人狼議事


140 Erwachen〜lost wing of Jade〜

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視点:


【人】 執事 ハワード

[歩むうち、感じた違和感は焦りへ変化する。
デジャブを覚えるのはこの場所と、本の内容だけ。

本そのものの存在は違和感として処理されて、そうしてますます足は速まって。
焦燥感に上靴のスリッパを脱ぎ捨てれば、冷えた大理の、広い図書を駆け抜ける。


歴史書《イストワール》の身体は、その一冊で事足りる。
ムゲンと言われたページにその全てを内包して、この図書がこうも多くの本で溢れる事は無かった筈だ。
故に、この図書の棚は永劫を空であり続ける。
ここの主人が消えぬ限り。]

(142) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃

【人】 執事 ハワード

[辿りついたのは、広い空間。>>110立ち並ぶ本棚はそこには無く、代わりに家具の類がその場に満ちて、伸びた螺旋階段は天地樹のように。

嗚呼、
全てが、
酷く、
懐かしい。

全力疾走なんてしたの、何時振りか。
インドア派の身体にそんな運動耐えられる筈もなく、粗い呼吸をやっとの思いで整えて。《前》は大丈夫だったはずなのに《今》は酷く脆いのだなと、そんな思考に疑問を覚える余裕も無い。

艶やかな黒いテーブルと、揃いの黒と朱色の椅子。
何度、その椅子を引いただろう。
何度、その椅子から、傍らの自分を見上げられただろう。
何度、向かいあって座ることを許されただろう。
何度、何度も、その記録は自分の中に蓄積されて、

何度も、何度も何度も何度も、その姿を夢に見て来た。

眠りにつく《  》は、愛おしい記録のまま。
その姿を変えず、静かにそこに居ただろう。>>111]

(143) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃

【人】 執事 ハワード

 …――キミ、
 あの、ちょっと。
 起き、

 ねえってば、


 きゅ、救急車、を、いま。

[尻のポケットに押し込んでいた筈の携帯電話は何処にも無く、そもそも呼んだとして、此処は何処だと説明するつもりなのか。

叫べた筈の名前は思い出せぬまま、"君"と、少し寂しい呼び方をしてしまう。
震える手、やっと触れた肩を何度も揺さぶっても反応は無く、ヴァーミリオンの長い髪が揺れただけ。
視界が揺れて歪んでも、その朱だけはしっかりと目に飛び込んで来る。

意識の無い人間を起こすにはどうしたらいいかなんて、そんな事咄嗟に思い付ける筈もなく。
ポケットを漁っても手持ちの品はゼロのまま、ハラリと、翡翠色の葉が零れ落ちただけ。

それは風もないのに宙を踊り、
ゆっくりと、黒のテーブルの上に落ちた。]

(144) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃

【人】 執事 ハワード

 ねえ、



 …ごめ――、


 もうしわけ、ございませ、ん。
 おまもり、できず、
 ほんとうに、

[口を突いて出る謝罪も、感情を支配する記録も自分が経験した事では無い。
訳の分からぬ衝動に支配され、《前》とは違う、透明な滴が謝罪と共に零れただろう。

胸の痛む理由も、《  》の事も、自分の事も、未だ曖昧へ沈ませて、
抱き寄せた彼女のドレスを、ただ滴で濡らすだけ。]

(145) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃

【人】 執事 ハワード

[生まれ落ちた一冊の歴史書は、朱の姫君に抱かれて。

始めは、小さな体で彼女のドレスを追い掛けて。
次第に目線は近く、やがて追い越して。
彼女はずっと変わらぬまま。

恋心を抱いた事も、無かった訳じゃない。
けれど、自分の容姿の年齢が彼女を大きく超えてからは該当項目を黒く黒く塗りつぶし、朱の復元典《本人》に読まれぬよう破り捨ててしまった。
そうして長い、久遠の時が過ぎて、
通常の歴史書《イストワール》よりも随分長く《存在》出来ていると気付いた頃。その時初めて、自分の期限が彼女に引き伸ばされていた事に気付く。

自惚れてしまっても、良いのか。
彼女にとって自分が大切な存在であると、引き伸ばしをしてまでも、傍に置くことを望んでくれているのだと。
今は、自分の歴史書としての役割など遠く忘れて、幸せな勘違いだけを噛みしめて居たい。

そして、本の寿命の許す限り、ずっとそばに居られればいいと。
そう思っていた。]

(154) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃

【人】 執事 ハワード

[抱いた朱の本の最終頁は既にノンブルが振られた後で、それより後には続かない。
それは即ち完結と、本の眠りを意味している。

きっと彼女はもう目覚めない。
幾ら己が泣き叫んだって、エンディングは綴られてしまった後なのだから。]

(155) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃

【人】 執事 ハワード

[だが、終わった訳じゃない。

本は自らのページを開く事は出来ない。
しかし、の自分なら?
かつての《歴史書》ではなく、今度は《読み手》として。翳した手に現れたのは一冊の本《過去の己と彼女の一部》

ページはひとりでに捲れ、開かれ、内包された章の項目は――]

(156) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃

【人】 執事 ハワード

[最終ページが割り振られた?
ならば、【続編】を作ってやればいいだけの事。

確かに、”その記憶”を起こすのは、彼>>113ではない。
だが切っ掛けは、かの金の王《ゴルディオンカイザー・セイヴィア》

代償は幾らでも捧げよう。
舞う、天地樹の一部《翡翠の葉》を表紙に織り込んで、王からの贈り物《万年筆》は輝く金を溢れさせる。
その本に刻むのは己のサイン。
その本の創造主として、彼女と歩む半身として。]

 …夢芽、
 愛しい姫君。

 もう一度、話しましょう。
 時が満ちてからと、そう言ったではありませんか。

[三女神の真似事をするには、人の子の身体は力不足。
下手をすれば魂を捧げても、永劫苦痛に囚われてもおかしくない筈の歴史書の製本作業は、金の王と天地樹がそれを支えて。]

(157) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃

【人】 執事 ハワード

[朱と黒を中心に舞う風はゴウゴウと図書館中を駆け抜け、本棚を揺らし、キャビネットを揺らし、
そして、内部を作り変えて行く。

続編に合わせて、
その内装を大きく書き変えて、
過ごした広間はそのままと、棚は近く、少なく、より高く。
吹き抜けの広間と高い天井。太陽と月は誰の干渉を受けずとも自然にその役割を変えるよう。
管理者不在でも来客が迷わぬように、好きに本を探せるように。
高い本棚には丈夫な梯子を。追加の椅子とテーブルも設えて。

作り変える姿は随分とサービス精神に満ちていて、今まで以上に図書らしく。
白露の城は、今は、誰が居なくとも正常に機能するように。]


 貴女が居ないと、寂しくて仕方ありません。
 またお傍に、

 いえ、

(158) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃

【人】 執事 ハワード

 私が、傍に居たいのです。

[もう自分は、歴史書では無い。
彼女《続編》の性質の変化までは予測できないけれど、以前より繋がりは薄くなってしまった気がする。

なら《前》に塗りつぶして破り捨てたページは、《今》思い出してしまっても誰も咎めない。
継ぎ接ぎの項目をセロテープで補強して、塗りつぶした文字を新しく金のインクでなぞり直す。

作りを変えた図書館の中心。キャビネット達や黒いテーブル、椅子と螺旋階段は以前のまま、
透明な涙をぬぐう事も忘れ、抱き寄せた愛おしい存在にそっと口付けを。

姫君の目覚めは絶対にキスだと、そう言うセオリーは昔から変わらないし、
《前》の自分《ハワード》もそう"記録"しているのだから。]

(159) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃

執事 ハワードは、メモを貼った。

mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃


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