241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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── キリエ駅から西へ ──
[奈津美さんと別れて、頭の中でワレンチナに話しかけながら、電車を追いかけて線路沿いに西に進む。]
『テステス。俺!
あー、ワレンチナ? 奈津美さんホーリーバッジくれたよ。 あの人、本当、良い人だね。
今度アンタにあったらさー。話したい事があるんだ。 俺も今から電車に向かうから……』
[そうして見付けたのは、見間違いようの無い豪奢な金髪の綺麗な人>>@79]
(277) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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[さっきまでとは全く違う意味で、心臓がバクバク言い出して……]
『ごめん。電車に行くの、遅れる。』
[それだけワレンチナに伝えると、自分の掌をズボンで擦って汗を拭いた。]
(278) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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ス、スージー!!
[相手はこっちに気付いたかな?]
ま、また会ったね……
[めちゃくちゃ緊張して、心臓バクバクして。 片手に持った花屋の服をを握る手に、力が入った。*]
(279) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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わっ!わわっ……!えっと……
[まさか向こうから駆け寄って来てくれるとか思って無いし! えっ?何これ?夢?幻覚?? 俺はもう一瞬で真っ赤だし、涙目だった。]
えっと……その、こ、こんにちは。
[向けてくれる笑顔が可愛くて。 直視するのが畏れ多いような、吸い込まれるような。 挙動不審になりながら、スージーを見詰めて、それから幸せそうに笑った。]
(283) 2018/05/20(Sun) 18時頃
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[ふと、手に持ったビニールが音を立てて。 すごい緊張しながら袋から、赤い薔薇を一輪>>91取り出して。 真っ赤になりながら、花屋の人が丁寧にラッピングしてくれた薔薇を差し出した。]
あ……あげる。 分かってる!俺にはこういうの似合わないよね!! あの、でも、その……
[すごい挙動不審に視線を彷徨わせて。]
でも……
[最後にスージーを見詰めたら、スージーはやっぱり綺麗で、金の髪がキラキラ光って。此方を見てくれる瞳に笑いかけた。]
(284) 2018/05/20(Sun) 18時頃
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でも、スージーには、似合うよ!!
[それはもう自信満々に言い切って。 差し出した薔薇は、受け取って貰えただろうか?*]
(285) 2018/05/20(Sun) 18時頃
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えっ?!
[花を差し出したら、スージーが涙を零して。 俺は花の事なんて一瞬で意識の外に飛んで、スージーに手を伸ばした。 その頬に触れる事は、出来なかったけれど、心配そうに声をかけて。]
大丈夫?……ううん。大丈夫じゃないよね。 どうしたの?スージー。
俺に何か出来る事ある?
どこか痛いの? 兄間薬局まで行ってこようか?
[すごいオロオロしながら声をかけて。 不安そうに顔を覗き込んだ。*]
(300) 2018/05/20(Sun) 19時頃
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えっ?!
…………えっと…………
[涙でぐちゃぐちゃになって、綺麗な顔だって歪んでて。 でもスージーはやっぱりとっても綺麗だった。]
……こっち、おいで。 少し、話ししよう。
[手を引いて、ビルの階段にスージーを腰かけさせると、自分も隣に腰かけた。]
(310) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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[泣きじゃくるスージーに、ハンカチを差し出して。 少し勇気を出して、背中をトントンと叩く。]
えーーーーっと……ね?
うまく言えないかもしれないけど…… スージーは、すごくいっぱい、俺に色々くれてるよ?
俺、スージーみたいな美人と、口きけるだけで舞い上がっちゃうくらい嬉しいし。 め、メロンパンくれたり。 一緒にみつ豆食べてくれて、美味しいって言ってくれて。 駄菓子の飴だって、笑わないで受け取ってくれたでしょう?
[優しく笑いかけるけど、心臓はすごいドキドキして。]
(311) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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[正直怖く無いって言ったら嘘だけど。 すげー怖いけど。怖くてたまんないけど。 でもそんなの、スージーが泣いてる事に比べたら、なんでも無かったから。]
俺、スージーの事が、その、す、好きだよ。
ははっ。その、スージーの事考えるだけで、すげードキドキするし。 飴とか、この花とかも、スージーにあげたら、どんな顔するかなとか。喜んでくれるかなとか。 そんなん、考えてるだけで、すごい嬉しくて幸せでさ。
あ、会ってない時間も。すごく幸せだった。
そう言う気持ちとか、時間は、その…… スージーが、くれたんだよ?
[俺の言葉が、伝わるかな?伝われば、良いんだけど。]
(312) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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スージーは俺に、たくさんのものを、くれてるよ。
返しきれないくらい、たくさん貰ってるから。
だからその……な、泣きたいときは、泣いて良いけど。 そんな風に泣かなくても、だ、大丈夫だよ。
[優しく笑って、そっと金色の頭を撫でた。*]
(313) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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[スージーは不思議そうにしてた>>@100けど、俺が話す言葉を聞いてくれて、”私も”>>@101って、返してくれた。 俺がそれがどんなにか、嬉しかったか分かる? もう本当、すげー嬉しくて、幸せで、泣きじゃくるスージー見て、すごく優しい顔をしてたと思う。
何度も何度も頷いてくれるスージーの背中を、トントンってずっと叩き続けながら…… ああ、勇気を出して、良かったなって、思ってた。
擦り寄るように甘えてくるスージーに、時間なんて何時まででも、好きなだけ使って貰って。]
(366) 2018/05/20(Sun) 22時頃
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[頭の中に、声>>353が響いたけど。 奈津美さんの忠告>>@98もちゃんと聞こえてたけど。
ただ黙って、スージーの頭を撫でていた。
遠くに聞こえる喧騒は、きっと激しい戦闘が行われているんだろうなって。 その中のノイズだって、もしかしたらスージーも、産み出しているのかもしれない。 それでも……泣いてる女の子を、まして、好きな子を、放って行くなんて選択肢は、俺には無かった。*]
(367) 2018/05/20(Sun) 22時頃
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[ハンカチが鞄の中に入って行こうとするのを、反射的に止めそうになる。 返してくれると言っているのに、とても心許なくて…… 少し、息が苦しい。 ”返して”青い顔で言いそうになったら、スージーが指輪を嵌めてくれて……]
ぅぁ……
[一瞬で首まで真っ赤になって、動悸と息切れが襲ってきた。 真っ赤な顔で、口パクパクさせて、こくこくと頷いた。]
(406) 2018/05/20(Sun) 23時頃
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か……わいぃ……。スージー可愛い。
[真っ赤な顔で、それだけ言うのに必死で。 いやもうその可愛さは暴力でしょ?反則でしょ? とか思ってたら、何時の間にかタイマーが消えていた。>>#9]
(407) 2018/05/20(Sun) 23時頃
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[きょとんとした表情のスージーに、ああ!もう!この小悪魔!!とか思って居たら。(※死神です。) 掌に刻まれたタイマーが、カウントを止めた事に気付く。]
……また、お別れの時間みたいだ。
その、これ…… 受け取ってくれる?
スージーのために買ったから、俺が持ってても、仕方ないし。
[差し出したのは一輪の蕾の赤い薔薇。]
(432) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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ハンカチは……
[少し、青い顔になりながら。 頭痛を堪えて、笑った。]
ハンカチは、絶対返してね。 それは”俺の”だから。 あげられないんだ。
[後どれくらい一緒に居られるか、分からなかったから。 スージーを見て、もう一度手を伸ばせば、触れる事は叶っただろうか?]
(433) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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[もしも振れられたなら、金色の髪を、優しく撫でて微笑んだ。]
またね。スージー。
[意識が途切れる前に、眠りに着く前に、目に映るのがこんな美人の姿だなんて、この上ない贅沢だろう?ってふっと思った。*]
(435) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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[スージーは薔薇の花を受け取ってくれて。]
ありがとう。やっぱり……よく、似合ってる。
[本当は花開いた薔薇の方が似合うと思ったのだけれど。 少しでも……長く側に置いて欲しかったから。 蕾の薔薇を選んだなんて、ちょっとした欲が混じってて恥ずかしいけど。]
(469) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[重なった手と、くれた言葉>>@122に胸がいっぱいで。 幸せで。]
ありがとう。
[それ以外の言葉が、出て来なかった。]
(471) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[もしもその時、ワレンチナの行動を知って居たら、俺はどうしただろうか? 必死で止めただろうか。ナイフの間に入って彼を止める勇気が俺にあっただろうか。それは結局”もしも”の話しで終わった。]
(472) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[カウントダウンは既に終わり。眠りに着くまでのわずかな時間。俺は酷く、満ち足りて居たから……**]
(473) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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