140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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流石ね、《解析者》
[ 楽園で、一人呟く観察者《ディオサ》
世界を映す鏡は、酷く紅く、赫かった。]
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[>>1:278耳を劈くような音色に、気をとられる。 ふらりと浮かせた身体が傾く。 本物《ヴァルプルギス》には程遠い魔力で、それでも行使できるのは記録《ヴァルプルギス》のお陰。
朱の復元典《ヴァーミリオン・リ・カヴァー》は、何とか、《ソラ》を目指す]
(26) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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――人の傍にあると言う事は、そうも歪みを招く事なのか?
等しくアイ《観測・記録・解析》せよと、 そう定められた筈なのに!
[>>19愛し、育てよ。 何処までも大きく、大きく。 揺れる世界に愛しさを重ねて、 変化をその身に織り込むことすらすれど、終焉《ピリオド》は何処までも遠ざけて。 間違っても、壊してしまわぬように。
《エヴァラスティン・トライアド》 不変の三位一体
紡ぎ続ける長いページに飽きこそ覚えても、 それすらも、 ―――愛おしい。]
(27) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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─ 離れ際 ─
そうかぁ? 埋まってみんのも存外悪くねぇぞ。
[言うだけ言って、己の目的を果たすため、早々に立ち去ろうとしたのだが]
ん〜ぁ?
[ヨアヒムから、宝珠>>14を託され、僅かに怪訝な表情を浮かべた。]
紫《アメシスト》……水晶に水晶を寄越すか。
[窓越しに、《ソラ》に開いた穴に翳す。 一点の濁りもない石には、強力な加護力が込められていると分かる。]
ま、有り難く受け取ってはおく。
[紫水晶は、ジャージの後ろポケットへ。 そして足は、光翼町へと向かう。*]
(28) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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…未来は、私達が作る物じゃない。 それを作る特権は、世界の物だ。
何時までも、その長い歴史に寄り添うべしと、 君もそう、歩んできたじゃないか。
ジャニス、まだ、《ソラ》は戻せる。
まだやり直せる。
(29) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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ジャニス!
[叩き込まれた衝撃波>>23を巨大な鋼で防いで、 それでもその身は《空》から《地》へ、
まっさかさまに、落ちていく。*]
(30) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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── 1 ──
封歴琥珀《スリーピング・アンバー》。 >>0:19世界に災いをなすものを封じ込めた宝石。 これを封じるために動き出した宝珠魔道士《ジュエリスナイト》が 街を訪れたとき、全ての歯車は動き出していた。
1000年前の大戦時に封じられた、 かつての《ソラ》の守護者の覚醒。 「機関」による、大災害《ディザスター》の開始。 復讐者は狂いを露わにし、 地下に潜った《チ》の守護者は、 「機関」の暴走を受けて重い腰を上げた。
《観測者》たる機関員は革新を望み、 《記録者》たる歴史書は大図書館を出、 《解析者》たる学生は己が使命を思い出す。
連鎖するように動いた三位一体の集うこの時、 眠り続けた朱の復元典《バックアップ》は目覚めの時を迎えていた。
(@0) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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……夢芽さん。お気を付けるのです!
[のんびりとはしていられない。 ちっぽけな建物と幾つかの命を見捨てて世界を護るべきと 判っていても、飛び立つ復元典>>24を見送る事しか出来なかった。 全てを護れたならと叶わぬ願いを胸に、呼び掛けたのは 笑みを見せた名前。 また逢えるようにと送り出して 男は力がぶつかっていた最上階へと駆け上がった。]
(31) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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── 2 ──
かつて、傍観の三女神が存在した。 長女、観察の女神。 次女、導きの女神。 三女、智慧の女神。
三女は人を愛し、封歴琥珀を封ずることで世界を守ろうとした。 次女はXXXXXXXX、悪魔となって人々のもとへ堕ちた。 取り残された長女は、時を経て、一つの独楽を世に送り出す。
その独楽が、長年眠り続けた悪魔を目覚めさせたというのは、 どんな運命の悪戯だろうか。
(@1) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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―空から、地へ―
[世界は逆さに、 地は勢い良く迫り、空は切り音を響かせて。
その音すら切り裂いて、届いた音色>>3は酷く悲しく、 歴史書は創造主の消滅をその身《ページ》に刻む。
インクの色は喪に服す、黒。]
(32) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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――世界を人を愛せよ。 世界と人の営みを繰り返し、育つ様を。
……愛するだけが愛だったかい、ソフィア。
[呟きながら振り返る。 生徒達は全て逃げたか、眠っているか。 静寂の支配した校舎内に足音>>31はよく響く。]
(33) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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[そうして、現れる姿に。]
その姿、宝珠魔道士《ジュエリスナイト》でしたか。 このような場所で遊んでいていいのですか。
[楽器を抱えた悪魔は僅かな棘を含み微笑む。 災厄の琥珀《ディザスター・アンバー》の瞳が鈍く輝いだ。]
(34) 2014/11/15(Sat) 01時頃
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/*
まとめようとしてみたが完全に迷子
ちょっと塊で動いてる集団散らしに行こうかな?
ってプランだけはあげつつ 俺はおちます
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 01時半頃
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─ 光翼町 ─
[行く先々で出会すは、《ソラ》から堕ちた災禍の欠片。 罪歌奏でる黒い雨を、片手で払い除けながら、《ソラ》の守護者たる男を探し歩く。]
……っかしいな。
こっちの方に、それっぽい気配あった気がしたんだがなぁ。 やっぱ地上じゃぁ駄目かぁ〜……?
[地下に潜って、見えぬ場所から捜した方が、より確実に近付けるだろうか。 そう思い、近くにあったマンホールの蓋に手をかけようとしたその時───>>32]
ぁ〜〜ん?
[災禍とは違う何かが落ちてくる。]
(35) 2014/11/15(Sat) 01時半頃
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―罅の先へと―
[古い記録の魔女《ヴァルプルギス》。 身に宿した膨大な魔力と周囲から取り込む魔力を以って、名を残す魔女。
僕の肉体に、魔力と呼べる物は僅かで、後者の能力でのみ、《ソラ》を目指した。
空に開いた次元穴《ワームホール》を擦りぬけて、壊れた音の発生場所へと]
(36) 2014/11/15(Sat) 01時半頃
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―光翼町、街中―
[黒い雨と共に降り落ちたのは、轟音。 コンクリートと鉄骨を大きく崩して、それでも人身的な被害はゼロに留まっていただろう。まるで、狙ったかのように。
かなりの高さから落ちたと言うのに、瓦礫の中で呻く男はきちんと四肢が揃っていて、 それでも多少の流血は免れず。 ページも少々、飛んだ気がする。]
ジャ、ニス…!
[がらり、がらり。 身動ぎする度に崩れる灰の瓦礫を押しのけて、身を起こすと、数度咳と赤を吐いた。]
(37) 2014/11/15(Sat) 01時半頃
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[黒い雨を振り切って、一心に。
響いたのは、美しい音だった。 けれど、酷く胸が痛む音だった。
その理由を、僕は記録に照らし合わせ、答えを知っていた。 否定したかった。 否定するために、そこを目指したのかもしれない。
僕の瞳に倒れた女神と。 その傍らに立つ者の姿が、映る]
(38) 2014/11/15(Sat) 01時半頃
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[何だ、アレは。
人間か? いや、人間であればあんな場所から落ちてくる筈もない。
ならば一体、何なのか。]
───チッ。
[舌打ちして駆け寄れば、轟音。 砕けたコンクリートの粉塵が、辺りを烟らせている。
その奥に、何やら蠢く影>>37を見た。]
おい、大丈夫か?
[少しずつ晴れる視界の中、瓦礫を踏みしめ、ソレに近づいてゆく。]
(39) 2014/11/15(Sat) 01時半頃
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――寒川先輩……ッ!!!
[僕は叫んでいた。 《解析者》だとは呼ばず、普段の呼び方で。
首を失った女神に駆け寄る事を、彼は許してくれるだろうか]
先輩、は……何故、こんな。 これじゃあ……終わっちゃう……
[僕は震える声で、尋ねる。 其々の言葉が何を指すか、《解析者》には言わずとも伝わるだろう*]
(40) 2014/11/15(Sat) 02時頃
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…これが、 大丈夫に、見えるのか?
[身体の痛みより、悲しみで身が潰れそうだ。 砕けてしまった女神の一柱に
何があったかまでは《観測》できぬが、琥珀が崩れただけでは、ああはならない。 外部の、別の者の手が加わったか。 ジャニス《観測者》に頼れぬ今、知る事は叶わぬのだが。
吐くき滴る赤は色こそ人の子と同じであれど、鉄の香りは一切せず。 早い話、それは血色のインク。
白いシャツ《ページ》にインクを滲ませ、 創造主であり母である《ソフィア》の名を刻んだインクと、同じ色のインクが一粒。 瞬きと共に、コンクリートの上に滴り落ちた。]
(41) 2014/11/15(Sat) 02時頃
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[近づいてきた気配>>39に警戒を覚えても、それが知った守護者の者と気付けばそれも解いて。 恐らく、彼が歪んでいようと自分は再び攻撃を受けてしまうのだろう。
歴史に学ばぬのは自分も同じ。 常に信じて、愛して、裏切られても愛して、 ずっとその繰り返して、それすらも良しとして来た。]
出来れば、手を貸してくれるとありがたい。
[半身を起したと言っても、未だ瓦礫の中に竦んだまま。 砂埃とインク汚れが酷いスーツの腕を振って、血のついた手>>12を差し出した。]
(42) 2014/11/15(Sat) 02時頃
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[ドームは簡単に崩れる>>25 かけられた声への返事もままならないまま、困ったように地を見つめて]
智慧《ソフィア》が死んだって、おかあさんが。 声が…Reina《おかあさん》の声が、それっきり、きこえないの。
……どうしよう。 このまま、力、つかってもいいのかな。
[ごめんなさい、とそのまま困惑の表情を雷神へと向ける。 一人で考え、動くには。観察者《ディオサ》はあまりにも愛娘《ポーン》に干渉し過ぎた]
…かみなりさん、ごめんなさい。 このままじゃ、私は、楽しくさせてあげられない。
(43) 2014/11/15(Sat) 02時頃
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[強くなるから、と。]
…ちゃんと、強くなるから。 そしたら、また、あそぼ?
[それは、目の前の雷神だけでなく、楽園で観ているであろう母への誓い。 親離れ出来ていない雛は、今はそれしか言うことが出来なかった**]
(44) 2014/11/15(Sat) 02時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 02時頃
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[近付けば、砂埃と雨に混ざって、古いインクの匂いがした。 知る限り、この匂いのする人物───人、と呼んで良いか分からないが───は、ひとりしかいない。]
おまえさん、歴史書《イストワール》……だな? たしか、ハワードと云ったか。
[男が直接会うのは、これが初めてのこと。 しかし、容姿含む組織からの情報、現場の状況からして、まず違えることもない。]
……ほら。
[差し出された、血のついた手を取ろうと、瓦礫に足を踏ん張らせて右手を伸ばす。]
(45) 2014/11/15(Sat) 02時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2014/11/15(Sat) 02時半頃
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そう言う君は、《チ》の守護者だろう。 災厄の猟犬殿が地上に出るなんて、珍しい。
[かく言う己も、大図書館の外に出る珍しいのだが。 煙水晶の瞳もその姿も、歴史はに鮮明に記されて、]
すまないね。 …少々、ドジを踏んだ。
[それでも取った手>>45は、触れる数値の情報は初対面のそれ。
伸ばされた手は裏切られる事も無く、今度こそ、その温かみを伝え来る。 ジャニスも、そうであればどれほどよかったか。 《ソラ》を仰ぎ、己を叩き落とした男の姿を探してみても、見つける事は叶わなかっただろう。
足元は少々おぼつかぬ物の、それでもしっかりと、彼の護る《チ》を踏んで。 砂埃を舞わせ、インクを零し、それでも未だ満身創痍とまでは行かぬ身をやっと起こした。]
(46) 2014/11/15(Sat) 02時半頃
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…君の《チ》を少々削ってしまったか。
多めに見てくれると嬉しいのだが、 困った事に賄賂の類は持ちあわせが無くてね。
[そう肩をすくめてみせたのならば、少しは重症ではない事を伝えられただろうか。]
(47) 2014/11/15(Sat) 02時半頃
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いいや、俺ぁただの浮浪者……モグラだよ。 つーても、今更遅ぇか。
───そうだよ、誰がつけた名前かは知らねぇが、不本意ながら、そう呼ばれちまってるらしい。
[言葉より、握った手>>46から、より正確な情報は歴史書《イストワール》に記録されたか。 浮かべた不愉快な表情が、謙遜ではないことも含めて。]
まぁしかし、空から地面に突っ込んでくるなんざ、一体どんなドジだよ。
[呆れつつも助け起こしてやり、用が済めばさっさと手は離してしまう。]
(48) 2014/11/15(Sat) 03時頃
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あ〜? いいよ、別に俺のもんでも何でもねぇし。
[寧ろ、壊れた建物の所有者に詫びるべき案件なのかもしれないが、それも含め、自分のものではないのでどうでもいい。
だが、賄賂の言葉に、少しばかり思案して]
───。
だったらおまえさん、《ソラ》を知らねぇか? 俺ぁ、《ソラ》を捜してんだ。
(49) 2014/11/15(Sat) 03時頃
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それと、ほら。 俺のじゃねぇけど、貸してやる。
[ポケットを探り、先ほど渡された紫水晶を掴み出す。]
筆頭宝珠魔道士《ジュエリスナイト》様謹製の紫水晶《Amethyst》だ。 ちったぁ、復元の役に立つだろうよ。
[それを、ハワードの目前に突き出して、手に取れと顎で示した**]
(50) 2014/11/15(Sat) 03時頃
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[ご謙遜をと笑いかけようとも、どうやら本当に好きではないらしい。>>48 不愉快そうな表情に苦笑いを零して、刻む数値は、彼のありのままを。]
ああそれは、
――友人と喧嘩を、少々。
[喧嘩どころでは済まぬのだが、その程度であってほしいと言う希望も含め、報告は随分とボカした物で。 目の前の男から香る鉄の香の残留に、やはり狙ったのは守護者だったかと、苦笑いに悲しみを射す。
早々に離れてしまった手に礼を言い、探し物>>49に数度瞬きを。]
《ソラ》? 空とは違――…
(51) 2014/11/15(Sat) 04時半頃
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