212 冷たい校舎村(突)
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/03/15(Wed) 01時頃
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─美術準備室前─
[那由多の言葉>>243には、片手を上げて親指を突き立てました。 任せとけ、とでも言うように。
そうして向かったのは美術準備室。 もしかしたら先客>>225>>235がいたかもしれません。
もしも誰かがいたのなら、那由多にも伝えたこと>>193を伝えて、みんなにも伝えて欲しいとお願いしたでしょう]**
(277) 2017/03/15(Wed) 21時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/03/15(Wed) 21時半頃
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[囁く声が依然として止まる気配はなく。 いつかの授業や、噂好きの女生徒の声を思い出しました。 それは美術準備室の前に置いてある上履き>>5:566のせいかもしれません]
………“は”じゃなくて、“も”なんだね。
[意図せずとも、揚げ足を取るような言葉になってしまいました。 だって現状を何も知らない訳じゃあなさそうなのに、あまりにも普段通りに見えたのです>>287
それでも今は何か言葉を挟むことはなく、きっちりと締められた扉を開けました]
(317) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ぶわり、と頬を撫でる熱風。 一歩、二歩と、踏み入れれば、少し蒸し暑さを覚えるほどの温度調整のされた室内が私を迎え入れます。
ささらちゃんから聞いていた補習の話。 だけれど実際に私がこの部屋を訪れるのは初めて、で。 恐る恐る向けた視線の先、私の唇から溢れたのは]
…………ささら、ちゃん。
[後頭部がひび割れたマネキンにではなくて、 未完成で鉛筆以外の彩りはないけれど、笑みを浮かべようとしている、姿>>2:567へと、近づきました]
(318) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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……全然、知らなかったや。 私、ささらちゃんがそんな風に笑うの、…さ。
うん。今のささらちゃんの笑顔、私、とっても好きだ。
きっと……、帰れたんだね。
[スマートフォンに残されている一枚>>0:396や、誤魔化すみたいな笑顔>>1:429よりも魅力的でしたから。
彼女の瞳がさいごに映したものは悪いものじゃあなかったのかもしれない。 一度だけ、そのキャンパスに腕を伸ばして、撫でてみました]
(319) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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………また後で。今度会えた時は、一緒に笑えたらいいな。
[気遣いな誰かのようにカーディガンを残すなんてことは出来ませんでしたが>>200 美術準備室から出る頃は来た時と同じようにきちんと扉を閉めました。
つばさちゃんの隣に運ぼうとも思ったのですが、腰掛けているマネキンをどうも動かす気には、なれなかったのでした]*
(321) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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─美術準備室前─
……この世界から帰ることって、悪いことだけじゃ、ないんだね。
すごく怖いことだと思ってたから、心配してたけどささらちゃんみたら、良かったのかなって、思えたよ。
[曖昧な笑みを浮かべている私はもしかしたら、少しおかしな感覚をしていたかもしれません。
昨日までならささらちゃんに似た後頭部がひび割れ、血のようなものが残るマネキンに怯えていたでしょうが、今は少し、清々しいような気分さえあるのですから。
裸になって、彼女が映る世界に変化はあったのでしょうか。 どれだけ胸の内で問いかけたってその答えは今、返ってきませんが。
ふと、文化祭の休憩時間のことを思い出しました]*
(323) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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─回想:文化祭の空き間─
[古辺 通は少し謎の多い男の子です。 浮かべられた笑み>>29よりも私は彼の言葉が気になりました。
「理一は、いつものこと…な気がする。 でも、たまに怒られてるらしいけど。」
こうして一つ一つ取っ掛かりを私は見失ってしまったのかもしれません。 パズルのピースは何処にでも転がり落ちていたのに、それを知るのはその頃ではありませんでした]
(327) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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[通が話してくれたこと>>30は、きっと以前耳にした「けど」>>1:371の続きのように感じました。 だって、あまりにも不恰好な冗談でしたから>>33]
通、笑ってばっかりだね。 でも、あんまり似合ってないよ。 理一の真似して笑わなくても、いいんじゃない? 私、お客様じゃないから。
[先程の様子>>2:472を忘れた訳では、ありませんでした]
通は、誰のものでもないよ。 愛してるからって、ぜんぶ取っちゃうそれはただの独占欲…執着…だと思うんだけどな。
(328) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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私は、通が見たい、と思う時に、見て、出たい時に出たらいいと思う。
その人は通にとって大切な人かもしれないけど、かみさまじゃないんだから。
[それは半ば私の気持ちを押し付けるような言葉だったかもしれません。 だから、その手を取られなくても止めることはせず、ただ、心配で立ち去るまで見送っていました]*
(329) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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[不幸中の幸いだったのでしょうか。 空き部屋の黒板にびっしりと埋め尽くすように目の絵が描かれていること>>15ことに気付かなかったことは。
美術準備室に入る前は剣呑な色さえ見せて理一を見ていた私も、すっかり毒気が抜かれてしまったような穏やかな表情をしていたことでしょう]
うん。そうだね。 ささらちゃん、ちゃんと笑っててよかった。 無理したりとか、そういう風な笑顔には見えなかったから。
帰るのが正解……か。 じゃあ、帰れない私たちは何なんだろうね。
[ぽそりと呟きながらも校舎にふんわりと漂う甘い匂い、それにも私はようやっと意識が傾いて。
那由多と蝶美に任せてしまったことが気にはなりましたが、私が今出向いてもやれることはきっとないと思います。
だから、話の続きはそこでいいかな、と思った私は頷いて二人揃って家庭科室に向かったでしょう]*
(345) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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─家庭科室─
えっ、これ誰が作ったの……?
[そうして理一と家庭科室に向かったでしょうか。 たどり着いた時、広がっていたのは、ふかふかのパンケーキ…ではなく、クリームで飾り付けられたパンケーキ>>278でした。 私は思わず目を見開いて瞬きを数度繰り返しました]
…………かわいい。 いいな。こういうことできるの。 ふわふわ、きらきら、かわいい。魔法使いみたいだね。
[感嘆の声をあげました。 つばさちゃんや莉緒のことやささらちゃんのこともありましたから、あまり大きく騒げはしませんでしたが、パンケーキ製作者の方々を誰かしれば、お礼は言いました。
そういえばまだ何も食べていなかった、なんて今更なことを思い出しながら]*
(348) 2017/03/15(Wed) 23時半頃
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