人狼議事


254 【突発R18】クイン・エルヴィニアの宮殿

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【人】 営利政府 トレイル

[気づかぬ間に思いつめていた僕を
母は当然のように背中を叩いてきた。

そこはある意味予想の範疇だったけれど。
――父が、僕を叱咤してきたのは正直、意外だった。

来月には臨月だというある月の綺麗な夜。
僕は父に書斎へと呼び出された。

開け放たれた書斎から降り注ぐ月の光の下、
「飲もう」と葡萄酒とワイングラスを
差し出されたときは面食らったけれど。
気がつけば差し出されるまま、父と酒を飲み交わしていた]

(104) kiska 2018/12/09(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[今までの生活の中で、父は彼女のことをよく見ていた。
時折、彼女が差し出した焼き菓子のこと。>>94
いついつにもらったものはとても美味かったと、
事細かに覚えているのには驚いたけれど。

母との交流や、一族の子供たちと遊ぶ姿も
父は見ていた――見定めていた]

 「私が、いい父親であったかはわからない」
 「だが、いつだってお前たちのことは想ってきた」
 「今、お前があの娘と共にいて、
  そして幸せであるならば……お前も
  私と同じくらいの父親にはなれる。
  母さんと一緒にいた私が、そうだったからな」

(105) kiska 2018/12/09(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 「気負う必要はない。
  ただ、ともに過ごす日々を大事にすればいい」
 「彼女はとても聡く、気立ての良い娘だ。
  お前の気持ちがわからぬ娘では決してない」
 「幸せになりなさい。二人とも」

[そう言って、父はワイングラスをあおった。
その顔が薄ら赤く見えたのは、
きっと酒精のせいばかりではないと思う。

――カナエが、僕らの子を産んだのは
  それから暫く経った次の満月の晩のこと]

(106) kiska 2018/12/09(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[最初にカナエが赤子を抱く。
腕の中の赤ら顔で泣く小さな命は、
カナエと同じ黒髪。

それから少しして、今度は僕が
赤ん坊を抱かせてもらうことになった]

  ……。

[いかにもおっかなびっくりといった体で
小さな、壊れそうな一粒の命を抱き上げる。
こんなにも小さな命なのに、
きちんと指が五本揃っていて、とても大きな声で泣いて。

ああ、本当に僕は父親になったんだと堪らなく胸が熱くなった]

(107) kiska 2018/12/09(Sun) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル


  カナエ……ありがとう。
  たくさん、頑張ってくれて。
  そしてこの子を産んでくれて。

[腕に赤子を抱いたまま、彼女に口づける。
これから先、やらなければならないことは
きっとたくさんあるけれど。
それでも、自分でも不思議なくらい
彼女と、この子が傍にいてくれさえすれば
――どんなことだって頑張れるような気がした]*

(108) kiska 2018/12/09(Sun) 22時頃

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