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【人】 花売り メアリー[マーゴは優しい。 (312) 2015/05/14(Thu) 11時半頃 |
【人】 花売り メアリー―騒動のあと― (313) 2015/05/14(Thu) 11時半頃 |
【人】 花売り メアリー[「交換こ」と言って差し出された (317) 2015/05/14(Thu) 12時頃 |
【人】 花売り メアリー ヒヤリ…―― (318) 2015/05/14(Thu) 12時頃 |
【人】 花売り メアリー[その時わたしの頭に (319) 2015/05/14(Thu) 12時頃 |
【人】 花売り メアリー ……お礼、マーゴにあげる。 (320) 2015/05/14(Thu) 12時頃 |
【人】 花売り メアリー[それだけ告げるとバスケットを片手に (321) 2015/05/14(Thu) 12時頃 |
【人】 花売り メアリー[わたしは駆ける。 (323) 2015/05/14(Thu) 12時頃 |
[少女は私に誰かと問いましたが
私はそれに返すことなく笑ったまま
見張る、という言葉にはまた更に笑みを深くしたでしょうか
そう、酷い話でしょう?
元から仲良くなるなんて無理だったの。
狼さんは狼さんと。
山羊さんは山羊さんと、仲良していくべきだったのよ。
だって山羊さんは、狼さんが食べるごはんなんだもの。
[そんな一節が彼女の絵本の中にあるかどうかは知れません
まるで当たり前のことを次げるように。
幼さ残す少女へは、『酷い話』を続けました。]
仲良く暮らすなんてふざけたお話は、
絵本のなかだけに、しておけばよかったのよ。
【人】 花売り メアリー[わたしが怖いの。 (326) 2015/05/14(Thu) 12時頃 |
[ふざけたお話?
そんなことない。]
[そう言いたいのに、言えない自分がいる。
だってオーレリアお姉ちゃんを殺したのは自分。
ぐちゃぐちゃにしちゃったのも自分。
ちょっとだけ食べちゃったのも自分。
そんな自分が
みんな一緒に仲良く暮らせるよ
なんて言えないことは
さすがの少女にもわかる。
だから、噤んだ口を固く結んだまま。]
…………。
仕返し?
ふふ、大丈夫。
そんなことするような『人』も
一緒に食べてしまえばいいのよ。
[それは言葉で連ねるだけならばとても単純な話です。]
『過ち』は正さなくちゃならないのよね?
牙をなくした狼と、
ただ食事をしただけの狼と、
どっちが『過ち』なのかしら。
[続く言葉は一族の手で…だったでしょうか。
牙無き奴等に制裁を、なぁんて大義名分を掲げるのも面白いかもしれません。]
【人】 花売り メアリー―墓地― (329) 2015/05/14(Thu) 12時半頃 |
───あなたは、私を止めないのね?
[例えそれが彼女の大切な友人であろうとも。
私は戸惑うこともせず食べて見せるでしょう。
知らない、と逃れようとする言葉にだけは
そっとそっと、微笑んで。]
いいえ、あなたは知っているの。
『知っている』のよ。
[止めなかったこと、それはすなわち肯定。
そう受け取った私は、黙った彼女の可愛らしい顔を思い出しながら
くすくすと耳を擽るような音で、笑っていました。]
【人】 花売り メアリー[間違いには気づかぬまま、少女は続ける。] (333) 2015/05/14(Thu) 12時半頃 |
さあ、他のお二人はどうかしら?
私を止める? それとも止めない?
他に食べたい『山羊さんの仲間』でもいるかしら?
[艶やかな誘惑は、他の二人へと届くでしょう*]
[聞こえる声
高い音色を彩る高慢さは、
彼女の気位の高さを思わせる。
高慢に傅くほど矜持は低くない。
嗜虐的な考えがうっすらと過ぎるもののそれは直ぐに消えた。
子供に向けての語り口
彼女が語りかける相手はすぐに知れるから男は暫し無言のまま。
子供と称される彼女
二人の女性の話が済み、新たに声掛けられる
――…未だ決めかねている。
『邪魔』と思う者がいればそちらに傾くかもしれないが、
『恩寵』に対しては、キミに否を唱えるほどの思いいれはない。
[細められた目も
矜持も、消えていく考えも。
黙っていては伝わらぬこと。]
ふふっ、そう。
可哀想に、あの子は見捨てられるのね。
[唄紡ぐ盲目の小鳥。
彼女がきっと仲間だと思っている一人から、命を見限られたのだと知れば。
それはそれは、絶望に染まる表情をするのでしょうね。]
『邪魔』がいれば教えてね?
一人ずつ、邪魔者は消していきましょう。
私も手助けするわ。
だって、私たちは『味方』なんだもの。
[そうでしょう、と。
偽りの涙を横に流しながら、嗤います。
学者さんの謂う通り、普段と変わらぬ貌を張り付け。
その厚い駱駝のカーテンの下に、真紅の瞳を細めて**]
好きにするさ。
[それは丁度、意識を失って見えた彼女の枕元で
かつての友と呼んだ男に言い放ったと同じ、投げやりさで]
好きに、するといいさ。
[恩寵うたう小鳥を食わんとする彼女の声
[耳に残る、娘の歌声。
視えなかったものが───
そう歌った彼女の目に、今は何が見えるのだろう]
それがお前たちの意思ならば。
[構わないと告げる音は、やはりどこか諦めに似る。
”彼ら”を諦めたわけではない。
ただ、もっと違うものを男は随分前に諦めてしまった]
お前たちが──…生き延びる道ならば。
[同族を自らの牙にかけること、男はやはり選ばない。
艶やかな声持つ人狼の娘、この娘に言わせれば、
自分もまた充分に腑抜けの一員なのやも知れぬ。
そうと思えど、それを変える気とてなく]
…… 力持つ者の話を、聞いたことはあるかね?
[代わりに問うのは、若者らへ。
それが何か、どれ程のものであるのか。
男とて、詳しくを知るわけではないけど]
これまでは使われなかった力だ。
私も詳しくは知らん。
だが、以前耳にしたことがある。
人を食らう人狼を見抜く術持つ者の話を。
[視るは生者であるか死者なのか。
それすらも良くは分からない。
分からないまま、ただ警告のみを発する]
この村に今、いるのかも知れない…いないのかも知れない。
だが、気をお付け。
血は血の中に、用心して隠し切ることだ。
耳と牙、…醒めるのはお前たちだけではあるまい。
[最後の響きは案ずるように、諦めのようにどこか*暗く*]
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