278 冷たい校舎村8
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/15(Mon) 02時頃
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許されたかった。
(797) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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……なんて、礼一郎は思わなかった。
(798) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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……思わなかったはずだよ。 っていうか、許されると思うなよ。
(799) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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──回想/ボランティア──
[ 出だしだけは青春っぽかったのにね。 天候にもなかなか恵まれていた。
問題は、ロケーションと、 ……それから、冒頭以外の会話もかな。
晴れやかな気持ち。 ──にしては、重い言葉が降ってきた。
ぽろっとこぼれ落ちた言葉を、 聞き流せたほうがモテるって本当ですか。 だとしたら礼一郎がダメダメなのは当然だ。]
(800) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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[ そう。罪ってやつ。>>759 聞いたことならあるでしょう。
愛宮心乃は本当にちゃんとしている。 そんな愛宮には似合わない言葉だよね。
瞳がきゅうっと細められて、 視線がどっか逸らされていくのを見てた。]
(801) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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……じゃ、 生まれてこなきゃよかったって?
[ クラスの女子に聞くことじゃないな。 デート(笑)でやったら一発アウトで退場だ。
でもなんか、ほら、 礼一郎には聞き慣れたような言葉だったから。
つい、ね。礼一郎も自然に目を逸らして、 トングをカチカチと鳴らして空き缶を拾った。
返事がなくたって、拾うべきゴミはまだあるし。]
(802) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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なかなかやろうと思わないってことだよ。 しあわせ。分け与えられるほどあっかなー?
[ 冗談っぽく礼一郎は笑っていた。
グレープフルーツ味の氷のかけら。 ……みたいなアイスをひとかけずつ放り込む。
あれ、案外溶けづらいし、 愛宮がスーパーな量を食べ終わるまで、 のんびり食べてたって帳尻が合うと思う。]
(803) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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──へ、喜多仲?
[ 愛宮の声を受けて、 礼一郎は目を凝らすんだけど──、>>761
喜多仲には年上のお姉さんがいる説。 が、その出来事から生まれたかは、さあ。**]
(804) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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―― 現在 / 屋上への階段 ――
死なないよ。たぶん。
それに引き留めて欲しいから、 こうやって友達に弱味見せてるんだと思う。 狡賢いから、俺。
[にま、と誠香に歯を見せて笑った]
(805) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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そうそう。 好きになれない相手じゃ仕方ないのだ。
[言ってから、内心首を傾げた。
――いつから俺は、 人を好きにならなくなったんだっけ。
中学校の頃は、人並みに誰かを好きになって その子と付き合って、でも周りの嫉妬やらなんやらで 関係がギクシャクして別れたり。
普通に、恋をしていたように思う]
(806) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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[――いったいいつから、 人を好きになっちゃいけないって 思い込んだんだっけ]
(807) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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[今でも誰かに好き、という感情は 普通に持ち合わせていて。 でもそれは全部“友達”としての好きであって。
――本当に?
俺は、隣で階段を上る誠香を見つめた。 その顔をじっと見つめて、 やっぱりこいつのこと好きだなって思う。
友達として、こんなに 気安く喋れる仲の奴は中々いないし。
本当に良い奴で、とても――……]
(808) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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[今の関係が心地良いんだ。 この距離感を壊すなんてあってはならない]
(809) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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[屋上への扉を目の前にして、 思考は堂々巡りをする。
開きそう、という誠香の声>>790で 俺は現実へと引き戻された。 扉の開いたその先に待っていたのは――]
(810) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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[猛吹雪だった]
(811) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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うおおおおおおおおおおっ!!
[叫んだ。 吹き飛ばされそうになってる誠香の身体を 屋内へと引き込んで、脚で扉を蹴散らす。
ばたん、と大きな音を立てて扉が閉まった。
俺はというと、誠香の身体を抱えたまま 勢い余って床に倒れて背中を強打する]
(812) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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……生きていますか。
[ゲコゴホと咳込みながら、誠香に聞いた]*
(813) 2020/06/15(Mon) 02時半頃
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―― 回想 / 喫茶店デート ――
存分に奢られてくれ。 今日の俺らは“恋人”ってことで。
……せっかくだから楽しんでけよ。
[なにやらぷりぷり不機嫌になっている葉野の頬に パンケーキのクリームがついていたものだから、 俺はわざと彼女が嫌がるように彼氏面をして 頬のクリームを拭ってやった。
ほら、俺って性格悪いだろ]
(814) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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[葉野の苛々してる様子すら今は心地よい。>>727 そうして腹立ちまぎれのように 発された葉野のひとこと>>728に、ふふっと微笑んで]
やだね。 こんな顔の良い男がクラスにいたら みんな惚れちまうだろ。
[自分で言っておいて、 めちゃくちゃナルシスト発言になってしまい ドン引いてしまった。
まあ、でも本当のことでありますし]
(815) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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[葉野と俺って、なんか似てるような気がする。 根の性格がなんか曲がっているっていうか。 でもそれを葉野に言ったら嫌がられるんだろうな。 ……知ってる]**
(816) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/15(Mon) 03時頃
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[ ←─ 幕間 ←─ ]
(817) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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── いっくんとあーちゃん2幕 ──
その日、いっくんは右手にお金を握りしめていました。 左手にはあーちゃんの手を握りしめていました。
近所の駄菓子屋さんへラムネを買いに行くためです。 あーちゃんが飲んだことない、と言うので いっくんは貯金箱の中からお金を取り出しました。
二人の待ち合わせ場所である橋から、 目的地の駄菓子屋へはすこし距離があります。
「つかれたよ」 「もうすこしだから、がんばろう?」
信号のない道路を恐る恐る走って渡って、 道の横に咲いたヒマワリの影で休憩して、 つないだ手が汗ばむころ、駄菓子屋へ着きました。
(818) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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店には、しわくちゃな顔をしたおばあさんが居ました。 いっくんは、ちょっと怖いなって後ずさりしてしまいます。
でも、あーちゃんはへとへとだし、 ここまで来たのだから絶対にラムネを買いたいな。 そう思って、駄菓子屋の中に入ります。
駄菓子屋はぴろぴろのついた扇風機が回っていて すっかり日陰になっているので、 いっくんはなんだか肩の力が抜けました。
(819) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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「これください」
ラムネを指さして、いっくんは言います。
「はい、どうぞ」
思ったより優しい顔で、駄菓子屋さんは笑いました。 思っていたよりも、ずっとずっとです。
なんだか恥ずかしくなって、 あーちゃんの手を引いて逃げるように駄菓子屋を出ました。
(820) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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ちょっとだけ歩いた場所にバス停があって、 いっくんとあーちゃんは、そこでラムネを飲むことにしました。
そーれ、えいっ! って、いっくんは思いっきり蓋を押しました。 あれれ、でも……
「あかない……」「えーっ!」
二人とも困り果ててしまいました。 せっかく苦労して手に入れたのに!
諦めたくありません。二人で何度も挑戦します。 でも、開きません。うーんうーん。
そんな時、いっくんのお兄ちゃんが通りかかります。
(821) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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自転車に乗ったお兄ちゃんは、 いっくんとあーちゃんのことをちらっと見ると そのまま走り去ろうとしていました。
「まって、にいちゃん!」
いっくんが大声を出すと、自転車は止まりました。
「ねえ、これ、あけられなくって。 にいちゃんなら、あけられるよね?」
いっくんのお兄ちゃんはラムネの瓶を受け取ると、 それを思い切り道路に叩きつけました。
(822) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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「鬱陶しいんだよ」
いっくんのお兄ちゃんはそう言って、 また自転車に乗ってどこかに行ってしまいました。
砕け散ったラムネの瓶は照ったアスファルトを濡らし、 巣から出たばかりのアリを溺れさせ、 夏の日差しを受けてキラキラと輝いています。
「いっくん」
ラムネの瓶の冷たさが残るいっくんの右手を あーちゃんのじめじめした手がぎゅっと握りました。
「だいじょうぶだよ、いっくん」
そうです。 あーちゃんが居るので、いっくんは大丈夫です。
(823) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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いつかはラムネの瓶、開けられるようになりたいな。
(824) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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めでたし、めでたし
(825) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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[ ─→ 閑話休題 ─→ ]
(826) 2020/06/15(Mon) 03時頃
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