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[そう、まだ気絶である。死んではいない。
故に、男にとっては幸運なことに(少女にとって実に不幸なことに)、処理を終えた片目を放置したままもう片方の目へと作業を進めても問題はなかったようだ。再生はまだしていない。
筋肉と神経を切断した目玉を繰り抜くのに、手慣れた男であればさほどの時間は要さなかったはず。
慣れぬナイフ一本だけでは、いつもと勝手が違ったかもしれないが。]
[きっと彼女の心の声が、その一部だけでも聞こえていたのなら、彼女にそんなことはないと語ったに違いないのに。
瞳がないと悲しむのなら他のものを埋め込めばいいし、その穴を醜いと恥じるのなら縫い合わせて仕舞えばいい。
────元の持ち主が愛さなくなったのなら、より美しくなった彼女をこの男が愛すだろう。
尤もそんなもの、彼女には必要がないのだろうが。]
…それでね、娘は昔からその人形がお気に入りで寝るときもずっとそばに置いているんです。可愛らしいでしょう?でもねその人形をベッドに入れるのは止めなさいと何度言っても聞かなくて。ああ、そんなところも可愛らしいんですが。もうすぐ社交界デビューなので新しいドレスを新調しなくては。ああ、貴方の瞳のように鮮やかな菫色もいいかもしれません。少し落ち着きすぎてますかね…似合うと思うんですが
[男はベラベラと口走る。
ナイフの侵入を拒むようにその瞳が閉じられたなら、当然その邪魔な皮膚は切り落とす。作業の効率化を図るなら周りの皮も少しだけ剥いてしまったかもしれない。
そうすれば筋繊維を切り落とすのさえ簡単に行えただろう。
それまでの動きは、食事の先の食器の手さばきのように手慣れて、暗い中とはいえど正確に切り落とした。角膜が傷ついていないのなら、美しさを保てる。
片目の作業を終え、彼女の顔を笑顔で覗き込めば…すっかり大人しくなった姿に"美しさを受け入れた"と考えたようだ。]
嗚呼、やはりこの瞳は本当に美しい。菫色の瞳ってなかなかお目にかかれないんですよ。私の家には未だ一人もいなくてね。私はなんて幸運なんだろう!貴方の瞳が菫色で良かった
[手に入れた片方の眼球を愛おしそうに眺め、頬を染め、血液のついたそれに愛おしげに口づけをしたか。…大切な大切な瞳。
それこそ宝物を手に入れたかのような笑顔で。
それから胸ポケットから白いハンカチーフを取り出すと、大切そうに包んだ。]
…嗚呼、貴方もやはり美しい方が良いですよね?貴方とは話が合うかもしれません。ふふ、先程よりも凄く美しくなりましたよ。
[すっかり動かぬ彼女を、そっと床に降ろした。────先程から暴れる姿を抑えるには立てたほうが早いが、本来寝かしたほうが作業は楽だ。
そうして、彼女のもう片方の目尻にナイフをまた沈ませ 鼻歌交じりに切り込みを入れてしまおうとしただろう。]
[もし男の考えが聞こえたのなら、少女もまた、こう思っただろう。
『金髪の男は願い下げ』と。
たとえ瞳の代わりにキレイなガラス球をはめ込んだとしても、すでにその水晶は少女に光を与えないのだ。だが、まぶたを縫い合わせでもしたらますます醜い顔となってしまうだろう。
少なくとも少女の美的感覚からすれば、"目玉を失った自分は醜い"のだ。この両者の思考はやはり交わることはないのだろう。
"受け入れている"だなんてとんでもない勘違いも
あが……っ、が……うぅ……
[気絶しながらも、突き刺す痛みには時折生理的な痙攣が見られた。それでもまだ少女がショック死をしないのは、皮肉にも日頃から痛みに慣らされてしまっているせい。]
ケイ……イ――……ぁ……
[意識を失いながらも、彼の人の名を呼ぶ。
男がペラペラとなにかしゃべり続けている声など少女の耳に届くはずもない。]
ふ……ぁ……ぁ……、あつ……ぅ……ぃ、あつ、……
[痛いというよりも、熱くて仕方ない。
もはや過ぎた痛覚は神経が切断されてしまっているようで、痛みは熱に変わって伝えられていた。
燃えるような熱とそれに反比例していくかのような体温の低さと寒さに襲われた少女は、だらしなく舌を垂らし、唾液で自らの頬を濡らす。
もはや暴れることもままならないならば、その体は地面へと押し倒されて男に体の前をすべて晒すだろう。
少女の薄汚れていたワンピースは、元から真っ赤であったかのように血で染まっている。]
[片目を失った少女の眼光は血で満たされ濡れに濡れる。
そしてくり抜かれた目玉の部分はポッカリとした穴が空いていた。
まるで眼球を失った寂しさを埋めて欲しいといわんばかりに、物欲しげにねだっているかのようだ。]
は……ぁ……あ"あ"……ぁ"……あつ、ぃ……あつ……
[むろん、今の少女に意識はない。
それでもまだ先ほどまでの恐怖と痛みに体がヒクヒクと痙攣し、吐息も荒く、更にはナイフを持つ手に自ら手を伸ばしていた。それは少女からしてみれば男を拒もうと伸ばされた手だったのかもしれないが、意識もない状態では『もっとして』とでも言うかのようだ。
やがてもう一つの目玉も男の手中に収まってしまえば、そこには空虚な穴が二つ、並んでいただろう。]
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ 男は憤怒する。 (45) 2016/03/03(Thu) 07時半頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ そうでなくとも、不運。それは日頃の行いか。 (46) 2016/03/03(Thu) 07時半頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ (47) 2016/03/03(Thu) 07時半頃 |
![]() |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ 見つけられなかった理由、 (49) 2016/03/03(Thu) 07時半頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ ────"嫉妬"を見つけた。 (50) 2016/03/03(Thu) 08時頃 |
[突き刺し抉ろうと周りの筋を切ろうとするたびに、ビクリビクリと震える体は────気持ちが悪いな、と目を細めたか。
口から漏れる声さえも、男にとって気が狂いそうなほど嫌いなものだった。
恐らく筋肉が弛緩して自ら制御することができていないのだろう。舌を垂らす姿が目に入ったのなら、その姿に微笑んでみせたのだ。
嗚呼、これで動きさえしなければ最高。
彼女を床へと下ろすことが叶ったのなら、床へと腰を下ろし────慣れないから不恰好なのは仕方あるまい。────人形の頭を自らの膝に乗せただろう。]
……。…どうかしました?
[荒い吐息、動く体。
────生が感じられるものは美しくない。
その手が伸びたのなら、男は一度ナイフを眼孔に沈めたまま手を止めて。その彼女の手を取ってみようか。
美しい眼球が埋められていたはずの、片方の眼孔は────そこを満たす赤さえ愛らしく見えて。己にも同じような穴が空いてしまったのだが、それすらも忘れているようだ。]
…本当に美しい。
[更に静かになればより美しくなれるのに。ああ、確かこの空間には死が存在しないのだ。────何とその残酷なことか。
死が無ければ人は永遠に美しくなれぬまま。
「もう少しですから」と言わんばかりにその手の甲に口付けをして、それから再びナイフを手に取りもう一つの眼球も手にしようとその刃を進めただろう。
…そうして手に入れたのなら、嬉しそうに微笑みまた白い布の中へ。
二つの穴が空いた"美しい"人形の頬を撫でるのだ。]
[ 少女は、死へと向かってゆく。
あれほど痛くて苦しくて泣き叫んでいたというのに、今では痛みもわからない。
血が流れすぎてしまってもはや少女の体温は人のそれではない程だが、これもまた再生すれば『治る』のだろう。]
…ひ…し……
[押しのけようとしていた手も力なく崩れ落ち、荒々しかった呼吸も徐々に弱まっていく。そして少女は男の安否を尋ねる声には
……101回……死ね……
[呪いの言葉を吐きながら、少女は絶命した。
結果として少女は、死を持って完成だと考える男に二回も死を与えてしまったのだった
目玉を持ち去られた後のことは、少女の与り知らぬところ。宝物を手に入れた男が本体には興味なしと部屋を出て行くなら、強欲の部屋には血まみれの娘が一人、ただの屍としてそこにあるのみ。*]**
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ 淡々と資料を探す。 (53) 2016/03/03(Thu) 12時半頃 |
ああわ……………っ
[咄嗟に紡ごうとした質問は"貴方は何者ですの?"
しかし舌を失い明瞭な言葉を無くしている今、言葉を紡ぎ掛けて眉を吊り上げた。片手で口元を押さえては、憎々しげに宙を睨む。
────"聞く"だなんて、態とらしい。此方を嘲るつもりなのか。
わなわなと震え羞恥と怒りに頬が染まるが、固く瞳を閉ざすと先ずは念じてみる]
"貴方は何者ですの?"
"何故ここには死がありませんの?"
"私は元の世界に────"
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ ──怠惰を見つけた? (56) 2016/03/03(Thu) 13時半頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ ────"暴食"を見つけた。 (57) 2016/03/03(Thu) 15時頃 |
[彼女の菫色の瞳を手に入れた。
ああ、その美しさたるや。
暗闇のせいで色ははっきりと分からないが、それでもその美しさは分かる。きっと血がたくさん抜けて青白くなった彼女自身も、美しいに違いない。
そう、宝物なのだ。]
…101回?面白いことを言いますね。……嗚呼、もしかして眠ってしまわれましたか?素敵な人形、本当に貴方は見違えるように美しくて愛らしく見えます。でも────ここでは、こんなに素敵なものをすぐに醜く変えてしまう。…嗚呼、なんと酷いことを。……こんなに美しいのは、今だけですね。
[眼球を包んだ白い包みをポケットへとしまうと、血の気の失せた少女の額に口づけをして、それから抱き上げただろう。
死体には興味なし?────まさか!大切な人形はしっかりと己の手で持っていなければ。抱き上げたまま、扉を開け────明るい広間の方へと戻るだろう。
それこそ、満足そうな笑みで。
男の服は暗闇だからよく見えていなかったが、きっと白いシャツも見る影のないほど赤く染まっているに違いない。]*
[ もし少女が生きていたなら、また悲鳴をあげていたことだろう。
まさか憎い仇に抱き上げられてしまうとは!
ぽっかりと空いた両目の穴からは夥しい量の血が流れて、もはや少女の顔もわからぬほど。白かった髪は頭頂部の一部を残して真っ赤に染まり、服に至っては血が滴り落ちている。
憤怒の部屋から広場までは、血痕の道標が続いたことだろう。
絶命した少女は、未だ意識を取り戻さず。]
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ ──── "強欲"の資料に触れた。] (64) 2016/03/03(Thu) 20時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ 名前から性別・人種を選別して (65) 2016/03/03(Thu) 20時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ 資料室内か広間に向かう途中か、"怠惰"に会釈(>>63)をされ、無言で流し見た。鍵を"拝借"された事など、ヨーランダが消えたことに比べてなんと些細なことか。構う気にならない。しかし会釈を返すほど愛想はなかった。 (66) 2016/03/03(Thu) 20時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ ……あああああああああ!!!! (69) 2016/03/03(Thu) 22時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ (70) 2016/03/03(Thu) 22時頃 |
サァサァ皆様、罪深き者を示し其の者に自らの罪を背負わせ給へ。
斯様な瑣末な宴に相応しき滑稽な顛末は、皆様の手で。
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[ 目覚めたらしい彼女が口を開けば(>>74)、酷く安心した。死なないと知っているのにどうしてこんなに不安になるのか。] (80) 2016/03/03(Thu) 23時半頃 |
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