるとは気付かぬまま
彼に誘われるまま見下ろされていた
酔った勢いでキスをする。
普段からやらかしが多く、
それくらいなら気にしなかったものだが
後輩との間にある絲
体の内側を炙るような熱を促した ]
[ 跳ねる声 縋る指
甘ったるい媚態
至近距離で見つめる睫毛は震えており ]
――……ん。
[ レンズが邪魔だと頭に過った。
身動ぎする度に布擦れの音が掠める。
唇の柔らかさに絆されて
甘ったるい蜜でも啜るようだ。
生娘みたいに遠慮がちに開かれた先に潜り込む。
しとどに濡れた赤い舌は熱く
頸に回された指に小さく声を漏らした。
気持ちがいい。温かい。
それから、抱き縋る彼が可愛らしくて ]
もっと、いっぱい欲しがって。
[ するりと溢れ落ちた言葉の意味を放置し
欲しがりな彼の口蓋へ。
尖らせた硬い舌が彼の上顎を擦る。
桜の花弁を含む甘美な味を楽しむように
彼の婀娜っぽい声を望むように。
桜の花弁を奪っては押し付けて、
親指と中指で挟み込んだ両耳も
もっと赤くなってしまえばいい。
揉み込むよう摩擦を与えながら
時折内耳の中も忘れず人差し指で愛でて
卑猥な音に喉を鳴らした。
いつも間にやら熱を孕んだ吐息を溢し
溶け切った双眸
押し付けられた劣情に目許が赤らむ ]
…………勃ってんの?
[ にいちゃん、と呼ばれて、意識が霞んだ。
目の前の後輩の姿が幼馴染に重なる。
好きで大切でずっとそばにいたかった彼へ。
こんな事は駄目だと思いながらも
ふやけた唇から欲しがる言葉を知れば自重など捨て去り ]
もっと、へんになって。
[ 劣情を孕み、膨らんだ下腹部を
同じように彼へと押し付けた。
意識させるようにぐっ、と重ねてみせて
耳元を愛撫した指は彼の腰へと下る。
そのまま愛でながらも尾骶骨へと辿り着けば
丸い双丘を布地越しに開いては揉んだ ]
ちゃんと出せたらもっとあげる。
[ 至近距離で見つめながらも唇が開く。
彼に桜の木の下で自慰を強いる意地の悪さ。
耳許で囁き、赤くなった耳朶を甘噛みして ]
俺のを自分ので擦っていけたら、
なんでもご褒美あげるから、
[ 桜、 おかしくなって。
可愛らしくて愛おしくて、大好きだった、
ずっと忘れられない幼馴染と重ねて囁いた。
酷いことをしている自覚を持ちながらも
この後輩に対してだって
持っている好きの気持ちも相まって抑えきれず
どちらが欲しかったのかも分からぬまま
それでも奪ってしまいたかった ]*
[子どもらしい約束。
忘れないでいた事が過る。
会えたらいいな、会いたいな。大切に思って大切に思ってくれた幼馴染が地元を去るとき、必死に走って追いかけた。だが結局届かずじまい。
もう随分前の事で、彼はきっと口約束だと。
忘れていると思っている。俺だって確証はなかった。
――けど、『今は』彼の唇を受け止める
今は、どうだろうか
[翻弄されている。
彼に、彼の舌に。此処が外。近くでは宴を行っている。
其の事を忘れてしまうぐらいに唇はのめり込む。
……ぁ 、 ぅ … ん
[欲しがって良いのだと甘やかしの声に
密度を高める。硬い舌が上顎を擽れば軽く鳴き。揶揄を望む声に桜を混ぜた声を、彼の唇の中にと注ぎ込む。奪われては押しつけられる。
花が、舌を引っ掻くようで、挟まれた耳は赤く染まり。
――手が震えた。や、とか細く。
直に響くような摩擦に声をあげる。耳の中まで侵す振動と
唇の中に感じる熱に、卑猥な音は春の楽器となりて]
……あの これ …は 、その懐にたけのこを。
[劣情を指摘され、蕩けていた顔が瞬時に恥ずかしさの赤に染まる。何を言っているのかもわからないことを口走り。彼の眼許が赤らむのに気づけば、恥ずかしがってももっと。と
唇は囀りだす、『兄ちゃん』
かつての幼馴染を想えば、唇は熱い吐息を履いて]
……、っ、 …にい‥、勃って
ああ、うそっ 、あつい…、!!!
[彼の熱が押し付けられる。
彼のモノも熱を持っているのだと知る。その瞬間の興奮はきっとはしたない。歓びが躰を変えていく。戸惑って惑って、でも嬉しい。
そんな躰で彼の肩に手を縋らせていたが。
彼の指が耳元から下がり。
――腰の部分へ、迎えば声をあげて跳ね]
…や 、出せたらって
………、俺、男やのに――こんなことなって
[双丘の奥、何かがきゅんとした。
揉まれた其処をもっと、強く掴んでほしい。衝動が唇から困惑を吐く。至近距離の彼から目を逸らしたところで、此処が何処だか意識してしまう。桜の下、野外だと。耳を澄ませば
……ここ、外や のに誰か来たら捕まるで
[それなのにご褒美という言葉に俺は弱い。
視線を桜の木にも彷徨わせ。それから、一度キッと睨む
けど長くは続かない。酒に酔うた身体は緩慢と丸く。]
…いじわる や
[奪われたい。昔からこの人がくれるご褒美が好きだった。
指先が迷いながらも肩から落ちていく。密着していた躰を少し離し、ゆっくりとズボンのチャックを卸した。そうすれば月光に自らの熱源が晒されてしまう。ドクドクと脈打つそれは先ほどの口付けで興奮したと先端を尖らせている。まだ、皮を被った其れを。
吐息とともに彼のズボンに近づけ]
みんといてや…たのむから
[ごくっと唾を飲み。
彼のチャックを卸せば、其処から彼のモノを取り出した。立派だと思う。同じように血流が滾るもの。形や大きさはどうだっただろう。男性の象徴だと分かっていても、嫌な感じはしなかった。
むしろ変にどきどきしていた。
其れは酒のせいか。其れとも別の興奮か。
ぴたっとすでに少しばかり濡れている熱源を彼の筋に合わす。そうして腕を首裏に回せば、ゆっくりと竿を扱くように腰を揺らし]
…… ん … う 。ふ
[すりすりと懐くように茎と茎を動かすが。
未だ、何処か躊躇いがある。此処が外だというのもあるが、彼の視線にも躊躇いが生じる。大胆になれば嫌がられるのでは。彼の理想の女性はどうだっけ。頬を赤く、彼の顔横で息を吐き]
あ、あんな …自分の で
擦ってもうまく出来へんねん
手 ――使ってええ?
[ハンデを欲しがる声は上擦った。
兄ちゃんとするゲームは何でも楽しかった。兄ちゃんはゲームが上手いから、となりで見ているだけでも楽しかったし、協力ゲームだって他の友達と違う事が出来た。けど対戦はどうしても負けてしまう。
勝ったらご褒美だって言ってくれるから頑張ったけど。
どうしても勝てなくて、そんなときは
お願いするのだ]
[竿に自らの竿を押し付け、
色に蕩けた目が眼鏡の奥、上目で強請る。お願いって。
一個ハンデ、そんかわし、何でも
なんでも一つ言うこと聞くから。
と甘えた声が頬に擦り。
ご褒美ほしいねんと彼の砂糖を強請る*]
[落とし穴に落としてしまったお猿にさえ
気にかけることを忘れ。
ある意味なーくん本人が登場した現在に
目を丸くして一瞬、時が止まる。
しかも日本酒を共に飲む機会さえもぶらさがっていて
バナナに食いつく動物みたいに、後ろをついていき。
日本語レッスンも、オーストリアの講習も
暫くご無沙汰の近況で
共通の話題は何かないかと必死で探す脳内。
何気なく頭部に添えられた花弁を見つめて居たら
振り返った彼と、熱視線を絡めてしまい。]
あ、そうなんです。
髪の量が多い分、たくさん桜のクッションになれます。
[照れ隠すみたいに目を細めての同意。
もっそりした髪量で、このヘアスタイル。
ちょっと変かなと自分でも思うが
花弁を連れて歩くクッションになるならいいかと
最近いじることも止めて、そのまま。
やがておいでの手招きに
この時点で既に芽生える感激
柔らかい夜風に当たり、ベンチに腰かけ。]
[ぬいぐるみに、気づいてもらえた。
瞬間、表情をぶわっと明るくし。]
そ、そうです。 あの、
[ずっと、大事にしています。
見つけた共通の話の種。
彼の中で消えていなかった、プレゼントの記憶。
やったー、と、身震いさえ走る始末。
嬉し過ぎて、言葉が出てこない。
感情が空回りする自分がもどかしく
落ち着きなくゆらりと体躯を揺らし。]
ぁっ ………!
………う?
[強張っていた大腿になれない感触が走る。
知らずに唇から稚拙な嬌声が漏れ、
恥じらいに頬を染めて、慌てて首を振り。]
ぁ、いえ、大丈夫です。
光元さんの手、 全く嫌じゃないですよ。
[引いてしまいかけた手を、急いで掴み
詫びを癒すみたいに、優しく指腹で撫でていく。]
手、あったかくて、気持ちがいいですね。
光元係長は、俺に触られるの
きらい、ですか…?
[体温を感じつつ、小さく感想を溢し。
手を離したがらない自分に甘えたまま。
酔っぱらっていることにしてしまおうと
触れて居る指先に視線を落としている宛ら
口内の苦い酒の味を、舌で軽く舐めていた*]
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