人狼議事


190 【身内村】宇宙奇病村

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【人】 士官 ワレンチナ

― 自室 ―

[エスペラントとワクラバとが船外に出てしばらく。
このそれなりに大きな船の外周を見て回るのだ。それなりの時間がかかるだろう――しかしてモニタも何も無い状態で、ただ二人の反応を待つ、というのも少々手持ち無沙汰なものだった。
イースターが席を立つ折り、ワレンチナもそれに倣って自室へ向かった。

セーフモードで薄暗い部屋の中、ワレンチナは個人端末を開き、椅子の背もたれに身体を預け、爪を噛んでいる。
何か打ち込みかけては止め、また爪を噛み――を、しばらくの間繰り返した。

その間も皆と同様に、船外からの音声通信は開きっぱなしにしておいた。
そして。]

(118) 2016/05/20(Fri) 00時頃

【人】 士官 ワレンチナ

[ノイズ。そうして、その先の無音。
ワクラバの声。]

――先生?

[反射的にそう呼ぶ。急激に心臓が早鐘を打つ。
何事か打ち込みかけていた端末を無意識のうちに閉じる。
椅子から立ち上がりかけた姿勢で、見えない筈の音声通信を目で追うように、視線を動かす。

叫ぶようなワクラバの声。
唐突な空恐ろしさに襲われて、ワレンチナは力が抜けたように再び椅子に沈み込んだ。]

(頼む。これ以上、そんなこと。やめてくれ。お願いだよ)

[震える指先が、前髪をくしゃりと掻き上げた。]

(121) 2016/05/20(Fri) 00時頃

(――これは吊り橋理論か?ワクラバ。
そうでないなら単純な情けか。それとも好奇心か?

どちらでもいい。投げかけたのは僕の方だ。
そうして君は応えた。それだけ。結果論でいい。

『王子様』はもう居ない。
ほんとうの自分の心に――言わば本能に従ってみれば。
僕は、女という名のけだものだったのだ。

それを認めさせてくれ。
どうか無事に帰ってきてくれ。今夜、僕の元へ。
僕が今――祈るのは、そればかりだ。)


【人】 士官 ワレンチナ

[ふと、脳裏に彼の顔がよぎる。

そこで、ワレンチナの意識は――静かに、途絶えた。]

(124) 2016/05/20(Fri) 00時頃

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