191 The wonderful world -7 days of MORI-
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……ど、ど、どな…… ?!
貴様、何の用だ…? 百年越しの因縁に決着をつけに来たのか
[咄嗟に声を潜めた。 こんな格好でこいつが署内に居るという事は 何か用事があるのだろう。 逮捕してやりたいのを堪えて、 話なら簡潔になと不遜な態度をとる。
……イースターにと渡されたのは、 「カフェぱせりのデザート無料券」だった。
貴様卯月と何の関係が! と問い詰めなかっただけ 理性を保った方だろう。 とりあえず怪訝な顔をして怒鳴を見た。]
(360) sane 2016/06/22(Wed) 01時半頃
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……はあ? 借り……?
[やくざが盗難届けを出すわけもないので、 山桜組がイースターの被害にあっている事は俺は知らない。
わかるのは精精、 あのゲーム中卯月が怒鳴と会った二度のうちのどちらか、に 何かがあったのか、って事くらいだ。 じっと、怒鳴を見つめ返した。
怒鳴の表情が綻ぶ。俺は面食らって思わず、]
……。 …………ど、……京助。 お前、変わったな。
[いつだったか、刑務所の後藤に 差出人不明の差し入れが届けられたのだ>>304と 聞いたのを思い出しながら、そう言った。]
(362) sane 2016/06/22(Wed) 01時半頃
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ああ…… ありがとうよ 仕事が決まったとかで 元気に過ごして――
[俺は、手にした無料券を潰す事無くそっとしまって、 その場を去ろうとする怒鳴を捕まえようか、捕まえまいか 迷って、やはりやめて見送ることにする。
――が。>>353]
(363) sane 2016/06/22(Wed) 01時半頃
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…………あぁ?
[ちょっと待て。 何かおかしい。]
なんで俺と卯月が一緒にいるって知ってんだお前……?!
[さてその問いは、去りゆくお節介なやくざに届いたのか*]
(364) sane 2016/06/22(Wed) 01時半頃
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[ちなみに。 呼び出される前、俺は警察署の中で電話対応していたので 白上刑事の高笑いと怒鳴COは聞いていなかった。
……白上刑事に呼び出されて出た時、 見慣れないイマドキファッションに身を包み 化粧で化けたあの人を見て>>359 なんだか、ものすごく、微妙な面は晒しただろうが。]
……白上刑事、そういう格好されるんですね。
[ぽつりと零した言葉はこれまた聞こえたかはわからない*]
(365) sane 2016/06/22(Wed) 01時半頃
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そ、そうですか
[面食らったまま、反撃されるがまま。 似合ってないとは思わないが、 女性を褒めるのは得意じゃないもので。
乱暴に踵を返す刑事のその背を見送りながら なんだかんだ囮捜査にも熱心な姐御に 微笑を向けて、来客の方へと視線を戻した。*>>369]
(372) sane 2016/06/22(Wed) 02時頃
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――→赤い嵐の後→――
[一悶着あった後、 卯月に無料券を渡してやらなきゃあなあ、 と思いながら業務に戻ろうとして―― 丁度警察署内に入ってくる茶髪の青年の姿を見れば、 俺はちょっと驚いた。]
ワタルさん……? お久しぶりです。あの時はお世話になりました。 何か御用ですか。
[怒鳴の時とはうってかわって 微笑みをうかべ応対を。 ワタルさんには、本当に色々お世話になったから。
勿論、俺に用事があるとは思っていなくて 何か御用ですかと問いかけただろう。>>371]*
(373) sane 2016/06/22(Wed) 02時頃
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――警察署にて――
やくざの考える事なんざわからんからな。
[冷静に考えればそうなのだろう。>>401 その時の俺はその怒鳴が単身ここに乗り込んできたことに ひどく、驚いていたようだ。
下の名前で呼んだらあからさまに驚きやがったが 好き好んでそう呼んだわけじゃあないぞ。 その笑みをじろりと見て、ふんと鼻を鳴らした。]
まあ、だろうな。 ……気が変わらんうちにとっとと去りやがれ。
[相変わらず不遜な態度をとってしまう。
ゲームの時のある意味覇気のない怒鳴を思い出しながら 手錠に手をかけそうになるのを堪えた。 ……堪えられたのも、爆弾が爆発するまでの話で]
(413) sane 2016/06/22(Wed) 21時半頃
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――っ、おい、京助、貴様……!
[卯月に聞いたところであいつも言葉を濁すし! お前ら一体なんなんだ、と問いただそうにも 怒鳴はさっさと歩き去っていく。>>402>>403
俺はその背に向けて、 悶々と燻る何かを抱えながら]
いつか捕まえてやるからな! 覚えていろ……!
[負け犬の遠吠えのごとく 警察らしく、吠え立ててやったのだ*]
(414) sane 2016/06/22(Wed) 21時半頃
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――後日譚――
卯月。 赤髪のやくざ野郎から「借り」のお返しだとよ。 どっかで会ったらお礼をいっと ……いや、言わなくていい。やっぱり。
[そう云って 仕事から帰るなり、そっと、 皺一つない「カフェぱせりのデザート無料券」を 白い手に渡しただろう。
俺の目は、ひどくものいいたげだっただろうが、 まあ、卯月が喜んだなら全てを許そうじゃないか。
俺の神はここにしろしめし すべて世はこともなし。*]
(415) sane 2016/06/22(Wed) 21時半頃
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[ひらひらと券が揺れている。 最近は一緒に遊ぶ”友達”(?)もいるようで それ自体は微笑ましいと思っている俺だ。]
ああ、よかった、な…… ……。
[ごまかされたくないのだが。 ついうっかりごまかされそうだ。
胴に抱きついてきた卯月を見下ろして、 揺れる白いツインテールを眺めている。]
俺も、か…?
[カフェぱせりに行くことに謎の羞恥を覚えながら、 そっと背を抱き、そのつむじ辺りにとんと頬を寄せた。]
(438) sane 2016/06/22(Wed) 22時頃
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あー……あぁ、うん。お前がいいなら。 お供するよ。
[ぼそりと言葉を返して、卯月を抱きしめる。 仕事の疲れが多少癒される気がする。>>416>>417
とはいえ。 卯月の頭を撫でながら]
(…あの野郎 不埒な真似してやがったら今度こそ捕まえてやる…)
[相変わらずそんな物騒な思考を繰っていたわけだが。*]
(440) sane 2016/06/22(Wed) 22時頃
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―― 警察署にて/ワタルさんと ――
[駆け寄ってくる彼に会釈をし、 俺は何か御用だろうかと小首を傾げた。
笑顔で「お世話になりました」と伝えると、 「お会いできて本当によかった」、と 朗らかな笑顔を、それからはじめて聞く”声”を、返してくれた。]
エントリー料、戻ったんですね。 良い声ですね。
[うまく言えている気がしないが、ともかくも綺麗な声だったから なるほどエントリー料として徴収されただけあるな、なんて そんな事を思ったもんだった。
お土産、と渡されたものに瞬きをニ、三。 え、と遅れて声が出て、 慌てて頭を下げ返した。]
(473) sane 2016/06/22(Wed) 23時頃
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よろしい、んですか? お受け取りしても……。 いえ、こちらこそ。改めてありがとうございました。 お礼の品と呼べるものが今手元にないのが、 大変申し訳ないのですが…。
きっと朝比奈も喜びます。
[それから、噫、と呟き、]
あの時の……女の子の方かな、 朝比奈がたまに会いにいっているようで もしかしたら連絡がつくかもしれません。
[こちらからお礼もしたいことだしと こっそり彼の連絡先を聞こうとしたのだが、 結果はどうだっただろうか。
断られてしまっても、仕方ないな、と 彼との再会を喜ぶだけに留まっただろう。]
(474) sane 2016/06/22(Wed) 23時頃
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[ただ、もしも教えて貰えたなら、 初夏の暑い折、 甘いプリンを彼のもとに届けたかもしれない。*]
(475) sane 2016/06/22(Wed) 23時頃
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