193 ―星崩祭の手紙―
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[彼女は手紙を書き終えたようです。
手紙をカプセルにしまうと、少し考えるような素振りをしてから文流しの機械の側にいた工員から貰ったキャンディーの瓶を入れました。
受け取る人が彼女のような体でなければ添えたメモは意味がわからないかもしれませんね。
営業時間中の店内をそっと覗いてから彼女は送信用の機械の元へ向かいます。
カラコロ。カラコロ。 お腹から飴玉の音を鳴らして。 雲の晴れた夜空を見上げると彼女の心が微笑んだのを感じます。
射出されたカプセルが空高く飛んでいくのを彼女はジッと見つめます。
どこかの誰かに届きますように、と願いを込めて。]
(26) 2016/07/17(Sun) 22時半頃
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[ ゴン、
と。 自宅の扉が乱雑にノックされる音で 目が覚める。 全く こういうところは、 きっと男に似たのだろう。
つまりは、来客の正体なんて直ぐに分かったし、 どなたですか、なんて。 伝える手段も無かったから、無言で出る。 予想通り。 男よりずっと背の小さな少女と対面した。 ]
(27) 2016/07/17(Sun) 23時頃
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[ 視線が合うこと 数秒。
彼女よりも乱雑に腕をひっつかまれて、 触れた部分から、脳まで。 駆け巡るように 少女の声が聞こえる。
星が散らばっているように 輝きを帯びて、 男を見上げている 少女の大きな瞳は、 きっと、彼女に 似た。 ]
(28) 2016/07/17(Sun) 23時頃
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「父さん」 「ただいま」
[ 少女が抱えているのは、カプセルと。 それから、…やはり、カプセル?なのだろうか。 馴染みの無い水草で編まれた籠が、ひとつ。 ]
「文流しでしょ?星崩祭でしょ?」 「家の前にあったよ…ってなんでそんな驚いてるの」 「むしろ驚いてるのはこっちだよ」 「私、父さんがこういうことするなんて思わなかった!」
[ 捕まれていない方の手で、 脳の中でまくし立てる少女の頭を軽く小突き。
無言の抗議。 ]
(29) 2016/07/17(Sun) 23時頃
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[ 家の中に入って、まずは。 水草ではない方のカプセルを開いた。 中から出てきたのは、紺の便箋。 黄色のインクで綴られた文字を見ると、 この星の空では無い、 本当の夜空がそこに在るようにも、思えた。
手紙とそれからもうひとつ。 中年の男と少女の写る 色あせたフィルムが一枚。 彼女と、少女と。 思い出を残したことの無いつまらない男にとって、 幸せを切り取ったようなそれは、 "こうするべきだった"という、後悔と。 幾ばくかの羨望を抱かせて。 ]
(30) 2016/07/17(Sun) 23時頃
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[ 離れていた少女を招き、 伝えるために肩に触れる。 ]
"お前、酒は飲めるんだっけか"
「飲めない」 「でもあともうちょっとで、飲めるよ」
[ そうか、と。 それだけ伝えて、手を離す。
簡素なやりとり。 ちょっとつまらない、男のいつも。 ]
(31) 2016/07/17(Sun) 23時頃
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[ 少女が生を受けてから、 多くの年月が経ったのだろう。 星崩祭の周期と比べてしまえば、 たった少しの間の様にも思えるが。 成長 とは、こういうことなのだろう。
電子媒体のカメラ機能で、 何時かの彼女のように、此方をのぞき込む少女を撮る。 びっくりした少女の顔に、口の端で笑みを返し、 背を叩かれて、また笑いながら。
ペンを取った。 ]
(32) 2016/07/17(Sun) 23時頃
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[興味は流転する。]
ただいまぁ、星。 いい子にしていたかい? そういえば、お祭りではね。ね。
[帰ってきたと思えばこれ。 扉を開けて、両手を広げて。 君は、私に駆け寄ってくる。 其の両の眸は、私を見つめるときのよう。 ううん、それ以上に きらめきを抱いていたかもしれない。]
(33) 2016/07/17(Sun) 23時半頃
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[話は、こうだ。]
お祭りのね、街並みが。 とっても、とっても綺麗だったんだ。
[星を模した宝石がきらりと立ち並ぶ道。 さまざまな色が代わる代わる白い世界を彩る。 頭上も白く、外界とは鎖されたこの星の居住域。 ただ、プランクトンの大移動の様子は観察できる。 何故なら、このときだけ。 白い世界から放たれて、 外界に触れることができるからなのだ。]
(34) 2016/07/17(Sun) 23時半頃
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[果たして、君は過去に星崩祭を 見つめたことがあるのだろうか? 私には知る由もないのだけれど、 この喜び方はまるで、ハジメテのよう。 君の興味は止まることを知らない。 まるで水を得た魚。 ( 魚ってなんだっけ? )]
ふふ、ふぅ。 僕のとばした想いは、 ちゃんと誰かに届いたかな? ねぇ、どうおもう?星。
[私の前に着席して。 床に着かない足をぶらりぶらぶら。 私の前に置いていった筆を手に取り、 君はまた文字を描いてゆく。]
(35) 2016/07/17(Sun) 23時半頃
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[君の弛む頬は、無邪気な笑顔は。 ただ、ただ。 外の世界を求めていた。]
(36) 2016/07/17(Sun) 23時半頃
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[書き終えられた文は、 再びそとの世界へと放たれる。 でも、私からは見えぬ場所。
そうして、君は。 同じように流された文が届くことを祈り。 そして、待ち続けていた。 机の下で揺れていた足は次第に静かになり。 気づけば椅子の上で、ひざが立っていた。 私を見つめていた眸は静かに鎖され。 宇宙を求めていた頭は、こうべを垂れて。 まるで、しょんぼりポーズ。]
(37) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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[……─── 結局。
君のもとに届くものは何もなく。 静かに夢の世界へと沈んでゆくのだった。]
(38) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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[閉じこもっていた繭を抜けて、 ヒトとワタシ達の傍へ行くために駆けよる。 たったの数歩ではあるけれど。]
手紙? それはなに?
[机の上に乗ったものを指差して、問えば、 筆を持っていたヒトの手は止まる。 優しげな表情で、カプセルらしきものにヒトは目をやって。]
(39) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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『他の星域から手紙が届いたんだ。 昨日、イースター達も書いただろう? それがきっと、誰かの手に渡っているように、 私のところにも届いたんだ。 手紙が来たら、返事を書くのが習わしなんだよ。
嗚呼、それから昨日のカプセルは宙に放っておいたよ。』
(40) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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[ワタシが書いた手紙は誰の手に渡ったのだろう。
きっといい人。 返事が楽しみ。
ワタシ達は同じ気持ちでカプセルが 送りかえされるだろう時を待つ。 部屋に閉じ込められた、ワタシ達宛てに届く手紙は、 返信のみという思考しか、小さな経験では浮かばなかった。]
(41) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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[ヒトが手紙の返事を書き終わるまで、 ヒトを囲って、綺麗な色の正方形の紙を折って遊んだ。]
『昨日あげたカプセルをあげるから、書いたらどう?』
[なんて、提案をされたけど。 ワタシ達は瞳に曖昧な色を浮かべて笑っておいた。]
(42) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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[ カプセルを閉じて。
もうひとつ。 透明な水草の籠を開けば、中から水が溢れ出た。
地下の星 と呼ばれているとはいえ、 地上で生きている男だったから。 想像もしていなかった箱の仕組みに、 眼鏡の奥で、目を見開く。 光景を見ていた少女がタオルを投げてきたから、 有り難く受け取り、溢れたそれを拭き取った。 水の中からの手紙。と言うべきか。 真っ黒な紙は男の手に取られ。
読み進めたところで、暫し。 少女の手が腕まで伸びてくる。 ]
(43) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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「その紙、端が崩れてる」 「ちょっとまって」
[ 彼女に似た 瞳。 瞬きをすると、星がこぼれ落ちそうだと。 柄にも無く そう思う。 思うだけで 伝えないまま、 少女がキッチンへ向かい、 帰ってくるまでを眺めていた。
持ってきたボウルには水が入れられていて、 示されるがままに手紙を浸す。 ]
(44) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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「元々水に入ってたなら、これで大丈夫…、多分」 「…でも、母さんが見たら」 「きっと直ぐにわかったんだろうなあ」
[ 手が離れると同時に、 ぷつんと切れる、少女の念。
―― 外の星に、人一倍興味のあった彼女。 彼女が いたならば。 手紙を送ってきた、水の中に住む相手と、 楽しく"話"が出来ただろうか、と思いながら、 再びペンを 走らせた。 ]
(45) 2016/07/18(Mon) 00時頃
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[軽い駆動音と共に、明るい黄色の草を掻き分けてスタンド・カーが行く。一人乗りのそれの燃料は兎も角、問題は顔全体を覆ったメットの通気孔に貼られた、排気フィルムの制限時間。
白い円盤状の乗台に、方向制御と推進力の調整を行う制御バーがついた簡易な移動手段では、足より速いとはいえ、いつもの採取エリアの生息域を出るには及ばない。
それでも排気フィルムが往復限度まで、スタンド・カーを走らせてみたのは、狭いプラントの外にでる気晴らしと]
―…ちぇっ、やっぱそう都合よく流れついちゃくれねーかー。
(46) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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[始まった文流しに、ほんの少しの期待をしたから。
しゃーねーよな、宇宙は広−し。こんな端っこの端っこまで、届くわきゃーねよなー。
そんな負け惜しみめいたひとりごちをして、スタンド・カーの制御バーを元来た方に返すと、視界の端に、乳白色の空一面にはないきらめきを捉える。
まさか?
大急ぎで制御バーを、一瞬のきらめきが見えた方向にきって、ふわふわと、柔らかい速度で落ちてくるそれを見つければ、地上に落ちる前にブレーキもそこそこスタンド・カーから転がり下りて、カプセルをキャッチ。]
わっは…マジでぇ!??
[捕まえたカプセルを腕を伸ばして持ち上げてためつすがめつ四方八方眺めた後に、今度は叩いたり揺らしたりスイッチを探したりあれこれ試して、カプセルを開こうと試みる。
中から出てきたのは、ひとひらの、ざらついた―知識があれば、それが羊皮紙、と言われるものだとわかっただろうが―紙に記された、記号のつらなり。
暫しそれをしげしげと眺め]
(47) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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…もしかして、これ、文字じゃん!?
わー、すっげー!!文字か!文字かよ!!!まさかこー来るとは思わなかったわー!すげーな宇宙!広−な!!
[手紙を持ってそう言い乍ら、草原の上をぐるぐる転がる。決して手紙は皺にならないようにして。興奮おさまらない様子で、暫し手紙を眺めたり、溢れる喜びにそこらを転げまわったりしていたが、メットの生命維持監視装置が、小さな音で耳元でアラートを鳴らした。排気フィルムの限度が近いと。]
おっと。やっべ。
[ひょこりと転げていた身体を起こすと、慌ててカプセルを抱えて転がしたままのスタンド・カーに乗り込む。
帰路の運転は片手で気もそぞろ。覗き込んだカプセルの中に、もうひとつ贈り物があることに気付いた。]
(48) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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[骨から作られた横笛の音が、明るくも物悲しいメロディを奏でる。 夜通し騒いでいたのだろう、彼女とそう変わらない世代の若者たちが、肩を組み覚束ない足元で帰路に着く頃。 彼女は容赦ない呼び出しを受け、面倒くさそうに朝の町を走っていた。 水調機が靄を吐いていると、検査依頼が来たらしい。]
「よーっす。」
……はよ。
[さて現場には、既に1人の人物がいた。 お世辞にも整った顔立ちとは言えないが、不思議と愛嬌のようなものを感じさせる彼の名は、ターナー。 比較的やる気のある、奇特な方の人間であった。 半透明な球体がいくつも連なった、以前訪れたという辺境の異邦人は、グレエプと例えたその水調機は、見れば確かに白い靄を吐いていた。]
(49) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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はいこれ、機材と朝食。 あんたさ、慌てて飛び出すのはいいとして、持ち物全部忘れてくとかトリ頭もいいとこでしょ。
「おー、あんがとさん。 ……でもどうせならもっと可愛げのある女のコに届けてほしかったぜ。」
あんたに可愛げのある態度取ってくれるコなんていると思ってるの?
[グサァっと、大袈裟に傷付いたアピールをしながらも、彼の手はてきぱきと作業を進めている。 アホはアホでも、仕事の腕だけは一丁前なのだ。 そんな彼の姿を横目に、彼女は靄を発生元と思われる球体の下まで近付いた。]
(50) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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[水調"機"とは言うものの、その大部分は植物である。 根元から吸い上げた水を浄化し、綺麗になったものを無数の球体から放出する。 原理は未だ解明されておらず、機械部は根元の吸水量を調節する部分くらいしかなかった。]
「吸水機構は異常なし。とすると、上か?」
あーはいはい、登れってのね。
[怠そうな声からは想像が付かない身軽さで、彼女は水調機を登っていく。 問題の箇所まで辿り着き、ひょいと上を覗き込んだ彼女は、思わず脱力した。
そこには、煙管に詰められた煙草の燃えさしが、細い煙を昇らせていた。]
(51) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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「……まぁ、幼木を取り寄せる羽目にならなくて良かったよ。 機械以外じゃ、俺らはお手上げだからな。」
[彼はそう言って笑う。 自分にも他人にも甘いのが、この星の人間の特性だった。 否、他のドームに行けばそうでない人間もいるのかもしれないが、生憎と全くもって交流がないゆえに分からない。 かく言う彼女自身も、一大事でなかっただけマシかと思ってしまう辺り、否定できる要素はなかった。]
ったく、人の睡眠時間削りやがって。 こちとら毎日寝不足で悩んでるっつーのに。
「うん、お疲れ様俺。 ついでにお前。」
私はついでか。
(52) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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「そういや、今年の担当お前だっけ? 何か入れたのかー?」
[頭の後ろで手を組んだままで、彼はどうでも良さそうに聞く。]
……妹が、手紙を入れたいって言うからね。 それだけ。
[そう答えると、彼はあからさまに顔を顰めた。 ……分かっていたことだ。 得体の知れないあの子に、良い感情を抱いている者は数少ない。]
(53) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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「ふーん、あの妹ちゃんがねぇ…… お前もよく飽きないな。 未だに妹ちゃん、お前の方すら向いてくれないんだろ?」
……それでも、私が手紙を書いてあげたらね、笑うのよ。 とても、嬉しそうにね。
「……そっか。 しっかし、手紙ってのはいい案だな。 文流しっての? 他の星ではそういう習慣があるらしいじゃん。 お前も何か書いたらどうだ。」
冗談。 私が手紙とか、ドームがひっくり返る案件だわ。
[途中、焼き菓子の屋台を見つけ、彼は「ホームの子供らに奢ってやるよ」と歯を見せて笑った。 こういう気遣いができる辺り、平然と人の地雷を踏み抜いてくる彼を、心の底から憎めない理由であるのかも知れなかった。]
(54) 2016/07/18(Mon) 00時半頃
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おーいガキ共、差し入れもらったぞー
[ホームにて、そう声をかけるとすかさず子供たちが集まってくる。 ターナーからだと言えば楽しそうに、「ターナーおじちゃんからだって!」と歓声を上げながら、焼き菓子の袋を掻っ攫って駆けていく。
関係のない話ではあるが、彼女とターナーは同期である。 彼女が微妙に苦い顔をしているのは、つまりそういうことだ。]
ステラ。 ほら、あんたにもお菓子。
[ちゃっかり確保していた自分の分を齧りつつ、昨日と変わらない体勢で座る妹に、焼き菓子を渡す。 ステラは素直に受け取るも、困ったような顔をして。]
「ありがとう。でもお腹空いてないなぁ。 それより、お手紙のお返事、来た?」
(55) 2016/07/18(Mon) 01時頃
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