191 The wonderful world -7 days of MORI-
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[掌のタイマーを見つめた。 時刻は着々と進んでいる。 ぐ、と卯月と同じく片手を握り締める。
……丁度、UFOキャッチャーの傍から、 ずる、と何かが這う音がした]*
(209) 2016/06/10(Fri) 00時半頃
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[卯月と死神が どういうやりとりをしたかは知らぬまま。 差し向けられたノイズにも まだ、気づかぬまま。]
ッ、
[モグラに気づくのは少し遅れ、手を引かれて そちらを向く。
次の瞬間、]
(306) 2016/06/10(Fri) 13時頃
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[B A N G!!]
[奴が投げた球体が爆発した。 片耳を塞いで舌打ちを一つ。 爆風を頬に受けながら、──視界の端、 リズムゲームの影から忍び寄る鮫の影を見る。]
卯月、鮫だ!!
[ぐわりと地中から現れたその時に、 卯月と鮫の間に薄いコンクリートの壁を作る。 避ける隙くらいは作れるだろうか。 鮫の攻撃を受ければ、すぐに壊れる壁だ。
それ以上の向こうへの攻撃は成らない、 何故なら──]
(307) 2016/06/10(Fri) 13時頃
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…!
[目前には狐が迫っていて、 咄嗟にパチンコ台側の椅子を盾にすれば、 嫌な音をたてて椅子の脚が歪む。]
Dame it!!
[バッ、と一歩飛び下がり、 地から棘を出せばするりと逃げられるから 持ったままの椅子に両手を添える。 創り出したのは先端に重りがついた一条の鎖。]
(308) 2016/06/10(Fri) 13時頃
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はぁっ…!
[ひゅん、と遠心力をつけて回すと、 狐の横面めがけ鎖を振る。 怯んだ隙に上上下下左右左、と錘による打撃を重ね 右から鎖を巻きつけてやると、今度こそ──]
消えろ!
[Break Away!]
[狐の首に巻きついた鎖は茨になり、 次いで胴の真下から狐を串刺しにすべく三本の棘が張り出した。 狐ノイズは消えただろうか。
どちらにせよ、 匣体の下でもがくノイズにはまだ迫れず]**
(309) 2016/06/10(Fri) 13時頃
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……是非頼む!
[どうやらあの”鳥”は参加者らしいと 漸く理解した俺だ。 お前じゃねーよと突っ込まれそうな事も知らず 狐二体に絡めた鎖を解いて聞こえた声に返答する。>>313
直後、貫くような喚き声が辺りに響いて―― カラスが一、二、三、四体。 それに憎きミンクの影まで見えた。>>@67>>@68]
(339) 2016/06/10(Fri) 20時頃
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増えたぞ、気をつけろ……!
[どこかにいるであろう卯月に呼びかけて、 突進してきたカラスへ向けて鎖で攻撃する。 錘が直撃し弾き飛ばされたそれは、天井間近で消えゆく。
近づいてこようとするミンク一体には ゲーム機の間に柵をめぐらせる。
その柵が風で切り裂かれるとしても、 足止めくらいはできるだろうか。 もう一体の居る場所を知らぬ儘。>>324]
(340) 2016/06/10(Fri) 20時頃
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[匣体の傍。 巨大な熊型のノイズが見えた。 腕がタトゥーになっている。 ――匣を持ち上げて投げつけてくるつもりか。]
させるか!
[熊が匣を持つ瞬間、 宙に磔にするようにその腕を、足を、 匣体や床から突き出た棘が貫く。
ヒュ、と息をはいて、駆け出した。 駆け出す先は熊の方。 椅子だったものを金属の棒に変えて。
一つ、跳んで横倒しになった匣体の上へ
(「下で『ぎゅ、』と何か呻いたのは聞こえなかった。 尚、モグラはまだ消えていない模様。」)]
(341) 2016/06/10(Fri) 20時頃
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[もう一つ、
振りかぶってその脳天に鉄の棒を叩き込めば、 ゴキリと厭な感触がする。]
――ッ!!
[熊が怯んだのは一瞬。 タトゥーの模様のようになった腕を棘から引き抜き、 俺へ拳を振りかぶる。 タッ、と匣体から(モグラの手の届かぬあたりへ)飛び降りた。*]
(342) 2016/06/10(Fri) 20時頃
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[ぐらり、明かりが翳る。]
「ごーちゃん、そこ危ないよ! 避けて!」
了解っ!
[ぱち、と瞬き上を見上げて、咄嗟に後退すれば、 盛大な音を立ててシャンデリアもどきが 熊と匣体にぶつかり、散らばる。>>345 (もしかしたら匣体の下で 何か消えたかもしれないが、俺にはわからない)]
…マジで洒落にならねえ… [舞い飛ぶ匣体に巻き込まれないようにしながら 攻撃をうけないように立ち振る舞うのは 中々に辛い。 気づけばこめかみ辺りに血が流れていた。]
(368) 2016/06/10(Fri) 22時半頃
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[きゃらきゃらと賑やかなゲーム機の音も合わさって、 二階は騒音で満ち溢れている。 それでもスタッフが来る様子がない事だけが救いだった。 ……もしかしたらUGの騒音は RGには届いていないのかもしれない。]
[ふ、と思い出して、トリさん、と 卯月が叫んでいた方を見る。 血の飛沫は見えない。 けれど、座り込むインコと青年がいただろうか。]
(「一般人は****」) [ずきり]
[……また頭が痛む。
インコの目の前に現れていたミンクを腹いせに睨むと、 走ってそいつの頭を殴りつけ――2 1攻撃は受け流された。 2直撃し、ミンクは壁に叩きつけられた。*]
(370) 2016/06/10(Fri) 22時半頃
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[大丈夫、という声に振り向いた直後の事だった。]
俺は問題な、――
[卯月が何かを見て首を傾げる。 つられてそちらを見る。>>386 その俺の横を、ツゥとミンクが駆け抜けていき――
……僅かに見覚えのある>>380丸いものが見えた]
?!
[やばい、と思考するのと、 弾き飛ばされたのは同時。 声も鳴く匣体の影へと押し倒され、 咄嗟に受身を取ろうとしてしたたかに身を打った。
パリン、とシャンデリアが砕けて星々のように煌き 視界がちかちかと明滅する。]
(400) 2016/06/10(Fri) 23時半頃
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けほ、……かはッ、……は……っっ ぁ、
[咳き込み、 上に倒れこんだ卯月の無事を確認するように 軽く彼女の背を叩いて 爆風と硝煙のくゆる中、ゆっくりと身体を起こす。 また卯月が新しい傷をつくっている。]
傷 ……。だい、じょうぶ、か…… ……くそ、爆弾魔め……
[周囲の状況把握のために辺りをぐるりと見渡す。 ノイズの影が見えないなら、一瞬だけでも呼吸を整えようと*]
(401) 2016/06/10(Fri) 23時半頃
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[……辺りは煙に包まれてよく見えない。 あのインコと青年は、一体どうしていただろうか。
つぃ、と地を泳ぐ鮫の姿が見えた、気がして。
手の震えが止まれば、卯月の白髪を撫でて こう提案するだろう。]
一旦、このフロアを出よう。 こうも視界が悪くっちゃあ…二撃目がいつ来るか
[土竜を倒せていないのは残念だが ――俺の実力不足だと、悔いて (実は既に死んでいるなどと思いもよらない) 彼女の手を引き、二階の階段へ向かおう*]
(489) 2016/06/11(Sat) 02時頃
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[卯月の怪我に消毒液と、 絆創膏をつけてやろうとしていた時だろうか。 それは唐突に訪れた。]
……? タイマーが……。
[消えたタイマーに、ぱち、と瞬きをして、 他の誰かがミッションをクリアしたのだなと理解した。
これでまあ、消滅はしないな、とほっとする思いと これで生き返る事ができるのか――なんて不安が 混ざった溜息を一つついて]
これでB級映画やありきたりなサスペンスだったら 最後に大爆発なんてオチが――
(519) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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[B E E E E E E E E E E E E P !!!!!]
……逃げるぞ卯月!!
[アラームが鳴り響く。 言うや否や、俺は卯月の手を引き駆け出した。 二階だったから出口までそう時間はかからない。
一気に外へ、と思った時、 視界の端に、ロビーの片隅、 フロアマップを前に倒れる男の姿を見た。>>473]
(521) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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[素通り、しようとしたんだ。]
(「*******!!」)
……がっ……!
[ぎ、と軋むような頭痛。 眩暈を覚えて立ち止まる。 駆ける卯月には気づかれないままでいられただろうか。]
(524) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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(強く強く射殺すような目で相手を睨む男。 ”信念”を振りかざし、 頑なにそれ以外を認めないそいつは、 奪われたくせに、俺をじいっと観察している)
(526) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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わかっ、た、よ……!
[小さく叫ぶと、その男に駆け寄る。
毒にやられたのか、体が弛緩しており、 ぐるぐると目を回していた。
茶髪の男性が丁度彼を逃がそうとしていたから、>>520 (麻痺した男の身体は重いことだし) 人手が足りないなら共に逃がすのを手伝ったかもしれない。
背の高い見覚えのある男性が手伝うなら、 邪魔にならぬよう立ち去るだろうが。]
(528) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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(……なんで、こんな有様
あいつだけ守れればいいじゃないか、)
[手を伸ばしたいわけじゃないのに。
わけのわからなさに吐き気すら覚えながら―― きっと、逃げる群の最後の方でスクエアを出ただろう。]*
(529) 2016/06/11(Sat) 03時半頃
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