146 demi-human... 『亜人の住まう街で』
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[「如何でしょう?」と問いながら首を傾げる。相手の反応がどうであれ、「一度会った亜人はみんな友達」なんて思想から何度でも名前呼びを希望しようと考えながら]
わあ!本当ですか! 最近、他の吸血鬼さんを見掛けないもので!
――生き残った人が居たんですかねぇ。だとしたら、嬉しい限りです。
[「他の吸血鬼と見た」という話にはこれ以上も無いくらいに食い付き、そわそわとした様子で傘の柄をくるくると回してみたり、ぴょんぴょんとその場で飛んでみたりして。それから少しだけ考え事。彼がその吸血鬼に会ったのはいつの話だろう、と。戦争中に散り散りになり、それから生存しているかどうかも分からない一族のことを思い出し――小さな声で呟く。その声が彼に届いたかは定かではないが、結局僅かな希望を消したくはなくて浮かんだ疑問を投げ掛けるようなこともせずに。そっと過去の記憶を頭の隅へと投げ捨てた。 じりり、肌が焼け付くような感覚がして一歩後ろへ。立ち上がったであろう相手はどうしていただろうか、と視線を向け]
……少し、お外に出すぎてしまったようですぅ。
[「もし良ければ何処か室内へと行きませんかぁ?」と問うてみた。]
(155) 2015/01/10(Sat) 22時半頃
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― 回想/酒場にて ―
厭な事。 ……厭な事で済ませていいのか分からない位ですよぅ。 確かに戦争で亜人だってアイツらの大切な人達を殺っちまったかもしれませんけどぉ……、 そんなの、お互い様じゃあないですかぁ。
なんで。なんで。戦争が終わった今でもこんな――、
[納得出来ないという表情で口にする言葉は全て本心で。戦争が始まってみた亜人達の死に様に、遺された者が差別される現状。他にも今までにたくさんの不条理を見てきた。]
だから。時折思うんですよぉ。 こんな生活が続くのなら、アイツらを一人残らず殺っちまえば……、 皆平穏に、仲良く過ごせるんじゃないかって。
そりゃあ、種族によっちゃ合わない人達も居るかもしれませんどねぇ、 それでも……きっと、今の状況よりは改善すると思うんですよぅ。
[だからこそ、行き着いた考えを。どうして彼女>>149にこんな話をしたのかは分からないけれど。たまにはこんな日があってもいいかな、なんて。]
(158) 2015/01/10(Sat) 23時頃
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いえっさー!なのですよ! わたしは、おねえさんが歌っている限り此処にお邪魔しますから。
だから――、“ ”
[元気良く拳を宙に突き上げて返事を。歌を求めて訪れる人間がいる限り彼女が歌を歌っていてくれるのならば、こんな時間はまた訪れるのだろうか。そう考えて少しだけ真面目な顔をして何やら呟き、ゆるりと席を立つ。カウンターには少し多めにジュース代を置いて、名残惜しそうに店のドアに手を掛けて。]
また、来ますからねぇ! 絶対!絶対ですよーお!
[振り向きながら腕をぶんぶんと振って別れの言葉を。]
(159) 2015/01/10(Sat) 23時頃
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