122 光と闇の双極夢幻《twin-mirage》
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――……ん……、
[頬に触れ、涙を掬う指先に、ふるりと揺れて]
……ありがとう。でも……、
[たぶん、その面倒の切欠は。 きっと自分だ――とは、何故か言い出せなかった]
(297) 2014/05/17(Sat) 23時頃
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黒《ノワール》お姉さま……どうかなされました?
[敗北など想像付かぬが、万一怪我でもと
正義の味方を喚ぶ黒《ノワール》お姉さまに思わず声を掛けた。
だが直ぐに頼もしい声が返れば、届かぬが微笑みを浮かべ]
正義の魂に光の加護を。
[本来の光や正義とは懸け離れてしまった事に
気付く事も無く守護者は戦士に祝福の言葉を投げた]
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……やめてよ。
[さっき(>>281)といい、いまといい]
……そんなこと、言われたら。 私だって救われるかもって、期待しちゃうから……、
(302) 2014/05/17(Sat) 23時頃
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ああ、白《ブラン》お姉様。
大切な友人のお嬢さんを巻き込んではいけないからね。
彼女に何かある前に、正義の味方に来てもらったってわけ。
不調とかじゃないから、大丈夫よ。
そう。良かった。
黒《ノワール》お姉さま、会いたい人には会えたのね。
[やはり私の杞憂だったと、浮かべる笑みは
黒《ノワール》お姉さまにだけしか向けぬもの]
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――……だって、ベネット。 私は――私は、災厄の因子≪カラミティ・エンブリオ≫だから。
[その事実を、告げて]
(306) 2014/05/17(Sat) 23時半頃
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でも――あなたが、それでもいいなら。
それでも、救ってくれるなら……、
[行こう、という言葉に。頷いて]
うん――ありがとう。
(307) 2014/05/17(Sat) 23時半頃
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――――…… 光の加護に感謝を。そして正義を。
[――――光。
それは正義を望む男が手に出来なかったもの。
男の身体には、“悪”が根付きすぎている。
その祝福はしかし、男の身体に沁み入るような心地がした。]
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[目の前で吹き飛んだ肉体――]
えっ――……、
[――双鎖官の片割れ、嗤う漆黒≪ジェノサイド・メーカー≫ことナユタは。 宿命の少女≪ヒロイックエターナル≫たるホリーを抹消≪デリート≫するつもりはなかった(>>214)。
――それはおそらく、それがもたらす結果を知っていたからではなかろうか。 かつて、彼女の実の両親が、彼女を"殺せなかった"(>>1:331)理由を――……]
――……あ、ぐ……?
[ベネットの被弾、爆裂――その衝撃は、ホリー・ウェーズリーをも瀕死に追いやったが]
(312) 2014/05/17(Sat) 23時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/05/17(Sat) 23時半頃
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[――爆裂の衝撃波で吹き飛んで。 爆風に腹腔を破られ、壁に叩き付けられた小さな身体は。
ハラワタと共にぞるりと這い出た光の茨が、なにもかもなかったように]
(324) 2014/05/17(Sat) 23時半頃
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[光の茨に包まれて――]
ぁ、が……、ぅ――、
[――倒れる"ホリー"の身体には、傷はなく。 ただ、身に付けた衣服に、爆風での損傷と出血で染まった朱が残るだけだった]
(328) 2014/05/17(Sat) 23時半頃
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[そして――、 彼女の両親が、彼女を殺さなかった――殺せなかった理由]
――……う、ぁ……、
[女神の忌み子を傷付けたものには――その、報復が。 ――光の茨が、ヤンファの眼前で地面を破った]
(333) 2014/05/18(Sun) 00時頃
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[――操鎖官は、おそらく誤った。無理もない。 正解にもっとも近い情報を持つ相方が、それを伝えていなかったのだから。
―−あ、あ……
[ベネットのかたちをしたものに抱かれながら――]
う、ぁ、ぁ……?
[葬鎖官に詰め寄る、青年。 その腕に抱えられた身体からも、光の茨がちきちきと決断を迫っていた]
(383) 2014/05/18(Sun) 01時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/05/18(Sun) 10時頃
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[ ――今代の宿命の少女≪ヒロイックエターネル≫は。
災厄の因子≪カラミティ・エンブリオ≫たる運命を、その出生時に与えられている。
滅びを産み出す母体にして、滅びの胚でもある矛盾。
母にして子、子にして母。
歪を撒き散らし、永遠に循環する滅びの無限螺旋≪メビウス・リンカネーション≫。
それを断つのは、やはり究極が振るう剣なのか――あるいは、それとも。 ]
(450) 2014/05/18(Sun) 14時頃
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――……ぅ、……?
[ベネットが"戻る"と同時。 光の茨もまた、どこかへ消え去って。 ただ、腹部が破れて血の染みた服だけが、痕跡としてあった]
(451) 2014/05/18(Sun) 14時頃
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……え、っと……あ、れ?
[ぺたぺたと自分の腹部を触る。 なにもはみ出していないし、傷さえない。 間近で浴びた爆発は、確かに致命傷だと思ったのだけど]
……なんともない……みたいだけど。
[まあ、ちょっと貧血気味だけど、ともかく]
ベネットが、あの本で治してくれたんじゃないの……?
[慌てる様子をみるに、というわけでもないようだ]
(453) 2014/05/18(Sun) 14時半頃
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……ともかく、あの、ベネット。 そんなにじろじろと見られると……、流石に。
[肌が晒されているあたりを、とりあえず隠して]
……なんとかするわ、服は。 とりあえず、誤魔化すことはできるし……、
[と、例によっての光学偽装]
(454) 2014/05/18(Sun) 14時半頃
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……もういいわよ、こっち向いても。
[見た目は整えたけど、お腹のあたりはすーすーする]
……私の服より、この場をどうするかよ。
[戦闘の跡と――ベネットかケルベロスが倒したのか、眠る女の姿に]
(456) 2014/05/18(Sun) 15時頃
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本人の意識もないし……いまは見えてるんじゃないかしら。
[隠すことは出来るけどと、応じて。
そもそも、これは誰だろうか。 攻撃を受けたところまでは覚えているけど、その襲撃者だろうか]
……ベネット。 このスーツ……、あいつのに似ていない?
[であれば――これは、双鎖の片割れか]
(458) 2014/05/18(Sun) 15時頃
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それは……隠せば、どうにかなるけど。 でも、見えないだけで、身体があることはあるのよ。
[スーツを調べながら、眉根を寄せる。 左胸に小さな破孔――これが致命傷だろうか。 このスーツがなかったら、辺りは血溜りになっていたことだろう]
うん、やっぱり、あいつのとほぼ同じスーツね……、 ……あいつの仲間なら、目的はやっぱり、あなただったんでしょ。
(460) 2014/05/18(Sun) 15時半頃
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ともかく……、ケルベロスに話を聞くにしても。 ……取り繕って、ここを離れたほうが良さそうね。
[ホリー・ウェーズリーを青いと嘲った、ナユタの評は正しい。 "左胸を貫通されている"という事実だけで、生死確認を怠ったのだから。
世界には、心臓が左胸以外にある生物や、複数の心臓をもつ怪物。 或いは臓器さえ再生するものや、そもそも心臓をもたない生物さえいる。
本来であれば、死体さえ残さず消し飛ばすのが正しい選択である]
仲間なら、あいつが来るかもしれないし。 ……ヨーランダさんと一緒のところを襲われたんだけど、あのJって人が助けてくれてね。
[そう。伝えないといけないことは、幾つもある。 ヨーランダやナユタが話していたこと、ナユタの正体。それに、私が視たもの]
(462) 2014/05/18(Sun) 16時頃
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……異常事態で休校? まあ……、でしょうね。
[神殿の消失、降り注ぐ水晶、闇色の虹、温もりのない幻陽──異常事態でなくてなんなのか]
じゃあ……、
[壁に寄りかかった桃色の髪の女の周囲に、光学欺瞞をかける。 それにまあ、自分が撒き散らしたものらしい血痕にも。 視覚だけの偽装だから、見るものが見れば直ぐに異常は知れるだろう。 たとえば、このホテルに投宿している父のような]
(464) 2014/05/18(Sun) 16時頃
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……終わったわ、行きましょう。
どこか……落ち着けそうな場所に。 また襲われるかもしれないから、一般人を巻き込まないよう、人気がない所のほうがいいと思う。
(465) 2014/05/18(Sun) 16時頃
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―廃屋敷―
……また、随分と立派ね。 屋敷というか小城というか……なにこれ、貴族かなにかの家?
[古びた邸宅を眺めて、嘆息しつつ]
こんな物件が放ってあるなんて、なにか曰くでもあるわけね?
[出発前、肝試しという言葉を思い出して]
(467) 2014/05/18(Sun) 16時半頃
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ふうん――……まあ、いいわ。 本当に何かいたとしても、怪談や都市伝説に収まる程度の存在なら、対応できる範囲でしょ。
[話を聞く限りでは、そこまでの危険はなさそうだと頷いて]
じゃあ、ともかく、中に。 ――これだけのお屋敷なら、服とか残ってないかしらね。
(470) 2014/05/18(Sun) 17時頃
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ん、出来るわよ。 統制局は、人外の相手することも仕事だもの。
[ベネットだって、生命の書≪アカシックレコード≫を遣えば多分やれるとは思ったが]
(481) 2014/05/18(Sun) 17時半頃
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――確かに埃だらけね。
[口元を袖で抑えながら、眉をしかめる。 ベネットが子供の頃というから――十年かそれ以上も前だろうか。 薄っすらと積もった埃で、床に足跡がつくくらいだ]
ともかく、適当な部屋に腰を落ち着けて、外の空気を入れましょうか――
[それでようやく、ゆっくり話せるというものだ]
(482) 2014/05/18(Sun) 17時半頃
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――さて、と。
[リビングを見つけ――なんやかやで環境を整えて、腰を下ろして]
といっても、何から話すべきかしらね――……、
(487) 2014/05/18(Sun) 18時頃
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……そうね、まず、あいつの正体。
コードネームは、ナユタ。 時空統制局第一支部の≪葬鎖官≫――つまり、私と同じ組織の人間よ。
だから、あいつの目的は――、世界を救うこと。 そのために、ヨーランダさんを――闇巫女を殺すと言っていた。
[ナユタとヨーランダの会話を、かいつまんで]
(488) 2014/05/18(Sun) 18時頃
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