35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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船大工 団十郎は、メモを貼った。
2011/08/19(Fri) 11時半頃
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おう、わかってるじゃねえか。
[止めても無駄だろう、とため息まじりに言う朧へ、にやりと笑う]
未来人ってのが、この村に来たりしてるのかどうかは、わかんねえよ。 ただ、まあ……そう考えたくなるようなこたあ、ちらほらあらあな。
なあに、もし未来人が連れて行くとしたって、こんなにでかいのはごめんだろう。 あっちから見りゃ、時代遅れの船大工なんざ、役にも立たねえだろうしな。
(150) 2011/08/19(Fri) 23時頃
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俺あ……未来に、空飛ぶ船が本当にあるんなら、見てみてえと思うぜ。 ああでも、連れてかれて、この村に帰ってこれねえのは困るな。
……もし、未来からきた連中が、もうこの村にいるとして、だ。 やっぱり、帰りてえのかね。
ここは、そいつらの本当の居場所じゃ、ねえのかな。
[畳に視線を落とし、ぽつりと零すが、 すぐに顔を上げ]
……ま、そういうことで。頼んだからな、朧。
[肩をぽんと叩いて、立ち上がる]
おう、一平太。俺あ、そろそろ失礼するぜ。 茶あ、ごっそさん。 皆、またな。
[一平太に声を掛け、客間へ残る者へも手を振って、鳩渓堂を後にする]
(151) 2011/08/19(Fri) 23時頃
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―村の通り―
さあって、と。 どうするかねえ。
[青い空を見上げ、ぶらぶらと歩き出した]
(152) 2011/08/19(Fri) 23時頃
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船大工 団十郎は、メモを貼った。
2011/08/19(Fri) 23時頃
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選ばせればいい……か。
[朧の言葉を思い出しながら、今し方出てきた屋敷を振り返る]
でもなあ、もし、
[あの時、「もしも一平太が」とまでは問えなかった。 当の本人がすぐ側にいたのだし、確たる証拠があるわけでもない]
……。
[考え込みながら歩いていると、背後で知っている声が聞こえた気がした]
(159) 2011/08/19(Fri) 23時半頃
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[振り向けば、まさにその声の主と思しき青年が、よろよろと倒れかけている真っ最中]
おい、ちょ……!
[慌てて駆け寄るも、間に合わず。伸ばした手の少し先で、明之進が尻餅をついていた]
おいおい、大丈夫かよ。 ……立てるか?
[そのままもう少し近づいて、青年を助け起こす]
何か……こないだも、こんなことがあった気がするなあ。
[浅瀬で転んだ一平太のことを、ふと思い出した]
(160) 2011/08/19(Fri) 23時半頃
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そういやあ、設計図の事忘れてたな。
ちっと、見に行くか。
今なら、一平太が居るくらいだから、ちょろいちょろい。
こちらカッツ。応答せよ。
これよりオーバーテクノロジーの設計図入手作戦に入る。
指示を頼む。
[もちろん反応はないが、ノリノリであるために、通信はオンだった]
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ん、どっか打ったりしてなきゃいいんだが。 いや、ちょっとな、こないだ近所の子も転んでな。
[言いふらすことではあるまいと、一平太の名は出さず]
俺かい?ちょいと先生んとこへ寄ってきたんだが、もう帰ろうかと思ってたんだが。 何でえ、用事なら、お屋敷に行こうか? 何かの修繕かい?
(169) 2011/08/20(Sat) 00時頃
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仁右衛門の……?
[怪訝な顔で、相手の真面目な表情を見返して]
ん……そうだな、ここじゃねえ方がいいだろ。 甘味屋でも寄るかね。 それとも、ちっと歩くが、うちまで……ああ、神社の方が近いし、涼しくていいかね。
[そう提案した]
(177) 2011/08/20(Sat) 00時頃
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そうか、じゃあ神社にするか。
[明之進の返事を聞けば、連れ立ってその場所へ向かう]
……おお、木陰ってなあ、だいぶ涼しいなあ。 おっと、足元気をつけろよ。
[神社の森の中。地面のあちこちに、木の根が顔を出しているのに気づいて、声を掛けた。 が、青年はここに慣れているのか、危なっかしい様子は無い]
……ここらでいいかね。 で、話ってなあ、何だい。
[穏やかな口調を心がけながら、切り出した]
(185) 2011/08/20(Sat) 00時半頃
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祭りの夜の、あれな。 約束しちまったみてえなもんだから、見張りにゃあ行くつもりでいるぜ。
……だが、それがまずいってんなら、もちろん考えるさ。 なあ、訳を聞かせちゃもらえねえかい。 何がどうなってるんだか、俺も、知りてえと思ってるんだ。
(192) 2011/08/20(Sat) 00時半頃
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まあ、通信できるもんはあっけど
今は通じてねえしなあ。
うーん、別に役員にしなくていいから
単に手伝いの一人として紛れられるようにすればいいか。
ちっと今までと違う感じだからな。
失敗するかもしれねえ。
…でも、やってみる価値はあるだろ。
[端末を操作し、夕顔が朝顔のところに行けるように手配してみた]
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や、ちょっと、待て待て待て、整理するから。
[一気に話された内容に、目を丸くして、顔の前で手を振った]
……未来人ってなあ、本当の話なのかよ。 んで……。
[頭を掻いて、首をひねる]
今、村の中に、未来から来てるのが、何人かいる、と。
[「彼ら」と言うからには、複数なのだろう]
そいつらは、祭りの夜に、海岸から帰る……ってことかい。 ……坊ちゃんも、そうなのか。
(203) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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[ひと呼吸おいて、続ける]
戻るときに、記憶を消す、って言ったな。 これまでは、何事もなく、帰れてた、って。
ってこたあ……
去年も、一昨年も、その前も。 村の誰かがいなくなって、俺らあ、そいつのことを綺麗さっぱり忘れちまってるって、ことかい。
[言葉を切ると、木の葉を揺らす風の音が聞こえる]
(204) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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……忘れちまってる、のか。……そうなのかよ。
[ざわざわと葉擦れの音が、胸の中に響く]
そんなら、尚更。 仁右衛門との約束たあ別に、俺が、そいつらを……帰らせたくねえって言ったら。 思い出ごと消えられちまうなんて、まっぴらごめんだって言ったら、どうするよ。
[問うてはみるけれど、その語調は弱い]
っかやろ……頭なんか、下げるんじゃねえよ。 わかってんだよ、んなこたあ。
[昨日、海辺で。大人になっても、ずっとこの村にいると答えた一平太。 それが叶わぬと知りながら、問われる度に、そう答えなければならない、「彼ら」を思う]
ちきしょ、身勝手なのは……どっちだよ。
[ぐしゃぐしゃと、頭を掻いた**]
(212) 2011/08/20(Sat) 01時半頃
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船大工 団十郎は、メモを貼った。
2011/08/20(Sat) 01時半頃
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