266 冷たい校舎村7
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僕には醜い姉がおります。
(20) 2019/06/05(Wed) 00時半頃
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姉は生まれついて肌が弱く、 いつもじゅくじゅくと赤く爛れた肌をしている。 少し状態の良い箇所は乾燥しきって、 くすんだ肌の破片がぽろぽろと剥がれるようだ。
重い瞼の下で、小さな黒目がせわしなく動き、 ひび割れた唇にはいつも血が滲んでいる。 唇を強く噛みしめる癖のせい。
また、その噛み癖は手指にも及び、 左右の親指の爪は奇妙に変形している。
ひどいあかぎれを繰り返したみたいに、 荒れて、ところどころの裂けた指先が、 真剣な手つきで僕の顔に伸ばされて、 僕のまぶたを、頬を、唇を、爪先を彩っていく。
(21) 2019/06/05(Wed) 00時半頃
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僕はもうすっかり男でしかないけれど、 日に焼けない白い肌や、ふたえまぶたや、 やや薄い瞳の色の類はすべて、 今もそのまま僕の顔に残っています。
いずれも、姉には授けられなかったものです。 姉が、逆立ちをしても、死んでも、 いくら生きても、手に入れられないものです。
かわいそう。可哀そうだと思います。
(22) 2019/06/05(Wed) 00時半頃
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これは、姉と僕の密やかな戯れ。
(23) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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……あるいは、彼女のお人形遊び。 着せ替えごっこ。アバター選び。そのたぐい。
(24) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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[ 姉が、僕の指先の手入れを終えたので、 僕は、朝食をすべてきれいにたいらげたので、
異常気象と叫ぶニュースをBGMに、 僕はいつも通り学校へ行く準備をする。 鞄を背負った上からレインコートを着込む。
気象警報が出ておらず、休校の連絡がないから、 僕は今日も学校へ行く。ごく自然なことである。
長靴を履き、レインコートのフードを被る。 すっかり大雨の日の登校スタイルだけれど、 この悪天候なら、それも相応しいだろう。
──この格好は傍目に滑稽らしく、 級友らに笑われることはさておき。 昔から、どうも僕はそういったことに、 人より無頓着であるらしいので。]
(25) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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姉さん、いってきます。
[ 僕は振り返り、にこやかに言ったけれど、 そこには誰もいない。子供部屋の扉の閉まる音。
共働きの両親が朝早くに家を出て、3番目が僕。 4番目はない。姉は家にいる生き物です。
それもいつも通り。
まだ少しすうすうする指先を一瞬見下ろして、 僕はごうごうと鳴る風の中へと踏み出す。]
(26) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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不幸。を感じたことは一度もなく、 なので僕らの戯れの顛末など些細なことです。 ただ、可哀そう。可哀そう。かわいそうな生き物が。 いるから、我々の生きる社会なんていうのは、 不完全。であると僕は、思います。*
(27) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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[コンビニに入ると缶コーヒーを1本、 そして肉まんとチキン南蛮弁当を手に取りレジに向かう。 変わることのない、毎日のルーチンワーク。
こんな雪の日くらい、と思いつつ 学校をサボる勇気など結局俺にはありはしないのだ。 品行方正な学級委員長らしくもないだろう、 サボりだなんて。
店内に流れる陽気な免許合宿のCMソングを 聞き流しながら、扉をくぐった]
……あっつ。
[コンビニ前のごみ箱に肉まんの紙袋を放り込むと 無造作に齧り付く。少し遅い朝食だ]
(28) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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[と、そのときだった。 雪の通学路を歩く同級生の姿を見つけて 俺は肉まんを齧りながら片手を上げた>>15]
おはよ、拓海。
[ルーチンワーク通りの行動。 いつもこのコンビニ前で出会う同級生に、 いつも通りに爽やかな笑顔を向ける]*
(29) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/06/05(Wed) 01時頃
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[長靴を履いてくれば、 猫のようにもう少し軽やかに 雪の中を歩けたかもしれない。
と、ぺたぺたの靴の中を濡らしながら マフラーだけでは防御しきれぬ雪に耐えながら 俺は、思うわけで
人のいなくなった惑星に、パッと射した文明の光。 そんな具合にコンビニがあるのを通り過ぎて 少ししたくらいで、後ろから声をかけられた。>>28]
(30) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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よーお、悟。 雪だな、雪。 ……これって休校じゃねえの?
[いつもどおり過ぎるくらい、 いつもどおりの声と表情を投げかけられて 俺はゆるく笑って指だけを動かした。
木や絵筆ばかりを握るせいで ぎざぎざと短い爪の先に雪が落ちる。 おんなじ美術部の蛭野とは大違いだとたまに思う。]
(31) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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食べ歩きなんてお行儀の悪いコですこと。 肉まんいいなあ。くれよ。
[かるく噛み付くように口を動かしてから、 俺は高本の隣を歩きだした。]*
(32) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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―自宅にて―
[家賃月二万五千円のワンルーム。 六時を知らせるアラームの音が響いて、 柊紫苑(ひいらぎ しおん)はふわ、と欠伸をして起き上がった。
いつも通り、ワイヤレスイヤホンを右耳に挿す。 片耳から聞こえるのは、ワンルームの静けさとは程遠い 賑やかな笑い声。団欒。それに紫苑は顔を綻ばせてから 漸く、部屋の肌寒さに気が付いた。
カーテンの向こうは、一面の銀世界だった。]
(33) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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雪かぁ。どうりで寒いわけだ。
[部屋の中でも、吐いた息が白い。 そそくさと身支度を整えて、簡素な朝食の席につく。 トーストとコンソメスープ。それからチーズ。 三分で出来るオニオングラタンスープもどきは 紫苑の最近のブームだった。
対して、君の家はどうやら和食派のようで オーブンの音も、フォークやスプーンの音もしない。 お弁当だって煮物が多いもんね。 紫苑はうんうんと一人頷く。
今度のデートは、お寿司屋さんにでも行ってみようか。 高校生の懐事情では 回らないお寿司屋さんには行けないけれど、 そればかりは許してほしい。冬は出費が多いのだ。]
(34) 2019/06/05(Wed) 01時頃
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[7時を過ぎても、君が家を出る様子はない。 相変わらず聞こえてくる賑やかな団欒に、 紫苑は首を傾げる。
とはいえ、自身も普段家を出る時間であったので、 制服の上にコートやマフラーをがっちりと着込んで ワンルームの部屋を後にした。
天気のせいだろうか。片耳のイヤホンからの音は不明瞭で 紫苑はなんだか泣きたいような気持ちになった。
早く君に会いたい。声を聞きたい。そう思った。**]
(35) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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俺もそれを期待しているところではあるが、 残念ながら休校情報は出てないな。
[かじかむ右手でスマホをタップするが、 学校からの連絡は来ていない。 ひょいと肩をすくめて拓海を見遣った>>31]
主よ、主よ、何故私を見捨てたもうか。 まあ諦めて学校に行くしかないだろ。
[有名な聖書の一節を、芝居がかった口調で言ったのち やれやれと笑みを浮かべて]
(36) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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仕方ないな。 お前は腹を空かせた野良犬か。
[食べかけの肉まんを半分に割って、 拓海の口に突っ込んだ。>>32
それも、いつものルーチンワークだ。 だから俺は毎朝あのコンビニで肉まんを買う。
ただ、いつもと違ったのは]
(37) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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……そーいや拓海。進路どうすんの。
[そんな質問を、拓海にぶつけたのは きっと初めてのことだっただろう。
安っぽい肉まんの味を噛み締めながら、 いつもとは違う雪の道を歩く]*
(38) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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逃げるために嘘をついた
(39) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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[ ズタボロにされた教科書、 びしょ濡れにされたノート、 異臭を放つ机やロッカー、 ……なんて時代錯誤ないじめを 教師たちは怯えながらに探してる。
いまやSNSを使ったいじめが増えてるってのに。 世間に流出したものは消せやしない。 一生の傷になる。あほらし。 ]
(40) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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[ クラス内にて相次ぐ盗難事件で真っ先に>>6 矛先を向けられたのは俺だった。 といっても、教師たちは俺に直接聞いて来ない。
まあ、納得はいく。 なにせ俺は弱者嫌いだ。 言葉遣いも良くはなければ、こんなナリだ。 否が応でも、いじめの主犯に見えるらしい。
しかしながらだ。 こんなでも、勉強とやらには励んでいた。 じゃなきゃ、こんな学校には入れちゃいない。 なにせ俺は弱者嫌いだ。 誰かに高みの見物をされるのは好まない。 ]
(41) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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本来なら見えるはずのものを、 いじめってものを否定したくて 視野を狭めているのは誰だ?
───お前ら教師だろ。
(42) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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──朝──
[ けたたましく鳴り響く音。 目覚まし時計に叩き起こされ、 敷布団から跳ね起きるのが常。 ]
……チックショウ、 今日こそ先に起きるつもりだったのに
[ 悪態を吐きながら音を止め、 飛んでくる怒号を受け止める心算をした。
心算をしたっていうのに何も気配がない。 気配がないから閉じていた目を開けた。 視界に入るのは薄暗闇の殺風景な部屋だけ。 ]
(43) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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[ おかしいな、と思うと同時に 背筋がぞわりと震える感覚がする。 この感覚が何なのかを気づく前に 窓の外にちらつく雪を目にしてしまった。
だから、雪のせいだと思った。 短絡的な思考に陥る。
陥ったのは、視野を狭めたのは、 ───俺自身だった。 ]
(44) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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[ 早朝から働く母の残した朝食を頬張り 昼飯代と置かれた金をポケットへ忍ばせる。
……ああ、困った。 今日の昼飯は心温かなクラスメイトから ありがたく頂くことになっている。 このお金はポケットに眠るのか。 それも可哀想だ、菓子でも買うかと考える。
考えた結果、外を歩くのは、 雪降る中を傘もささず 滑稽なレインコートも着ず いつもと同じにプラスアルファの冬スタイルの俺。 赤いマフラーを首にぐるぐる巻いただけの俺。 ]
(45) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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そんな俺に、新しい傷などできていない**
(46) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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なーんだ。つかえねえ。 委員長様に来てないんじゃダメだあ。 もう、おしまいだ。
[髪の毛が金色になる超戦士よりも悲しげに 俺は「おしまいだ」と口にして 芝居がかった台詞を吐く高本を見つめた。
あと一歩で思い出せない。俺は暗記物が嫌いだ]
ネギネギメンマ鯖クルミだっけ。 聖書なのは覚えてるけど。
(47) 2019/06/05(Wed) 01時半頃
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