266 冷たい校舎村7
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[ かじかんだ指先で缶を弄んだが、 色々あったかと問う>>96声に、 僕はさらにまじめに答えを返そうとして、 目の前の彼女に似た人形のことも思い出して、]
……色々。色々、あったよ。 でも、みんながあの場所を去る前に、 みんなの身に何があったかはわからない。
灰谷さんの人形が、 どうしてあんなとこに落っこちてたかも。
[ 僕は死ななかったから。 だから、わからないこともある。 そんなふうに、ぽつぽつと言葉を返して。
待合室までの道のりを会話で埋めて、 きっと、その先で良い知らせを知るのだろう。*]
(100) nabe 2019/06/19(Wed) 00時半頃
|
|
[ 待合室には見慣れた大人の顔があって、 言伝がある>>7っていうんだから、 たぶんそれって、今日は帰りなさいって、 そういう意味合いもあったと思うんだ。
もう夜が遅いし、僕らは受験生だし、 これってとてもセンシティブな問題だから。
僕もそう頭の悪いほうではないので、 それはたぶん、理解していたんだけれど、 理解はしてたと、思うんだけれど……、
そこにいたのはクラス担任で、 養拓海は目を覚ましたと言った。 それを聞いて、僕は床を蹴った。]
(101) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
あのとき、
(102) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
白い光の中に、確かに君はいたんだ。 強い光に目を眩ませていたから、 見えるはずもないのに、確かに君だった。 世界が終わる間際に声がする。 そういえば、長い付き合いになるのに、 はっきりと口にしたことなんてきっとないなあ……
(103) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
おはよう、拓海くん。 ……あのね、僕も君のこと、大好きだよ。
(104) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
[ 君が目を閉じていた>>7ので、 挨拶としては、間違いないと思うんだけど。]
(105) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
──現在:病室──
[ 病室を教えてもらえたのか、 そこにまっすぐたどり着けたのか、 何番目だったのか、同行者はいたのか。
……なんてことは、さておき。 少なくとも、担任が会えたんなら、 可能性はあるんじゃないだろうかって、 小賢しいことを考えたのは事実だ。
白い廊下を抜けていって、 扉の先にあるのも白い世界>>4で、 僕は、あの世界のことを少し思った。
そう。あの世界で聞こえた声に、 僕はまだ返事をしていないよ。 笑顔でまたねと終えた世界があるなら、 おはようともう一度今日をはじめたくて、]
(106) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
[ ……それで、]
(107) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
[ 笑顔を、浮かべようとしていたんだけど、 それがうまく保てたかは、怪しい。
君はあんまりな状態だったし、 そもそも本当に目を覚ますの? って、 そういうふうにさえ思ってしまって。
寝台の傍らに立ち尽くしたまんま、 静かに唇を噛みしめていた。**]
(108) nabe 2019/06/19(Wed) 01時半頃
|
|
──待合室へ──
[ 確かな記憶として残る奇妙な数日間。 大雪の中登校する寒さや、毛布の重み、 そういった実感が、僕らに共通するものと知り、 僕はそのことに対しても顔を綻ばせた>>109。
それから。 灰谷彩華があんまり驚き、 期待をしたように尋ね返す>>110ので、 僕はさらに笑みを深めて頷く。
そう。えっと、 そういう反応をしてくれると、 僕も、もう一度よかったなって思えるし、 それでいいんだって、思える。気もして、]
(126) nabe 2019/06/19(Wed) 11時半頃
|
|
……うん、七月さんとね、 見つけて、運んだけど、足が折れてた。 階段から落っこちたみたいに、 踊り場のところに倒れてて。
[ 痛そうだった。とその光景を思い出し、 僕はあの場面をなぞるように語ったが、 果たして人は自分の死に様と思しきものを、 詳細に知りたいだなんて思うのかしら。]
なんにもない天井を、見上げて……、
それから、ええと、 七月さんが、暗幕を持ってきてくれたから、 くるんで、体育館まで運んだ。
[ かくしてスカートの中は守られた。>>3:133 ……とは言わないけれども。]
(127) nabe 2019/06/19(Wed) 11時半頃
|
|
それで、灰谷さんの言う通り、 みんなどんどん人形になって、 痛そうだったり、死んじゃったみたいに。
僕は……どうだったんだろう。 きっともうあの場所には誰もいないけど、 もしかすると、僕も何かを置いてきたのかも。
[ 確かめようはないけれどね。
灰谷彩華がいなくなってからの色々を、 本当にざっくりと語った。白い廊下で。
みんな死んじゃったみたいになって、 代わりに人形を残していって……
でもみんな帰ってきたから。 よかったね。なのかもしれないけれど、]
(128) nabe 2019/06/19(Wed) 11時半頃
|
|
[ 結果的にただ奢られてしまったココア。 プルタブを引いて、口をつけて……、 飲食禁止だろうか。ごめんなさい。
自転車を懸命に漕いだものだから、 喉が渇いていて、でも、 ココアは潤いを与えるというより、 舌や喉にとびきりの甘さを残した。
灰谷彩華は、自分の意思で落ちたと言い、 僕はそれを頭の中で復唱した。>>111
自分の意思で、落ちた。 その意味とか、意図とか、 僕にはさっぱりわからなくって、]
(129) nabe 2019/06/19(Wed) 11時半頃
|
|
……灰谷さんは、帰りたかった? どうして、落ちたの。死ぬことにしたの。 あの場所で、自分の意思で。
[ 待合室までもう少し、というところで、 僕は耐えかねたふうにそう尋ねた。
自分に訪れなかった結末。 ちょっとね。>>2:350と言った彼女に、 そっか。と言ったのをうっすら思い出す。
深入りしないでほしい。>>2:434 明言されていない意図を汲めるほど、 僕は敏い人間として作られていないし、
もうすでに一度、あの校舎で、 他人が口出しするべきでないと信じていた領域に、 踏み込むことを知ってしまったあとだった。*]
(130) nabe 2019/06/19(Wed) 11時半頃
|
|
──病室──
[ ひとつ。咳き込むのが聞こえて、 僕は、伏せていた目を見開き、 ぼろぼろのまま笑う君を見た>>125。
幻聴では、ないです。 僕はここにいるので。
……とにかく、おはようと声がして、 ゆっくりとその右手が動き、 僕の指先に触れるまで、僕は。
動くこともできず、 たぶん、静かに息をすることだってできず、 立ち尽くしていたのだ。君に触れるまで。]
(135) nabe 2019/06/19(Wed) 12時半頃
|
|
確かにそこに体温があると知り、 僕はその温度を知っているとも思った。
(136) nabe 2019/06/19(Wed) 12時半頃
|
|
[ 笑顔で別れてまた会おうって、 思っていたのに、ちっとも笑えやしない。
困ったなあ。なんて考える余裕もないまま、 僕は指先に触れた手>>125を、 縋るように握り締めてしまう。
膝に力が入らないのだ。 両掌で、その手を包み込んでいた。 しゃがみ込んで、祈るみたいに俯いたから、
きっと、うまく笑えてもいない顔を、 見られることはないと思うんだけれど。]
(137) nabe 2019/06/19(Wed) 12時半頃
|
|
……た、拓海くん。 おかえり、ありがとう…… ごめんね……うれしい……
(138) nabe 2019/06/19(Wed) 12時半頃
|
|
[ しぼりだした声が、息も絶え絶えだったので、 涙をこらえきれずにいるのはきっと隠せない。
この世は地獄だなんていったくせ、 君が生きていることを喜ぶというのは、 ひどい裏切りのようにも思うけれど、 でも、また会えてよかったって、 思ってしまって、どうしようもないよ。
生きていてほしいと願ったのは僕なのに、 ごめんねと言うのもずるい気がしたし、
生きていてほしいと願った僕が、 伝えるべき正しい言葉は、わからないままだ。
だから、僕は僕に思いつく言葉を言う。 あまり褒められたことじゃないと思うから、 君に不要なら忘れて。ほかのみんなには内緒だよ。]
(139) nabe 2019/06/19(Wed) 12時半頃
|
|
……ほんとは、 一緒に終わりにしてもいいって言われて、 たぶん、僕は、少し嬉しかったんだ。 でも、君が死んじゃうのは、いやで、
……あのね、拓海くん、 誰かのために生きようとか、考えないで。 うんと先のこととか、どうしようもないこと、 あると、思うけど。生きるのが、辛いなら、 生きなきゃとか、思わなくていいから、
ただ、拓海くんが、 楽しみにできることがあるうちは、 その瞬間までは、そのためだけに、生きて、
(140) nabe 2019/06/19(Wed) 12時半頃
|
|
それはもしかすると、 もしかしなくても、僕の欲した言葉なのかも。 僕は身勝手な人間でしかないから、 他の人間の心の裡を本当に覗くことはできないし。 誰かが本当に必要としてる言葉もわからない。
(141) nabe 2019/06/19(Wed) 12時半頃
|
|
だけど、すべてを終わりにする選択肢を、 僕に見せてくれた君に。少しだけ。 この世が、住みよい地獄になればいい。
(142) nabe 2019/06/19(Wed) 13時頃
|
|
[ 別に、消えていなくなるわけじゃないって、 頭ではわかってるんだけど、その手を離せずにいた。 ただこの体温を、失いたくなかった。 それだけの理由で、生を願ってしまった僕だから、]
……あのね、拓海くん。 僕は、夏が楽しみだから、生きるよ。
[ みっともなく、堪えきれなかった涙を零して、 ……君の手が濡れたなら、それはごめん。
きっと、もっと前向きな言葉を、 君はこれからたくさんもらうだろうから、
ひとつだけ、後ろ向きな呪いを、 こっそり、僕にかけさせてほしい。]
(143) nabe 2019/06/19(Wed) 13時頃
|
|
地獄へおかえり。僕のともだち。*
(144) nabe 2019/06/19(Wed) 13時頃
|
|
──病室>>187──
[ 君の心の内訳だなんて、 僕に分かるはずもなくって、
僕の内心はといえば、 %表示なんて役に立たないくらい、 あれもこれも綯交ぜに溶け合って、 名前もないひとつの色みたくなっていた。
嬉しいはずなのに涙が出て、 燻る罪悪感を恥じてもいる。
素直に、まっすぐまっとうに、 一緒に明るい明日を歩もうと言える、 そんな生き物だったら。と一瞬だけ思う。]
(236) nabe 2019/06/19(Wed) 22時半頃
|
|
[ 静かに手を握り返されて>>188、 君が小さく頷いた>>189ときのことだ。
あまり心配するなと君は言い、 確かに、心配すること自体が無礼だね。
それってつまり、 君がまっとうにまっすぐ明るい人生を、 歩めないでしょう。と言ってるみたいだ。
……否定もできない。 と僕は気付いて、少し顔を上げた。
血の気の失せた指が、目尻に伸ばされて、 昔と同じように、僕は静かに目を伏せて、 その指が耳へ、頭へと進むのを、 少し首を垂れて、静かに享受している。]
(237) nabe 2019/06/19(Wed) 22時半頃
|
|
……そのまま。そのままの意味だよ。 ひまわりが咲いたら、連れてって。
[ ……もう僕は小さい子じゃないから、 あの場所に歩いていくことくらい、 君を引っ張ってくことだって、たぶん、 難しいことじゃないって、わかってるけど。
湿っぽさの拭いきれない声で、 くすくすと冗談めかして笑った。 君の指がくすぐったかった。というのもある。
それで。それでさ、 君はありがとうって言ってくれて>>192、 僕はそれに微笑みながら、そうなるといいなと思う。]
(238) nabe 2019/06/19(Wed) 22時半頃
|
|
[ もっと色んな季節や時間を楽しみに、 君と、ほかの友人たちとたくさん約束をして、 次の約束があるから。って、生きて。
君も、僕自身も、 そういうふうに生きられたらって思って。 ──それでも、いつか駄目になったら。
話の行く先を読めずに、 僕は今度こそゆっくりと顔を上げた。 君は笑っている。その目を見つめる。
ゆっくりと君の言葉を咀嚼して>>193、 数秒、怯えたような目をしたんだろう。]
(239) nabe 2019/06/19(Wed) 22時半頃
|
|
あのね、生きる理由を簡単に、 何かと挿げ替えてしまえるのは、 社会の規範に則れば正しくない、 きっと良くないことだと思います。
(240) nabe 2019/06/19(Wed) 22時半頃
|
|
でも、それだけ。 それだけのことです。 だから、頷いてもいいよね。
(241) nabe 2019/06/19(Wed) 22時半頃
|
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る