191 The wonderful world -7 days of MORI-
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えぇと…わかるかな。圭一。 やっと、本来の24に戻れた。
リアルでは、卒業式以来だよな。 ……? ???
[結局、戻ってきた記憶ではヒトシと仲違いをした事実は覚えておらず。 卒業以来逢っていない事だけが現実。 様子を伺うように、少し背の低くなった友人の顔を伺う。 急に笑い出す様子に、少し混乱した表情で首を傾げた。]
(531) uyuki 2016/06/23(Thu) 02時頃
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実際は入社3年目に突入したばっかりだよ。 広報してるから、見かけのはったりも必要なんだ。 外見をピシってさせた方が、信頼されやすいから。 そっちはなんか、大変だったりするのか?
…目の下、クマがある。
[勿論、ヒトシだってよく見れば学生時代よりは大人びた顔になっていたのだが。 それより、どこかやつれた様子が気になって。目の下を指差した。
それから、田舎へかえるという言葉を聞いて瞬き。]
(532) uyuki 2016/06/23(Thu) 02時頃
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……へぇ。そっか。 あの町へ、戻るんだ。 懐かしいな…俺、高校以来行けてないや。
[屈託無く笑っていた少年時代を懐かしそうに思い出し…話題が死因になると、急に周囲をきょろきょろ。非常に言い辛そうな顔をして、顔を近づけひそひそ声。]
…………展示用の、モヤイ像の鼻に頭ぶつけて、 脳震盪で階段から落ちた。
――内緒だぞ。 絶対、他言無用にしてくれよ?
[向こうから、聞かされたからには律儀に返す。 但し、非常に恥ずかしい死因なので、伝えたのはきっと、叔父以外では初めてだ。]
(533) uyuki 2016/06/23(Thu) 02時頃
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>>522 ………………。 ………そ、か。 それ、で。
比べるもなにもさ。 俺、昔から文系科目以外でお前に勝てたような記憶ないんだけどなー。 理数系すげーし。機械関係詳しいし。 人当たりも良くて堂々としてるし。
(534) uyuki 2016/06/23(Thu) 02時頃
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壁っていうなら、謝るのは俺の方だよ。 高校の終わりに、ちょっと色々あって… クラスの連中とつるむのがしんどくなって。
今思えば、距離をとる必要のないお前にまで、 一緒に距離とっちまってた。 ………ごめんな。
[ヒトシの顔を見て。やや、気弱に視線を伏せて。 >>523 その表情が変わったのは、「親友」という言葉を聞いてから。 眉を下げた笑顔になり、大きく頷いた。]
(535) uyuki 2016/06/23(Thu) 02時頃
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あぁ、まかせろ! 接待用に良い店探すのはそもそも俺の得意分野さ。
うん。また、会おうな。 6年のブランクがあるんだし…互いに、募る話もいっぱいあるってもんだよな。
[目の前のヒトシは、まるで昔に戻ったような笑顔。 自分も、間違いなくそんな表情をしていただろう。 少し切なく、懐かしく、そして嬉しい。 そんな青空の日曜日だった。**]
(536) uyuki 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ あの、惨めな最期の夜から、数ヶ月が経って、そして。]
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(537) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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── After:再度、はじまり ──
……はい。はい。いってきます。
[ 恐ろしく硬い声と態度で、おれは頷いた。
今日は、しとしとと小雨の降る薄暗い日で、 湿っぽい空気が漂っているはずだけれど、 きみの家の温度や湿度は快適に保たれており、 おれはそのことに、いちいち感動する。
未だいろんなものに慣れないおれは、 ものを目的地まで運ぶ、ということにさえ、 ひどく緊張していたりもするし、 そのせいで、きみの朗らかな笑顔とは裏腹に、 おれの顔は引き攣っていたことだろう。]
(538) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ きみがおれに与えてくれた機会は、 なんというか、想像の数倍くらいは大それたもので、
生憎、高校にも通わずしていたことが、 迷子のペット捜索や、ゴミ屋敷の掃除や、 廃品回収や、浮気調査みたいな、 たぶん、きみの想像とは少し違うものであったおれは、
その事実を告げるタイミングを見失ったまま、 雑用とか、おつかいとか、そういうところから、 とにかく、駆けずり回る日々を送っている。]
(539) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ 今回も、きみの新しいお話は、 やわらかくて、あたたかくて、きらきらしてて、 おれはそれを読みながら、
まだ、あのユウガオ>>-1620が咲いていたらいいな。
って、なんとなく、思い出して、 少しだけ、目的地に向かう足取りは軽くなった。
少し前にそれを見たとき、 きみはなんだか、不思議な表情をしていて、 おれはそのことを、よくよく覚えていた。
……さすがに、摘んで帰ったら叱られるだろう、
ということは、察しがつく。 つくようになった。のかもしれない。]
(540) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ 雨の日は、荷物が濡れないか不安だけど、 傘が顔やいろんなものを隠してくれるので、 わりかし、嫌いじゃなかったりする。
きみは、気にするなと言ったかもしれないし、 実際、気にしすぎかもしれないけれど、 やっぱり、たぶん、これから一生、 おれの立場は、”ふつう”ではないし。 それは、おれが背負うものなんじゃない?
とかさ、 きみは、そんなことないって言うかもしれないけど、 やっぱりそうなんじゃないかなあ、とか、 思ったりもするわけだ。最近。]
(541) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ とにかく、そんな日常にも、 父さんや母さんが帰ってくるのか、とか、 まだまだ、おれの周りに宙ぶらりんなことはあって、
そんな中、こうして、 なんとも平穏に過ごしている自分が、 少し、怖い瞬間も、ある。けれど、
今のところ、取り戻したはずの”諦め”さえ、 振りかざす必要のない日々を、生きている。*]
(542) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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― 山桜組事務所 / 応接間 ―
よう、小津。久しぶりじゃねえか。 首を長くして待ってたぞ。
[まるで昨日ぶりとでも言いたげな気楽さで。 怒鳴は応接間にて、小津と対面を果たした。 分厚い封筒を受け取る>>493と、にやりと笑って]
……確かに。
[封筒の中身をチラリと見遣ってから。 横にいた舎弟にその封筒を渡して、確認しろと指示を飛ばす。 慣れた手つきで、舎弟が入念に札束を数え始めた。 それは、偽札が混じっているかどうかの確認でもある]
許せ。一応、こういう決まりなんでな。
[信じてねえわけじゃないんだが、と付け足した]
(543) gurik0 2016/06/23(Thu) 02時頃
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……まさか。 本当に全額返しやがるとは思ってなかったぜ。
[その口調に滲むのは、別の意味合いが強い。
―――まさか本当に、来てくれるとは思わなかった。
言葉の端々に、喜色が混じるのも仕方のないことだ]
借金の完済証明書、ねえ。
[おい、と舎弟に目配せをすれば。 別室に行った舎弟が、紙とペンを持って戻ってくる]
(544) gurik0 2016/06/23(Thu) 02時頃
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まるで結婚式の仲人でも頼まれた気分だよ。俺は。
[ぶつくさ言いながらも、口元に浮かぶのは深い笑み。 慣れた仕草でさらさらと証文を書くと。 がり、と指を噛み切って。自らの血で拇印を押す]
ほらよ。これでいいか。
[テーブルの上に、完済証明書を滑らせて。 それから少しだけ、意地の悪い笑みを浮かべた]
貰い物のワイン、ねえ……。
[小津の持ってきたワイン>>496を一瞥する]
(545) gurik0 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[“今”の怒鳴はあのゲームの最中のように。 何でも人の言う事を信じてしまう“お人好し”ではない。 極道の世界は、それでは生き残れないのだ。
エントリー料によって一時期失われていた、 冷徹なまでの彼の“狡猾さ”は。
小津の“嘘”>>506を見抜いていた]
(546) gurik0 2016/06/23(Thu) 02時頃
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(―――まったく粋なことをしやがるなァ、こいつは)
(547) gurik0 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[静かに目を伏せて。 次に顔を上げた怒鳴の表情は、素知らぬ顔。
今日は、テメエの顔を立てて。 気付かないフリをしてやろうじゃねえか。
それは、戦友の新たな門出を祝う盃]
(548) gurik0 2016/06/23(Thu) 02時頃
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今日の良き日と。“相棒”との再会に ―――― 乾杯。**
(549) gurik0 2016/06/23(Thu) 02時頃
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― MORIタワー番外 ―
あの時のパートナー? あぁ、輝にいの事か。元気、超元気。
[たまたま、前日に証明写真の練習用にスマホで撮った写真を見せる。 途中で単なる部屋でポーズをつけたりふざけている画像になっていたりもするのだが。人によっては、TERU様撮影会(途中で圭一も混ざる)にでも見えただろうか。]
あの一週間の話、一緒にしたいなら、また呼ぶぜー。 どっちみち、うちにいるし。 今は俺が世話してるみたいなもんだから。
[この時の皆方のステータスは、求職中。 間違いは言っていない。 輝にいも喜びそうだなー、などと軽く笑いながら話を続けて。 大事なことを言い忘れていた。
「皆方は、自分の叔父」
この一連の発言について、どう受け止められたのかは、死神ならぬヒトシのみぞ知る。**]
(550) uyuki 2016/06/23(Thu) 02時頃
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─Q「輝にい」と圭一はどこまで済ませたのか─
[見せられるスマホの画像、おそらくは圭一が撮っていたのだろう。 が、途中から二人で一緒に映っている。表情から察するに「輝にい」が圭一を誘ってのだろう。嫌々な顔が段々に絆されていく様がスクロールで物語性をも映し出す。
中には「輝にい」が圭一の肩に手を回していたり、腰を触っていたり、頬にキスしようとふざけていたり。]
[「輝にい」との関係性は叔父と聞いていたが、叔父と甥というだけの関係で片づけていいだろうかと疑問符を浮かべる。そのつかめない距離感に首を傾げていると、親友からの突然の誘いに思わずたじろぐ。]
えっ、い、いや。いい…。 間違いがあったら…困る。
[自分の発言には深く触れず。 直後。
>>「今は俺が世話してるみたいなもんだから。」<<
この時、鳥飼寿に電流、走る。]
(551) miduno 2016/06/23(Thu) 02時半頃
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── あ、ねこ。
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(552) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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── Sequel:ねこの季節はまた巡る ──
[ 今日は、 野良猫がふてぶてしく路上に転がっているくらいの、 気持ちのいい晴れの日で、
おれは、真っ昼間から、ひとり、 注意深く住宅街を歩いていた。
警戒する素振りも見せないその猫に、 おれは、なんだか、吸い寄せられるみたいで、]
…………、
[ きゅうけーい、と、心の中で宣言して、 おれは、道端によいしょと腰を下ろした。
今年も、迷い猫を探していた。]
(553) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ あの、一度迎えた終わりから、数年が経ち、 おれは、まともに食事をとるようになったからか、 5cmくらい背が伸びて、
なんとも、自由気ままなおとなになった。
夢、なんて、大それたものじゃないけれど、 これがしっくりくる、というか、 性に合う、というか、って、 正直、また幼馴染が拳を握りしめそうな、 大雑把な主張を振りかざして、]
(554) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ ── 強いて言うなら、
怪訝そうな顔をした彼に、おれは言った。
── 名探偵然としたおとなが猫を探してる絵面に、 ── 夢を壊されるこどもが、減るように。
畳み掛けるように、おれは言う。
── 得意だったんだ、おれ。猫、探すの。
とまあ、そんな馬鹿げたことを、 いけしゃあしゃあと言えてしまうくらい、 おれは、なんというか、元気に生きている。]
(555) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ 出版社でのオシゴトは、 きみの役に立ててる気がしたり、 きみの作品に関わることができたり、 とても、楽しかったんだけれど、
きっかけがきっかけだから、 ずっと甘えているみたいで、 いつかは離れようと思っていた。
っていうのもあるし、
── 結局のところ、
”ふつう”の暮らしが遠かったおれには、 緩まったままだったり、なくしっぱなしの頭のネジが、 やっぱり、いくらかはあるんだと思う。]
(556) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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……休憩、終わり。
[ 日が暮れちゃうし、って、 おれは、ゆるやかに立ち上がる。 野良猫は、「なあん」って一声鳴いた。
今、なにをして生きてるの、と言われたら、 「なんでもするよ」っていうのが、 たぶん、一番正解に近い。
迷子の猫を探すのが得意だよ。 引っ越しの手伝いでも、ゴミ屋敷の掃除でも、 なにかの列に並ぶとか、送迎とか、 探偵まがいのことでも、何かの助っ人でも、なんでも。
おれの良識と力の範囲内で、 できそうなことなら、なんでも。
っていうと、誰かが笑いそうだけれど。]
(557) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ さてと。おれはまた、慎重に歩き出す。
いつか住んでいた団地の前を通っても、 もう、乱暴な落書きもなにもないし、 おれが脳天気な顔で歩いていても、 視線が気になる、ということもない。
なんだか、ひどく平和で、 やっぱり、たまに、 おれがこんなにのんきに生きてていいのかって、 思うけれど、
とりあえず、今は、これが、 身の丈に合って、しっくりくる、 いつか言われた”おれの幸せ”なのかなあって、 思ったりも、するのだ。]
(558) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ それから少しして、 名入りの首輪を付けた猫を捕まえた。 元気そうな様子に安堵していたら、 ケータイに電話がかかってきて、 明日は引っ越しの手伝いをすることになる。
何もかもにも恵まれている、 というわけではないけれど、 おれの生活は順調だ。おれは幸せだよ。 って、今も、伝えたいと、一番に頭をよぎるのは、 やっぱり、他の誰でもない、きみの顔なのだ。
なんせ、きみは、 おれの自慢の、幼馴染であり、恩人である。**]
(559) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[>>551続き 世話? ん、世話?
世話って俺がフィリップにしてるみたいなもんか? いや、でも彼は男…。いや、でもあの男のフェロモンをもってしたらそれはあり得る話なのか?
首輪をつけて、鎖に繋がれた皆方のイケナイ想像をしてしまうと眉間の辺りを押さえて心を落ち着けようとする。]
[こんな苦悶を知らず、笑いかける親友に あなたは女の子にモテすぎて一線を踏み外してしまったのですか? などとは聞けず。]
[後に、中学の同級生にあったときに 彼は踏み外してしまったのかもしれない、なんて 不確かな情報を流せば、田舎ではそれはまことしやかに 真実として語り継がれていってしまうのだった。*]
(560) miduno 2016/06/23(Thu) 04時頃
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