122 光と闇の双極夢幻《twin-mirage》
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− 潰えた教団 −
[さすが黒《ノワール》お姉さまの魔力は 讐怨の預言著者《ノマダ=パルック》の位置を 的確に捕えて追い詰めて行く>>424 私もお姉さまに並び、出過ぎる事も出遅れる事も無く 同じ歩調で歩けば程なく目的を見つけ、静かに微笑んだ]
御機嫌よう。 どれ位ぶりだ?讐怨の預言著者《ノマダ=パルック》
(450) 2014/05/16(Fri) 23時頃
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何故私達がここに来たか判っているだろう?
生命の書《アカシック・レコード》を返却しろ。 破滅の連鎖≪ハルマゲドン・チェインズ≫を引き起こし、 このセカイを創生しなおしてやろうと言うのだ。
[黒《ノワール》お姉さまと同じように預言著書に詰め寄った]
(451) 2014/05/16(Fri) 23時頃
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[黒《ノワール》お姉さま以外に聲が聴こえた。
それを黒《ノワール》お姉さまは知っていた。
私達を知り、それでも彼は清く穢れないセカイを望んだ。
ならば彼にこそ生命の書《アカシック・レコード》の
次の預言著者に相応しいのかもしれない]
次の穢れ無き世の全てを知り書き記す権利をやろう。
[揺るがぬ闇の正義を持った男に私は語りかけた]
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あれはお前が持っていても最早宝の持ち腐れだ。
[黒《ノワール》お姉さまの言葉>>447に頷くと、スラッと 白銀の剣を抜いて切っ先を向けた。 だが預言著者は覚悟を決めたか、一度目を閉じると 穏やかで力強い表情で口を開いた]
(455) 2014/05/16(Fri) 23時頃
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『私は全て視っていた。止められない事も。全て』
(460) 2014/05/16(Fri) 23時頃
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『だから私は手放した。新しい未来《キボウ》を描く者の為に』
(461) 2014/05/16(Fri) 23時半頃
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『究極因子《エターナル・エンブリオ》が私達の視らぬ未来を描く!!』
(465) 2014/05/16(Fri) 23時半頃
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[黒《ノワール》お姉さまの言葉>>458すらも識っていたかのように。 闇が迫っても預言著者は焦りの色も浮かべない。 彼自身の胸に置いた手をゆっくり振り下ろすと同時、 彼の周囲の教団の成れの果ての瓦礫が突然膨張して破裂する。 闇に瞬く花火の様に周囲を照らすと、その火花から 全方位に向かって光の刃が放たれた]
(472) 2014/05/16(Fri) 23時半頃
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黒《ノワール》お姉さま!!
[同じ様に手放したと言う思いもよらぬ台詞に 生まれた隙を突いた攻撃。 私は黒《ノワール》お姉さまに呼び掛けると、光の刃さえ 届かぬ程高く、高く跳んだ。 それこそソラの色と同じ、だが地上とは違う、 成層圏すら越える高見]
(473) 2014/05/16(Fri) 23時半頃
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讐怨の預言著者《ノマダ=パルック》、お前はもういらぬ。
[私の冷たい声は預言著者にも、 黒《ノワール》お姉さまにもと届いただろう。
宣告したと同時、私は剣の代わりにその手に槍を握る。 ランスと呼ぶべき全体の三分の二が円錐形の鋭い穂。 それを遥か地上の男を目指し投擲しようと]
(476) 2014/05/16(Fri) 23時半頃
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――――……それが、守護者の選択ならば
[語りかけに返すは、一言。
例え目の前に転がる権利が巨大なものでも
男の意志は、正義は、揺らがない。]
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─────── Weiβ Spiess
[ 闇のソラを 白い流星が 裂いた ]
(485) 2014/05/17(Sat) 00時頃
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[白いランスは私の投擲だけでなく、重力にも引かれて加速する。 熱と質量を増し、周囲の空間ごと歪める光は 既に流星等では無くまさしく隕石の様に 潰えた教団本部ごと預言著者を押し潰そうとソラを裂いた]
(490) 2014/05/17(Sat) 00時頃
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『愛しき七色の女神よ、貴女は何処におられます』
[闇と光の槍が迫る中、それすら識っていた預言著者は 己と湖だけが視っている美しい女神。 預言著者は禁忌を犯し、女神を愛し。 その愛ゆえに、女神が悲しむ事を恐れ、真実を書いた 生命の書《アカシック・レコード》を抱いたまま姿を消した。 自分の力ではどうにもならない事を知っていた為だ。 そしてセカイから七色の女神の名が消える事も知っていても、 何も出来ない己の不甲斐なさに歯噛みし、 書を手放す事を決めた]
(505) 2014/05/17(Sat) 00時半頃
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『このセカイを本当に愛しているのは。 ───────アヴァロン・イーリス《Avalon・Iris》 貴女お1人です。 白と黒だけでは無い、七色の光が満たすセカイを私は見たかった。
私は無理だと識っておりましたが。
だから私は書を手放し、託したのです』
(507) 2014/05/17(Sat) 00時半頃
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『手放した書が究極因子《エターナル・エンブリオ》に渡ると信じて』
(514) 2014/05/17(Sat) 00時半頃
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『究極因子《エターナル・エンブリオ》が七色の光を視ると信じて』
(516) 2014/05/17(Sat) 00時半頃
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[預言著者は書に新しい歴史が書き込まれる事を願って そこから先を白紙にしていた。
無限に広がる未来を夢見て。
白と黒の力に物理的にも魔導的にも押し潰される その瞬間まで彼は笑い、祈りを奉げていた]
(518) 2014/05/17(Sat) 00時半頃
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『アヴァロン・イーリス《Avalon・Iris》に永遠の祝福あれ*』
(519) 2014/05/17(Sat) 00時半頃
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