131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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俺はルゥ=カタストロスと契約した。光の民を皆殺しにする為に。
[その時滲み出る混沌とした闇は、暗黒神と恐れられる彼の者の気配ではなく。 怨嗟と呪詛に身を浸して光の殺戮を強く望む、そんな光を無くした瞳の奥で濁るアマトの狂気]
家族も消えた。友達も死んだ。 止める事も、護る事もできないで、俺の目の前で死んだ。
誰にもわからないよ。まだ失くしてない奴に。この痛さは。
生きる「希望」が無くても、人間は生きてしまえる図太さがあると。 そう知った時の、この滑稽さは。
(20) 2014/08/22(Fri) 17時頃
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――…シーパル。お前は間に合え。
[少年がその時だけ、狂気を薄めて微かに唇を綻ばせていた]
親友を助けたいといったな。 なら。間に合わせろ。
例え最期には離れ離れになる結末でも。 せめて後腐れない、最期の別れを互いにすませてからスッパリ別れろ。
「二人目」の「僕」には、頼むからなってくれるな。
[家族を亡くした。助けたい友達がいる。まるで混沌とした運命が引き合わせた様に、アマトは少女の境遇に、自分と良く似ていた絆を見出していた。随分親切に手を貸したのは絆されたか。 少女が助けたい親友を助けられずに奪われた後の未来。その行き先のひとつが、アマトの様な呪いの復讐者であるのかも知れないから*]
(21) 2014/08/22(Fri) 17時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/22(Fri) 17時頃
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そうね“今の”戦いには参加させないわ。
[含みを持たせたような言い方をしてから。 補足するように。]
神聖十字軍に入りたいと言う子も居るんだけれど。 流石に訓練もしないうちだと、戦いに出してもねえ。
[父と秘宝を奪われたと語る彼。 そこの部分には触れずに居た。
光の正義によって行われた行動だが。 それをいくら語っても、奪われた者にとっては慰めにならないのだから。]
孤児院もそうね。 此処が一番安全だとは思うけれど。
貴方が結界で防御したなら大丈夫でしょうね。
(22) 2014/08/22(Fri) 20時頃
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さて、セカイは今は混乱しているわね。
[分かりやすく、目の前に光と闇の球体を浮かべて。 それぞれがぶつかっているような光景を作り出す。]
これをどうすればいいか――
[闇の球体が消えて行き、残るのは光の球体のみ。]
平和になった世の中ならば、神聖十字軍に子供達が志願しても大丈夫でしょうね。 遺跡を探検したり、盗賊団が出たら討伐したり。
少なくとも、貴方が恐れている事態にはならないわ。
[そう言うと、子供達の頭に手を載せて。 その子供達がいつかクロス・オブ・メサイアの担い手となる未来を思い描くように。]
(23) 2014/08/22(Fri) 20時頃
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頼もしいわね、私の騎士なんて。
こちらこそ、よろしく頼むわ。
[治癒の魔術が終わったのか。 それとも、彼が同意するまでは動けなくしていたのか。
ドナルドの身体も動くようにはなるだろう。 ヒロから渡された銃剣を手渡して。]
貴方の武器でしょう? もしも火力不足ならば、強化してあげてもいいけれど。
(24) 2014/08/22(Fri) 20時頃
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では、私の騎士様。 最初の任務をお願いするわ。
[そう言うと、一人の男の名を告げる。]
(25) 2014/08/22(Fri) 20時頃
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「亀吉」……アマト・カザミヤの捕獲と聖遺物の奪還。
アマト・カザミヤの生死は問わないわ。
[クラウディアが持つ情報と、この前からの大規模魔力の行使。 ほぼ、彼が「王の錫」の持ち主で間違い無いだろう。]
(26) 2014/08/22(Fri) 20時頃
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聖遺物が全て集まればそれだけ早く平和なセカイが作り出せる。
一緒に頑張りましょう、クロス・オブ・メサイアと子供達の為に。
[そう言って笑みを浮かべると右手を差し出した。 そして、ドナルドが出発前に準備が必要ならば回復薬や消耗品は教団が用意するとも告げて。]
(27) 2014/08/22(Fri) 20時頃
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光を盲信させてる奴等が悪いのは俺も知ってるけどさ、
だまされてる奴を皆殺しにしてもしょうがないだろうよ!!
もういい、お前がその道を行くならばお前は俺が討つ……。
だからもう少し考えてくれよ。
できることなら討ちたくなんてねーから
[最後のほうは消え入るような声だった。]
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ヘクター、余りよろしくない状況。 目の前の教皇さんと遊んでる場合じゃないぜ。
さっさとアマトを見つけていっぱつなぐってやらねーと駄目だ。アイツ我を忘れてるよ、俺達と来る気なんかまったくないって感じだ。
[自体が差し迫っていることを伝える。]
(28) 2014/08/22(Fri) 20時半頃
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「無知は罪なり」だ。ティソ。
奴らは自分達が何をしているのかを考える事すらしない。
そしてだまされた奴がまた新しいだまされた奴をだましていく。
もうこの大地の上は全て腐り切っている。手遅れなんだよ。
だから俺は、それを曲げるつもりはもうない。
ティソこそ。道を間違えるなよ、敵は俺じゃない。
俺達の敵はどこまで行っても光に生きる奴ら。
あの白鴉や枢機卿、腐敗の根源を殺さない限り、いつか俺達闇の者は逆に皆殺しにされるんだ。
そこに協調や和解なんて幻想が入り込む余地はない。
だまされているだけ。妄信しているだけ。
そんな奴らをついでに皆殺しにする程度の、「些細」な事だけに心を奪われるなよ?
すべて殺して
すべて沈めて
すべて呪って
すべて裁いて
……俺にしか出来ない事をすべて終わらせたその後なら。
君やヘクターが俺を赦せないで、討たれるとしても……
………………それなら……
――… それで 全部 俺の勝ちだ 。
[懇願にも聞こえた消え入りそうな声。だけどそれでも、止まらない。
光を呪い滅ぼす。唯それだけがアマトを動かす原動力だから]
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………呪、い?
[いきなり何を言い出すのかと、呟きは呆然としたものだった。 ルーベリオン。フラウティア。
それらは滅ぼされた国々。 "異端"とされ身勝手に歴史からも消失し、罪無き人々の魂が眠る亡国。
ただ静かに聞いていた、といえば聞こえはいいが。 その実呆然としているのだ。彼が背負っているものが、あまりにも大きい気がして。]
…………。
[その「オスカー」という人物が以前自分が助けた少年とは知らず、思いを巡らせた。 友人の願いが自分の望み。…それを叶える為に、彼は。]
(29) 2014/08/22(Fri) 21時頃
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…――ルゥ・カタストロスと……!?
……あれは暗黒神なの、よ。 そんな存在と契約するなんて……。
[規格外だ。クラウディアといいアマトといい、人間の枠を超えている。 彼自身の狂気を感じればぶるりと一度だけ肩を震わせ。
人間は堕ちるところまで堕ちた時どうなるのか。 この少年がまだ深い深い闇を落ちている途中だとしたら。最期にはどうなってしまうのだろう。]
[――想像も出来ない。 頼れる人物がいるのならまだ良いのに、恐らくこの様子では独りで抱え込んでいて。]
(30) 2014/08/22(Fri) 21時頃
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[考えるのはそこまでにして、気付かれないよう首を横へ振る。]
――……勿論。
そうなるように最善を尽くす……ううん、違うわね。
[不意に薄まる狂気と僅かに綻んだ唇。 アマトの言葉にふっと笑みを零し]
(31) 2014/08/22(Fri) 21時頃
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絶対に後悔しない終わりにしてみせるわ。
[あの子を命に代えてでも取り戻すのだ。 刻むのは新たな誓い。
正直この部屋は心地良すぎていつまでも居たいくらいだが、時間も寿命も有限だ。 ――終わらないものなど、どこにもない。]
……色々と世話になったわね。 ありがとう、………後。これはただの独り言だけど。
……貴方が独りで抱えようとするのは。友達もきっと、辛いんじゃないかしら。
[自分は何も知らないが故に独り言だと前置きして。 何もなければそのまま研究所を立ち去るだろう]
(32) 2014/08/22(Fri) 21時頃
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そうやって殺されたからやり返した先に何が残る!!
光の指導者とその信者を殺せば闇は確かに生きる。
だけど、その生き残った闇達だけでは世界は回らない!!
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暗黒神、か。コイツは人に祭られて神と呼ばれた黒い悪魔。 …けど、結構話の合う奴なんだぜ?こいつも案外。
[仮にも暗黒神の尊称を人々から与えられた悪魔。そんな存在と契約できたのは。 勿論アマトが元々、高次生命体である聖霊と交感する聖霊術士、その力も十分な事も要因だ。けど。
痛みに触れた。壊れていく狂気を見られた。 堕ちて行く心の行き先は、悪魔の深淵、最期の祭り。
魔力とか、資格とか、それ以上の。 絶望の感情 ]
(33) 2014/08/22(Fri) 21時頃
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ああ。聖霊力も回復したなら、とっとと行け。
俺なんかと話してて手遅れだなんて、笑い話にもならんからな。
[しっし、と追い出す様な手振り仕草をしながらも、強い少女の決意に悪くない表情を浮かべていた>>32。 聖霊の力が充満する場所で休んだのだ、動力十分、気力十分、決意十分。そんな所だろうか]
……何だ?ただの独り言?
(34) 2014/08/22(Fri) 21時頃
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………………………………………嗚呼。気をつけて行けよ。
[不自然な沈黙の後、研究所を立ち去る少女の背中を静かに見送っていた]
(35) 2014/08/22(Fri) 21時頃
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[少女が廃研究所を出た後、アマトは『王の錫』を部屋から抜き取った。 聖霊の力がそれ以上溢れなくなる。然しこの既に聖霊の充満したこの研究所の付近は、向こう数年の間、花が咲き誇り風の澄み渡る清浄な空間であることだろう。この場所が争いの果てに死滅しない限りは。
……アマトは再び古びたデスクの椅子に座りなおしながら、黒うさぎを手招いた。 きゅきゅ。ぷぅ。随分素直に膝へ飛び乗る黒うさぎ。それを肩に乗せて、その柔らかい背に手をおく。 もう片方の手は、心臓に宛がわれていた。きゅう、と。服の皺が目立つ程強く握りしめて]
(36) 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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………………………………………いたい。な………*。
(37) 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/22(Fri) 21時半頃
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そういう事態にならないことを祈ってるよ。
[身体を起こして立ち上がる。 銃剣を手渡されれば、それを受け取ってじっと見つめる。]
これは親父仕様の銃剣だ。 魔力の小さなフラウティア国の人間が効率よく魔力を扱えるように仕立てられたのが銃剣だ。 魔術師が扱えば対国家兵器になりかねない武器だから、本人以外はまともに扱えないように正しい使用者以外は魔力転換の効率が異常に悪くなる…。 つまり、俺用の銃剣じゃない以上魔力転換効率は悪いが…。 その分必要以上の魔力をぶち込んで強引に使ってる。
[つまり、武器としては火力も効率も本来の銃剣としての力は殆ど出せていないということ。 それでも、軽く首を横に振り…。]
しかし、銃剣を正しく扱える様に仕立てられるのはフラウティア王国の銃剣技師だけだ。 だからこのまま戦うから構わない。
[そう言って銃剣を腰に差して子ども達に視線を向ける。]
(38) 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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― 旧王城 ―
"見よ、敵の顔を。見よ、己の顔を。 戦場にある者は、皆同じ顔をしているではないか"
――乱難の相《フェイズ・コンフュージョン》
[混乱に乗じた侵入者は、更なる混乱の術を重ね兵の同士討ちを誘う。 しかし術の効果範囲は決して広いものではなく、何時しか兵士の物量が混乱の垣根を越え始めていた]
つっ! ……流石に動きに支障を来たす水準では、感覚による警告が来るか。
[今は羽衣のように緩い渦を巻く黒衣の預言書《ドレスコード》。 その隙間から覗く肌には、今や隠し切れない程の裂傷が刻まれていた。 しかしそれでも、死人の躰はすぐに表情を平然へと戻す。 王の座は目前。辿り着きさえすれば、預言書の目的は果たされる――]
(39) 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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[しかし、その身は目に見えぬ何かに阻まれた]
(40) 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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なっ……これは。
[手で叩いても、叩く音すら響かぬほど、強固にして厚い壁。 それでいて視認は出来ず、触れる以外に存在を知る方法はない]
「王の座」の絶対防御。 まさかここまでの範囲に及ぶとは。
[立ち止まる少女の背に向けて、ここぞとばかりに兵士が殺到する]
……五月蝿いわね、思考構築の邪魔だわ。
[預言書は敵を見もせず、掌を背後に向け伸ばす。 ――預言書は護るべきものを持たない。 ならばこの状況に取る手段は]
"灯火は人の命を救いたり、炎は人の命を護りたり。 憤焔は、人の命を奪いたり"
(41) 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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――焔難の相《フェイズ・イラプション》!
[爆風が、廃城の壁ごと兵士を吹き飛ばした]
(42) 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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