158 Anotherday for "wolves"
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[問い掛けに、ふっと笑う気配。]
――…さあ。
気分次第かな。
[狩りの時間はまだ先とばかりに悠長な言葉。]
[少女の声に綴られぬ先は概ね知れる。
彼女が望むのなら動くのも吝かでなく。]
[二人の話題が移ろえば、意識は目の前へと傾く。**]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 02時頃
[思考に重なる声は、幾分と支離滅裂でいて
それでも子供ながらに、こどもだからか
確信を突いたような言葉が重なりました。]
憎い?
……、…………そう。
[不自然なほどの間をもってして返るのは
くすくすと、笑いはじめる私の耳障りな笑い声。]
そう、憎かったの。
いいえ、憎いの。
[それはまだ終わっていないという暗示でしょうか。
過去を進行形に変えて、私は話しました。]
[その計画とは別に
二人が一抹の不安を抱いて
例えばレオナルドに保険をかけたとしても
少女には与り知らぬところだろう。
知ったところで、父親を失った不安感から
強まった信頼感に変わりはない**]
[気分次第と返る声は、余裕さえ感じさせるほどでした。
時はまだ先とばかりの言葉遣いに、ゆるうりと笑みを返します。
やがて聞かされるのは、少女の夢物語。
教会で、彼に罪を、十字を背負わせるのだと。
私ならば最後の最後まで、彼には生きて苦痛を味わわせてから
狂い壊れたところを美味しくたべてしまうところだけれど。]
あなたがそうしたいのなら。
私はいつだって『お手伝い』するわ。
[レオナルドは、またいつだって殺すことが出来るでしょう。
狙いはそうっと別へと変化しては、赤い瞳がキラキラと輝くのです。
厚いカーテンの下に隠した、その瞳が。]
[けれど私は、ひとつ保険をかけるでしょう。
それは別の相手を狙うのではなく、同じ相手へ。
上手く隠した牙を、爪を。
十字背負うべき、彼(スティーブン)へ。
命を奪う箱の中。
メアリーさんの名前が確かにあったのを覚えていたのです。
例えば彼女が夢物語を現実にしてしまうよりも前に
もし、『無慈悲な決定』で命を奪われてしまったら。
その時のための、保険と、なるように**]
[黒き獣の心は強き望みに傾く。
少女が望むならばその爪も牙もその者へ。**]
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[ドナルドの僅かな表情の変化>>213に気付けば 微かに目を瞠る。 返しの「野獣」の物語が如何なるものか思い出し]
「魔女」に「呪い」を掛けられた風には見えないよ。 ――…ね、クラリッサ。
[ドナルドが「野獣」には見えぬを クラリッサに同意求めるように視線を向ける。]
(221) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[泣き出されたなんて言葉がドナルドの口から出れば ベネットは驚いたようで]
…… え。 それは……、
[彼が泣かせたわけではないだろうことは その言葉からも察せるけれど 傍目から見れば「悪い男」に見える状況だろう。 彼女が泣いた理由も気になる所ではあるが、 話し難いことかもしれぬと思い言葉飲み込み]
ドナルドもクラリッサも 大変だったみたいだね。
[と、眉尻を下げる。]
(222) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[ドナルドとクラリッサに椅子を勧めてから 大変と思う二人を労わる為の茶を淹れる。 茶葉は普段から愛用するダージリン。 念の為に砂糖とミルクも添えて差し出す。
前置き>>214を聞けば、 浮かぶのはドナルドが話そうとするその話題。 気になりながらも訊ねるタイミングを逸したそれ。]
――…ああ。 聞かせてくれる?
[知りたいと、促すような言の葉を友へと向けた。]
(223) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[語られるはドナルド自身の出生>>215。 重い過去に、息を飲む。 両親とは違う髪の色。 その理由と、それを彼に知らせたのが、 共に暮らしてきた父親>>216ということに衝撃がはしる。 誰にも言わずそれを彼が抱え続けたと思えば 痛みに耐えるかのように眉を寄せて]
……そんなことがあったんだ。 知らなかった。
[辛かっただろう、と思う。 きっとたくさん悩んだに違いない、と。 知らず眼差しは案じるようなものとなり。]
(224) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[零れた吐息は話し終えた合図かと思う。 けれど徐に続くドナルドの話>>218は 予想さえしなかった壮絶なもので]
………… え。
[驚きの声。 動揺の色滲む黒曜石が揺れる。
ドナルドと血の繋がる父親を喰らった彼の母親。 その母親を断ずる為喰らったという彼の知る父親。
それを知った時の彼の心中は如何なるものか。 思うだけで胸が痛む。]
(225) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[自らの手で始末したというドナルド>>219。 話が終われば、重さを吐き出すような吐息を。 村を出た理由、その全貌が知れても苦さばかりが残る。]
過ぎた過去だし今更言っても仕方ないんだろうけど 友としてキミの力になりたかった、と思う。
[その時の関係が今と違ったとしても。 そう思ってしまうのだと口にする。]
ばぁか。 キミが父親を食べるなんてそんなこと思いもしないよ。 ああ、でも……、その時相談できるひとが…… 族長がいてくれてよかった、と、そう思う。
[話の間に減った茶をカップに注いで。**]
(226) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 17時半頃
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―― 本屋 ――
[クラリッサの反応>>236に「あ」と一つ声を漏らした。 童話の並ぶ本棚の一角から一冊の本を取り出し 傍に座るクラリッサの手前にそっとそれを置く。]
この本の話なんだ。 赤ずきんの話ももうおしまいだし 次はこれを一緒に読んでみようか。
[表紙には題名が記されるのみなれど それを捲れば扉には「美女と野獣」が描かれる。
同意の仕草に、「そうだよね」と微か笑みを向けた。]
(263) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[泣いた事はクラリッサにとっては知られたくなかったか。 視線が逸れれば、少しばかり驚いたように瞬いた。 彼女の様>>237子から詳細は聞かぬほうがよさそうだと思う。
彼女が俯いてしまえばその表情は見えず]
ごめんね。 知られたくなかったならもう言わないから……
[「顔をあげて」と小さく言葉を掛ける。 彼女の手元からは、紅茶とミルクの少しだけ甘い香りがした。]
(264) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[発した言葉に同意するように頷くクラリッサ>>240を 少しだけ眸を細めて見詰める。
前置きの後、ドナルドに向けた彼女の問い掛け>>241は ベネットも気になるようで、 答えを待つようにドナルドに視線を向けた。]
(265) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[そうしてクラリッサの口から語られるのは 『視た』夢の話>>242。
ルパートの無実を示すような、夢。
彼へと票を投じたと聞けばふっと伏せられる眼差し。 昨夜はルパートが選ばれたのだと、末の弟から聞いた。 酒場で酒と料理を振る舞い、酔った自分を気遣ってくれた彼の姿が脳裏を過ぎり、もう会えぬのだということが胸を痛ませる。 票を投じる少し前に相談にきたグレッグの事を思い出し――。 それは僅かの間、すぐにクラリッサへと視線戻すと 彼女の眸から溢れた透明な雫が頬を伝うが見えた。 彼女もまた心を痛めているのだと感じ]
――…泣かないで。キミが悪いわけじゃない。 夢を視るまで知らなかったんだから――…
[涙を拭おうと指先が彼女の頬、目許へと伸ばされる。]
(266) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[クラリッサの眸>>243に己の黒曜石を重ねる。 訊ねの答えは密やかに返した言葉でも知れよう。]
信じるよ。 こんな風に涙を流すキミが嘘を吐くとは思えない。
[それだけではないけれど。 より個人的となる感情はこの場では口にせず 確かめたいという彼女の声とドナルドの言葉>>220に頷き]
分かった。それなら一緒に行くよ。
[同行する旨を伝える。 不安材料が山盛り、の件はいまいちピンとこないようで 「不安材料って?」なんて問いをドナルドに向ける。*]
(267) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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お父さん…、ごめんなさい。
わたしのせいで、お父さんが殺されちゃったん…だよね。
怒ってるよね…。
ごめんなさい。
お父さんの仇は打ちたいけど
それが済んだら、わたしも…
死んだ方がいいのかな…。
[声なき声はだんだんとか細く震えて。
嗚咽に混じって 溶けた。]
……なに、あなた死ぬつもりでいるの?
[聞こえてきた声に、返すのは。
高く澄んだ嗤う声でもなければ。
やわらかく誘うような声でもなく。
無機質に、色も温度もなく、落ちました。]
死にたくないけど…。
お父さんがもし
すごく怒ってたら……
って思うと…。
[低くくぐもったような声のお姉さん。
いつもの声と違う。
高くもなければ
楽しそうでもない。
怒らせたのかな、そう思って
咄嗟に]
ごめんなさい…。
[と謝った。]
[聞こえ来る少女の震える声に意識が向く。]
――…キミのお父さんはキミを守ろうとしていただろう?
彼はキミが生きることを望んでいると僕は思うよ。
グレッグも、かなしむよ。
[静かに柔き音色をのせて。]
父親の仇をうったら、追いかける?
同じ場所にいきたいのなら、いつでも私が殺してあげるわよ?
ああでも。
あなたのそれも父親譲りね。
残される彼(グレッグ)の気持ちも考えないの。
殺された彼(ルパート)の思いも考えないの。
[それから、鈴の音がころころと鳴るでしょうか。
まるで取り繕ったような音。
よくできた、それはよくできた模造品の鈴。]
ああ、ごめんなさい?
怒っているわけじゃないの。
あなたの命だもの。
あなたが思うままに生きるといいわ。
[私は優しくなんてないから、
『かなしい』なんて思わないけど。]
仇を打つっていう『約束』は守ってあげる。
だから怖がらないで?
|
[遠くを見つめるような隻眼>>284が 少しだけ彼を遠く感じさせた。 ドナルドの返事>>291に伏せる眼差し。
帰って来るしか、と称される故郷は、 両親の事もあり彼にとっては並々ならぬ思いがあるだろう。 理解しながらも、彼がそう称するに寂しさが過ぎる。]
僕は、キミが帰ってきてくれて嬉しい。
[少し苦さの滲む彼の表情を見遣り、 帰りを喜ぶ言葉を口にする。 どのような過去があっても彼が何者であっても その思いは変わらぬものと思う。]
(293) 2015/05/16(Sat) 23時頃
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[魔女裁判、異端審問――。 アルカイドの言葉>>2:638がちらと過ぎる。 あの時から、無実が無実を糾弾する可能性は示唆されていた。 犯人の証拠も目星もつかぬ状況でそうなることは目にみえて]
クラリッサの頬を伝う涙を親指の腹でそっと壊れ物扱うように拭う。 あたたかな涙、あたたかな彼女の温度。頬の柔らかさを感じ、 彼女に触れた事を自覚して――、 すぐに手を離さなければと思うのに、 彼女が頷く頃、離れるを惜しむようにゆっくりと手を下ろし。]
勝手に触れて、ごめん。
。 [謝罪は彼女の言葉>>297と重なる。 そうして、またひとつ、彼女にささやく。]
(307) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[礼の言葉>>298にゆると微笑を返す。 クラリッサの表情が緩むことに安堵する。 彼女の見遣るマーガレットに視線を向け]
いつまで咲いててくれるかな。
[その花の意味に気付いてか気付かずか クラリッサへとそんな問い掛けをして]
[店を出る間際の末弟の知らせに、目を瞠り、柳眉を寄せた。]
(310) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[一族の手で“過ち”を正さねば、 犠牲者が出る事は誰でも思い至る事だろう。 マーゴの名を聞き、いつも傍にいたサイラスが過ぎる。
ぐらりと傾ぐクラリッサの身体>>299を 支えようと咄嗟に両の手を伸ばした。]
(316) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[――時は少し遡り。 ドナルドの応え>>319が聞こえると ベネットは微かな笑みを浮かべる。]
……ん。 帰ってきてくれたからこそ、 キミと友達になれた。
[素直な言葉とは言いがたい彼の言葉ではあるが 帰ってきたからこそ、と思ってもらえるのが嬉しく。
よもやクラリッサとの事を微笑ましいと思われ 眺める視線が向けられようことまでは気付かず。]
(322) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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[ドナルドの尋ね>>329に末の弟は頷き その場にゆき、見聞きした事を彼に伝える。
強張る彼の表情に案じるような眼差し向け。
そうして、クラリッサたちと共に宿屋に向かった。]
(338) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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