24 ロスト・バタフライ
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[>>100 呟きには眸を伏せる。 判らないと言う様に。]
でも、滅ぼすのが――…
――…なら。 それはとても辛いことかも……。
[ニールの同一人物の声に、頷きつつつ。 フィリップがロビンの遺体を抱きかかえて 出て行くのを見送った**]
(108) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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ニールは何か聴こえるみたい。
何の声?
僕達の声?
―――違うみたいだね。
じゃぁ、誰だろう。
…イーラの、声?
[そして届いた言葉に、ぶわりと背中が粟立つ。]
フィル。
フィルがやったの?
イーラを消したのは、フィル?
[ぱりん、と、何かが頭の中で割れる音。]
[やめて
いたい
どうして、僕、何もしていないのに。
僕が、駄目だから?
嫌だ。嫌だ。嫌だ。]
ごめんなさい…。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
痛いのは嫌だ。苦しいのは嫌だ。だから、あは、
ガウ。ガウ。
あはは、今日はフィルを食べていいかな。
いいよね。お腹が減ったんだもの。
フィルが悪いんだ。
何も食べさせてくれないで、僕にあんなことするから悪いんだ。
[どこか、箍が外れたように、笑う。楽しそうに、悲しそうに。]
イーラだ。
ええ、却下なの?
フィルは、駄目?うん困ったなぁ。
本当に困った。
ニールは、おれたちの声を聞いてるわけじゃないみたいだけど
[空っぽと自分のこと言った癖に揺れる声、
聞きながら、首を傾げ]
ナハト、なんか却下って言われてるよ
[伝えてはみるけれど、強く止めるようではなく]
頭のいいイーラが言うことだもの。
何か考えがあるのかも。
ガウは、誰が食べたい?
フィリップは──
[ぽつり 言って、少し黙り]
フィリップじゃないなら、
おれは、ぺラジーがいいかな。
こっちに引き込み損ねたから、
邪魔に。なるかもしれないしね
どうせ、残してても、出て行っちゃうから。
[視線、ぺラジーから外さないままにそう答えて]
ペラジーは、そうだね。
[先程匂いを示唆していた彼女。
何か勘付いているのかもしれない。]
そうだね、うん。
彼女にしようか。
「僕達は欠けているか?」
うん、面白い問いだけど。
答えは、
「どうでもいい」、かな。
欠けてようが欠けてまいが、
これで、僕は僕だもの。
片羽が欲しいか?
へんなこと聞くんだね。
──そうだね。
おれたちも、きっと、どっか欠けてる。
でも
… 埋まったら、きっと、
残りたい気持ちも、消えちゃうね。
きっと。 おれは、おれでなくなる。
── どうして、残ってたかったのか とか 忘れちゃったけどさ
[忘れちゃった、というガウに苦笑い。]
僕は、
忘れたかったのかも、と最近ちょっと思う。
[少しずつ、少しずつ。欠けた何かがわかってきたような気がしていた。]
だからおれは、
「 欠けたままがいい。」
ナハトと、イーラがそのうち、また起きてくるなら。
また騒がしくなるのを、待てたらそれでいいよ
思い出しちゃったら、
多分僕は「僕」でいられなくなるんだろうなぁ。
そうだね、僕も、
イーラとガウと、楽しく話せてたら、それでいいかな。
人間たちはちょっと面白いけれど。
…彼らがいなくなって、またイーラが静かになってしまったら、
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[トニーとペラジーが交わす言葉を すこし離れた位置で聞いている。
匂い――。]
あたしはお日様?
[>>106 ペラジーの言葉に。 自らの匂いをすんと嗅いでみて。] トニーは土の……?
[共に埋葬には向かったのに。 それに、此処は死者に逢える墓所もあるのに。
目を数度瞬かせた。]
(146) 2011/01/29(Sat) 01時頃
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[トニーとペラジーの言葉――。 土の匂いは埋葬を先程体験した身としては 確かに死を連想したけど。
トニーの身体は動いている。 死んだら冷たくなって動かない、鼓動も音を止めてしまう。]
トニーは生きている、よね……? [でも、どうして。
そんな言葉を言われてどうして笑っていられるの? 不自然なまま代わらぬトニーの表情。
一歩、二人の方へと近寄って。]
(147) 2011/01/29(Sat) 01時頃
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――悪霊を滅ぼさないと 此処から出られないって管理人の姉妹は言ったけど。
そのために悪霊を滅ぼさないといけないみたいなの。
トニーは此処から―― 悪霊を滅ぼして、出たい?
[ゆっくりと言葉を紡ぎ問う。]
(149) 2011/01/29(Sat) 01時頃
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[ペラジーが真面目な顔でトニーに問う言葉 匂いが重なるのは確かにそうはないとは思う。
彼女がトニーを表現する言葉は――。
まるでトニーを悪霊か それに近しいものと感じているよう。]
ペラジー……、ペラジーは……。 トニーが悪霊だと、思うの?
[二人を交互に見詰めてから、 言葉を搾り出すようにして尋ねる。]
(153) 2011/01/29(Sat) 01時半頃
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――… ううん。
[>>155の問いには緩く首を振った。 その褐色の肌は死んだようには見えない。
昨日みたニールの褐色の肌から 血が抜けたように蒼白に変じた肌の方が よほど死人に近かった。
逃げないようなら 肌の暖かさを感じようとするように
ゆるくトニーの頬に手を伸ばして。]
(157) 2011/01/29(Sat) 01時半頃
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うん、生きていたい。 ママに逢いたいもの。
でも、もし――。 誰かを……まで……しないといけないのなら。 わからない……。 死ぬのは嫌だけど、……。 ……、わからない。
[失ったママの記憶に、此処を訪れた事実。 それは儚い望みかもしれないけど。
生きて――。 そう鼓動は告げてはいる。
でも、心は千切れるように乱れて。]
(161) 2011/01/29(Sat) 01時半頃
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