15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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『セシルっ』
[内臓で、妹は手を伸ばす。
暫くすると、どろり、と、先程舐めとったものがいくつかの消化器官を経て、妹の上に落ちてきた]
『おいしい』
『セシルにとってこれは毒でも』
『わたしにとっては栄養なの』
[くすくす]
『いっぱい食べて大きくならなきゃ』
ああ、何か……。
蠢いている……。
そうだ、思い出した。
シィラは特定の、異形に、
反応する。
シィラ……
あなたは誰に、
鳴いてるの?
[シィラに訊ね、その元へと行くようにと…。]
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―見張り塔―
[遠くの、淀んだ色の山に微かに焼けた空が灯るような。 そんな一瞬を経て世界は暗さを増して行く。>>#2
スコープも使いながら、町の様子を覗いている。 物を探しに出ている人影は見付かるだろうか。]
(174) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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[雨漏りの位置に置いていた容器から、溜まった雨水を捨てた。 それからまた町を見ていると。]
……ん
[ちかりと赤い光が照準を通り過ぎる。 スコープから離した目を凝らせば、細長い異形が飛ぶ姿。
……――シィラ?
こちらに近付いて来る。 背にヨナを乗せているのも見えた。]
(188) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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フィリップは、異形の唸りを普段以上に近く感じた気がする。
2010/07/19(Mon) 00時頃
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>>192 [半壊の窓にぺとりと張り付くエンジェルシィラ。 ヨナが顔を出して非礼を詫びるのに手を伸ばした。]
や、良、けど……どうした
[シィラから塔に移りやすいように手を貸す。
ここに棲み付いてから、塔でヨナに会った事はなかった。 高い建物は余り安全ではないし、目ぼしい品もない。 だから、暮らすには来る必要のないところ。]
(194) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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>>198 [塔の最上階、小さな部屋には最低限の物資。 寝床と汲んで来た水と、漁った食料、等々。 それから、狙撃用の小銃と実包。]
…………
[異形を撃っているのは事実だ。 人間を襲うものに限っているとか、そう言う事に関係なく。 ヨナに言われると少し、ぐっとなる。 一度、窓にいるシィラを見遣る。
頷いた。]
(203) 2010/07/19(Mon) 00時半頃
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>>205 [『気にしなくてよい』そう言われて再び頷いた。 ラメトリーに来てからそう短くはない時間、それは壁に書いた線の数だけ。 この町で身を守るのに銃を取り続けた時間。
青い眼に見られて、緑の眼は少し首を傾ぐ。]
……理由は、幾つかあるけど
[単純に高所の方が照準が容易だとか。 砂塵の入りやすい下階よりは喉が少しばかり楽だとか。 そんな事をぽつぽつと呟いた。]
(207) 2010/07/19(Mon) 01時頃
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フィリップは、ヨーランダに寝床に積んでた布のかたまりを一つ寄越す。床座りでも良いなら。
2010/07/19(Mon) 01時頃
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>>209 [猫のように目を細めた。]
珍しいな、……そんな風に
[彼女が人に興味を示すのは。そう思う。 泉で水を得る時に、たまに少し言葉を交わす程度。 と言っても、こちらは町で何かを探すヨナの姿を、上から見てた訳だけど。]
今日ベネットにも、…じ事聞かれた
良いよ、代わりに ヨナの話も聞きたい
[ゆっくりと、故郷の事を語る。>>106]
(214) 2010/07/19(Mon) 01時頃
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フィリップは、座って話しながら時々、水を含んで口を湿らせたり。
2010/07/19(Mon) 01時頃
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>>219
……だな、悲しかった、筈なんだけど ぐちゃぐちゃでもう、…… そこまで、余り考えられなかった
[一瞬陰る表情を頭を振って追い払う。 それから、話題を尋ねられて少し思案する。]
今迄どんな風、生きてきたのか あと、それでどんな風に思ったのか
[音を抑えた咳をした。]
…………水を、分けよう、と思ったのは?
(222) 2010/07/19(Mon) 01時半頃
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『いっぱい食べて』
『おおきくなるの』
[もぐもぐ、むしゃむしゃ]
[ばりばり、ごくん]
『――ねえセシル』
『さっきから、声がするわ』
『鳴き声』
『哀しく聞こえる』
『危害は加えてこないと思うけれど 気をつけて……』
シィラが鳴くたび、
段々と、感覚が鋭敏になっていく…。
何かがざわめいている…。
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>>234>>235
うん。
[前置きに頷いて、欲しければと水筒を差し向ける。
『魔女の娘』。 眼を瞬いた、何て迷信的な言い回しだろう、でも。 『慰み者』と言うのは生々しかった。]
みんな、かわいそう……か
それも何か、悲しいな
[夜は等しく訪れた。]
(240) 2010/07/19(Mon) 02時頃
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>>237
そ…だな、必要
[けれど、その不可欠な水を分ける者は今の世界には稀有だ。 泉の水が未だ澄んだまま涸れないのも一因だろうか。]
……から、他の人にはやらない奴もいる
[と言うよりフィルが知る内ではそちらが多数派だった。 ラメトリーの水も、独占しようとする者が来なかった訳ではない。 彼らはもういないけれど。 銃と外を流し見た。
シィラの鳴き声。外は大丈夫だろうか。]
(242) 2010/07/19(Mon) 02時頃
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>>245
……俺だったら、したよ だからあの時、ヨナが居て良かった
[滅びた故郷ではそうしないと生きられなかったから。 そして自分がしたのと同じように。 水を独り占めしたがる者に殺されただろう。]
……――最近、来た人は 珍し、方ばかりだな
[今ラメトリーにいる者達は優しげでどこか脆い。]
(247) 2010/07/19(Mon) 02時半頃
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…………――
慰み者を、作らずに居れなかった人らも悲しい ……かも知れないけどさ
[ヨナの頬にそうっと両手を伸ばしてみる。]
かわいそうと思わずに居れなかった お前も、悲しくないか……?
(249) 2010/07/19(Mon) 02時半頃
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>>253 [この町で、撃ったのは勿論異形だけじゃない。
けど水を独占する者は全員、でもない。 行方の解らなくなった奴らは、何か異形に喰われたのだろう。 それ以上は余り深く考えて来なかった。
両頬と頭を撫でる。 生きてる温かみだった。
看取る言葉に、表情は変わらない。 彼女よりは短い期間だが、似たようにして来たから。]
ばかだな
……皆が皆死んでく訳じゃない
[だってそうじゃないと、ヨナを看取る人が居なくなる。]
(254) 2010/07/19(Mon) 03時頃
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――嗚呼、誰かが啼いている。
…それは、かつていた同族の声に、
少しだけ、似ていた。
/*
おはよう。ホリーが仲間だったのね。よろしくね。
で、とりあえず役職だけ確認してもいいかな。
私は、プロでメモにあったように呪狼です。
/*
それと、プロでも言ったけど、どんどん動いていいからね。
もしくは、自分の話をたらたら語ってもいいのよ。この村はソロールも推奨です。ソロールして、自分材料蒔くのも手なの。
きっと誰かが拾ってくれる。
[ホリーの前から去る時、
シィラはまた鳴いた。
その顔、また見て…。]
人間でも異形でも……。
――……またね。
/*
ええと、おはようございます。
ソロールしようにも、まだあんまり固まってなくて…色々と考え中なのです。
お言葉に甘えて、自由に動かさせていただきますね。
役職は首無騎士と、あとは決定者の恩恵を持ってます。
/*
ちょっと今から出かけるのでそう、いられないけど、
首無ならこの中で一番強いのね。私のことも殺せる。
とりあえずは、狼はある程度生き残ったほうがいいから、やっぱりどんどん人と絡んでいくのをおすすめする。
設定も固まっていなくても、決まっていることだけでも垂れ流していけば誰か拾ってくれるはず。
ログの流れが速い場合は、自分の関連のところだけでも把握して、どんどん喋るといいよ。わからなくなったらメモで訊けばこたえてくれるわ。
じゃ、検討祈る。
セシルも助けてくれるはずよ(PL的に)もちろん、PC的にもどんどん、私やセシルにいっていいのよ。
それじゃね!
/*
とりあえず、時間が合った時は、ホリーに絡みにいくようにするわ。
少女二人が狼、しかもしろとくろ、みたいで綺麗ね。**
/*
おはようございます。
お仲間はホリーでしたか。よろしくお願いします。
首無がRPでCOしたい可能性を考えて黙っていましたが、消去法で私が囁き狂人です。それから、決定者。
私もヨナほど頼りにはならないかもしれませんが、何か疑問等あればできる範囲でお答えしますので、遠慮無く聞いてくださいね。
/*
お二人ともありがとうございます…(´;ω;`)
えーと、とりあえずいろいろ蒔いてみようと思います。
|
>>258>>260 [途切れる声に、首を傾げる。]
……どうか、したか?
[歩き方を忘れてただ佇むような静けさに。 ぽふと頭の横辺りを撫でた。]
何か不安でもあるのか
[後は吐き出したい事があるなら聞く、と言う態で。 あるいは他に聞きたい話はあるかと。 青色の眸を見ている**]
(277) 2010/07/19(Mon) 12時半頃
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>>278>>279>>230 [俯いたままの謝罪に、伏せるように目を細める。]
……謝る事じゃない
[期待を抱える事に伴う不安があるのも知ってるけど。 殊更には言わない。]
そうだな
[行方が解らず会えなくなった人達。 ここじゃない場所でも、生きてけない訳じゃない。 でも、一度ここで生きてしまったら。 外と死はかなりイコールに近いように思う。]
(282) 2010/07/19(Mon) 13時頃
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ああ、私は、
誰かのためにありたい。
[淡い淡い願い]
誰かが私を欲してくれるなら。
それが一番の幸いな気がする。
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>>284>>285 [『生きて会いたい人がいるからここに来る』 そう聞いた時の表情は静かなまま。]
…………ヨナの理由は俺には、けほ 答えられな、けど
[また頭を撫でて、猫のように目を細めた。]
何の意味もない、て事もないし
[こうして、ゆっくりひとと話をするのは。]
珍、いけど……かしくはない
俺も驚い、よ、随分来たな
[真っ黒な夜を窓から見下ろして、その中に光を見付けるのは。
とても久し振りの事**]
(287) 2010/07/19(Mon) 13時半頃
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