212 冷たい校舎村(突)
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[ほんの一月程前から、髪を整えるのが楽になりました。 黒い、黒い髪が腰まであった頃は 毎夜、毎朝。酷く気を遣っていましたけれど。
短か過ぎるくらい短くなった今は 態々お手入れしようなんて、思えません。 だってもう、誰かに見せるつもりも、ありませんから。
艶を失くしつつあるベリーショートの上に、黒い帽子。 すっぽり被ってしまえば、額の傷も隠せました。 ……いいえ、傷なんて本当は、 私にとってはどうでも良いのです。
隠したいのは、その下。 欲望をそそる、おんなの、貌]
(19) 2017/03/08(Wed) 05時頃
|
|
お父さん。 今日は病院の日だから、早く帰ってきてね。
[今となっては、父の朝支度は私より時間がかかります。 それは、私が髪を整えなくなった所為。 それは、私がお化粧をしなくなった所為。
その事実に、父は気付いているのでしょう。 時折、気遣う様な表情をします。雰囲気も、します。 だから私は、笑うのです。 黒い帽子で隠れない、朱い唇で、笑うのです。
ねえ、お父さん。 貴方はこの唇を見て、誰を思い出していますか? ねえ、お父さん。 きっときっと、あの、薄汚い女の事なのでしょう?]
(20) 2017/03/08(Wed) 05時頃
|
|
[私の言葉に、曖昧に肯く父。 私が自らつけた傷の、その理由を 聞く事すら出来ない、臆病な父。
そんな貴方を、私は愛しています。 必要以上に、傷付けたくないのです。 貴方の言う通り、傷を消す努力は、してあげますから。 お願い、それ以上、踏み込んでこないでね]
じゃあ、いってきます。
[私は笑顔のまま、家を出ました。 何にも楽しい事なんか、無いのに*]
(21) 2017/03/08(Wed) 05時頃
|
|
─ 通学路 ─
[いつもよりずっと寒いので、 いつもよりきちんと防寒をして。 その所為で、少し重い足取り。
文化祭以前、年頃相応に短かったスカートは、 今となっては、長過ぎるくらい。 その上、タイツを二枚、重ね履きして。 この時季はそれが"防寒"だって言い訳出来るから、 内心、良かった と、思うのです。
でも、それにしても、寒過ぎやしませんか? 一応、レインブーツにしてきましたから、 足元が濡れるっていう心配は、無いんですけれど。
少し、風が強いみたいで。 父の無骨でいて大きな傘を借りてきたとはいえ、 無事に学校まで辿り着けるか、心配です]
(22) 2017/03/08(Wed) 05時頃
|
|
────……やだな。
[いっそ、休校になってくれれば良かった。
連絡が来てないか、警報が出てないか。 意味も無いのに、何度も何度も、スマホを確認して。
少し前まで、大好きだった学校が 今はちょっとだけ、恐ろしくって。 殊更ゆっくりとした足取りで歩みながら、 そんな事を考えて、*しまうのです*]
(23) 2017/03/08(Wed) 05時頃
|
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/08(Wed) 05時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/08(Wed) 05時頃
|
[――、――]
[見て見て!お母さん、上手にできたよ!]
[ほんとね、ふわふわでおいしそう!]
[へへ、お母さんより上手にできたかも]
[ふふ、そうかもね? じゃあさっそく食べて味も確かめなくっちゃ!]
[うん!お父さん、できたよー!!]
[――、――……]
(24) 2017/03/08(Wed) 09時頃
|
|
―自宅―
……、――――
[ゆっくりと、少年は目を開ける。 虚ろな光彩は色素が薄く 半分眠りの中にいるようだ。]
…………、ゆめ……
[心底憂鬱そうに 寝起きの掠れ声で呟くと 片手で顔を覆って、溜息をついた。 のろのろとソファベッドから起き上がると冷えた空気に体を抱いた。
部屋の中は薄暗い。 夜はあけているらしいが 時間の割に酷く静かだ。]
(25) 2017/03/08(Wed) 09時頃
|
|
……うわ……
[カーテンの隙間から窓の外を見て 少年は小さく声を発する。
白い。とてもとても白い。 雪だ。それも大雪。
外と同じ色をした フリースのパジャマは あたたかいはずなのに、 冷気が纏わり付いて来るようなのはこれが原因か。]
……雪かぁ……
[手癖でスマホを確かめる。 休講連絡は、――なし。 溜息をまたひとつ。]
(26) 2017/03/08(Wed) 09時頃
|
|
[とはいえまだ時間はあるし、と 悪足掻きのように 少年は朝食にひとりぶん パンケーキを焼いた。
ふんわり、いい匂いが漂う。 有名喫茶店風にスフレ風に焼くのも美味いが 朝は時間がないので普通の厚さ。]
…………ん。
[出来栄えは満足。 文化祭でもメニューとして出して、 なかなか評判だったのだ。]
(27) 2017/03/08(Wed) 09時半頃
|
|
[食べ終わっても休校連絡はなく、 少年は重い腰を上げた。 制服に腕を通して、ベージュのダッフルコートに赤いマフラーをぐるぐる巻きにして顔を埋めた。 片手には鍵。]
……、――いってきます
[――どうせ、 返事もないし誰もいないのに、 少年は律儀に呟く。 儀式みたいなものだ。
家から出て、学校では 皆の知る 『明るく元気な 能久 昴(のく すばる)』で、居るのだと、決めている]
(28) 2017/03/08(Wed) 09時半頃
|
|
うっわ、ほんとブリザードなんだけど
[殊更明るく、と気を遣わなくとも 思わず独り言が漏れてしまうくらい外は真っ白だった。なんかそんな歌があった気がする、と能久昴は思い出しながら道路の雪を踏みしめる。
足跡はつけた端から消えていった。 きえる。 消える。]
……、…、
[思わし気に眼を伏せたのは こんな雪ならどうせ誰も見えないだろう、と考えたからだ。 通学路はひどく静かで、雪が音を吸収すると理科で習ったのをぼんやりと思い出す――――]
(29) 2017/03/08(Wed) 10時頃
|
|
[いつまでも、変わらないと思っていた。
このままが、続くのだと――]
(30) 2017/03/08(Wed) 10時頃
|
|
―― 朝・自室 ――
[耳元で軽快な音楽が聞こえる。 目覚ましのアラーム。 ゆっくり目を開けると薄暗い天井。
妙な静けさに時間を間違えたかと 違和感を感じながら身を起こし、 手を伸ばしてカーテンの隙間から外を見る。
白い]
……。
[カーテンをそっと戻す。
携帯を確認する。連絡はなにも来ていない]
(31) 2017/03/08(Wed) 10時半頃
|
|
これは無理だな。 ……休もう。
[家を出た後に休校の連絡が来ても面倒だ。 携帯を枕元に放り投げ、 鼻先まで布団にくるまり 華麗に二度寝を決め込んだ**]
(32) 2017/03/08(Wed) 10時半頃
|
|
ねえ、 悪いやつをやっつけてくれるのがヒーローなんだよね。 だったら、
(33) 2017/03/08(Wed) 11時頃
|
|
[息が白いのさえ雪に塗れる通学路。 能久が通るいつもの道の途中には 通称サボり魔こと上須賀堆の家がある。 ポケットから手を出して、 慣れた手つきでインターホンのボタンを押した。]
…たかしーーー たーかしくーん
朝ですよーーがっこいこー
[今日のこの天気だ 間違いなく寝ている。
呼びかけて起きないなら 次は直接スマホでコールだ。 休校連絡が来ていないのだから学生は理不尽ながらも登校しなければならない。 故に、サボらせるものか、と巻き込む気満々での呼びかけであった。*]
(34) 2017/03/08(Wed) 11時頃
|
|
―朝―
[大雪のおそれあり、と告げていた昨晩の天気予報は見事、大当たりと相成った。 カーテンを開けて、窓の向こうに見える銀世界を視界に入れた途端、 うわあ、と、感嘆ともため息ともつかない声が漏れ出ていた。
こんなお天気なのに休校の連絡はない。 電車通学の子とかだいじょうぶかな。 かくいう我が家は歩いてでも通える距離にあるので、 だいじょうぶ、なのですが]
……。
[カーテンを閉めると部屋を出た。 居間に近付くほどに朝食の匂いも近付いてくる]
(35) 2017/03/08(Wed) 11時頃
|
|
おはようー。
[純和風の朝食が載ったお盆を持って二階にあがる母とすれ違う最中の話題も、 やっぱり、外の雪景色のことだ。 心配そうな母に「だいじょうぶだよ」って快活に返して居間へ。 朝食を食べ始める。
こんな天気だけど学校をサボる気なんてない。 何せ今まで無遅刻無欠席で通ってきたのだ。 雪道は歩きにくそうだけど、夏まで陸上部で走ってきたから足腰にだって自信はある。 そう簡単に滑りはしない。
勉強だって―――コツコツと頑張ってきたんだから]
(36) 2017/03/08(Wed) 11時頃
|
|
ごちそうさまでした。
[あとは歯を磨いて制服に着替えれば登校の準備は終わる。 防寒具は濃紺のダッフルコートに黒色の手袋、 それからお気に入りのマフラー。 片方の端からもう片方の端にかけて、 群青から水色のグラデーションになってるのが綺麗だし、 そのグラデーションの中に星屑や雪の結晶がちりばめられているのもまた綺麗。
鞄を持って部屋を出て、隣の部屋の扉の前で止まる。 わたしが中学に入る前にふらっと行方知れずになって、 夏真っ盛りにふらっと帰ってきた姉の部屋。
母が置いていったお盆の上の朝食に手を付けた気配はない。 ご飯も味噌汁ももう冷めてしまっている]
(37) 2017/03/08(Wed) 11時頃
|
|
…………。
[扉ごしに呼びかけようとして、やめる。 返事がないのは前から立証済みだし、 わたしの声なんて聞きたくもないに違いない。
降り積もる雪もふたりの間の溝を埋めてはくれない。
それでも扉に手を当てて何かを噛みしめるような顔をする。 学校じゃぜったいに見せない、醜い、顔]
(38) 2017/03/08(Wed) 11時頃
|
|
それじゃ、あお姉。いってきます。
[虚空に囁くように口にして、あとは。 いつも通り母にも「いってきます」と挨拶してから、 いつも通りに家を出た。 いつも通りとは異なる銀世界に、ブーツの足跡をつけながら**]
(39) 2017/03/08(Wed) 11時頃
|
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/08(Wed) 12時頃
|
『 20人にひとり 』という数字の持つ意味
(40) 2017/03/08(Wed) 12時半頃
|
|
皆の記憶になんて、5分と残らなかったかもしれない。
自分だって、あの日、あの話を聞いたのが、 果たして保健の授業の時間だったのか、 道徳的な、講義的な、何か特別な催しだったのか、 とにかく、自分がそこにいた理由は、うろ覚えなのだ。
おんなじ制服が、椅子にかけてずらりと並んでいた。 壇上で話しているのは、学校の教員じゃなくて、 小奇麗な格好をした中年女性だった。
居心地の悪さを感じていた。 けれど、言葉のひとつひとつを、 きちんと聞いておきたいという気もちも、同時にあった。
(41) 2017/03/08(Wed) 12時半頃
|
|
20人にひとり という数字の重みは扱いづらい。
クラスにひとりふたり じゃ、軽すぎて、 5% と言いかえてみれば、重すぎる。
自分の手には、持て余してしまうけれど、 抱え込むには、ちっぽけな気がして、
それで、
(42) 2017/03/08(Wed) 12時半頃
|
|
……そう。
ちょうどそのとき、隣のやつが、 耐えかねた って感じに、大きなあくびをして、 『まったく、どうしてこんな話を聞かされているんだ』 とでも言いたげに、時計を確認して。
それが、あんまりにも完璧に、他人事ってふうだったから、 俺は、心の中で、ゆっくりと10まで数えてから、 そうっと、その真似をする。
数字の意味なんて考えなくていい、 当事者ではない誰かに見えますように。
当事者ではない、誰かに。
(43) 2017/03/08(Wed) 12時半頃
|
|
[ 祖母の葬儀を終えて、 もうすぐひと月にもなるというのに、 リビングのカーテンレールにはまだ、 母の喪服が吊り下げられたままでいる。]
── 朝 ──
[ 自室とは違って、暖房のきいた居間。
制服のセーターの下に着込んだカーディガンが、 この部屋の中だと、少し暑いくらいだ。
焼いたトーストに、マーガリン。 ぱさつく食感を牛乳で押し流していたら、 文化祭のパンケーキを思い出して、朝から懐かし虚しい。
我が家の大雑把トーストといえば、ふわふわどころか、 口の中を切りそうな焦げ具合だった。]
(44) 2017/03/08(Wed) 13時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る